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エアコン点検

2022年6月22日 (水)

リモコンを受信しない原因は

エアコンがリモコンを受信しないという点検依頼をいただきました😊

当店をはじめてご利用のお客さんです。
ご依頼いただき有り難うございます。

事前には「リモコンに反応しないけれど本体の応急運転スイッチでは動く」とご報告いただいています。

こうなると本体側の受信部に問題がありそうです。

訪問してこちらがその室内機
リモコンを受信しなくなった室内機
左右下部分のカバーが付いていませんが・・・

お知り合いから譲っていただいたエアコンのようでなぜないのかは不明です。

ぱっと見でいろいろ施工に問題がありそうですが、今回の点検対象ではなのでスルーすることにします😅

リモコンの送信状態は
リモコンの赤外線送信を確認
問題ありません。

しかし本体へ向けて送信しても反応はありません。

室内機の応急運転スイッチを押すと運転ランプが点灯して動き出しました。

やはり受信側ですね。

本体の受光部は
室内機の赤外線受光部
ここにあります。

その右側には5つのLED表示ランプがあります。

ひとつの基板に受光部と表示部のついたもののようです。

内部を点検するために本体のカバー類を外しますが・・・
室内機のカバー類を外して点検する
ねじ類がばらばらに使用されていて長過ぎたり無くなっていたりと誰かが以前に開けたような形跡があります。

お客さんに尋ねると業者にエアコン洗浄をしてもらったとのこと。

当時は問題なく使用できていたがその後しばらくしてリモコンが反応しなくなったそうです。

もしかするとその時の薬品が基板を侵しているかもしれません。

受光部はここ
エアコン室内機のリモコン受光部
見た目では問題ありません。

マルチテスターで制御基板からの印加電圧と出力の変化をみるとこちらも問題ないように見えます。

しかしテスターでは詳しくまではわかりません。

反応が鈍くなっていることも大いに考えられるのでやはり受光部不良と判断し一旦室内機のカバーを戻しました。

カバーを戻して本体の応急運転スイッチを押すと・・・

あれ、うごかなくなった😱?

いや動いてる?

室内機は運転を開始しますが運転ランプが点かなくなりました🤔

再度カバーを開けて今度は基板のコネクタ類を点検します。
受光・表示部基板のコネクタを点検
青い部分が接続コネクタ。

洗浄時の薬品による腐食やピン折れなどがないかチェック。

こちらは問題なし。

次に制御基板側も見てみます。
制御基板側のコネクタを点検
あら?

これ・・・
制御基板に差さっているコネクタが傾いている
コネクタが傾いてますよ。

これか・・・

洗浄時に取り外したりしてちゃんと差し込まれていなかったと推測します。

まれに新品のエアコンでこのようなことも過去には遭遇しましたが滅多にありません。

一度コネクタを抜いて異常はないのできちんと差し込みました。

念のため他のコネクタも差し込み確認。
室内機制御基板のコネクタ差し込みを確認
他は問題ありませんでした。

これでリモコンを操作すると「ピピッ、ピッ、」と反応するようになり表示ランプも全部点灯を確認。

正常に使えるようになりました。

受光部部品を取り寄せなくてヨカッタ😅

危うく発注するところでした。

今回は点検と処置で完了となりました😊

不足や長すぎるねじは手持ちのものを使用し取り付けておきました。

エアコン洗浄をする業者さんは電気的、機械的なことには不慣れな方が多いので分解すると元通りに戻せないとか、壊してしまうことが多いですね。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2022年6月 9日 (木)

温風は出るけど冷風出ない

冷房が効かないとの点検依頼をいただきました😊
(場所は都内、ありがとうございます😄)

お問い合わせをいただいた際、状況を聞いたところ、
・冷房にしてもただの風で冷たくない。
・暖房にすると暖かい風が出る。
・今年暖房は正常に使えていた。
・室外機のバルブの部分が細い管のほうだけ濡れている。(凍ってはいない)
・購入から6年程度経過している。

とこのような説明をいただきました。

この内容から推測するに室内機の熱交換器に穴が開いてガス漏れした可能性大ですね。

エアコンを買い替えることになるかもしれないことを伝えると、そのようなことになっても背中を押してもらえれば・・・と点検に伺うことになりました。

まずは室外機から
点検する日立のエアコン室外機
日立のエアコン。

なにこれ?
室外機のカバーに余計なねじが2本打たれている
カバーに余計なねじが2本打たれてますね。

タッピングねじと木工用のコースレッドでしょうか?

