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エアコン点検

2026年10月 1日 (木)

エアコンがポンポンうるさい

前回アップした記事のお客さん宅でもう一台、エアコンがポンポンうるさくて眠れないという不具合の点検を行いました😊

そのエアコンはこちら
ポンポンうるさいエアコン
この音の原因はドレンホースの中の水が通過する気流によってはじける音で、室内機から大きな音で聞こえるというもの。

すでに室内へ入った時には音が出ていました。

気密性の高いマンションではドレン排水勾配(本来流れる方向へ下り坂)が逆になっていたり、水平に近い横引きがあるとこのような音が出ます。

ドレンの勾配を確保しても音が出てしまうときは最終手段として前回記事でも取り上げたドレン用逆止弁の設置が有効です。

がしかし・・・

上の画像にクローゼットの扉がちょっと見えていますがエアコンが設置されている壁の裏側は外壁ではありません。

室外機は離れた場所にあるベランダまで隠蔽配管されています。

また、ドレンも別の部屋のパイプスペースまで天井内を配管するという特殊構造なのです。

では点検を開始。

まずは室内機から出ているこちらのパイプから見てみます。
室内機のパイプ
パテの埋め方が・・・雑

テープで巻かれたパイプの下部にドレンホースが位置しています。

パテをはがしてみます。
ドレンホースが中央で上がっている
中央で少し上がっています。

この部分を手でグイっと下げると一旦ポンポン音が消えますが手を離すとまた鳴り出します。

まずはここが問題のようですね。

もっと室内機を上に付けておけば勾配がついてこのようなことはなかったでしょう。

クローゼットに入り壁の上部にある点検口を開けました。
点検口を開けた
右方向が室内側です。

ごちゃごちゃしてますが冷媒管やドレンホースが見えます。

左端に塩ビのサヤ管(ドレンホースを中に通すために建物建築時に施設されている管)があります。

この管はあくまでホースを通すためのもので、ここにドレン水を直接流すものではありません。

ドレンホースが持ち上がらないようにエアコンの梱包に使われていたと思われるビニールを入れて押さえているようですね。

まあ、かまいませんがもうちょっと別の材料などはなかったのでしょうか。

サヤ管は全長2mほどの長さだと思いますが左下がりに1/100~1/50勾配(1mにつき1~2cm)程度で設置されています。

ドレンホースにたるみがあるので
ドレンホースのたるみをテープで冷媒管に固定し勾配修正
テープで冷媒管に固定し勾配修正。

しかし音は鳴りやまず。

右を見るとすぐ室内への配管穴です。
点検口内
やはり室内機そばのドレンの持ち上がりが音の出どころのようです。

サヤ管の出口があると思われる別の部屋へ行き、そこのクローゼット内にある天井の照明(ダウンライト)を外すと
天井のダウンライトを外すとドレンが見える
そこからサヤ管の出口とドレンホースが見えました。

ダウンライトの穴からでは手が届かず施工時ホースを通すのも大変だったことでしょう。

そしてそこから右の壁にある点検口を開けると
点検口を開けるとドレン関連の管が
ドレンホースが建物側の設備の塩ビ管へ接続されていました。

たまにここへドレンホース用の逆止弁を取り付ける業者さんがいますが漏水の危険性があるのでそれはできません。

そこがこのような隠蔽ドレン配管の難点でもあります。

室内機の前面グリルを外してドレン勾配を修正できないか確認
室内機の前面グリルを外した
しかしそれは不可能なことが判明。

グリルを外したついでに気になったのがこれ
電源コードが束ねられている
電源コードが束ねられていました。

しかもビニールを被せてあります。

熱が発散されないため安全ではありません。

コードをほどいて
電源コードをほどいた
前面グリルを元に戻し点検作業は終了です😊

音に関しての結論ですが室内機を高く付け直すなどして配管勾配をなおす工事が必要です。

しかしそれにはいろいろと内容的に複雑な工事になります。

また点検口内(天井内)にあったサヤ管の横引きが長く100%直るという保証もありません。

お客さんへは工事を行うか検討していただくことになりました。

マンションを購入してエアコンの設置やその後の問題で悩まれる方が増えています。

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2026年9月16日 (水)

