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エアコン点検

2020年7月 3日 (金)

うーん・・・やっぱりガス漏れ

エアコンが効かなくなったとのことで点検依頼をいただきました。
ありがとうございます😄

ただ、確認したところ14~15年前の機種。

ガス漏れ(冷媒漏れ)だとするとその漏れ箇所が簡単に見つかるところでなければ費用的に修理はやめたほうがいいです。

たとえ修理費用がそれほど高価でなくとも使用年数的にはいつ他の部分が故障してもおかしくない状態。

そして漏れではなく簡単な部品交換で済む場合でも部品保有期間が終わっているため高確率で修理不能。

これらを踏まえてお客さんへ説明し点検するか否か判断いただき、それでもということで伺いました。

室外機
どちらも冷えなくなっている室外機2台
二段置き台に載ってますが2台とも冷えないそうです。

上の段にある室外機は最近効かないことに気が付いたとのこと。

上段、運転停止時に圧力計で
運転停止時の圧力1.25MPaでガス不足
1.25MPa位の圧力です。

この日の気温はだいたい28度前後で冷媒の飽和温度と比べてもかなり低くガス不足。

そして去年あたりから冷えないことに気付いたという下段の方も
もう一台の運転停止時圧力は0.95MPa
こちらはもっと低く0.95MPaです。

はやい話が両方ともほとんどガスが残っていません。

室外機のバルブ近辺はガス漏れの形跡なし。

このような漏れ方だと室内機の熱交換器などに小さな穴(亀裂)が開いているケースが多いので使用年数も考慮しやはり新品へ交換することをお勧めしました。

たまにこのようなガス漏れで修理もせずガスチャージだけをして2万円位請求する業者もいますが、これではまた来年ガス不足で同じ目に遭います。

もし直すなら漏れているところを修理して真空引きをしてからガスチャージをしてもらいましょう。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2020年5月22日 (金)

修理か買い替えか・・・

10年ほど使用したエアコンが効かなくなったとのことで点検に伺いました。(ありがとうございます😊)

エアコンは量販店などで購入、取付してもらったようです。

冷房運転をすると室外機は回りましたが冷風は出ません。

内心、「簡単な故障でありますように🙏・・・」

特定のためガス圧測定します。

運転停止時
エアコンが止まっているときの圧力が1.2MPa
気温約25℃で1.2MPaにて安定・・・低い。

ガス漏れ確定・・・やっぱり⤵

低圧圧力は
低圧圧力が0.2MPa
0.2MPaとこれまた低い。

圧力変化から冷媒サイクルに詰まりは無し。
膨張弁関連(本体内部の機器)故障ではないですね。

残ったガスでリークディテクタ(ガス漏れ検知器)を使い漏れ箇所を探しても見つからず。

10年程度使用したルームエアコンではこれ以上の点検をすると無駄な費用のほうが増えてしまい、はじめから買い替えればよかったと後悔することにもなりかねません。

またこの10年というのが節目でメーカーでは”設計寿命”として、この頃を境に補修部品も急速になくなります。

ここで高額な修理をしても1、2年後に故障してしまえば部品が入手できず強制的に買い替えを迎えることになってしまうでしょう。

ガス漏れは高額になるケースが割と多いんですよ。

業務用エアコンのように入れ替えるためには数十万から数百万かかるようなものであれば部品のある限り修理で対応しますし、部品も10年ではなくならないのでそれが可能なのです。
なお当店では現在業務用エアコンは扱っておりません。

省エネ性能の高い高額な本体を買っても元をとる前に壊れて買い替えなんてこともあるでしょう。

どうせ寿命が10年なら安い本体で壊れたら気兼ねなく買い替えられるほうがいいのかもしれませんね。

なおエアコンは毎年機種更新されるので型落ちのものを買っていれば10年経たずに部品がなくなります。
型落ちは安いからといって決してお得というわけではないんですよ。

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2020年4月 1日 (水)

大規模修繕工事でポコポコ音発生?

