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エアコン点検

2024年4月 3日 (水)

エアコンの漏電

エアコンから漏電しているとのことで点検の依頼をいただきました😊

場所は渋谷区にあるマンションの一室。
(今回はエリア外出張しました)

分電盤の主幹漏電ブレーカーが落ちて、電力会社に調べてもらったところエアコンが漏電していることが判ったそうです。

現地到着。
漏電しているエアコン
電源プラグは抜いてあります。

本体を見ると製造は2020年。

さっそく絶縁抵抗計で抵抗値を確認します。
絶縁抵抗計は0Ω
0Ωを指して完全に漏電状態ですね。

次に室外機に移動して漏電が室内機側と室外機側のどちらかを確認することにします。
室外機

右側面のカバー
室外機右側面のカバー
ここを開けます。

端子台と室内機から配線されたケーブル
室外機端子台
ケーブルのシース(ねずみ色の外装)はむき過ぎですね。

たまにここから漏電することもあります。

端子台からケーブルを抜きました。
端子台からケーブルを抜いた
これで電気的に室内機側と分離できました。

そして室外機の端子台を絶縁抵抗計で計測。
室外機内部で漏電している
室外機内部で漏電しています。

室外機の外板を開けて内部を調べます。
室外機の外板を開けて内部を調べる
上部に制御基板が設置されていましたが金属箱に入っておりメンテ性がいまいち😓

すぐ下に圧縮機(コンプレッサー)につながるコネクタがあります。

それならば、とこのコネクタを外します。
圧縮機のコネクタを外した

この状態で再び端子台で絶縁抵抗測定。
絶縁抵抗計の指示が∞に
指示が∞(漏電がなくなった)になりました。

先ほど外したコネクタ
外した圧縮機につながるコネクタ
この圧縮機側で絶縁抵抗測定します。

やはり0Ω。
圧縮機の絶縁抵抗が0Ω
圧縮機の漏電ですね。

最後に念のためここも調べます。
圧縮機のターミナルカバー
圧縮機本体にあるターミナルカバー(接続端子のカバー)。

カバーを外しました。
圧縮機のターミナル

特に異常はありませんでした。
圧縮機ターミナル付近に異常はない
圧縮機本体内部の漏電と判定。

室外機を元通りに復元し点検を終了😊

圧縮機は分解修理できないため交換修理になります。

しかしその費用は高額でルームエアコンでは修理を断念しエアコンを買い替える方が多いと思います。

でもちょっとまった!

冒頭にあった製造年2020年。

圧縮機のような主要部品(冷媒サイクル部品)はメーカー保証が5年と長く設定されています。
(他の部品は1年です)

まだ保証期間内です。

保証書は見当たらないそうですが、本体の銘板を見れば期間内であることは明らかなので大丈夫でしょう。

さっそくお客さんはメーカーへ連絡されていました。

―追記―
その後お客さんよりメールで報告が届き、無事にメーカーによる無償での圧縮機交換が行われ直ったそうです。
よかったですねぇ😊

Katoairconservice_mark160
http://aircon.la.coocan.jp/

2024年4月 1日 (月)

懐かしいエアコン

エアコン点検の依頼をいただき訪問したところ・・・
ナショナルのフリービルトイン
これはナショナルのフリービルトインではないですか。

懐かしいものを拝見しました😄

フリービルトインはその名の通りいろいろなところへ埋め込んで設置ができる機種。

今回のような押し入れ上の他に、
・押し入れ下
・天井カセット
・天井内ダクト(ダクトで吹き出し口を別の場所に設置する)
などなど

本体にオプションパーツを取り付けることで対応できるようになっています。

現パナソニックのサイトを見てみたらまだ発売されているみたいですね。

もうこのシリーズはなくなったと勝手に思ってました😅

日本が”それいけどんどん”のバブル時代とその後しばらくは割と需要があり、私もけっこう設置工事をした覚えがあります。

現行機種は知りませんが、ドレン排水ポンプが付いていないため設置方法によってはドレンの配管工事が大変でした。

こちらに設置されているエアコンは20年以上前に取り付けられてからほとんど使用されていないそうで本体内部はきれいです。
フリービルトインの銘板
リモコンが見当たらないため本体の冷房試運転スイッチで強制冷房を入れてみました。