お客さんに尋ねると量販店で新品を購入し工事したときからこうなっていたとのこと。

余計なねじを打つと内部の配線や配管にあたる可能性があります。

カバーをあけると
室外機のカバーを開けた
2ヶ所穴が開いてます。

何のためにこのようにしたのかは不明です。

電線の施工も不完全🤔

冷房運転をしてバルブの様子を見たところお客さんの説明通り細い方の管だけ濡れていて太い方は乾いています。

この症状からガス漏れだとするとほとんど冷媒は残っていません。

ある程度残っていれば細い管は凍りますが、減り過ぎて凍りもしない状況です。

ガス圧を測ってみます。
圧力計で冷媒の圧力を測る
圧力計(ゲージマニホールド)を接続して。

停止時圧力は1MPa程度で気温からしてガス不足は間違いないです。

冷房運転で低圧圧力を見ます。
冷房運転で低圧圧力を見る
最大で0.65MPa程度。

内部の調整弁には異常はありません。

やはりガス漏れですね。

「じゃあ、なぜ暖房の温風はでるの?」
と疑問が湧きますが・・・
この説明は難しく長くなるのですみませんが省かせていただきます。

購入から6年とのことで冷媒管接続部(工事にかかわる部分)による漏れの可能性は低いと思います。

運転を停止し室内機のガス漏れを点検しました。

以前こちらでとり上げた半導体式のリークディテクタを使用しました。
赤外線式と半導体式のリークディテクタ
右側のものです。

結果はやはり室内機の熱交換器で冷媒の漏れ反応。

しかしこの少ない冷媒残量で一発で検知できるとは半導体式ディテクタもたいしたものです。

毎年センサー交換する必要はありますが赤外線式より返って高感度を持続できるかもしれません。

おっと少し話が逸れましたがこれでエアコン買い替えが決定。

冷媒サイクルのメーカー保証期間は5年で終了しており修理すると高額のため。

室内機の熱交換器は冷媒サイクルの中で一番弱い部品です。

特に現在使用されているR32(もしくはR410A)という冷媒は圧力が高いためどうしても肉薄の部品に穴や亀裂が入ってしまうんです。

早いと1~2年で穴が開くケースもありますからね。

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2022年6月 7日 (火)