当店で以前エアコン工事をおこなったお宅でマンションの大規模修繕工事後、エアコンからポコポコと音がするようになったとの点検依頼をいただきました。
ありがとうございます😊

このポコポコ音はマンションなど気密性の高い建物で窓を閉め切り、レンジフードの換気扇を回したときに起きることのある現象です。

これはドレン排水管の中の水が、通過する空気で弾けて出る音です。

1台は当店で取り付けたもの、もう1台は他店施工の計2台から音が出ていました。

まずは当店で取り付けたものから
室内機からコンコン音
はじめは音が出ませんでした。

冬の間、暖房では室内機からの排水は出ないので当然です。
一昨年に大規模修繕工事があったとのことで去年の夏に音が出ていたようです。

大規模修繕後ということでおおかた見当はついてましたがまずは点検が基本です。

水を室内機のドレンパンへ注水したところ出始めました。

コンコンという音が小さめで室内機から遠いところで鳴っていることがわかりました。

ではあやしいと思われる室外機周辺へ
大規模修繕工事でドレン管が持ち上がってポコポコ音が発生
やっぱり・・・

大規模修繕工事で室外機が動かされてその際ドレンの先端が逆勾配(上向き)になってしまったようです。

修正
ドレン勾配を修正
これでコンコン音(ポコポコ音)が消えました。

定期的に行われるマンションの大規模修繕はエアコンにとっては最悪の工事なんですよ。
室外機のパイプがつながったままあっちこっちに動かされ、パイプがありえないような状態になっていたりします。

ガスが抜けたり、パイプが折れたり、今回のようにドレン勾配が崩れたり、テープ巻き仕上げの部分はぐにゃぐにゃになってしまったりといいことはありません。

こちらのバルコニーに設置されていた室外機は人が乗った形跡があり、4台中3台は天板が凹んでました。
修繕工事の工事人は平気で室外機の上に土足で乗って足場や踏み台として使う者がいます。

できることであれば事前に室外機を取り外したほうが安全ですね。

そしてもう1台、他店施工のもの
他店施工のエアコン
こちらも水を入れて音を確認します。

ところが音は出ません。

あれ?

お客さんは「昨日も音がしていた」とのこと。

当方「最近、冷房や除湿を使いました?」

お客さん「去年の夏から使ってません」

はは~ん。なんとなくわかりました。
こりゃ修繕工事とは関係のない室内側の原因です。

一番あやしいと思われる配管化粧カバーを外します。
ドレンホースが逆勾配で水が溜まっている
やっぱりね。

今回点検を依頼したのはこのエアコンが使ってもないのにポコポコ音がしたからのようです。

どういうことかというと、ドレンホースのたるみが大きくそこに大量の水が夏の冷房除湿時に溜まり換気扇を回しても空気はそれを押し切れず通過できないため音は出ません。
しかし冬の間少しずつ溜まった水が蒸発して水量が減ってきたためこの時期になって音がするようになってしまった。

そしてまた点検で水を注水したため水量が増えて音が出なくなった。
とこんな感じです。

このままではいずれドレンが詰まって水漏れを起こすので補修が必要です。
またこの状態で屋外のドレンホースが持ち上がったりするとエアロックとなって室内側の水位が上がってオーバーフローを起こすことがあります。

ドレン勾配を修正
ドレン勾配を修正
とりあえずこれで大丈夫でしょう。

このエアコンは寿命が近いため簡単な処置で修理しました。

ドレンのポコポコ音といってもいろんなケースがあります。

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2020年2月16日 (日)

R22全廃

今回は業務用エアコンの故障で点検依頼をいただきました。(都内)

