隠れた故障
エアコンのランプが点滅して冷えないとの点検依頼をいただきました😊
(川崎市川崎区)
訪問して運転していただくとタイマーランプが点滅。
その点滅回数から室内機と室外機のシリアル通信異常と判明。
室内機が室外機からの信号を受け取れないことを表していました。
室外機の制御基板不良の可能性が高いのですが、このような場合は他にも複数の原因が考えられます。
それを調べるのが点検です。
ということでまずは室外機の端子台のところで調査。
またまた手抜き工事を発見😆
まずはこれ
ねじ1本外すのも惜しんで電線押さえのバンドの上を配線してますね。
それに加えてケーブルの外装シースを長くむき過ぎているので、たとえバンドを使用しても押さえにはなりません。
この工事をした人の仕事に対する姿勢が見えますね。
手を抜けるところはすべて抜いてとにかく早く終わらすことだけに執心していることがうかがえます。
なんの仕事でもそうだと思いますが数をこなすことにウエイトを置くとこういうことになります。
おっとそれはさておき点検ですね😅
デジタルとアナログの回路計を使用してシリアル信号を見ますがどうもエアコンの動作がおかしい。
室内機からのシグナルも拾えない。
これはもしかして・・・
エアコンのマイコンをリセットさせて再度運転すると普通に動き出しました。
あれ、直っちゃった?
そのまましばらく調子を観察していると・・・
バルブが凍り始めました。
お客さんからこのエアコンは長期使用せずにいて久しぶりに運転したらランプが点滅して動かなくなっていたとのこと。
冷媒サイクルが安定するまでの一時的な凍り付きかもしれないのでもう少し様子をみます。
症状からしてガス(冷媒)漏れの可能性が高いです。
ちなみにバルブが凍るといってもその場所や凍り方によってガス漏れなのか、そのほかの不具合なのか異なります。
凍ったらなんでもガス漏れと思ったらいけません。
エアコン本体も10年超えなのでこの際、買い替えですね。
しかし制御基板不良でなくてよかったです。
もし基板を取り寄せて修理したらガス漏れ発覚となったら目もあてられません。
何年も長期使用していないエアコンはこのように隠れた故障もあり得るのでこわいですね。
今回は不幸中の幸いといったところでしょうか。
そしてこのエアコンの入替工事の依頼を合わせていただきました。
ありがとうございます😄
施工方法等の確認のため室内機の設置状況を調べます。
室内機を浮かせて据付板の取り付け確認
据付板は公団ボルトで固定されてます。
電源コードが据付板と室内機の間に挟まってました。
これもだめな施工。
コードが傷んだり、室内機背面は結露水が流れるため伝って水漏れしたりします。
こういう施工が多いため現在の据付工事説明書には手取り足取り、これでもかというほど細かく施工方法が書かれています。
エアコン工事はちゃんとやろうとすると時間が掛かるものなんです。
http://kato-aircon.com/