重い室内機は危険

”室内機の上部が壁から離れてきた感じがする”との点検依頼をいただきました。

当店をご指名いただき有り難うございます😊

その室内機がこちら
これから点検をおこなう室内機
ある量販店で購入、設置されたそうですが・・・

つい先日業者によるエアコンの洗浄もしたそうです。

まず気が付いたのがココ。
壁が歪んでいる
本体を下から見ています。

エアコンの仕様(シール)ではなく、壁が歪んでいるのわかりますかねぇ。

本体と壁が付いている部分と離れて隙間のあるところが確認できます。

なんらかの力が加わって変形してしまったものです。

この室内機の質量は
室内機の質量は16.5kg
16.5kgで重いほうの部類に入ります。

しかもかなり壁から出っ張っていて壁への負担は大きいでしょう。

そして右側面はというと
室内機の右側面上部は壁から離れている
おっと!上部がかなり壁から離れていますね😲

これは危険な感じがします。

できるだけ室内機に触れないように上部を見ると・・・
室内機背面は壁が変形しボードアンカーが抜けそうになっている
今にも落ちそうです😱

ボードアンカーの部分は盛り上がって抜けそう。

そして据付板を固定している左右両サイドは広範囲に壁が手前に浮き上がって変形しています。

天井の方まで変形が広がっています。
壁は天井あたりまで変形している
これはエアコン洗浄を行う前から長い時間をかけて変形したものと思われます。

本体下部分の壁の変形は上部から波及したものでしょう。

ボードアンカーの部分が盛り上がったのは洗浄作業によるものかもしれませんがその判断はできません。

使用されているボードアンカーはメーカーが推奨している金属製カサ式のようです。

なぜこのようなことが起きたのか・・・

まず工事の不備としては室内機中央付近にある柱にねじを固定していないこと。
(これはまずい)
もし固定してあればここまでひどくはならなかったでしょう。

しかしそこを固定していたとしても壁は多少の変形が起きていたと思われます。

それよりも一番の原因は現在メーカーが製造販売するエアコンが重くて奥行きの大きいことです。

日本の建築の壁に使用される石膏ボードはこれだけ重い室内機を支える強度はそもそもないんです。

それを考慮せず、やれ省エネだ。自動掃除機能だ。と優れているように宣伝し設計するメーカーにも問題があるのではないでしょうか。

壁の破損や室内機が落下しても施工不良にしてしまえばメーカーさんは痛くありませんからねぇ。

いまのエアコンはお客さんが機種を選ぶのではなく、エアコンが取り付けられる家を選ぶんですよ😞

私はお客さんに機種選定で質問されるとできるだけ軽い室内機を選定したほうがよいことを伝えます。

一度壁が変形してしまえば室内機を取り外しても元に戻ることはありません。

石膏ボードと壁紙は内装屋さんに依頼していただき張替えてもらうことになります。

こちらのエアコンはリビングのメイン機なのでこの時期に取り外しては困るということで修理のタイミングを検討することになりました。

落ちないようにつっかえ棒等で支えてしばらくは過ごされるそうです。

エアコンの選定は省エネ効率や機能ばかりに囚われずもっと広範囲に目を向けて検討する必要がありますね。

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2022年5月26日 (木)

この時期のエアコン漏電

今年の5月はまだ梅雨でもないのに雨ばかり降ってますね🤔

さて今回は突然、家中の電気が切れて停電かと思ったらエアコンの漏電だったということで点検依頼をいただきました😊
ありがとうございます

場所は横浜市の青葉区。

先日大規模な停電のあった地区なので「また停電?」と思ったそうです。

点検するエアコン(画像は点検後のものです)
点検するエアコン室内機
まずは本体の電源プラグを絶縁抵抗計で計測するとほぼ0Ωの位置まで指針が動き漏電していることは間違いありませんでした。

やっぱり一番疑われるのは室外機。
室外機側で漏電の点検を行う
季節柄、いい感じに草が生えてますね。

虫もいそうです。

ではまず室外機の端子台を見てみます。
漏電点検のため室外機の端子台を見る
あっ、これか・・・

ナメクジが
端子台にナメクジが付いている
本体金属部と接続端子をつなぐように貼り付いて感電死😅

そのまま端子台部分で絶縁抵抗測定
絶縁抵抗計は0Ωを指している
指針は右いっぱいの0Ω(漏電)を指しています。

ナメクジを取り除いて
端子台についていたナメクジを取り除いた
これで再度抵抗測定します。

測定
絶縁抵抗が200MΩ以上になった
絶縁抵抗は200MΩ以上になり漏電はおさまりました😄

端子の状態を確認
端子に腐食がないか確認
腐食はないようなのでそのままで大丈夫。

端子台への電線接続がよくないので補修。
電線接続を補修
エアコン工事屋は電線接続の下手な人が多いですね。

しょっちゅう直してます😆

再度室内機側の電源プラグで絶縁抵抗測定し問題なし。

お客さんにエアコンのブレーカーをONにしていただき運転できるようになりました。

しかし・・・

その後また漏電遮断器が作動してしまったとのこと。

漏電遮断器を入れ直したらそのまま復帰できたらしいのですが雨天続きでナメクジが多く発生して複数台あるエアコン室外機のどこかでまた漏電させたのかもしれません。

金属でできた室外機はナメクジにとって移動が楽ですからね。

虫や草はエアコン漏電の原因になるので駆除などを行ったほうがいいかもしれません。

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2022年5月 1日 (日)