とはいっても当店では現在業務用エアコンの修理は行っておりません。

エアコンのフロンガスがR22のため他では断られたとのことで、どこが故障しているのかとりあえず点検し安く直せれば修理までという依頼です。

症状としては冷房が効かない。

こちらのエアコンは店舗の厨房についていて夏の冷房がメイン。
あまり使用しない今のうちに手を打っておこうと判断されたようです。

室外機です。
業務用エアコンの室外機
冷房運転しても正常に動きません。

しばらくすると”カチッ”と音がしてファンが回り出し・・・そのまま停止。

たまにコンプレッサーが動くと重そうな大きな唸り音がしてまた停止。
以後その繰り返しです。

インバーター系とコンプレッサーがあやしい。

業務用エアコンはルームエアコンよりもコンプレッサー故障が多いんですよ。

カバーを開けます。
室外機のカバーを開けた
なんか昔よく見た懐かしい光景です。

会社員時代は業務用エアコンを扱っていたもので。

基板を見ると
室外機の基板
LEDで故障内容が表示されていますね。

えーっと、左から3つが点灯してます。

どれどれ
故障コード
・・・ない😅

あれーないなぁ。

もう一度基板
LEDの並びが逆
おっと、LEDの並びが逆ですね。

基板は右からLED1~4、コード表は左からLED1~4です。

故障内容は”圧縮機過負荷、圧縮機電動機断線”でした。

この内容を素直に文字通り受け取り、先ほどの唸り音も考え合わせればコンプレッサー(圧縮機)の異常のようです。
インバーター系も合わせてセット交換が確実です。

業務用エアコン定番の高額修理。

ということでここは修理ではなく本体入れ替えのタイミングでしょう。

なんといってもこのエアコン、使用冷媒がR22で今年(2020年)から全廃となったため冷媒は製造されません。
今後は残った冷媒の奪い合いで価格が高騰、入手困難が予想されます。

闇ルートのガスが出回るかもしれませんよ。

ここで修理するよりもエアコンを入れ替えてしまったほうが安心です。
今後急な故障で修理不能になったとき業務に支障がでますからね。

業務用エアコンは使いつぶす傾向があるのでこのR22の機種がまだたくさん使用されているのではないでしょうか。
だいたい20年以上前の機種です。

ちなみにR22のエアコンに別の新冷媒を入れて使用することは壊れるのでできません。

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2020年1月29日 (水)

やっぱり。室内機熱交換器ガス漏れ

エアコンの暖房が出ないとの依頼をいただき点検に伺いました😊(川崎市内)

エアコンはリサイクルショップで購入し取り付けてもらったとのこと。
製造から約7年経過したシャープ製スタンダードタイプ6畳用。

とりあえず症状を見てから圧力測定。

停止時でまだ1MPa近く圧力がありますが、この圧力だけではガスの量はわかりません。

運転します。

圧力計の針の動きで膨張弁に異常がないことを確認してガス不足(ガス漏れ)と判定。

続けてリークディテクタ(ガス漏れ検知器)を使い漏れ箇所を探します。

室内機の周囲がやたらと漏れ反応がでます。
しかし場所の特定まではできませんでした。

パイプの接続部も若干のリーク痕がありここもあやしい。

そこで今回はお客さんへ3つの選択肢を提示しました。

一つ目は室内機熱交換器のガス漏れの可能性が高く、その場合エアコン本体よりも高い修理費なのでこれを機に買い替える。

二つ目は若干のガスの費用はかかるがより正確な確認のため補充して再度検知器で検査。

三つ目はそれなりの費用はかかるがとりあえずパイプの接続部を全部直してからガスを規定量入れて様子を見る。(これはある種の賭け)

検討していただいた結果、二つ目のガスを補充し検知器で再度検査となりました。

室外機
ルームエアコン室外機のガスを入れるポート
このサービスポートからガスを入れます。

ここでリークディテクタの検知能力を引き出すための作業をしました。(作業内容は省略)

ガス入れ
漏れ検査用にガスを計量して注入
どれくらい入ったか計量しながら行います。

注入が終わったら検知器であたります。

まずは接続部
パイプの接続部をリークディテクタで検査
う~ん、反応が出ませんね。

念入りに検査しているといきなり”ピピピピピ・・・”と反応が出ました。

おっ、接続部漏れか?

