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エアコン点検

2021年9月 9日 (木)

室内機と壁の隙間が・・・

室内機と壁との隙間がだんだん広がってきていて落ちるのではないか?との点検依頼をいただきました。
(ご依頼いただきありがとうございます😊)

近年、室内機の質量と奥行きが増してきてこのような依頼も増えてます。

今回のエアコンも当店の施工ではありません。

ではどのような状況か確認します。

室内機
これから点検をおこなう室内機
パイプが左から出ているので万一落下すると振り子のように落ちてエアコンだけでなく壁などの破損もありえますね。

下に人がいるときであれば怪我をするかもしれません。

お子さんがいれば更に心配です。

横から見ると
室内機上部と壁の間に隙間がある
上の方に若干隙間がありますね。

隙間の寸法を測ります。
隙間の寸法を測る

拡大
隙間の寸法
3.4mmほどです。

室内機据付板の浮き上がりがないか点検します。
据付板の浮き上がりがないか点検
上からペンライトで照らしました。

拡大
据付板の状況
ピントが合っておらず見にくいですが壁に着いていて浮いてはいません。

一応いまのところ問題なさそうですね。

取り付けた人がどのような工事をしたか不明なので”一応”ということにしておきます😅

ではなぜ隙間が段々大きくなったか・・・

まずこの室内機の質量
室内機の質量17kg
17kgもあります。

しかも高さより奥行きが大きい機種なので室内機を引っかけている背面上部のフックには常時大きな引っ張り荷重が掛かっています。

室内機のフックは樹脂なので荷重で徐々に変形して壁との隙間が広がったと推測します。

それに加えて据付板(鉄板)側も変形しているかもしれません。

まあ考えてもみてください、18リットルのポリタンク満タンの灯油って持ってみるとかなり重いですよね。

でも水よりも比重が少ないのでタンクの重さを加えても実際には15~16kgだそうです。

今回のエアコンはそれより重い17kg。

そのような重くて奥行きのあるものを壁にねじで固定して引っ掛けているだけなんですからムリがあるのも当然と言えます。

この質量に加え管内を流れる冷媒と、冷房除湿時の熱交換器やドレンパンに溜まる結露水を考慮するともう少し重いはずです。

その他接続した電線、パイプ類の重さや張力なども加わるかもしれません。

重くて奥行きのある室内機は本体の変形だけでなく場合によっては壁まで変形させることもあります。

もしも壁が変形してしまうと次回エアコンを入れ替える際には取り付けられず石膏ボードなどを含む内装工事を行う必要が出てきます。

せっかく電気代で元が取れると思って高価な省エネエアコンを選んだつもりが壁の補修でそれ以上の費用が発生しては困りますね。

なので省エネ性能だけにとらわれずこれらのことも考慮して機種選定をするとよいと思います。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2021年9月 3日 (金)

施工次第では逆止弁も意味なし

エアコンからポコポコ音が出るとのことで点検依頼をいただきました😊

ご依頼いただきありがとうございます😄

エアコンを取り付けたのは量販店のようです。

”ポコポコ音”というのは排水用ドレン管の中の水が流入する空気で弾けるときに聞こえる音です。

マンションなど気密性の高い建物で発生します。

しかしその多くはドレンが逆勾配(登り勾配)になっていてホースの中に水溜りが生じることによる施工不良です。

その他、下り勾配がついていても横引きが長いと音が出てしまうこともあります。

到着してみると
ポコポコ音防止の逆止弁が付けられている
ポコポコ音防止の逆止弁が付いてますね🤔

これがあれば空気の流入を防いで普通は音が出ないのですが・・・

室内側で音を確認すると
”コン、コン、コン、コン・・・”とたしかに音が出ています。

入室してすぐに気になったのがこれ
室内機から水平に配管されている
室内機から水平に配管化粧カバーが付けられてます。

勾配がなくても逆止弁を付ければ問題ないという判断でしょうが、長い目でみれば排水管が詰まりやすくなり室内に水漏れの可能性があります。

カバーを外して見るとこの通り
ドレンホースが角で持ち上がっている
立下りとの角でホースが持ち上がっています。
(黒いのは冷媒管の断熱材です)