室外機が動かない

冷房運転しても室外機が動かない、動いても止まってしまい部屋が冷えないという点検依頼が入りました😊

現地に到着してさっそく点検開始
エアコンを点検開始
冷房運転してみます。

室外機が動き出しました。
室外機が動き出した
すぐに止まってしまうかというとそうでもないようです。

インバーター制御されているコンプレッサーの回転はそれほど速くありません。

パワーを抑えている感じです。

バルブカバーを開けてみます。
バルブの温度は正常値
バルブの温度を測ると正常。

冷媒量やヒートポンプサイクルには異常はなさそうです。

その後しばらくして室外機が止まりました。

室内機を見るとエアコンからはエラーは出ていません。

ふむ、こりゃ故障ではなく室内機の汚れだね😄

でもフィルターは掃除されていてきれいでした。

しかし簡単に掃除できないのがこれ、
室内機のファン
室内機のファンです。

拡大すると
ファンが汚れている
羽根の部分に汚れが積もっているのが確認できます。

これが原因でうまく送風できず冷気が室内機内をめぐるようになり温度センサーが冷やされて室外機が停止というパターンです。

とりあえず吹き出した風が温度センサーにできるだけ戻らないようにルーバーを下向きにして
ルーバーを下向きにして温度設定を下げて運転
温度設定を18℃まで下げて運転。

すると室外機の回転が高くなり止まることはなくなりました。

ドレン排水も
正常に排水されている
しっかり出てきました。

この室内機のファンは横流(おうりゅう)ファンやクロスフローファン、インターフローファンなどいろいろな呼び名がありますが、ホコリが積もると途端に送風量が落ちるというもの。

割りばしや歯ブラシを使って掃除しようと試みる方がいますが羽根が折れるのでやめたほうが無難です。

一枚でも折れてしまうと室内機がガタガタガタガタ・・・と揺れて使えなくなります。

掃除業者に依頼していただき洗浄してもらうことに。

なおこちらのエアコン、電源がエアコン用(専用回路)ではなく一般(分岐回路)のコンセントから延長コードを使って使用されていました。

設置業者がそのように施工していったそうです。

その危険性をお客さんに説明させていただき点検終了となりました😊

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2026年9月13日 (日)

漏電の原因は・・・なめくじ?

エアコンが漏電しているという点検依頼をいただきました😊

今回は虫の嫌いな方は見ないほうがいいかもしれません😅

場所は横浜市内の一戸建て。

エアコンの電源プラグをコンセントに差すと漏電遮断器が落ちてしまうそうです。

漏電遮断器(漏電ブレーカー)とはなんぞや?という方がいるかもしれませんね。

分電盤(ブレーカーがいっぱいついているところ)にあり、レバーのほかにテストボタンなどがついている少し大きめのブレーカーがそれです。

電気の往きと還りの電流の差を監視していてある数値以上の差が出ると漏電とみなしブレーカーが落ちます。

古い家ではいまだに漏電遮断器が設置されていないお宅もちらほらあります。

さてエアコンの漏電と言えば多くの場合は室外機
室外機
こちらで調べることにしましょう。

まずは室内機とつながっている端子台で絶縁抵抗計を使い125Vレンジで計測。
絶縁抵抗計で計測
あら?50MΩ

現状では漏電遮断器が作動することはありません。

ということでプラグをコンセントに差し込んでも漏電遮断器は作動せず。

冷房運転しても正常。

これはもしや・・・😰

虫などが室外機の中に入り込んで一時的に漏電させたなどが考えられます。

うわ~ちょっとあまり見たくないパターンですけど😂

とりあえず端子台には何もいません。

室外機を開けて電気部品をざっと見たところ何もなし。
室外機内部
となると制御基板の入っているところがちょっとあやしい。

周囲が金属のボックスで覆われてメンテ性がいまいちですね。

一部外して中を覗くと
基板ボックスの中を覗くと
何かボックスに貼り付いてますね。

よーく見ると
なめくじ?
これ、たぶんナメクジです。

干からびてますが。

その左にはなにやら這いずり回ったような跡がべっとり。

原因はこれか。

ということはこの上の基板は
基板の部品に何かついている
ここにもなにかあります。

アップ
何かぶら下がっている
なにかぶら下がっています。

入り込んだナメクジが充電部と基板上のアースラインに接触したか、もしくは感電して糸を引くように垂れ下がりボックスへ落ちて一時的に漏電させた可能性が高いですね。

その後這いずり回って干からびていったのかもしれません。

ということで漏電はおさまっており支障もないようなので室外機を元に戻し
点検修了
点検終了😊

虫の出る季節はこうした漏電点検がときどきあります。

近頃では虫が入りづらい設計になりつつありますが、そうすると今度はメンテ性が悪くなるというデメリットもあります。

いずれにしても虫などが原因の漏電は何がいるかわからないので恐怖です😅

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2026年8月29日 (土)