温度測定しましたが問題ないようでまだ使えそうです。

90年代の製品なので故障したら補修部品がなく本体入れ替えとなってしまうと思いますが。

そのため現在でもメーカーはこのシリーズの製造を続けているのかもしれませんね。

Katoairconservice_mark160
http://aircon.la.coocan.jp/

2024年3月13日 (水)

エアコンが効かなくなった

3年前に当店で取り付けたエアコンが効かなくなったとの点検依頼をいただきました😊

こちら
効かなくなったエアコン室内機を点検する
去年の夏に冷えなくなったことを感じたらしいのですがそのままにしていたそうです。

しかし3年程度で効かなくなるとは・・・

いろいろな原因が考えられますがまずは冷媒漏れ(ガス漏れ)がないか確認のためリークディテクター(冷媒検知器)で調べることにします。

室内機には漏れはなし。

次に室外機へ近づくと
室外機近辺でリークディテクターに反応あり
リークディテクターのメーターが右いっぱいに振れ、”ピピピピピ”と強い反応が出ました。

そこでバルブ部分のフレア接続部を確認。
室外機の冷媒管接続部を確認する
見た目で冷媒漏れはなく、リークディテクターでも漏れ反応はありません。

ということは室外機内部で漏れか?

と思ったのですがどうもディテクターの反応がおかしい。

室外機から風上側を見ると
風上の給湯器から排気が流れてくる
奥に給湯器が設置されており、そこからの排気が。

それにリークディテクターが反応していることが判明😅

排気ガスでの誤反応でした。

冷媒漏れではないようです。

エアコンを冷房試運転モードにして室内機で温度測定をしてみます。

吸気側は
室内機の吸気側は19.7℃
19.7℃

吹き出しは
室内機の吹き出しは8.1℃
8.1℃

その後すぐ6℃まで落ちました。

このエアコンの試運転モードは最大風量で風が吹き出すのでこの程度冷えれば十分でしょう。

また暖房も確かめましたが吸い込みが20℃、吹き出しが50℃と問題なし。

冷暖房は機能しています。

ではなぜ効かなくなったのか・・・

エアコン運転開始後にすぐに気づいていたのですがこれ、
室内機の送風ファン
室内機の送風ファンです。

アップにしてみましょう。
送風ファンに汚れが積もっている
ファンに汚れが積もってます。

これが原因で横長の吹き出し口のうち、右1/3は風がまったく出ていませんでした。

この状態では室内機内部にある室温センサーが冷房時には異常に冷やされてしまいます。

結果、エアコンは部屋が冷えたと勘違いしてすぐに室外機を停止。

冷房が効かないということに。

修理ではなくエアコンの洗浄クリーニングを掃除業者に依頼していただくことになりました。

点検はこれにて終了😊

今回のような室内機の送風ファン汚れによる冷暖房能力低下は割と多く存在します。

使用方法や頻度、環境にも大きく左右され、2~3年ごとに洗浄を行わなければならない場合もあります。

なおファンの掃除をご自身ですることはお勧めできません。

よく歯ブラシや割りばしなどで掃除をしてうっかりファンを割ってしまうことがあります。

このファンは一枚でも割れてとれてしまうとバランスがずれて運転したときには室内機がブルブル揺れて使えない状況になります。

毎年のようにこれで修理依頼が入るのですが・・・😅

その他には掃除をしようと割りばしの先に付けたティッシュが中に入って取れなくなってしまったという事例も多いですよ。

ファンの掃除はご自身ではしないほうがいいかもしれませんね。

Katoairconservice_mark160

2024年2月16日 (金)