しかも室内機から排水ホースが30cm程度水平なのでそこに水が溜まります。

これが音の発生源。

外部から流入してきた空気で水平部分に滞留した水が押し戻され弾けてポコポコと鳴ってしまうわけです。

逆止弁も完全に空気の流入を防げるわけではないようですね。

持ち上がったホースを上から押さえると溜まった水が流れて音が止みます。

そこで
ドレンホースが持ち上がらないように押さえを付けた
上から押さえを付けて上がらないようにしました。

確実な方法はエアコンを取り付け直して修理することになりますが費用がそれなりにかかりますからね。

今回はお客さんと相談してこれで対処することにしました。

配管化粧カバーを元に戻して
配管化粧カバーを元に戻して
完了です😊

このような設置場所では室内機をもっと右に寄せて付け、極力横引きをなくす方法をお客さんに提案するべきです。

そして逆止弁というのは勾配に配慮して施工したにもかかわらず音が出た場合に使用するもの。

はじめから逆止弁を付けることを前提に施工をしてはだめだということです。

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2021年8月30日 (月)

エアコン洗浄は要注意

都内にてリモコンが受信しなくなったとの点検依頼をいただきました😊

しかしエアコンが旧型のためメーカー部品はすでに在庫もなく交換はできません。

それでも一縷の望みに期待して点検を、とのお客さんのご希望で伺いました。
これから点検を行う室内機
なおリモコンの送信は確認して問題ありません。

室内機が通常より高い位置に設置されていましたがお客さんの脚立をお借りして見てみます。

この機種いつも前面グリルの外し方で戸惑うんですよ。

今回もなかなか外れずしばらくは浮かした状態で点検します。

リモコン受光部の付いている基板を外します。
リモコン受光部の付いている基板
うわっ、なにこれ・・・😲

アップ
基板の端子間が白い物体でつながっている
制御基板からきたリード線の端子間が白い物体でつながってます😅

この白いものはエアコンの洗浄のときに残留した薬品と思われます。

去年業者に洗浄を依頼したそうで、どうやらその時にこの基板を外さず行ったことで薬液が入ったようですね。

それがこの夏の冷房使用により結露した際端子間に付いてしまったようです。

エアコン洗浄の怖いところは薬液が強電部分に付着すると絶縁劣化で後になって発火することです。

20年程前まで当店でもエアコン洗浄をしていたのですが、辞めたきっかけは洗浄の薬品によりファンモーターから出火し火災になった公開記事を見て安全性を保証できないと判断したからです。

それでも自宅のエアコンだけは数年に一度やりますが😆

とりあえず白い物体を取り除きます。
基板上の白い物体を取り除いた
基板表面が一緒にはがれました。

かなり周囲も薬剤でやられてますね。

この状態でリモコンを操作すると・・・

”ピピッ”と受信。

おお、受光部品は無事なようです😄

なんとか前面グリルも外せて、制御基板間とショートや断線がないかテスターで調べました。
テスターでショートや断線がないか調べた
こちらはとくに問題なし。

しかしこの基板には各種表示ランプも付いているのですが運転ランプだけが点きません。

LEDが洗浄液にやられてしまったのかもしれませんね🤔

部品はもうないので仕方ありません。

基板を元に戻して
受光部の基板を元に戻して
応急処置となりましたが前面グリルを付けたら完了です。

業者によるエアコン洗浄は薬品が強力なので毎年のように行うと本体の寿命を縮めます。

また養生がいいかげんだと電気部品に薬剤がかかり思わぬ事故にもなりかねません。

しっかりとした業者へ依頼するのが肝心です。
(そうは言っても”あたりはずれ”ですけどね)

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2021年8月27日 (金)

推測は不正確

エアコンが冷えなくなったとの点検依頼をいただきました😊
(当店へ初めてのご依頼ありがとうございます)