リモコン受信せず → 復帰

エアコンがリモコンを受信しないということで点検の依頼をいただきました😄

ありがとうございます😊

ところが数か月間だめだったものが点検の数日前にいきなり復帰したとのこと。

でも点検は一応することになりました。

製造が古い機種でメーカー部品はもうありません。

念のため汎用の赤外線受光モジュールと半田ごてを持参し訪問🚙💨

到着後すぐにリモコン送信を確認。
リモコンの送信状態を確認
赤外線発光しています。

室内機も正常に受信しました。
室内機側もリモコンを正常に受信した
点検のためすでにパネルは外しています。

前面グリルを取り外します。
点検のため前面グリルを取り外す
リモコンの受光部はここ。

この機種の問題点でもあります。

上から見ると
リモコン受光基板と熱交換器、ドレンパン、吹き出し口が接近している
リモコン受光基板と熱交換器、ドレンパン、吹き出し口が接近しています。

この画像からは見えませんが基板背面が露出した状態になっています。

なのでこの機種はやたら受信不良が多い。

よくあるのはエアコン洗浄スプレーを使用したらリモコンを受信しなくなる症状です。

こんな感じ・・・

旦那さん
「よーし!この洗浄スプレーで今年もきれいにしちゃうぞぉー・・・プシュー・・・」
「スイッチオン!・・・あれ動かなくなっちゃった😱」
奥さん
「なにしてんの💢また余計なことして!」

ほのぼのとした日常の一幕、目に浮かびますねぇ・・・

あ、これはこちらのお客さんではありませんのでまちがいのないように。
あくまでも想像です。

洗浄スプレーを使用する場合は皆さん気を付けましょうね。

基板を外しました。
受光基板を取り外す
結構汚れてます😅

よく見ると
基板をよくみると汚れている
汚れが付着してます😆

熱交換器やドレンパンが近いこともあって湿気が多いため汚れを介して極間に電流が流れることも考えられます。

しかもこちらではエアコンの真下でお湯を沸かすことが多いとのこと。

点検したところ受光素子は特に問題ありませんでした。

基板を掃除。
基板を掃除した

画像がボケてますがきれいになりました。
極間の汚れも取り除いた
これで多少湿気ても大丈夫でしょう。

一応の処置が終わって動作確認し点検終了。

本体は2006年製。
点検したエアコンは2006年製で設計寿命が過ぎている
設計寿命は過ぎてます😅

もういつ室外機のメイン基板などが故障するかわかりません。

もちろん部品の供給はすでに終わっているためこれらが壊れたら本体買い替えとなります。

早めの入れ替えをお勧めして完了となりました😊

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2022年3月31日 (木)

コンプレッサー漏電の原因は・・・

先日こちらにアップしたコンプレッサー漏電の原因がほぼわかりました。

その後、エアコンの入れ替え工事の依頼をいただき壊れたものを撤去していると・・・
室外機のバルブを固定しているねじの頭にオイルが付着している
室外機のバルブを固定しているねじの頭にオイルが付着しているように見えます。

パイプの接続部やバルブのキャップ部分は乾いた状態です。

下の方へ目をやると
室外機本体下部にオイルが付いている
ここにもオイルが。

穴があるので内部をライトで・・・
穴から室外機の内部をライトで照らしてみる
ちょっと見えませんね。

拡大
画像を拡大
内部はオイルでギトギトです😱

なるほど原因は判明。

室外機を取り外して背面を見ると
取り外した室外機の背面を見る
あらまこんなに・・・

熱交換器の下部分がしっとりと濡れてますが
室外機の熱交換にオイルが付着している
これも全部オイルです。

さあ、このオイルはどこから来たのでしょう?

詳しい人は知ってますよね。

これはコンプレッサーオイル。

圧縮機を潤滑するためのもので普段はコンプレッサーとそこにつながった冷媒サイクル内を冷媒と共に循環しています。

それが出てきたということは室外機の中のどこかに穴が開き冷媒と共にオイルが出てしまったということです。

ようはガス漏れ。

まだ冷媒は残っていたのでかなり小さな穴(もしくは亀裂)で微量のリークのようですが時間をかけて漏れ出たのでしょう。

その結果、圧縮機は過熱運転(冷媒が少ないとこうなる)となり周囲を焼き内部では電動機巻線などが絶縁破壊を起こし漏電に至ったのだと推測します。

ガス漏れ(ガス不足)はエアコンの寿命を縮めてしまう要因になります。

コンプレッサーオイルの循環不良やオイルの変質等により、圧縮機の焼き付き(ロック)ということもあります。

効きの弱くなったエアコンをだましだまし使用していると心臓部であるコンプレッサーを壊しかねないということですね。

とくに他の暖房器具などと併用しているお宅ではエアコンの不具合に気付かないこともあるので注意が必要です。

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2022年3月15日 (火)