やはりここからガス漏れ

9年ほど前に当店で設置したエアコンが冷えなくなったという点検依頼をいただきました😊

なにが起きたかはだいたい予想がついていますが点検に伺い故障原因を特定します。

こちらは室内機
9年前に取り付けたエアコン
建物が新築のときに付けました。

冷房運転をしても室温よりなんとなく冷たいかな、という程度の吹き出しです。

室外機へ行きバルブ温度を調べます。
バルブ温度の測定
ほとんど冷えていません。

室外機から吹き出す風も熱くありません。

まだこの時点では故障原因が複数考えられるので圧力測定へ。

室外機のサービスポートへマニホールドを接続。
冷媒圧力が低い
コンプレッサー停止時の圧力が気温に対して低い。

予想通りで、これは冷媒(ガス)漏れで確定です。

ではその漏れている場所ですが、これもだいたい見当がついています。

室内機へ”リークディテクター”(冷媒漏れ検知器)を持っていくと
リークディテクターから冷媒漏れ反応
漏れ反応が出ました。

室内機吹き出し口の左端にディテクターのセンサーをあてると反応が出ます。
室内機吹き出し口にあてたリークディテクターのセンサー部
この上の奥にある熱交換器からのガス漏れです。
(熱交換器:フィルターを外すと見える銀色したアルミフィンの大きな部品)

じつはこのお客さん宅では以前、同じ9年前に取り付けた隣の部屋の同機種のエアコンも熱交換器からガスが漏れました。

そちらは購入からぎりぎり5年未満だったためメーカーで無償修理された経緯があります。

そして今回こちらも・・・

当然保証期間は過ぎているので有償修理となります。

しかし高額な修理費用となるためエアコンを買い替えた方がよさそうです。

ただしこちらは設置条件が特殊な状況でして工事が容易ではありません。

エアコンを買い替えるか、修理を行うか検討していただくことになりました。

なお熱交換器からガス漏れしたエアコンは部品交換修理してもまた再発する可能性が高い傾向にあります。

この故障で保証期間が過ぎていたらエアコンを他機種に買い替えた方が賢明かもしれません。

まあ、しかし買い替えたエアコンもそうしたガス漏れにならないという保証はないので何とも言えませんが😅

いずれにしても機種を問わず現代のエアコンで多発している不具合症状なのです。

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2026年8月26日 (水)

