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エアコン現地調査

2023年10月31日 (火)

梯子作業の現地調査へ

約15年前に当店で取り付けたエアコンの入れ替え工事のため現地調査に伺いました😊

というのも外壁の配管工事がちょっと困難で以前どのように施工したのか、また現在使用している器具で作業可能かなどを確認する必要があったため。

状況はというと、
外壁のエアコン配管状況
2階から配管化粧カバーで地面にある室外機までパイプが下りています。

これだけ見ると通常の梯子作業(6m程度の二連梯子作業)のように見えますが。

塀の手前は階段で低くなっています。
梯子を立てるところは階段

塀と壁の間は50cm程度しかないため梯子を掛けると垂直に近くなり危険度が高い。
塀と壁の間が50cm程度で梯子を立てにくい
やはり階段から長い梯子を掛けるほうが安全そうです。

こちらのお客さん宅へ初めて訪問したのは17年ほど前。

当時新築で引越し業者の下請け工事屋さんによりエアコン移設工事を行っていたところ、この状況から取り付け作業をお断りされたそうです。

その後、何件か問い合わせて当店へご連絡いただき取り付け工事を行いました。

しかしその2年後(今から15年前)にエアコンが故障したため新品へ入れ替え工事を行いました。

そして今回、まだそのエアコンは稼働しているのですが当方がこのような作業ができるうちに最後の入れ替えをとご連絡をいただいた次第です。
(その間にも何度が他の部屋の工事に伺っていますが)

壁の上の方には15年前の作業時に打ち込んだアイ・スクリューがあります。
15年前に壁に打ち込んだアイ・スクリュー
掛けた梯子が転倒しないようにするため取り付けました。

これはステンレス製で建物の柱に打ち込んであります。

さて今度は梯子
梯子
左は二連梯子で通常の2階までならこれで作業可能。

右は三連梯子にするためのもの。

この梯子はもともと三連梯子ですが作業性や取り回しが悪いため普段は3段目を外しています。

3段目を取り付けました。
三連梯子へ組み立て
これが本来の姿。

横から
梯子が3段

階段の途中に掛けるため力が入りにくくお客さんに手を借りて立てました😅
三連梯子を掛けた
これで全長8m程度です。

階段の段差はブロックや木っ端などで調整。
階段の段差はブロックや木っ端などで調整した

三連梯子に登るとグワングワンとしなって揺れます。

最上部まで上がってアイ・スクリューと梯子をベルトで固定。
アイ・スクリューと梯子をベルトで固定
胴綱(電柱に登るときに使う綱)を梯子に掛けて後方へ体重を移動させて安定度や作業性などを確認。

しかし右側方を見ると長く続く階段でその高さゆえ恐怖を感じます。

姿勢の基準となるものが近くにないのでバランス感覚がつかめなくなるからでしょうかねぇ。

今回もこれでなんとか工事ができそうです😄

なお3階建ての3階外壁工事は梯子が立てられないことが多くほとんどのケースで工事をお断りしているのが現状です。

現在では安全が重視されるのでこれからますます高所の作業はできなくなっていくのかもしれません。

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http://kato-aircon.com/

2023年5月12日 (金)

ざんねん、施工に至らず

エアコンの配管ルートを変更する必要があるため取り付けなおしてほしいとの依頼をいただきました😊

先にメールで画像を送っていただいたのですが不明な部分があることや細かな施工方法の打ち合わせを行うため現地調査に伺いました。

そのエアコンはこちら
他店で取り付けられたエアコン
あるネットショッピングで数年前に購入設置されたものとのこと。

今回配管ルートを変更する理由はこれ
給湯器の排気とエアコンのパイプが近い
給湯器の排気トップとエアコンのパイプが近く、ガス屋さんからパイプを移動するように言われているそうです。