落雪で配管化粧カバーが割れた

先日の雪でエアコンの配管化粧カバーが割れてしまったとの点検依頼をいただきました😊

雪が落ちてきて割れたそうです。

現地に到着🚙
外壁に設置されている配管化粧カバー
よく見えませんが建物基礎部分の上を横引きしているところに被害があります。

この部分
落雪により配管化粧カバーが割れた
壁側に割れがあります。

近づいてみると
ねじで固定してあった部分が割れている
ねじで固定してあった部分が割れていました。

ねじは壁に残っています。
壁にねじが残っている
しかも長さ2mのカバー(ダクト)を中央1点だけで固定してあったため強度も不足していたことと思います。

「いま(工事したとき)だけ留まってりゃいいんだよ。あとはしらねぇ~」みたいな工事ですね🤔

このような横引きでは最低でも4~5か所は固定しないとだめです。

それに加え、こちらのカバー
配管化粧カバーがヨレヨレ
側方から見通すとヨレヨレ。

下側は変形で外れて隙間もできています。
外れて隙間が開いている
はめようとしても変形が酷くはまらない。

どことは言いませんがこのメーカーの配管化粧カバーは弱すぎて当店では使用していません。

特にこのような横引きで日光に照らされるところではなおさら。

カバーを触るとペラペラでフニャフニャ。

安い材料を使用するとこのようなことになります。

もちろん修理するには同じカバーは使用できません。

横引き部分を老舗メーカーのしっかりしたカバーで修理することを提案し点検終了😊

見積もりを出してメールで送信しました。

なお今回の落雪はここからかもしれません。
送電線の鉄塔
見上げると送電線の鉄塔。

高低差が大きいため落ちた雪もかなりの衝撃だったことが考えられますね。

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2024年1月30日 (火)

床屋さんのエアコンを点検

いつも髪のカットに行っている床屋さんで「エアコンが霜取り(除霜モード)によく入るような気がする。ガス(冷媒)の圧力を調べてほしい」とのことで点検を行いました😊

そのエアコンはこちら
業務用の天吊形室内機
業務用の天吊形です。

あ、そうそう当店では現在業務用エアコンの工事・点検どちらも行っておりませんのであしからず😌

家庭用ルームエアコンのみ取り扱っております。

しかし今回は昔からいつもお世話になっている床屋さんということで特別です。

冷媒不足や不具合を表すエラーはなく、暖房もとくに問題なく使用できているそうです。

ではまず室内機の温度測定から。

吸い込み温度
室内機の吸い込み温度を測定
26℃

吹き出し温度は
室内機の吹き出し温度を測定
37.3℃

うーん・・・温度差が少ないですね🤔

しかしこれ、
室内機のルーバーの向き
ルーバーが上向きになっています。

これでは吹き出した温風が天井に溜まってしまっている状況。

でも下向きにするとお客さんに直接風が当たってしまうためそれはできません。

この時も3名ほど来店中でした。

吹き出し温度が低いのは温度制御で室外機がセーブしていることが考えられます。

次に室外機へ
室外機で点検をする
業務用と言っても近頃の室外機(こちらは3馬力程度)はルームエアコンと変わらない大きさ。

といっても10年以上前の機種です。

わたしが業務用エアコンを扱っていた会社員時代は室外機がもっと大きかったのですが。

こんなに小さくても電源は動力200V(三相三線式200V)です。

では圧力測定
室外機のサービスポートで圧力測定
高圧圧力は低めです。

やはり能力がセーブされているようで音からするとコンプレッサーの回転も低め。

冷媒管温度を測定
冷媒管温度を測定
圧力と温度からヒートポンプの動作指標となる過冷却度(サブクール)を求めると結果は悪くない。
(専門用語が多くてすみません😅)