冷えない原因は・・・

エアコンの冷えが弱いという点検依頼をいただき訪問しました😊

室内機はこちら
室内機
設定温度を下げてもあまり冷えないそうです。

まずはどの程度冷えているのか吹き出し口に手をかざして・・・

一応冷えてますが風の感じから室内機がホコリなどで詰まっているようです。

とりあえずそれに関しては後回しにして室外機を見ます。

風向調整板が付けられていました。
室外機と風向調整板
ベランダが狭所のため風向調整板で上に風を向けてショートサイクルを極力少なくする工夫です。

室外機の吹き出した熱風が背面に戻ってしまうと冷房能力が落ちたり、ときには保護装置が働いてエアコンが停止してしまうことがあります。

なのでこうしたところでは調整板は必須ですね。

バルブの温度を測定してみました。
室外機のバルブ温度を測定する
結果はそれほど悪くありません。

しかし部屋の温度は高いのに室外機のコンプレッサー回転がいまいち上がりません。

のんびり動いている感じ。

では室内機に戻って吸気フィルターを外してみます。
室内機の吸気フィルターは詰まっていない
目詰まりはなくきれいですね。

自動掃除機能付きエアコンですが、手でも掃除されているようです。

ではファンはどうかな・・・やっぱり
室内機のファンにホコリが積もっている
羽根の1枚1枚それぞれにホコリが積もっていました。

これでは風を安定して吹き出せず弱くなり、その分が室内機の内部に滞留して温度センサーを冷やしてしまいます。

そうなると室外機は回転を落としたり、停止したりで部屋は一向に冷えないという状況に。

また、室内の熱交換量が減少するため冷媒(ガス)が減っていてもわからないといったことになります。

エアコン掃除業者さんへ依頼していただき洗浄して様子を見てもらうことになり点検は終了😊

たまにファンを割りばしなどを使い掃除する人がいますがファンの方が割れるのでやめましょう。

1枚でも割ってしまうとバランスがずれて室内機が振動するようになってしまいます。

むかしのファンは金属でしたが、いまは樹脂で簡単に割れてしまうので要注意です。

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2026年8月16日 (日)

ドレンホースの結露

夏になるとあちらこちらで発生するマンションにおける室内配管化粧カバーからの水漏れ問題。

今回も都内のマンションで室内のカバーから水が出てくるとの点検依頼を受け訪問しました😊

状況は
室内配管化粧カバーから水が漏れる
配管カバーの途中から漏れてくるそうです。

その部分を開けてみます。
カバーを開けてみる
中には各配管と電線が見えます。

カバーの内面を見ると
カバーに水が溜まっている
水溜りがありますね。

この水が溜まっては漏れ、溜まっては漏れと繰り返すのだと思います。

その上に位置しているパイプはドレンホース(排水用ホース)。
ドレンホースが結露している
断熱されているのに表面が結露し水滴がついています。

これが漏れ出る水のようですね。

でもどういうわけか冷媒管の方はほとんど結露していません。

冷媒管の断熱材は8mm程度とドレンホースに比べて厚みがあるのですが、通常ドレンホースは冷媒管ほど冷たくないので違和感があります。

キッチンの換気扇を回していただくとカバーから外気が入ってくるのを確認できました。

結露水が多くなったのは外気が入ってきているのが主な原因です。

さらにカバーを外します。
配管カバーを開ける
配管穴のパテに隙間があり、ここから外気が入ってきます。

すき間が極力なくなるようにパテを補強しました。
隙間をなくすようにパテを補強
これだけでも外気の流入はかなり少なくなります。

外側もすき間があるはずなのでそちらも補修することにします。

と、ベランダへ出てみると
ドレンホースに逆止弁がついている
ドレンホースに逆止弁が付けられていました。

この逆止弁を付ける理由は窓を閉め切って換気扇を回したときなど外気がドレンホース内を勢いよく逆流して中の水がはじけて室内機からポンポンと音が出てしまうのを防止するため。

排水は流れ出ますが空気は逆流できないようになっています。

なるほど・・・これを見てピンときました。

ドレンホースだけが異常に結露していたのはこれが原因のようです。

逆止弁がなければ外気がドレンホースから室内へ吸い込まれるためホースはそれほど冷たくなりません。

しかし逆止弁で封止されたことにより室内熱交換器の冷気がホース内に滞留したことで異常に冷たくなり表面に結露が多く発生したものと思われます。

だからと言って逆止弁を外すと音問題が出るかもしれないのでそうはいきません。

今回は穴埋め補強で様子を見てもらうことにします。

外側もカバーがかかっています。
外側の配管カバー
周囲のコーキングを切ってねじを外して開けます。

パテの状態は
パテはひび割れていた
硬化してひびが入りすき間ができています。

ここから外気が室内へ入っていきます。

新しい軟らかいパテで埋めなおしました。
新しいパテで埋めなおした
これではまた数年たつとひび割れたりすき間ができます。

それを防止するためコーキング
パテの上にコーキング
これではがれ防止になると同時にパテは長期間軟らかさをキープできます。

カバーをねじ止めして
カバーをネジ止めして周囲をコーキング
周囲をコーキング。

外気が入ってこないことを確認し
室内のカバーを元通りに付けた
室内カバーを元通り付けて作業終了です😊

これでしばらく様子見ていただくようになります。

こうした結露による水漏れをなくすには室内カバーを付けずにテープ巻きで仕上げた方がよいのですが・・・

皆さんモデルルームでカバー仕上げをされているのを見て「うちもあれにしよう」となるのでしょうね。

見た目はいいですけどね・・・しかし問題も多い。

どちらがよいかは難しいところです。

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2026年8月12日 (水)