漏電ブレーカーが落ちた

エアコンを使用していたら突然漏電遮断器が作動して停電になったとのことで点検の依頼をいただきました。

ありがとうございます😊

すでにエアコンの回路で漏電していることは判明しているとのことです。
漏電していると思われるエアコン
コンセントからプラグは抜かれ、専用回路のブレーカーも落としているそうです。

エアコンのプラグで絶縁抵抗を測定すると
エアコンの絶縁抵抗はほぼ0Ω
ほぼ0Ωです。

専用回路ではなくやはりエアコン側での漏電ですね。

どこで漏電しているのか、修理は可能なのかを点検します。

室外機のところにやってきました。
漏電しているエアコンの室外機
”室内機(内外連絡電線含む)”と”室外機”のどちらが漏電しているか調べます。

室外機の内外連絡電線端子台
室外機の内外連絡電線端子台
ここで計測します。

電線を抜いて
室外機の端子台から電線を抜く
これで室内機側と電気的に切れました。

エアコンを取り付けたのはどこの工事屋さんか知りませんが電線が細い(線径1.6mm)
連絡電線が細い
このエアコンは2.0mmを使わなければいけない機種ですが。

それはほっといて・・・

室内機側の絶縁抵抗を測ります。
室内機側の絶縁抵抗を測定する

抵抗値は
室内機側の絶縁抵抗値はほぼ無限大を指している
ほぼ無限大で針はほとんど動きません。

ということは室外機か・・・

テスター棒を室外機の端子台にあてます。
絶縁抵抗計のテスター棒を室外機の端子台にあてる

抵抗値は
室外機の絶縁抵抗はほぼ0Ω
ほぼ0Ωです。

やっぱり漏電は室外機ですね。

この中で一番怪しむべきところはコンプレッサー(圧縮機)かな・・・

エアコンの心臓部とも呼ばれる部品です。

そこを調べるため室外機の外板を外します。
室外機内部の漏電を調べるため外板を外す

右下の黒い大きなものがコンプレッサー。
室外機内部のコンプレッサー
周囲は吸音材に包まれています。

コンプレッサーの電源リードの途中にあるコネクタを外して絶縁抵抗を測定します。
コンプレッサーの絶縁抵抗を測定

結果は
コンプレッサーの絶縁抵抗はほぼ0Ω
ほぼ0Ω。

やっぱりか・・・

念のためコンプレッサーの端子まで確認することにします。

吸音材をはがすと吐出管サーミスタが見えました。
コンプレッサーの吐出管サーミスタ
この部品はコンプレッサーからの吐出温度を監視するセンサーです。

でもこれおかしいところが・・・
サーミスタの樹脂が溶けだしている
内部の黒い樹脂が溶けだしてます。

温度の高い状態が続いていたのかもしれません。

吐出管に接触していた吸音材も結構焼けてます。
コンプレッサーの吐出管に接触していた吸音材が焼けている
かなり高温になっていたことが考えられます。

吐出管温度が高くなるということは冷媒不足(漏れ)や膨張弁などの制御不良、コンプレッサーの圧縮不良などがあったのかもしれません。

そしてコンプレッサーの端子部分は
コンプレッサーの端子に問題なし
問題ありませんでした。

ということはコンプレッサー内部の絶縁が破れて漏電を起こしているということになります。

その原因は先ほどの吐出管をみたとおりコンプレッサー温度が異常に高くなったことではないかと思われます。

おそらく百数十度になったのではないでしょうか。

コンプレッサーの交換修理は高額なためルームエアコンの場合、多くは修理せず終了となります。

お客さんには状態を説明して新しいエアコンへ買い替えていただくことになりました。

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2022年2月 7日 (月)