今度は室内機を調べます。
室内機をリークディテクタで検査
すると接続部より強力に漏れ反応。

やっぱり室内機でした。(ガックリ⤵)

どうやら接続部の反応は室内機から出たものを吸い込んだためのようです。
なんたってこのリークディテクタは年間3gの漏れを検知する能力がありますからね。
(このエアコンのガス封入量は800g程度)

エアコンのガス漏れ量は一定ではなく速くなったり遅くなったり一時止まったりと、これが厄介なんです🤔

これでわからなかったら次の手を考えてましたがそれは使わずに済みました。

近年、ルームエアコンのガス漏れ点検をして一番多いのが今回のような室内機の熱交換器からの漏れ。

スタンダードタイプのエアコンでは熱交換器を交換、ガス入れを行うとエアコン本体と同等かそれ以上の金額になります。

それならエアコン買い替えですね。

こちらが片づけをしている最中にお客さんは新しいエアコンをネットで注文されていました。
次回は工事に伺います。

― ルームエアコンの設計寿命は10年 ―

ものにもよりますが10年近く使用したのであれば高額修理はお勧めしません。

あと数年もすれば別のところが故障すると思いますし、その時メーカーに補修部品がなければ確実に廃棄となります。

そのため少額で済むならともかく、高額修理の場合買い替えるのがベターです。

なお工事に多額の費用がかかるような複雑な施工の場合やエアコン本体が高額の場合、やむをえず修理ということもあります。

メーカーの補修部品の保有期間は製造打ち切り後だいたい10年。
毎年のようにモデルチェンジするため製造から10年と思った方がよいでしょう。

どの道を選ぶかよ~く比較検討して損のないようにしてくださいね。

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2019年11月15日 (金)

エアコンが漏電。えっ、そっち⁉

4年前に当店で取り付けたエアコンが台風19号で漏電したとのことで点検依頼をいただきました。
ありがとうございます。

状況としては台風の真っただ中、突然停電したとのこと。
そのときエアコンは使っていなかったそうです。

すぐに東京電力さんが来てエアコンから漏電しているため主幹にある漏電遮断器が作動したと判断されたそうです。
この場合、電力会社は指導だけで修理はしません。

点検に伺おうと思いましたがお忙しいようで訪問するのは一か月後となりました。

これは漏電箇所が見つからないかもしれません。
というのは台風などで漏電した場合の多くは雨水の付着と高湿度により起きた可能性があるためです。

― そして点検当日 ―

ブレーカーを見ると
漏電のためエアコンのブレーカーが切られている
漏電したエアコンの回路だけ切られてました。

エアコンは単相200V機種です。

コンセントからエアコンの電源プラグも抜いてありました。

では一番怪しい室外機から
室外機を漏電点検
雨にあたって漏電するとすれば室外機。

まずは電装部のカバーを開けてみます。
室外機の端子台
問題はありませんね。

ここで絶縁抵抗計で計測します。
絶縁抵抗250V300MΩ
250Vをかけて300MΩ。

漏電はありませんね。

室外機の端子台で計測しましたが、これでエアコン全体の絶縁抵抗値です。

とりあえず問題ないのでブレーカーを入れてエアコンを運転したところなにごともなかったかのように正常運転。

”やっぱりな~”こりゃ漏電箇所は見つからないかも・・・

それでも考えられるところは点検。

室外機の天板を外して
漏電点検のため室外機の天板を外して
中をみます。

ファンモーター周辺は風雨にさらされることがあるので丹念に確認。

モーターにつながるリード線
ファンモーターにつながるリード線
鋭利な金属に接触して被覆などが破れていないかミラーで確認します。

う~ん、問題なし。

モーターのコネクタ部に水滴が付いてそれを伝って漏電したものか・・・

悩ましいですな

制御基板
室外機制御基板
水が浸入していないかよーく見ます。

なにもありませんね。

また風雨の強いときに再発するかもしれないので、その時になるべく早く点検に来るしかなさそうです。

わからずじまい。やっぱりだめだったか・・・

最後にコンセントのアース端子がきちんと接地されているか確認します。

というのもブレーカーからの専用回路やコンセントは当店で工事したものではなく、新築当時(15年以上前?)に他の業者(電気工事業者や当時のエアコン業者)が取り付けたもので、どうなっているかわからないため。