エラーコード

先日、ダイキン製のエアコンが急に効かなくなったという点検依頼が入り伺ったところ・・・

冷房運転をするとしばらくして室内機のランプが点滅。

これはなにか異常コード(エラーコード)を出しています。

リモコンで調べたところコードは”E1”

E1ってなんだっけ🤔・・・とりあえず調べてみることに。

近頃は便利なものでネットで検索するとAIも含めいろいろなページがヒットしました。

そこには室内機と室外機の通信に異常があるという記述が。

シリアル信号異常か・・・

そうだとすると室内機から信号が出ていないか、室外機から信号のバックがないか、それとも室内機側の受信ができていないか、それによりどこが故障しているか異なります。

室外機のカバーを開けて端子台で調べることに
端子台でシリアル信号を調べる
普段はテスターを使用することが多いのですが、それでは信号のやり取りまでは見えません。

こんなこともあろうかとこの日は簡易オシロスコープを用意してきました。

なお、オシロを使ったチェックは感電、ショートの危険性があるのでその知識がない方は絶対に使ってはいけません。

オシロを接続した瞬間に事故になります。

使う人もほどんどいないでしょうけれど。

シリアルの端子に接続してみると。
オシロに出たシリアル波形
室内機と室外機が交互に規則正しく信号をやり取りしているのが見えました。

え?

シリアルは正常?

なんかE1てエラーあんまり見たことないけど・・・

試しにシリアル信号のラインを1本抜いてみるとエラーが”U4”に。

あ、これ(E1)はシリアルじゃないな・・・

こんどはメーカーサイトでエラーコードをもう一度調べることに。

するとE1は室外機基板上のマイコン異常でした。
(U4がシリアル異常)

遠回りしてしまいました😅

修理は室外機の基板交換になりますが、使用年数(10年程度)などからお客さんのご希望でエアコンを買い替えることになりました。

E1が内外の通信異常というのは業務用エアコンのほうでした。
(なおこちらはU4も通信異常)

また同じコードでも機種や製造年代によって内容が微妙に異なることがあるのでメーカーサイトで調べるのが確実ですね。

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2026年7月11日 (土)

四方弁故障、修理に至らず

冷房運転をすると室内機から温風が出てくるという点検依頼をいただきました😊

場所は横浜市内の一戸建て。

まずは冷房運転をして室外機のバルブを手で触ってみました。
室外機
しばらくして徐々に温度が上昇して熱くなってきました。

これはたしかに故障。

冷媒が暖房サイクルで回っています。

四方弁(四方切替弁)かその周辺機器の故障です。

室外機の外板を外してこれが四方弁。
四方切替弁
コイルにつながった小さな弁を動かし、コンプレッサーの圧力差で弁本体を動かして冷房、暖房のサイクル(冷媒の流れ)が切り替わります。

状況としては弁が暖房側にシフトしたまま動かなくなっています。

確率の高い順に考えられるのは
・制御基板から電圧が出ていない。
・コイルの断線やレアショート
・弁の固着
などです。

最悪なのは最後の弁固着で高額修理になります。

まずは基板からの電圧の有無を回路計で調べます。
制御基板を回路計で調べる
このエアコン、直流反転タイプで昔からある交流ON・OFFタイプとは異なります。

直流反転タイプは電圧をプラスとマイナスを入れ替えることで弁をシフトさせます。

ただし交流タイプとはちがい、電圧がかかるのは室外機が運転し始めの数秒間だけ。

そこでお客さんに室内から運転・停止を行っていただきました。

電圧は出力され極性も反転し基板は正常のもよう。

となると次は弁コイル断線など。

コイルの抵抗値を測定すると約2kΩ・・・ちょっと高いような?