冷媒不足ではない感じ。

低圧圧力も見て過熱度(スーパーヒート)も調べたいがそのポートや管は室外機の中で、エアコン使用中(来客中)のため開けることができずこちらは断念。

このあたりは昔の大きい室外機の方が使用中でも点検できてメンテナンス性がいいですね。

最後に念のためリークディテクター(冷媒漏れ検知器)でチェック。

ところが店内入り口から入った途端に検知器から強烈な反応が出てしまいます😅

これは冷媒ではなく店舗で使用している化粧品や薬剤の揮発成分に反応しているものでしょう。

そのため室内機を調べても
リークディテクターで冷媒漏れ点検
室内機熱交換器から漏れているような感じもしますが定かではありません。
(この時はエアコンの運転を短時間だけ止めました)

続いて屋外側のドレン排水出口は
ドレン排水出口をリークディテクターで調べる
ここも異常なほど反応が出るため冷媒なのか他の薬剤によるものかはっきりしません。

この状況でリークディテクターは役にたちませんね。

できる範囲での点検を終え、現時点で冷媒量などに異常は認められないことを報告。

10年以上使用し、朝から夕方までフル稼働のためその他の劣化などはあるかもしれません。

暖房は使えているということで、また異常を感じたら連絡いただくよう話して終了となりました😊

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2024年1月25日 (木)

エアコンを運転するとブレーカーが落ちる

「エアコンを運転するとブレーカーが落ち、ネットで調べたところ漏電の可能性があるらしい」とのことで点検の依頼をいただきました😊
(川崎市内の賃貸住宅でエアコンはシャープ製)

現地到着して点検を開始します。
点検を開始する
コンセントからプラグは抜いてありました。

まずは分電盤を見せていただき、どのブレーカーが落ちたのか聞いたところ東京電力の電流制限器(契約アンペアブレーカー)とのこと。

その右横に設置されている漏電遮断器は落ちないそうです。

これは漏電ではなく電流が流れ過ぎた過電流ですね。

エアコンの絶縁抵抗を測定してみると
エアコンに漏電はない
100MΩ以上でやはり漏電はないので過電流です。

これは稀なケースかもしれません🤔

どこかでショートしている可能性があります。

コンセントにプラグを差し込み運転すると室外機に電気が供給された瞬間に主幹のアンペアブレーカー(30A)がバチンと切れます。

しかし専用回路の安全ブレーカー(見ていないが20Aのはず)は落ちず・・・

また別の部屋にあるエアコンを運転してもアンペアブレーカーは落ちないそうです。

ということはやはりエアコンの不具合でしょう。

室外機の端子台で抵抗値を計測してもショートしている感じはありません。
室外機端子台
むむ、なんとなく手こずる予感🙁

端子台から電線を抜いて室内機を運転するとブレーカーは落ちることなく、室外機とのシリアル信号異常表示(室外機がつながっていない)を発出します。

ということはやはり室外機内部に不具合があります。

室外機内部のリレーなどが作動した際にショートするのか・・・?

外板カバーを外して調査します。
室外機の外板を外して内部を点検する
各種測定は今回デジタルマルチメーターを使用しました。

制御基板(インバーター基板)の半田面を見てみますが特に異常は見当たりません。
基板の半田面には異常なし

部品の面も異常は発見できませんでした。
基板の部品に異常は発見できず

コンプレッサー、ファン、サーミスタ、弁コイルなどパーツのコネクタを基板から外しました。
基板から外せるパーツのコネクタを抜いた
これで運転をすると・・・ブレーカーがバチン!と落ちて過電流。

外した周辺部品にショートや異常はないようです。

となると基板か?

基板のどこかがショート・・・

基板交換の場合の修理費を見積もりして点検終了しました。

どうも腑に落ちないところがあるためその後も頭の中でいろいろ考えていました🤔

そこで思い浮かんだんは”リアクタ”という部品。

インバーターなどの回路では突入電流が発生します。

この突入電流は電源が入った瞬間、通常の何倍から何十倍もの電流が流れることを言います。

それを防止するのがリアクタ(リアクタの参考画像)
リアクタ
リアクトルというのが一般的なのかもしれません。

トランスのように見えますが別物です。

このリアクタの不具合であれば専用回路のブレーカーではなく、短時間だけ流れる大電流に反応が速いと言われるアンペアブレーカーが落ちたことも頷けます。

画像にあるコイル(巻き線)のどこかがレイヤーショートして機能していない(インダクタンスが減少)している可能性があります。

メーカーの技術部へ問い合わせて確認することにしました。

まず電話に出られた方は・・・
「漏電遮断器やブレーカーが落ちる場合は電動膨張弁の不具合で案内しております」
あらー、ちょっと焦点がずれてますねぇ。
(言っていることはわかりますが今回はそれより複雑な状況)