もしアースがつながっていなければ漏電電流は建物を伝って流れたことになり危険な場合もあります。

まずはお決まりのコンセントの電圧から
コンセントの200V端子間電圧
205.5Vで正常値。

テスターに巻かれたビニルテープは落ちないように固定するためなので気になさらず😅

こちらに設置されているアース付き200Vコンセントは
正常なコンセントにかかる電圧
正常であればこのように電圧がかかっています。

アース端子とアースターミナル端子がありますがこれはコンセント内部でつながっています。
200Vエアコンの場合はプラグが3極になっていてコンセントに差し込むだけでアースに接続されます。

電源となる端子を仮に上をL1、下をL2としました。

L1-L2間がコンセントの電圧で200V。
これはさっき計測した205.5Vですね。公称電圧より少し高く、多少上がったり下がったりフラフラしているのが普通です。

L1-アース端子間、L2-アース端子間にはそれぞれ100Vが現れます。
これは大地との電圧で一般家庭で使用される単相200Vは対地電圧100Vです。

ご注意!
ご自宅にあるテスターでアース端子と電圧のかかっている端子との間を安易に測ってはいけません。
下手をすると漏電遮断器が作動してしまいます。
当店では作動させることのない十分な抵抗値を有したテスターで計測しています。

次にL1もしくはL2とアース端子を計測し100Vが出ればアースがきちんとつながっているとわかります。
数ボルト程度の中途半端な数字が出ればアースはつながっていません。

では計測・・・L2とアース端子間は・・・
206.2V
えっ⁉206.2V・・・

L1とアース端子間ではほぼ0V

動力かよ!(わからない方はスルーで)

コンセントを外して配線をみると回路は
異常なコンセント回路
こんなふうになってました。

アース端子につながっている接地線はコンセントの金属ボックスに接続されています。
これで金属管などが接地してあればよいのですがされてません。(接地工事していない)

条件的に金属管の接地工事はしなくてもよかったのでしょう。でもそこにコンセントのアース線をつないでも意味がありません。
というより施工不良。

そして金属管のどこかでL1側の線と接触しています。
電線の被覆が破れて中身の銅線が金属管と接していると思われる。
(ボックス内には接触しているような感じはありませんでした)

金属管の端部でブッシングなどを使用せず電線を保護していないのかもしれません。

もし金属管が接地工事されていれば即座に漏電遮断器が作動します。
しかし先述のように接地されていないためこれまでは作動しませんでした。

さらにこれでまずい事態になります。

金属管を介してアース端子には大地との間に100Vの電圧がかかるようになってしまいます。

そこにエアコンのプラグ(200Vは接地極付き)を差し込むだけで室外機全体、冷媒管(銅管)、室内機の金属部(熱交換器など)にこの電圧100Vが常に現れます。

エアコン金属部は大地に対して常時100Vの電位があるということです。

建物は木造で電気を通しにくく室外機はバルコニーに設置してあるので気付きませんがたいへん危険な状態です。

そこへ台風が来て室外機と建物外壁全体が濡れてそれを伝い漏電電流が大地へと流れ(地絡)漏電遮断器が作動したと考えられます。

漏電遮断器がなければ火災などに至る可能性もありますね。

予想もしていなかった結果となりました。

危険なのでエアコン回路のブレーカーを切り、後日専用回路の工事に伺います。

当初、依頼をいただいたときに一か月後ではあまり意味ないのでは・・・と思いましたが点検してよかった。

エアコン自体の電気回路は漏電していなかったということですね。

今回は電気工事(屋内配線)の施工不良ですが、”アースなんて適当につながってれば大丈夫”なんて中途半端な施工をするとこのような事態になります。

電気工事屋さんにも時々”エッ?”と思える工事をする人がいるので・・・

思いもよらない結果でしたが漏電の原因が特定できてひとまず安心しました😅

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2019年10月 9日 (水)