配管ルートや施工方法を打ち合わせしてどのようにするかはほぼ決定。

しかしこのエアコンは設置当時、施工不良によりガス(冷媒)漏れをして効かなくなり直してもらったとのこと。

いずれにしても現状で正常に機能しているか確認するため室内機で温度測定をしてみました。

結果は最低限の値は出ているようですが、なんとなく効きが弱いような感じ。

気になりバルブ温度を測定するため室外機のカバーを開けると
室外機の側面カバーをあけて調べる
え?、なんと・・・🤔

サービスポートのキャップがない
サービスポートのキャップがない
ねじ部の汚れ方からして数年間この状態だったことがうかがえます。

エアコンを取り付けたとき、もしくは修理でガスチャージした際にキャップをなくしたみたいですね。

困ったものです。

即座にこれによる今後の施工や機能上の問題点を考え、工事は断念することに決定。

お客さんへそのことを伝えました。

エアコン本体やそれに接続する真空ポンプ、マニホールド類は細かなゴミやホコリにより故障の原因になります。

キャップのされていないサービスポートにはすでに砂塵などが付着しており、そこに施工のための機械器具を接続することはできません。

エアコンを買い替えるなど検討していただくようお話しして調査終了となりました。

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2023年3月15日 (水)

エアコン撤去と調査

横浜市鶴見区のマンションへエアコンの撤去と取り付けのための調査に伺いました😊

今回、取り付け前の調査を行う理由は主に機種選定にあたり室内機を付ける壁がどの程度の重さに耐えられるか調べるためです。

それにはエアコンを取り外さなければ正確なことはわかりません。

撤去するエアコンは10年ほど前に量販店で購入設置されたもの。
撤去するエアコン
室外機に冷媒を回収(ポンプダウン)するため運転中です。

銘板には
室内機の質量は16kg
質量16kg

この室内機は重いほうの部類に入ります。

そして奥行きが大きめ。

高機能で省エネ性能の高い機種ほどこうした傾向があります。

いままで重い機種がついていたなら新しいものもその程度であれば大丈夫ではないか?