症状を伺った際「急に冷えなくなった」とのことで室外機内のある部品を疑ったのですが・・・

現地に到着して室内機から吹き出している風に手をあてると冷房にもかかわらずほとんど冷えていない状態。

室外機のバルブを触ってみると
室外機のバルブに触ってみる
こりゃ疑った部品じゃないな・・・🤔

推測とは違うので一旦アタマをリセットして基本の圧力測定
エアコン停止時の圧力を測定
エアコンが停止しているときの冷媒圧力を測ります。

この時の気温は
気温は約33℃
約33℃で飽和圧力と比較して入っている冷媒はかなり少なくなっていることがわかりました。

ふと室内機から出てきた排水を見ると
室内機から出てきた排水を見ると
あらら・・・😱

油分が含まれてます。
室内機からの排水に油分が含まれている

拡大
ドレン排水に油が浮いている
油が浮いてます。

周囲は油で水がはじかれているところもあります。

こりゃ室内機の熱交換器に穴が開いてそこから冷媒が漏れてますね。

油はコンプレッサーを潤滑するために冷媒と一緒に流れる冷凍機油です。

熱交換器から冷媒と共に漏れた油が結露水に混じってドレンパン(結露水の受け皿)に落ち、屋外のドレンホースから排出されたものです。

室内機へ戻りリークディテクタ(ガス漏れ検知器)で検査すると
リークディテクタで室内機のガス漏れを検査する
中央付近で漏れ反応が出ました。

お客さんへ一通り説明すると数日前にも濡れたにコンクリート面がぎらぎらしていたそうです。

それが漏れ出た冷凍機油ですね。

また、ゆっくりした漏れであればだんだん冷えが弱くなります。

しかし速いとある程度まではコントロール(制御)でなんとかなるのですがその範囲を超えて冷媒が減ったとき急に冷えなくなります。

そのことから結構速いスピードで漏れていることがわかります。

残念ですが使用期間が5年を超えておりメーカー保証も効かないので熱交換器の交換は高額修理となります。

今後も考えて買い替えをお勧めして点検完了。

点検に向かう前にはある程度故障箇所を予想していきますが、その通りではないことが多々あります。

現場で見て、聞いて、触って初めて正確なことがわかってきます😊

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2021年7月 6日 (火)

エラーが変わった・・・マルチ

4年前にファンモーター交換修理でこちらにアップしたエアコンが室内機のランプが点滅して停止するようになったとのこと。

点検に伺いました😊

まずは室外機から見ます。
3室マルチの室外機
この室外機は3室マルチといって1つの室外機で3台の室内機を接続できるタイプです。

メーカーは
サンヨーのエアコン
サンヨーです。

現パナソニック社の製品ということになります。

室外機を開けて
点検のため室外機を開ける

基板を見ます。
室外機の制御基板
6つのLEDでエラーを表示するようになってます。

運転が停止してエラーが表示されました。

エラーコード表を見ると
エラー表示は外気温度センサの異常
外気温度センサの異常を表しています。

センサにつながるコネクタを抜いてテスター(回路計)で測定。
外気温度センサのコネクタを抜いてテスターで測定
温度センサはサーミスタという部品ですがメーカー技術部に温度特性を聞いたところ問題なし。

ということはコネクタの接触不良か最悪の場合は基板不良(基板ボケ)の可能性が出てきました。

作業車から接点復活剤を持ってきてコネクタに塗布してから元通り差し込み再度運転。

と、ここで近所の方から車両を移動してほしいとの指示がありそのままにして車へ。

しばらくして戻ってくると・・・

エラーを出して停止していました。

やっぱりだめか・・・

半田に浮きがないか確認
基板の半田に浮きがないか確認
問題なし。

こりゃ基板交換ですね。

問題は製造からかなりの年数が経っているため部品がないかもしれません。

メーカー部品部門に基板の在庫を尋ねると・・・

「(わかるけど)教えられません」

なんじゃそりゃ🤣

パナソニックさんは10数年前まであちらこちらにサービスステーションがあって部品をそこから入手していましたが、次第に閉鎖が相次ぎ、しまいには商社などを通さないと販売してくれなくなりました。