室内機が壁から離れてきた

室内機が壁から離れてきて落ちるのではないか?と点検依頼をいただきました。
場所は都内、ご依頼いただきありがとうございます😊

室内機の状況は
これから点検を行う室内機
前面のパネルが開いているのは気にしないでください。

壁から離れているところは
室内機が壁から少し離れてきた
上部背面です。

1cm程度なのでまだそれほど大きな隙間ではありません。

でも明らかに設置したときより離れているとのこと。

その理由は・・・

冷暖房を使用して洗濯物を乾かすためこのような市販の金具を取り付けていたそうです。
洗濯物を乾かすための金具を室内機に取り付けていた
こんな感じのイメージです。

いや便利なものが売ってるもんですなぁ・・・(感心している場合じゃない😆)

室内機自体も奥行きがあり重い機種なので壁から離れようとする力が大きいのですがそれに加えて洗濯物の荷重が加わったようですね😅

室内機の据付は本体を支えられる程度にしか固定していないのが通常なので安易に使用することは危険です。

なぜその程度の強度でしか固定していないかというと住宅の内壁がその程度の強度しかないためなんですよ。

とりあえず落下の危険から調べます。
据付板の固定ねじなどが抜けていないか調べる
固定に使用しているボードアンカーやねじが抜けていないか確認。

使用されているボードアンカーが見えます。
ボードアンカーは抜けていないように見える
壁から抜けているように見えませんね。

すぐに落ちるような状況ではありません。

そうなると据付板が変形したか、もしくは室内機の引掛け部分の樹脂が変形してしまったか・・・🤔

多少なりともそれはあるでしょうね。

そしてもうひとつ考えられることは・・・

これが一番問題ですが壁の変形。

正面から壁を触ってみると荷重でところどころ手前に膨らんでいる感じがしました。

これは変形してますね😱

画像で見てみると
壁が変形して波打っている
変形して波打ってます。

こうなると問題になるのは次回エアコンを入れ替える時です。

壁の変形は室内機を外しても戻りません。

新しく据付板を取りけることができなくなります。

この場合どうするかというと内装屋さんに依頼して”壁の貼り替え”です。

石膏ボードをはがして新しくして、もちろんクロスも張替え。

周囲のクロスと色あいが合わなければ全体的に張り替えることになり高額になります。

なおこのようなことは奥行きが大きく重い機種であれば室内機の荷重だけで起こることがあります。

以前にも何度も書いてますが性能だけでエアコンを選ぶと家を傷めることになります。

建物のことを考えればできるだけ軽い機種を選定することも重要。

エアコンメーカーは家のためなんて考えて設計していませんから😆

省エネと聞いてなんでも飛びつく人多いですからね。

こちらのエアコンが今後どうなるかまでは判断できませんので様子を見ながら買い替え等も含め検討していただくことになりました。

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2022年1月15日 (土)

エアコンのランプが点滅(点検)