しかし抵抗値は機種ごとに異なるので正常かもしれません。

メーカーへ電話して抵抗値を調べようと思いましたがこの日は土曜日(休業日)で聞けず。
(休日も技術窓口を開いているメーカーもあるのですが・・・これ結構重要なことです)

弁に軽く衝撃を与えても変化なし。

おそらく弁の固着の可能性が高そうです。

現地での点検はここまで。

その後、月曜日にメーカーへコイルの抵抗値を聞いてみたところ2070Ω(2.07kΩ)とのことで問題なし。

担当者の方も「高いですねぇ」と言ってましたがこれが正常値だそうです。

お客さんへ弁本体の故障であることを伝え、残念ですが高額修理になるためこれまでの使用年数からこの先の寿命を考慮しエアコンを買い替えとなりました。

よく点検の問い合わせをいただいた時に「修理費はどれくらい?」と質問がありますが、故障内容を聞いただけでは判断できません。

四方弁周りでもコイルであれば安いことが多く、弁であれば重修理で高額になります。

故障個所も修理費も実際に点検してみなければわからないのです😊

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2026年7月 8日 (水)

エアコンが落ちそう・・・

川崎市内の一戸建てで「室内機が壁から浮いてきている」との点検依頼をいただきました。

現地到着。
落ちそうになっている室内機
画像ではよくわかりませんが、明らかに前下がりになっています。

この室内機は高さ約30cm、奥行き約39cm、そして重さは18kgというヘビー級。

当店であればこちらの建物の構造や設置場所から取り付けをお断りしていたことでしょう😅

側面を見ると
室内機上部と壁との間に2cmほどの隙間
室内機上部と壁との間に2cmほどの隙間が・・・

そのすき間を覗き込むと壁からボードアンカーが抜けているのが見えました。

さらに上を見てみると、
室内機上部
中央だけ隙間が少ない状況。

室内機は中央で”く”の字に曲がっています。
室内機が曲がっている
おそらく左右のボードアンカーが抜けて、中央だけは壁内部の間柱に留めてあるためこうなったのでしょう。

とりあえずこの日は時間の都合上、点検のみで終了。

日を改めて撤去工事に伺いました。

まずは冷媒を室外機に戻すためポンプダウンから・・・

室外機のカバーを外すと
電線を抑えるバンドがない
電線を押さえるバンドがありません。

取り付けした人が捨ててしまったみたいですね😆

そして使われているケーブルは1.6mm
ケーブルは1.6mm
このエアコンは最大20Aの電流が流れるのでこのケーブルでは細くて使用禁止です。

パイプに被されていた配管カバーを開けてみると
銅管が露出
室内機のパイプとの接続(中間ジョイント)の部分で銅管が露出しています。

テーピングが少なく、断熱材は縮む性質があるのでこうなってしまったのでしょう。

出口のカバーを外そうとすると
ねじがやたら長い
ねじがやたら長い。

場に合ったものが使用されていません。

なんでも長いねじを重宝して使っているとそのうち壁内部の電線などに命中してしまうので注意が必要です。

そして問題の室内機は重く、しかも危険な状態のためお客さんと一緒に下しました。

こちらは壁に付いていた据付板。
壁についている据付板
中央はやはり間柱にねじで固定してあります。

左右はねじ込み式ボードアンカー。

しかも1本ずつしか固定していないので抜けて当然。

据付板を外しました。
据付板を外した
壁の石膏が崩れてボードアンカーがぐらぐらです。

これがねじ込み式ボードアンカーです。
抜けたねじ込み式ボードアンカー
日本の家屋の壁に使用されている石膏ボードは耐火性に優れていますが、粉を固めたようなものを紙でサンドして強度を保っています。

そのため室内機のような重量物にねじ込み式アンカーでは石膏が崩れて抜けてしまうのです。

ところで、問題はそれだけではありません。

壁は左右が手前に曲がっていました。

それは中央に比べ2mm程度で室内機の重さによるものです。

これを考えると、もし強度のあるメーカー推奨の「金属製かさ式ボードアンカー」を使用していたら、アンカーは抜けなくても壁がもっと曲がって張り替えを余儀なくされることでしょう。

あまり壁が曲がってしまうと新しいエアコンを付けられません。

下した室内機
曲がった室内機
曲がったままになっています。

もうこのエアコンは使うことなく処分されます。

いまの省エネエアコンは室内機が重いため壁の強度が問題となっています。

省エネエアコンを国が推進するならばそれに応じた建物側の強度も上げなればダメなのです。

それが無理なら一点だけをとらえた省エネ一辺倒の政策を改める道もあると思います。

全体をトータルで考えると省エネエアコンが本当に貢献しているかは疑問。

電気代が安いからとこういったエアコンを購入すると後にそのツケを払わされる場合もあります。

電気の使用量が減っただけで、その分他に悪影響を及ぼしてプラスマイナスゼロもしくはマイナスなんてことでは意味がありませんからね。

現在の省エネ政策が本当によいのか、現実に見合っているのか、今一度考え直した方がよい時期に来ていると思いますが・・・

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2026年6月23日 (火)