おそらくマニュアル通りに説明されているのだと思います。

技術的なことがわかる方をお願いしたところ折り返しの電話が入り、一通り事の経過を説明するとやはり
「リアクタの不具合が考えられる」
とのこと。

ただしリアクタの技術的資料はメーカーにもなく点検のしようがないらしい。

現場ではリアクタの外観などを見ましたが特に異常なく、それだけで良否はわからないでしょう。

リアクタの不具合で突入の過電流が発生している場合は基板の部品(整流ダイオードや平滑コンデンサなど)にもその電流が流れているため制御基板も同時に交換します。

お客さんへは再度修理費用の見積もりを出してメールで送らせていただきました😊

当店としては稀な故障事例でした。

Katoairconservice_mark160

2024年1月 4日 (木)

暖房が急に効かなくなった

「エアコンの暖房が急に効かなくなった」との点検依頼をいただきました😊
(川崎市内のマンション)

設置から6年経過したエアコンです。

”急に”というところから冷媒(ガス)の漏れの可能性は低いと思いますが、念のため冷媒ボンベも持参し点検へ。
暖房が効かなくなったエアコン室内機
暖房運転で温度測定してみると、ぬるい風しか出ずかなり能力が落ちています。

では室外機からみてみましょう。
室外機から点検をする
ファンは正常に回っています。

こちらは側面のバルブにあるサービスポート。
室外機のバルブにあるサービスポート
ここにゲージを接続して圧力をみてみます。

設置後にマンションの大規模修繕工事で室外機が移動されたようですが、ここのバルブ部分(冷媒管接続部)に冷媒漏れはありません。

室外機停止時の圧力は低め。

そして冷房運転して低圧圧力を計測すると
エアコンの低圧圧力が低い
かなり低め。

予想と異なりこれは冷媒漏れです。

エアコンの新冷媒(旧冷媒より圧力が高い)が使われるようになってから冷媒漏れと言ったらまず室内機の熱交換器を疑います。

それだけ多いということなんですが。

ではさっそくリークディテクター(冷媒検知器)にて室内機を・・・やっぱり
リークディテクターに冷媒漏れ反応
ピピピピ・・・という音と共に濃度を表すメーターの指針は右いっぱい(濃い)に振れ、LEDは緑色から赤へ変わりました。

明らかな冷媒漏れです。

リークディテクターで調べた場所は室内機のココ。
リークディテクターの吸い込み口を室内機の吹き出し口にあてた
風の吹き出し口。

エアコンは停止中。

やはり熱交換器からの冷媒漏れです。

冷媒は空気より重いため熱交換器(フィルターを外すと見える車のラジエターに似た大きな部品)から漏れ出たものが吹き出し口からゆらゆら降りてきます。

さーてこれはエアコンの買い替えではないでしょうか。

この部分の修理は高額でやめた方がいいレベル。
(ご希望でしたら修理も可能ですが)

購入は6年前でメーカー保証期間は熱交換器の場合5年なので切れています。

ということでエアコン買い替えをされることになりました。

急に効かなくなった理由としては冷媒の漏れ量が比較的多かった場合や、徐々に減ってきたとしても正常なヒートポンプサイクルを制御で維持できる限界以上に少なくなったことが考えられます。

とりあえず床暖などで一時的にしのげるようなので安心しました😊

この時期、年末年始は販売店や物流などもストップなので即時の対応は難しいですからね。

Katoairconservice_mark160

2023年11月17日 (金)