エアコン室内機のランプが点滅(エラー、故障表示)して動かないとの点検依頼を頂きました😊
場所は川崎市内、ありがとうございます。

事前に頂いたメールにランプの点滅回数が記載されていたので調べると”室外機過電流保護”のようです。

現地に到着し室内機を見ると確かにメールと同じ点滅回数です。

こうなると室外機の制御基板(インバーター基板)もしくはコンプレッサーあたりが壊れている可能性が高いためその部分を重点的に点検します。

こちらが室外機
故障していると思われる室外機

天板を外すと制御基板が一番上に見えました。
室外機の天板を外した
この部分で調べます。

基板を近くで見ると
室外機の制御基板
昔に比べるとチップ部品が多用されてコンパクトになりました😄

今では平滑用のコンデンサも小さく基板上に付いてます。

故障内容が過電流だったのでまずはコンバーターの出力電圧をチェック。

DC280V位で異常なし。

続いてインバーターの出力電圧を調べるにはこれ
3相を同時に調べる電圧計
3相を同時に見るための電圧計。

かれこれ20年位前に作ったものです😅

インバーターの出力は3相交流なのでこれが重宝します。

ちょっと専門的な用語になってしまいますが欠相していたり3相にバラつきがあるとわかります。

結果は
インバーター出力がない
コンバーターからの280Vは入力されてますがインバーターからは0V。

皆無😆

電圧計の針がピクリとも動きません。

コンプレッサーからの唸りもまったく聞こえません。

黒い部品はパワーモジュール(パワートランジスタ)と呼ばれる部品です。

ここから出力された電力でコンプレッサーが回転します。

3相とも電圧が出力されないのでパワーモジュール以前の制御側に故障があるようです。

でもそれでは過電流は起こらないと思いますが・・・🤔

たしかに点検中は過電流異常も他のエラーも出ませんでした。

室内機はあたかも室外機が正常運転しているように動作しています。

もしかするとたまに突然復帰していきなり出力が発生し過電流になることも考えられます。
(モーター(コンプレッサー)は停止しているときに大きな電圧を加えると大電流が流れます)

今回はこれが一番考えられますね。

ということで制御基板が故障ということがわかりました。

万一コンプレッサー側のロック、断線、漏電などだとエアコンを買い替えたほうがいい修理金額になりますからね。

室外機を元通りに戻して
室外機の天板を元通り戻して
部品の金額を調べます。

お客さんに修理費用を提示し修理することになりました。

次回、修理のもようをアップ予定です。

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2021年12月12日 (日)

隠蔽配管は・・・

隠蔽配管で取り付けられたエアコンを新しいものに交換したいということで現地調査に伺いました。

通常、隠蔽配管というのは建物を建築時に壁、天井、床などの中に予め冷媒管、電線、ドレン管を埋設しておくものをいいます。

その配管類が再使用できるか、また使用不可の場合どのような施工方法があるかを検討するための調査です。

室内機
隠蔽配管に取り付けられた室内機
時々水漏れするそうです。

室内機のグリルを外してまず目に付いたのはこれ
室内外機接続電線を室内機裏で延長接続している
室内外機接続電線を室内機の裏で接続していました。

室内機で水漏れを起こせば水で濡れることは容易に想像できます。

しかも周囲は発泡スチロールなどの燃えそうな断熱素材に囲まれています。

もしも発火したら・・・危険ですね。

よくみると
太さの異なる電線が接続されている
太さが違いますね。

1.6mmの細い電線で延長したようです。

このエアコンは冷房能力7.1kW(23畳用)で最大20A程度まで流れるので1.6mmでは細いと思います。

次にドレン管はどのようになっているか、
コンセントボックスを外してドレン管を見る
コンセントボックスを外して鏡で見てみます。

VP20かな?
隠蔽されたドレン管はVP20
これはまた細い。

わかっている人であればここは2サイズアップのVP30で立ち上げます。

そうしないとうまく接続できません。

なのでこのエアコン本体から出たドレンホースは途中から断熱材が剥ぎ取られ壁内は一部ですが断熱がありません。

これではホース周囲が結露しますね。

試しに本体ドレンパンから水を流します。

外部のドレン水出口
ドレン水出口
ここから排水されます。

しかしそこから出てきた水は
ドレン排水には異物が入っている
何か入ってますよ。

上から見ます。
ドレン排水に木くずのようなものが混入
木くずのような感じです。

隠蔽ドレン管の途中に逆勾配があるかもしれませんね。

もしそれが室内機からの水漏れ原因だとすると壁の中にも漏れている可能性があります。

最後にしばらく暖房運転しましたがほとんど暖まりません。

これはガス漏れや途中の冷媒管折れなども考えられ隠蔽配管の再使用はやめたほうがいいでしょう。

お客さんには露出配管をお勧めして現地調査完了となりました。
(後ほどメールで見積もりを送りました)

背面の壁に穴を開けて露出配管すれば水漏れ、ガス漏れ等の心配も少なくなります。

隠蔽配管というのはいつか使用できなくなるものです。

設備の中でもとくにエアコンの配管類は施工の未熟さも相まって長持ちしません。

建物を建てるときに設計士や建築屋さんから勧められてもできればやめたほうがいいですよ。

はじめはよくてもあとで後悔が待っています。

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