室内機より異音

室内機から”カン、カン”と音がすると点検依頼をいただきました。
場所は川崎市高津区のマンション(他店施工)

マンションということもあり、この音の表現からおそらくドレン管の中を空気が流れるときに水が弾けて生じるポコポコ音と思ったのですが・・・

到着して運転していただくと
室内機からカン、カンと音がする
カン、カン、と音が聞こえてきました。

でもドレンのポコポコ音とは明らかに異なります。

音がしていたと思ったら少しの間消えて、また少し経つと音が出る。

よく見ていると上下風向ルーバーがスイングしていてそれに合わせて音がしているようです。

その音の出どころは
ルーバーの左側付け根あたりから異音が出ている
ルーバーの左軸辺りからです。

2枚あるうちの奥側のルーバーを手で上下させるとカン、カン、と同じ音が聞こえました。

この機種のルーバー軸部分は
上下風向ルーバー軸にあるスプリング
スプリングが入ってます。

どうやらスプリングと周囲の樹脂がこすれて音が出ているようです。

小さな音でも室内機の筐体などに響いて増幅され大きく聞こえてくるんですね。

なんのためにスプリングがあるかというと、ルーバーが上方向(持ち上げる方向)に動くときにモーターの補助やその軸の負担軽減。

また運転停止したときにはルーバーが閉まりますが通電が止まった際、少し戻って半開きになるのを防止しています。

多くの機種にはスプリングは付いていないと思いますがこちらのメーカーは昔からこれを付けるのがお好きなようで。

写真を撮っていませんがルーバーとスプリングを取り外して
シリコングリス
シリコングリスを塗りました。

近頃あまり使用しないのですっかり表面がくたびれてますね。
でも中身は大丈夫です。

なぜシリコン?

スプリングは金属ですが、それをはめ込んでいる周囲の素材は樹脂です。

そこに金属用の潤滑剤を使用すると樹脂を劣化させてルーバーの軸が折れてしまうこともあるので潤滑用シリコンを使いました。

ちなみに同じシリコングリスでも”潤滑用シリコングリス”と”放熱用シリコングリス”は用途が異なります。

当方が基板交換などでパワーモジュールやダイオードスタックに使用しているのは放熱用です。
これを塗らないと熱で壊れてしまいますよ。

中身の見た目はおなじですからねえ。
知らずに使いまわしてる人いたりして・・・

元に戻して動作チェック
ルーバー軸からの音が消えた
音が消えました。

これで完了。

簡単な処置で直りました。

エアコンの室内機の可動部は年数が経つとキシミ音などが大きくなってきます。

厄介なのはルーバーなど可動部がモーターダイレクトではなくギアを介しているタイプ。
これらは劣化でギアがかみ合わなくなり”ガタンッ、ガタンッ”と大きな音を立てて動作がギクシャクしたり、しまいにはルーバーがぶらぶらになってしまうなど問題が多く発生します。

高機能で高価なほど部品点数が多くて壊れやすいものです。

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2019年9月22日 (日)