洗浄してから効きがよくない

前回記録簿のルーバーモーター修理と同じお客さん宅でもう1台。

夏にエアコン洗浄を掃除業者さんにより行ってから冷房の効きがいまいちよくないとのこと。

室内機は前回記事のものと共用のマルチ室外機に接続されています。
(マルチ室外機:1つの室外機に室内機を複数台接続できるタイプ)

室内機を点検すると
室内機を点検する
あるべきものがない・・・

ここに切り欠きが見えます。
室温サーミスタが見あたらない
この部分に本来は室温(吸い込み温度)を感知するサーミスタ(センサー)が付いているはずですが・・・

そして制御基板へとつながるサーミスタのものと思われるリード線が不自然に長い・・・
リード線が不自然に長い
どうやらサーミスタは別のところにあるようですね🤔

ミラーを使って確認したところ
サーミスタが裏にある
樹脂でカバーされた裏にありました。

エアコン洗浄の際に業者さんが分解と組み立ての方法をミスったようです。
(手順が間違っているため本来の位置に付けられなかったと推測)

これでは正確な吸気温度(室温)を測れず、熱交換器周りで渦巻いた気流の温度を拾ってしまい冷暖房とも効きが悪くなります。

奥に隠れたサーミスタをなんとか引っぱり出してあるべき位置へ固定。
サーミスタを固定
黒い物体が空気温サーミスタです。

リードの長さも自然になりました。
リード線の長さも不自然ではなくなった
よく見るとリード線は2本ありますがもう1本は熱交サーミスタで熱交換器の温度を感知しているものです。

フィルターを付けて
室内機にフィルターを付けた
これなら正確な吸気温度が測れますね😄

しばらくこれで様子をみてもらいましょう😊

なお機種によってサーミスタの設置位置は異なるので別の場所に設置されている場合もあります。

じつは前回記事のルーバーモーター交換した室内機も同じような状態でした。

そちらは洗浄後、昼間の暑いときは冷房が普通に効くが夕方になるとどういうわけか効かなくなってくるという症状だったそうです。

サーミスタが冷えた熱交換器近辺の温度を検知していたためと考えられます。

エアコン洗浄(クリーニング)を行うと、組立ミスや破損などで不具合を起こすことがあります。

掃除屋さんはエアコンの細かな機能などは専門外なのである程度は仕方ありません。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2023年10月14日 (土)

雷の影響か・・・修理不能へ

エアコンが2台故障しているとの点検依頼をいただきました😊
(東京都大田区内のマンション)

当店を初めてご利用になるお客さん宅です。

2台とも製造から20年以上の機種で補修部品の有無が修理ができるか否かの境となります。

今回はその1台目の点検と修理。

事前にメールで伺っていた故障内容はエアコンからの漏電。

あるとき突然漏電遮断器が作動し電気が全部消えたらしいです。

その後はエアコンのプラグをコンセントに差し込むだけで漏電遮断器が落ちてしまうとのこと。

それでは点検を行います。

エアコンの漏電といえばほとんどの場合室外機から。
漏電の点検を行う室外機
ここで調べてみます。

まず室内外の連絡電線接続端子台で絶縁抵抗を測定。
絶縁抵抗計は0Ωあたりを指している
指針は0Ωあたりを指して漏電していることを表しています。

室内機と室外機の電気的な縁を切ってみるとやはり室外機内部で漏電していることがわかりました。

室外機の天板を開けて制御基板で各部品を調べることにします。
室外機内の制御基板
基板には室外機内の電気機器類がほとんど接続されているので、ここで調査するのが早道。