と思うのが普通ですね。

それはさておき室外機のバルブ操作でポンプダウン中。
室外機のバルブ操作でポンプダウン中

この室外機がやたらと大きく背面の足は台からはみ出してます。
室外機が大きく台からはみ出している
そのための金具が取り付けられてますが台が小さすぎです。

室内の化粧カバーを開けてパイプの取り外し準備
室内の化粧カバーを開けてパイプの取り外し準備
内部のパイプ類はどうしても黒ずんでくるものです。

使用されていたドレンホース(排水ホース)は耐候性ではなく安価なもの。
耐候性のないドレンホース
屋外側の露出した部分ではボロボロになってしまいます。

さて撤去がおわりコンセント形状もチェック。
エアコン専用コンセントの形状を確認
これは100/200Vどちらも使用できるように2つ差込口があるタイプ。

気が利いてますね~。

とは言うものの、これ問題点もあるんですよ。

200Vの機種(電源プラグはアース極付きの3極)では問題ないのですが、100V機種は電源プラグがアースなしの2極のためこのままではアース線が接続できません。

コンセントを交換するか工夫しないとだめなんです。

こちらの建物の電気設計をした人はこういうことがわかってないんですね。

さて今回調査の主目的である壁の状況はというと・・・
室内機を取り付ける壁の状況を調査する
表面の壁の材質は通常の石膏ボード。

その裏には壁(梁型)を支える木材が約30cm間隔で配置され、いままでの室内機もそこをメインに固定されていました。

マンションのエアコン設置仕様書を見せていただくとやはりそこへ固定するように書かれています。

なので次も重い機種でOK・・・

ではありませんでした。

壁の表面をよく見ると室内機を固定していた部分が手前に膨らみ変形していました。

目ではよく見ないとわからないのですが、手で壁表面をスライドするとはっきりわかります。

室内機の重さで徐々に下地の木材ごと曲がって手前に変形してしまったようです。

この木材の下地はあくまでも壁材を固定するものでエアコンを設置するために組まれているものではありません。

お客さんも壁を拭くため触ったら変形を確認できたとのこと。

でもまだ壁を修理するほどの曲がり方ではありませんでした。

できるだけ軽めの室内機を選定したほうがいいですね。

各メーカーや販売店もこういうことをよくわかっていない(?)ので売り文句となる高機能や高い省エネ性能ばかりを謳い宣伝します。

メーカー問わずこれらの機種の多くは室内機が重く、奥行きが大きくなります。

ここ10年ほどこのような機種が増えているので今後この問題が増加してくるのだと思います。

補強が入っていようが重いタイプの室内機を10年も取り付けていれば壁は変形してしまう可能性が大です。

正直なところ省エネ性能の高い機種を選ぶ目的はエコではなく電気代を安くするためですよね。

もしその結果、壁が変形しエアコン交換時に内装工事となればイニシャルコストと合わせマイナスになることも考えられます。

メーカーには軽くて性能の高いものを設計してもらいたいものですね。
(ムリでしょうけど)

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2022年12月 4日 (日)

室外機に風向調整板で効率向上(1)

室外機に風向調整板を取り付けたいとの依頼をいただきました😄

場所は東京都目黒区の一戸建て。

以前、10か月ほど前に他の用件で一度訪問しているお客さん宅なのですがその時に風向調整板の話をこちらがしていたそうです。
(さっぱり覚えてませーん😅)

普通であればメーカーから部品を取り寄せて取り付ければ完了となりますが・・・

今回はそんな簡単な話ではなくメールで画像と寸法を送っていただいたのですが、まずは事前調査が必要と判断し伺いました。

室外機前面から向かいにある壁までの寸法は
室外機前面から向かいの壁まで30cm程度しかない
30cm程度しかありません。

現在の状況では
室外機から吹き出した風が背面にまた吸い込まれる
(他の工事で足場が組まれています)
周囲3方向を囲まれて開いているのは上方と手前だけ。

室外機から吹き出した風は前面や画像奥の壁にあたり背面に回り込んで吸い込まれてしまうショートサイクルを起こしています。

これでは熱交換効率が低下しエアコンの能力が出ません。

さらにこちらのエアコンは23畳用(でかっ)のものなので周囲は夏は熱気、冬は冷気でエライことになります。

これを風向調整板をつけてなんとかしようということですが・・・

問題は敷地の境界までの寸法で
敷地境界までの寸法が少なく風向調整板が付かない
吹き出し口の出っ張り(グリル)から境界までは約6cm。

本体からは約11cm。

しかも本体を背面側(壁側)へさげる余裕はまったくありません。

メーカー純正の風向調整板では吹き出しの出っ張りからさらに10cm程度出てしまうので完全に境界をはみ出します。

量販店さんにも調査に来ていただいたそうですが純正部品で見積もりが来たようです。
(境界がわかってないんですかねぇ)

さて、これは他のメーカー製で合いそうなものを探すしかありませんね。

そのためにはありとあらゆる寸法を測ります。
吹き出し口の横寸法や位置を測る
吹き出し口の寸法や位置。

縦寸法と位置。
吹き出し口の縦寸法と位置を計測
どのように固定するかも検討。

さらに室外機を開けて
室外機を開けてねじを打っても問題ない位置を確認
風向調整板を固定するねじを打つ位置を確認。

内部の配管や機器、電線にねじが命中したら大変です。

これらから取り付けられそうな風向調整板が見つかりました。
取り寄せた風向調整板の説明書
やはりエアコンメーカー製ではなく、あるメーカーの汎用品です。

しかも画像にある通り業務用エアコン用。

ルームエアコン用で取り付けられるものは皆無でした。

見積金額を出してお客さんからGO👍をいただき部品を発注。

届いた風向調整板本体はこれ
取り寄せた汎用の業務用エアコン用風向調整板
しかしそのままでは取り付けられないので加工が必要。

次回は加工および取り付けをアップします。

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