対処すべきは別のエアコン

エアコンの室内機から異音がするとのことで点検に伺いました😊

症状としては運転してみたら数時間後に「パチパチ」という音が出始めたとのこと。

現地到着。
異音がする室内機
こちらのエアコンは一昨年、取り付け施工(他店施工)の問題で点検補修を当店で行いその後はなにも問題なかったようです。

さっそく運転して異音を確認してみると・・・

肝心の異常な音がしません😅

音がするときとしないときがあるようで、いろいろリモコンで運転切替や風量などを操作してみましたが再現しません。

室外機の運転状態や気温などによって音が出たりでなかったりというケースも考えられますが🤔

しばらく待っても結局送風音しか聞こえず、一過性の症状かもしれないためこのまま様子を見てもらうことになりました。

ここでお客さんより、もう1台(リビングのエアコン)も同じ人が取り付けたのでそれも点検してもらいたいとの追加依頼をいただきました。

リビングの室内機
リビングの室内機
冷房能力5.6kW(18畳用)です。

ちょっとわかりづらいとは思いますが室内機が右下がりに傾いているように見えます。

取り付け施工時にいろいろ迷いながら工事していたのが見ていて不安だったそうです。

たしかに状態を見ると経験の少ない人が施工したような感じです。

こちらは異音などはしないので、とりあえずこれからの季節に使用する冷房運転で動かしてみます。

外に出て室外機の運転状態を確認。
室外機の運転状態を確認
吹き出す風がぬるい・・・これはやばいかも

感覚としては6畳用のエアコンかそれよりもぬるい。

5.6kWであればそれなりに熱風が出てくるはずなのでこれは確実におかしい。

側面のカバーに指を入れてバルブの温度を確かめます。
バルブの温度を手で確かめる
手の感覚で・・・これはガス抜けだな・・・

カバーを開けてバルブを見ると
バルブが凍り始めた
2つあるうちの手前側が凍り始めました。

これは典型的なガス不足の症状です。

だんだん白くなり
バルブがだんだん白く凍る
凍り付きはこれをピークにあとは制御で室外機の中の弁が開いたようで溶け始めました。

しかし奥側のバルブは乾いたまま。

これでは冷房はほとんど効きません。

それでも室内機からはなんとなく冷たい風がでてくるのであまり暑くないこの季節には効いているような気がするのです。

お客さんへはこの状況を説明。

施工状態も心配なので買い替えることも視野に検討されるようです。

ついでに別の部分(電線)の施工状態を見てみます。

というか見えてしまうので😆

電線(ケーブル)のシース(灰色の外皮)の皮むき長さは
ケーブルの施工状態
ちょっとムキが長いですが電線押さえのところにシースがあるのでよいと思います。
(この機種は室外機側面カバーが電線押さえを兼ねています)

しかし端子台の電線確認窓を見ると
端子台の電線確認窓をみると差し込み不足
電線が見えません。

差し込み不足です。

ここには銅線が見えるようにしなければなりません。

これでは接続不良で発熱することがあります。

差し込み不足になった原因は単に差し込みが足らなかったのではなく電線の皮むき長さが足りないからでしょう。

こちら東芝のエアコンの心線(銅線)の皮むき長さは他社に多くある15mmではなく19mmなのです。

それをいつものように15mmに合わせたゲージ付きワイヤーストリッパーでむいたか、いつもの感覚で行った結果、短くて確認窓まで入らない状況だと思います。

しかも確認窓を見ていないため施工した人は気付いていないものと思われます。

やはり経験不足かもしれませんね。

点検はここまでで終了😊

早急に対処しなければならなかったのは異音の出たエアコンではなく、ついでに点検したリビングの方という思いもよらないケースでした。

その後、お客さんよりやはり冷房がぜんぜん効かないのでエアコンを買い替える旨の連絡が入りました。

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