20年以上前の機種ということもあり整流用のコンデンサ、ダイオードスタック、コンプレッサー駆動用のパワーモジュールは現在のものと異なり別部品として配置されてます。

現在ではこれらの部品も制御部と共に1枚の基板上に載っているものが多くなっていますが製造コストの軽減と、点検修理を容易にする策ですね。

基板上のあるコネクタを抜いてい見ると
絶縁抵抗計が200MΩ以上を指した
絶縁抵抗計が200MΩ以上を指しました。

これで漏電はなくなりました。

そのコネクタは
膨張弁コイルのコネクタを抜いた
電子膨張弁のステッピングモーターを回す膨張弁コイルにつながるもの。

またこれ?🤔

先日アップした漏電修理記事でも同じ部品が漏電していましたが。

どういうわけか続くものですね。

膨張弁コイルの交換となります。

しかし20年以上の機種では当然補修部品の保有期間は10年以上前に終わってます。

一応、メーカーへ聞いてみると全国に30個程度残っているとのこと。

見積もりを出して修理することになりました。

部品が入荷し修理を行います。
取り寄せた膨張弁コイル
取り寄せた膨張弁コイルです。

膨張弁コイルの交換には室外機の外板をほとんど外さなければなりません。
室外機の外板をすべて外す
まだ右側面が残っていますがこれもすべて外します。

そして見えるのが膨張弁コイル。
室外機内部にある漏電を起こした膨張弁コイル

コイルを取り外しました。
絶縁の破れた膨張弁コイルを外した
内面が一部サビてます。

でもこのサビは動作や漏電には関係ありません。

この部品は結露するので鉄の腐食が進んでいるだけです。

内部のコイルと鉄心などとの間で絶縁が破れているので外部からは見てもわかりません。

新しいコイルを膨張弁に付けて鏡を使いしっかりロックされているか確認。
新しいコイルを膨張弁に取り付けた
ずれていたりすると動作不良で冷暖房に影響が出たり最悪の場合はコンプレッサーを傷める可能性があります。

室外機を元通りに戻して
部品交換後、室外機の外板を取り付けた
絶縁抵抗計で測定して漏電はありません。

さっそくコンセントに電源プラグを差し込んでいただき運転開始。
(息子さんが部屋で休んでいるためお客さんにお願いしました)

もちろん漏電遮断器は作動しなくなりました😄

と喜んだのも束の間・・・

3分ほどで”コツン”と室外機に電源投入された音がしましたが・・・

その後は一向に動こうとしません🤔

これはもしかして・・・

室内機を見ていただくと運転ランプが点滅しているとのこと。

あちゃー、このメーカーの運転ランプの連続点滅はシリアル信号異常(室内機と室外機の信号のやりとりができない)と記憶しています。

念のためメーカーへ確認したところやはりその通り。

計測すると室内機からは信号が出ていますが室外機の基板から信号が出ません。
室外機の制御基板が壊れている
室外機の制御基板故障でしょう。

メーカーに確認すると室外機の基板は在庫なしで修理不能となりました😪

残念ですがしかたありません。

お客さんによると漏電する前までは問題なく使用できていたとのことです。

こちらの室外機の設置状況からみてピンときました。

置かれているのはルーフバルコニーで天井はなく開放的なところ。

マンションの周囲を見ても開けた場所で見通しがよい。

そして室外機のすぐ右側には金属製の手すりがあります。

これは誘導雷などを含む雷の影響を受けた可能性が大いに考えられます。

異常な高電圧が回り込んで膨張弁コイルの絶縁を破壊。

それと同時に制御基板のマイコンや周囲の部品も破壊。

こうなるとたとえ制御基板の在庫があったとしても別の部品も不具合を起こしているかもしれません。

雷は近くに落ちなくても影響のでることがあるためこのような故障は避けようがありませんね。

次回はもう1台の様子をアップする予定です。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2023年10月 9日 (月)

リモコン受信しない、ルーバー動かない

2台のエアコン点検に伺いました😊

場所は神奈川区内の一戸建て。

はじめて当店にご依頼いただいたお客さん宅です。
(ありがとうございます😄)