そして今回は部品の在庫すら教えないときたもんですよ。

理由を聞くと「上の指示」だそうです。

サービスわる~

仕方ないので資材店を通して費用も合わせて確認します。

店員さんに「わかるまでどれくらいかかります?」と聞くと

「パナソニックは返事が来るまで時間がかかるので明日になると思います」とのこと。

困ったもんですね。

ちなみに日本の他社ではこのようなことはありません。
在庫、価格、場合によっては納期まで教えてくれます。

事務所に戻って撮影した画像の整理をしていると・・・

あれ?
エラーが変わっている
最初に見たエラーと違う・・・

エラーコード表を見ると
エラーは分岐管Bセンサ(太管)
分岐管Bセンサ(太管)に変わってました。

どうやら外気温度センサは差し直したことで接触がよくなり直ってしまったようです。

車を移動して戻ってきたときにエラーを再び出していたので同じものだと思ってました😅(気を付けねば)

そしてその裏に隠れていたもう一つの故障、分岐管Bセンサ(太管)エラーを発出していたわけです。

”B”というのは室外機につながった3台の室内機にA室、B室、C室と名前が付いていてそのB室用となります。

再度点検に伺いました。

分岐管Bセンサ(太管)とは
マルチ室外機の分岐管Bセンサ(太管)
これです。

コネクタを外してテスターで測定すると安定せずおかしな値を示しています。

これはセンサ不良ですね。

基板は問題なしとなります。

資材店へ電話を入れてセンサーを追加で確認してもらいます。

エラーを撮影していてよかった~😄

翌日に資材店から連絡が入り「センサーは供給あり、基板はあと4枚で終了」とのこと。

基板がそろそろ終了ですが今回は必要ないのでセンサーのみ発注しました。

更に2日後くらいに資材店から「部品が到着したんですけど・・・C室用が来ました・・・B室用で発注したんですけど」

とりあえずメーカーの技術部に確認すると(部品部門へ聞いてもどうせ教えてくれいないので)

技術「C室用もB室用も特性は一緒なので・・・」

当方「それでB室用の在庫がなくてC室用がきたんですかね」

技術「それはなんとも言えませんが」

とりあえず資材店に再度確認してもらうと単なる間違い発送とのこと。

途中土日が入り4日後くらいにようやく正規の部品が入りました。
正規の部品が入荷するまでだいぶかかった
赤いコネクタが見えますがこれがB室用。

C室用のは青色です。

差し間違いがないように色分けされてます。

壊れたサーミスタを外して
壊れたサーミスタを外して

新しいものを取り付け
新しいサーミスタを取り付け

実は細管側サーミスタも取寄せた部品についているので一緒に交換
細管側サーミスタも交換
隠れて見えませんけど😅

絶縁抵抗を測定
部品交換後に絶縁抵抗を測定
OK。

運転開始
部品交換後の試運転は異常なし
エラーは出ません。

故障時にはなかったファン回転制御による圧力制御も働くようになり絶好調😄
(なにを言っているのかわからないかもしれませんが)

部品があってよかったですね。

そうそう、こちらのお客さんからこんなものをもらいました。
21070275
ガチャガチャの景品みたいですが。

室外機の壁面設置を模してます。

配管化粧カバーまでついて🤣

前面のカバーを開けるとファンやコンプレッサーまで付いている凝りようです。

今回も当店をご利用いただき有り難うございました😄

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2021年5月 7日 (金)

エアコン回路で漏電

分電盤(ブレーカーのところ)にある漏電遮断器が作動して電気が切れるようになり、エアコンのブレーカーを入れると切れることが判明したとのことで点検の依頼をいただきました😊
(場所は川崎市内のマンション)