冷えない、その原因は・・・

この夏にエアコンが冷えないと点検に伺ったときの症状です。

こちらが室内機
冷房が効かなくなった室内機
運転したところでだいたい察しがつきました。

室内機から出ている風の音が安定していません。
エアフィルターの詰まりまたはファンの汚れなどでよくこの症状が出ます。

室外機のバルブ温度を測ってみると・・・

液管側
室外機液管側バルブ温度12℃
12℃で低め。

ガス管側
室外機ガス管側バルブ温度0℃
0℃でかなり低め。

当日は気温30℃以上はあったと記憶しています。
典型的な室内機熱交換不足ですね。

こちらのエアコンは自動フィルター掃除機能付きですが、やはり若干詰まりがありました。

それより問題はファン。
室内機のファン
ルーバーの奥に見えるのがファンです。

拡大してみましょう。
汚れの付着したファン
ホコリのようなものが付着しているのがわかります。

このファンは”横流(おうりゅう)ファン”などと呼ばれ、左右に長い室内機でムラなく均一に風を送るのに適しています。

しかしファンの羽根1枚は1cm位の幅しかないためちょっとホコリが積もると途端に風を送れなくなるという弱点があります。

これが冷房が効かなくなった原因。

風が送れなくなっただけでなく、それにより室内機の中が冷えてしまい、温度センサーは部屋が冷えたと勘違いして室外機を止めてしまいます。

冷たい風が出てきたな~と思ったらすぐに室外機が止まってただの送風。しかも弱い風。
これでは効くわけありませんね。

掃除屋さんにエアコンをクリーニングしていただくようお勧めしました。

このファンが汚れる現象、とくに自動フィルター掃除の付いたエアコンに多くみられます。

「エアコンが自動でフィルターを掃除してくれるから手間が省けて便利!いつもきれい!」とはいかず、エアコンに任せておくと本体内部がどんどん汚れてしまいますよ。

昔からあるフィルターを外して掃除するものと異なり、本体に付いたままブラッシングなどでホコリをかきとるため舞い上がって一部は室内機の奥へと押し込んでしまうからと思われます。

なので熱交換器自体もホコリで詰まってたりします。

いまだにエアコンはフィルターひとつまともに掃除できないんですよ。

でもこの機能が付いていると売れるみたいですからねぇ😅

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2019年8月27日 (火)

エアコン冷房時の吸気不足

エアコンの効きが弱く、今年は去年より更に効きが悪いとの点検依頼をいただきました。(横浜市)
ありがとうございます。

ガス漏れの典型的な症状に似ているので一応冷媒も準備して伺いました。

現地到着
冷えの弱いエアコン室内機
こちらです。

まずは手で冷風を受けてみます。

冷たい風ですが全体にムラがあってサージング(吸ったり吐いたり)を起こしている感じがします。

続いてファンをみます。
室内機ファンの状態
きれいですね。

(実際は高速に回転していますがカメラのフラッシュの閃光で止まって見えます。)

この状態なら風はスムーズに吹き出すはず。
フィルター詰まりの可能性が高くなりました。

ここで室外機を見に行きます。

カバーを外して
冷えの弱いエアコン室外機のカバーを開けて
あら珍しい・・・

専門の方はおそらく気が付きましたね。

これ、
ガス管側バルブに霜つき
ガス管側のバルブに霜が付いています。

バルブが凍るとガス不足とどこかで聞いたことがある方もいるかもしれませんが今回はその逆の症状です。

冷媒のオーバーチャージや室内機の熱交換不足、その他でこのようになることがあります。

でも近頃のエアコンでガス管側が凍るのは滅多にみません。

液管側バルブ(細い管)の温度は
液管側バルブの温度12℃
12℃

まずまずの温度

そしてガス管側バルブ(太い管)は
ガス管側バルブの温度マイナス8℃
マイナス8℃

ひっくーい

これそのまま放置しておくとどんどん凍ってダンゴみたいになっちゃいます。

湿り運転といって、場合によってはコンプレッサーが液圧縮をして故障し高額修理もしくはエアコン買い替えとなるおそれがあります。

ということでとりあえず室内機のフィルターを外してみます。
室内機のフィルターが詰まっている
詰まってますね。

詰まっているように見えないかもしれませんがばっちり詰まってます。

このエアコンはフィルター自動掃除機能付き。
やはりフィルター掃除はしなくていいと思っていたそうです。

どこかのメーカーさんの”十年間手間いらず”の影響がここにも・・・

フィルターを洗剤できれいにお掃除していただき戻しました。

吹き出し風量も上がって力強く感じます。

室外機のバルブの状況は
ガス管側バルブの霜が溶けた
霜が溶けました。

続けて温度も測ります。

液管側
液管側バルブ温度15℃
15℃

先ほどより少し上がりました。

ガス管側
ガス管側バルブ温度4℃
4℃

こちらは大幅に上がりました。

ただなんか低めです。

室内機のカバーを開けると
室内機の前面に空気の吸い込み口なし
なんと前面には空気の吸い込み口がありません。

多くのエアコンは前面と上面から吸い込むようになっていますが・・・変わった設計ですね。

上面からのみの吸い込みで先ほどのフィルター2枚しかありません。

これでは吸気量が確保できず吹き出しも弱くなるので室内機の熱交換量もそれに伴い減ります。
しかも室内機と天井の間は5cm程度なので余計です。

そのためガス管側の温度が低めなのでしょう。(湿り運転気味)