状況としては
1台はリモコンを受信しない。
もう1台はルーバーが動かず開いたままで冷房の効きもよくない。
とのこと。

2台とも旧フロンを使った20数年前の機種になります。

では1台目
リモコンを受信しなかったエアコン
リモコンを操作しても受信しなかったそうですが前日くらいに勝手になおったとのこと😅

しかし念のため点検はしておきましょう。

室内機のグリルを外しました。
室内機の前面グリルを外した

どうしてもこういうのが目に付いてしまいます。
配管穴にスリーブがなくドレンホースが逆勾配
配管穴にスリーブが入れてないので壁の中の熱い空気が室内へ入ってきます。
(手抜き工事)

そしてドレンホース(排水)も穴の中で持ち上がっており逆勾配。
(施工不良)

点検目的とは異なるのでとりあえずそれらはスルーして・・・

リモコン受光部の基板を取り出しました。
リモコン受光部の基板を取り出した
基板表面および背面を見回しましたが異常はありませんでした。

受光部を指でゆすってみても問題なくリモコンを受信します。

とりあえず受光面を拭いて汚れを落とし元に戻します。
リモコン受光部

これはやはり結露か・・・

この受光部は結露や水濡れに弱く、水滴が付いたりするとリモコンを受信しなくなります。

外したグリルの内側
グリル内側が湿っている
フェルトテープのようなものが貼ってありますが湿っています。

どうやら結露の影響でまちがいなさそうです。

配管穴にスリーブが入っていないことで結露が多くなったとも考えられますね。

その後冷房運転しましたがいまいち効きがよくありません。

そこで室外機を見にいきます。
室外機に接続されている冷媒管
ここにある冷媒管を見ただけで調子が良くないのがわかりました。

手でも触ってみましたが、冷媒漏れによるガス不足か、キャピラリーチューブもしくは機械式膨張弁の詰まり、コンプレッサーの圧縮低下などが考えられます。

これらも結露増大に関わっているかもしれません。

せっかくなので室内に戻って温度測定。
吸い込み温度は26℃
吸い込み温度は26℃

そして吹き出し温度は
吹き出し温度は20℃
20℃

やはり能力がかなり低下しています。

さらに室内機から冷媒漏れがないかリークディテクターで調査。
リークディテクターで室内機の冷媒漏れ調査
ここに漏れはありませんでした。

旧フロンのR22なので圧力が低く、室内機の熱交換器に穴が開きガス漏れすることはあまりありません。
(現在の新フロンエアコンは圧力が高く多発しています)

そろそろエアコン買い替えの検討をされるようお話ししてこちらは点検完了。

そしてもう1台、ルーバーが動かず効きがよくないというエアコン。
ルーバーが動かず、効きがよくない
ルーバーがこの状態で動かないそうです。

これは”パッと見”ですぐにわかりました。
ルーバーが動かない原因
ルーバーの軸が割れてます。

拡大
ルーバーの軸が割れてモーター軸が見えている
エアコンが古くなるとたまに起きる症状です。

リモコンで上下風向を動かすとモーターの軸だけ回ってルーバーは動かず。

メーカー部品もないでしょうからこれはこのまま使うしかなさそうです。

そして冷房の効きが良くないというのは・・・

リモコンで最低温度の16℃に設定し温度測定してみます。

まず吸い込み温度
吸い込み温度は29℃
29℃

吹き出し温度は
吹き出し温度は16℃
16℃

冷え具合は問題なく、使用年数からすればむしろ良すぎる位ですね😅

なぜそれなのに冷房の効きがよくないのか?

それは設置されている環境などによるものでしょう。

こちらは最上階(3階)に設置されており、壁や天井からの輻射熱の影響が考えられます。

リモコンの設定は27℃位になっていましたが、室温が27℃になっても体感では輻射熱で暑く感じてしまうことがあります。

それに1,2階の熱が3階へ上がってくることも影響します。

またエアコンの設置状況や汚れの程度などにより室温が設定温度にならないこともあります。

温度設定を少し低めにして使ってみるようお勧めしました。

これにて点検終了😊

1台目はさすがに寿命のようですがやはり昔のエアコンの方が長持ちしますね。

現在販売されているものではこうはいかないでしょう。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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