まずはエアコン全体の絶縁抵抗を測定したところほぼ0Ωなので完全に電源ラインがケーシングなどに接触している状態と思われます。

漏電箇所を特定するために室内外連絡線を抜いてみると
漏電を調べるため室内外連絡線を抜いた
室外機内で漏電していることがわかりました。

室外機をばらして基板を見ます。
室外機の基板をみる
まず怪しいのはコンプレッサー。

どれどれ(コンプレッサーのモーター回路に絶縁抵抗計をあてて)
コンプレッサーのモーター回路に絶縁抵抗計をあてて
やっぱり😞・・・

絶縁抵抗計の針は
絶縁抵抗計はほぼ0Ωを指している
ほぼ0Ωです。

コンプレッサーで漏電です。

ルームエアコンのコンプレッサーは全密閉形でモーターだけ交換することはできません。

ガスの入れ直しも必要となるため部品代、修理代が高額。

残念ですがルームエアコンでは本体を新品に買い替えたほうがいいですね。

こちらのエアコンは製造から15年を超えているようなので部品の供給も終わっていて寿命といえます。

室外機を元通りに戻して終了となりました。

雨の日とかにたまに漏電遮断器が作動するというお宅はどこかで漏電している可能性が高いので点検を行いましょう。

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2021年5月 3日 (月)

室内機が落ちそう・・・

マンションでエアコンの室内機が落ちそうだと点検依頼をいただきました。

取り付けたのはどこの工事屋さんか知りません。

こちらが室内機
落ちそうになっている室内機
ここだけ見ると特に問題なさそうに見えますが・・・

横の壁を見ると
室内機の横の壁に段差が発生
段差がありますね。

角度を変えて
室内機の付いている壁が浮き上がっている
室内機の付いている壁(石膏ボード)が浮き上がってます😱

こ、これは室内機が壁ごとはがれて落ちる兆候です。

エアコンを正面から押すと壁ごとぷかぷかと動きます。

なにはともあれエアコンを外します。

作業中に落ちないようにそーっと、そーっと・・・

据付板
取り付けられている据付板
ボードアンカーが上部2本程度であとはねじが2、3本とまってました。

室内機は軽いタイプですがそれでもボードアンカーが少ないですね。

ボードアンカー部分
据付板のボードアンカー固定部分
金属製のカサ式で使用しているものには問題ありません。
(カサ式ボードアンカーについてはこちら

こちらのマンションの壁はGL工法でコンクリート躯体にGLボンドというものを使用し石膏ボードが貼り付けられています。

一般的によく使われている工法で俗に団子貼りとも呼ばれGLボンドを団子状(直径10cm程度)に点々と付けて接着しています。

コンクリートと石膏ボードは直に接するのではなく数センチの隙間があります。

その隙間を利用してボードアンカーを使用したりします。

今回はそのGLボンドから石膏ボードがはがれて落ちかけているのでその原因を確かめます。

石膏ボード表面からコンクリート面までの距離を計測
石膏ボード表面からコンクリート面までの距離を計測

近づいて
石膏ボード表面からコンクリート面まで42mm
42mmです。

そして使用されていたボードアンカーのねじは
使用されていたボードアンカーのねじ長は45mm
45mm

ねじの方が長いですね😆

こうなるとどのようなことが起きるかというと、
ねじを締めると先端がコンクリートにぶつかって石膏ボードをはがす力になります。

カサ式ボードアンカーは石膏ボードの裏側で傘が開いているためまるでジャッキのような働きで壁がはがれてしまうんです。

センスのある工事屋さんであればコンクリートにねじが地つきした瞬間に感覚でわかると思います。

しかしそれ以前に予め深さを計測しておかなければなりませんね。

このようなことがわからない工事屋さんはほかにもいろいろやらかします。

室内外機の連絡線は
室内外機の連絡線は細い1.6mmが使われていた
VVF1.6mmと細め。

材料費の節約ですね。

室内機の補助配管がねじれてます。
室内機の補助配管がねじれていた
エアコンの効率が落ちます。

床に室内機を置いたまま銅管を接続してテーピングしその後据付板に引っ掛けたためムリな力が加わりこのようなったと思われます。
(テープの巻き方を見ればどのように施工したかわかります)