ガス管側バルブが凍ったのはフィルター詰まりに加えこれらも原因だと思います。

室温も下がってきてだんだんと快適になってきました。
点検が終了した室内機
これで点検終了です。

ヒートポンプサイクルはバランスを保って機能しています。それが崩れると効かなくなるだけではなくエアコンの心臓部と言われるコンプレッサーにもダメージを与えることがあります。

たかがフィルターと侮れませんね。

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2019年8月16日 (金)

これは手ごわい水漏れ

夏になるとかならず水漏れ修理の依頼が入ります。

今回はこちら
水漏れを起こしているエアコン室内機
なんだか懐かしいデザイン。

今は亡きサンヨーブランドのエアコンです。

末期のころに出した換気機能付きのタイプ。
「換気・・・そういえばそんなエアコン昔流行ったな~」なんて思う方もいるかもしれませんね。

上下風向ルーバーは軸部分が劣化割れでぶらぶらです。

室内機からは床に置かれたバケツまでヒモが伸びて漏れた水が伝うように工夫してあります。

でもそこから出ている水の量はわずか。
ほとんどは室外に排出されています。

こういった漏れ方が一番難しい。

室内機のカバーを外します。
室内機のカバーを外して水漏れ確認
どうやらドレンパン(熱交換器から落ちてくる水を受ける皿)の左端を伝って出てきているようです。

ドレンパン割れやホコリの影響などが考えられますね。

ドレンパン左側面を覗くと
ドレンパン側面部分
正面にあるメインのドレンパンに本体背面のドレンパンからの水が流れ込む仕組みになっています。

室内機の熱交換器はモノによって背面側まで付いていて、その水が本体のフレームに成形されたドレンパンを流れてここまで出てきます。

雨樋みたいなものと思っていただければ想像しやすいかもしれません。

さらによく見ると
ドレン水路の脇に汚れ
ドレンの水路の脇に黒い汚れがあります。

どうもこの汚れが水を吸い込んで伝った水が漏れているようです。

お客さんから綿棒をいただいてゴシゴシ掃除してみましたが表面をきれいにしてもやっぱり漏れてきます。

やっぱりドレンパン割れかなあ?と思いつつ、確認しやすいようにドレンパンを外そうとしますが熱交換器とフレームに阻まれて取れません。(メンテ性わる~)

(ちなみに現在のエアコンはドレンパンそのものが本体フレームと一体で外せないものが多くなっています。)

室内機を下ろして分解すればもちろん外せますが使用年数的に設計寿命はとっくに過ぎていて費用も考慮すると、そこまでするならエアコンを買い替えたほうが得策です。

熱交換器の固定を外しちょっと無理して持ち上げ隙間をできる限り掃除します。
ドレンパンは割れていない様子。

ちょっと手こずりましたが元に戻して再確認。
水漏れしないか再確認
自然排水が始まるまで運転して様子を見ます。

どうやら漏れはとまったようです。

ふぅ。

エアコンのクリーニング(業者で洗浄)はしていたようで全体的にはそれほど汚れていませんが、こういった部分は普通のエアコンクリーニングではできません。

また、メーカーさんもこうなることを想定して部品同士適正なクリアランスを設けておけば汚れによる水漏れはある程度防げると思いますが・・・

室内機を元通りに戻して
室内機を元通りに戻して
完了としました。

しばらくは様子を見ながら使っていただきます。

お客さんはさっそく入れ替えるエアコンをどれにするか検討されていました。
年数的にそう遠くない時期に動かなくなると思いますので暑さがひと段落したら購入されると良いのではないでしょうか。

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