これも時間節約での結果です。

お客さんはこの時点でエアコンを処分することに決定されました。
まだ購入してそれほど年月は経っていないようですが・・・

それからエアコン用のコンセント
エアコン用のコンセントが分岐延長されている
下のコンセントから分岐延長されています。

専用回路(1つのブレーカーに1つの専用コンセント)ではないですね。

いまでは量販店でもエアコンは専用回路の電源でなければならないと指導しているようです。

これにはお客さんも気づいていたようで
分岐延長されたコンセント回路を撤去
撤去となりました。

壁は内装屋さんを呼んで張替えするそうです。

以前から何度も言っていますが速い(急ぐ)施工は危険。

100m走のように速さを競う工事人はエアコンだけでなく家も破壊します。

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2021年4月11日 (日)

リモコンを操作しても動かない

エアコンを運転しようとリモコンを操作しても動かないとの点検依頼をいただきました😊
(川崎市内)

本体が受信しないのか、それともリモコンが送信していないのか、基板でなければいいが・・・想像しながら向かいます。

現地到着
リモコンを操作しても動かないエアコン
いろいろ試されたようでフラップなどは開いてました。

ではさっそくリモコンから
リモコンの赤外線発光を確認
赤外線の発光を確認できました。

送信はしてますね。

リモコンは問題ないでしょう。

(「うちのリモコンも光ってない」という方、この発光は赤外線なので目では見えません)

となると本体受光部か?

室内機の強制運転ボタンを押してみます・・・

動かない(-_-)

電源プラグを差し直してもなんの反応もなし。

もしかして基板か?

いやいやその前にコンセントの電圧を調べるか・・・

でも室内機の左側面にコンセントが付いていてテスターをあてることは容易ではありません。

じゃ、とりあえずブレーカーでも見るか
分電盤を確認
ん?

これ・・・
エアコンのブレーカーが落ちていた
クーラー200V・・・落ちてるよ😅

そのままブレーカーがONにできるか確認。

OK。

リモコンを操作すると”ピピッ!”と運転開始。

冷暖房両方とも正常に動作。

お客さんの話では2週間ほど前に正常に運転停止した後は使用しておらず久しぶりに運転しようとしたら動かなかったとのこと。

分電盤が冷蔵庫の上にあるので物の出し入れの際に何かがレバーに触れたのかもしれませんね。

こちらのお宅のようなレバーが露出している分電盤ではたまにこういうことがあります。

いや簡単でヨカッタヨカッタ😄

そうそう、ブレーカーが頻繁に落ちる場合は危険なのですぐに使用するのをやめて点検してもらってくださいね。

不具合をごまかして使用していると事故になります。

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2021年4月 9日 (金)

アースの点検

エアコンにしっかりとアースが接続されているか点検を、と依頼をいただきました😊

場所は横浜市内の一戸建て。

到着時は
アース端子付きのエアコン用コンセント
エアコン用コンセントにアース端子が付いています。

しかしアース線はつながってませんね。

「だめじゃん!」

ちょっとまってください・・・このエアコンは200Vなので
200Vコンセント差込口
差込口にもアース端子があります。

エアコンのプラグ側もこのアースに接続されるように金属の棒が出ています。

これならば問題なくアースに接続されますね。

しかし中にはそうではないこともあるんですよ。(どっちや?)

その理由は現在発売されている200Vのエアコンのプラグは全機種アース極(棒)が付いているためコンセント内に配線がされていなくてもアース端子付きのコンセントを取り付けることになるためです。

お客さんはある出来事をきっかけにこのエアコンはきちんとしたアース(D種接地)につながっているのだろうか?と疑問に思われたそうです。

エアコンを設置した量販店の下請け業者さんに問い合わせたところ電気には詳しくないので・・・といわれたとのこと。
(まじか😆)

心配したお客さんは
室外機に接続されたアース
ご自身でホームセンターで買ってきたアース棒を地面に打ち込んで室外機に接続したそうです。

[ご注意]アース棒などを地面に打ち込んで(埋設して)家電製品に接続する場合は電気工事士の資格が必要です。

ではまず室内のコンセントにあるアース端子を接地抵抗測定。
接地抵抗を測定
約50Ωです。

こちらのお宅には電源側に規定内の漏電遮断器が設置されているため500Ω以下であれば問題ありません。

たとえ漏電遮断器がなくても100Ω以下でOKです。

コンセントにプラグを差し込むだけでD種接地されることは確認できました。

エアコンのアースは室内機か室外機のどちらか片方に接続すればいいので
室外機に接続されたアースは撤去
室外側のアースは撤去させていただきました。

内外機双方で別の地面に埋設された接地極(アース棒など)へ接続するのはよいことではありませんので。

これで点検完了😊

第二種電気工事士を取得しても電気の基礎を知らないためか応用がきかず接地抵抗の測定方法を理解していないエアコン屋さん多いですね。

これは昔からですが電気をまったく知らない人がエアコン工事業者になるからなんですよ。

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2021年3月12日 (金)

暖房をしても暖かくならない

横浜市内のマンションにてエアコンの暖房をしても暖かくならないとの点検依頼をいただきました😊

本体の使用年数は10年を超えています。
部品の必要な修理の場合は在庫切れでだめかもしれません。

到着して作業車を駐車場にとめ、とりあえず温度計とリークディテクタ(ガス漏れ検知器)を持って訪問しました。

室内機
暖房が効かなくなったエアコン
まずは状況確認のため暖房運転をしました。

画像はありませんがこのとき真っ先に見るのは室外機。

室外機が回り出したらバルブに手をあてて冷媒の往きと戻りの暖まり具合を確認します。

原因は簡単、すぐに室内機の汚れと判断しました。

駐車場までは距離があるため椅子をお借りしてフィルターを抜いて見ます。
詰まったエアコンフィルター
表面は真っ平できれいないように見えますが詰まってます😅

空に向けて透かして見ると
詰まったフィルターを空に向けて透かして見る
うすらぼんやりとしか見えませんね。

このエアコンは自動フィルター掃除機能付きなのでブラッシングによって表面のホコリは取り去られていますが、逆にフィルターメッシュに押し込むことにもなります。

また室内機の設置場所はリビングのためキッチンが近く調理の油煙で表面は油分が付着しそれがまたホコリをくっつけて目詰まりさせます。

自動掃除のブラッシングで格子の部分はきれいです。(意味なし😆)

2年程前に業者さんにエアコン洗浄をしてもらったらしいのですがフィルター自動掃除機能だけでは不十分なことがわかります。

これまで見てきた経験上、自動掃除に任せていると2~3年で完全に詰まってしまうところが多いようです。

まあそれ以前に効率低下は始まっています。

毎日使用するので徐々に効率が落ちても気が付かないんですよね。

お客さんにフィルターを洗剤で洗っていただきました。
洗ったエアコンフィルター
すっかりきれいになりました。

油分を含んだ汚れのため掃除機や水洗い程度では落ちません。

またお客さんに洗ってもらうのは今後のメンテナンス方法をご自身で体験、検討していただくためでもあります。

フィルター掃除のために業者を呼んでいたら大変ですからね。

空に向けて
空に向けて透かしたフィルター
きれいな青空😄

フィルターを室内機に戻し温度測定結果は吸い込み18℃、吹き出し50℃で快調。

吹き出す風も強くなってまだまだ使えそうですね。

フィルターの詰まった状態で冷房や除湿を使用すると室内機の中がカビやすくもなります。

湿気がなかなか抜けないためです。

以前から何回も言ってますがエアコンの自動掃除機能はダメ機能なので面倒ですがフィルターは外して目で見て手で掃除しましょう。

「それじゃ自動掃除の意味ないじゃん・・・」はい、意味ありません。

宣伝をそのまま信じてはいけません😆

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