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エアコン電気工事

2024年7月20日 (土)

エアコンに漏電遮断器を設置

こちらのエアコン撤去したお客さん宅へ今度は取り付け工事に伺いました😊

エアコンの設置はすでに終わって電気工事をおこないます。

まずはこのコンセントから
古いコンセント
かなり年季の入ったものでアース端子はありますがこのままではエアコンに接続することはできないので交換します。

それに古いコンセントは発熱や発火をしやすいので交換したほうがいいですね。

外してみると
配線ねじ止め方式の埋め込みコンセント
やっぱりねじ止め方式でした。

しかもねじの頭がマイナスです。

古さを感じますねぇ、昭和50年代前半かな・・・

しかしこのコンセントを設置した電気工事屋さん、この接続で電気工事士の試験受けたら落ちますよ~😆

古いコンセントを撤去して電線をむき直しました。
古いコンセントを撤去
新しいものは差し込みタイプなので電線はまっすぐでOK。

そして新しいコンセントを取り付け。
新しいコンセントを取り付けた
下にアースターミナル端子があるのでエアコンからのアース線をそこへ接続します。

また壁内の配線の太さから電流定格15Aではなく20A・15A兼用のコンセントにしました。

100Vの場合、左の差し込み穴がTの字を横にした形のものが20A・15A兼用タイプです。

ここがLだと20A専用、lだとよく見る普通の15Aです。

さて次は分電盤へ
分電盤
該当回路のブレーカーがオンになってますが施工前に撮影した画像のため。
コンセント交換の時には事前にオフにしています。

ここには左にリミッター(電流制限器40A)が設置されており、その右横の5つのスイッチは各回路へ分岐された小ブレーカー。

上段の左から2番目が今回エアコンを設置した専用コンセント回路です。

しかしこの分電盤なにか抜けているような・・・

そう、現在では当然設置されているはずの漏電遮断器がありません。

古い建物では現在でも漏電遮断器のないところがあります。

漏電遮断器はその名の通り、漏電が起きたときに素早く検知して回路を遮断し事故を未然に防ぐもの。

エアコンでは”水気のある場所”に設置する場合、アースに加えて電源側に漏電遮断器を取り付けることになっています。

はて?水気のある場所とは・・・

例えば雨のかかる場所や水が漏出するところなどもそれに入ります。

だいたいエアコンの室外機は雨のあたる場所(専門用語では”雨線外”)に設置されることがほとんど。
(こちらに設置した室外機も該当しています)

またエアコンからは室内機、室外機から排水が出てくるため水が漏出するところにも該当する可能性が高いと思います。

それらのことから基本的にアースに加え漏電遮断器の設置が必要となるのです。

なので確認して必要であれば漏電遮断器を取り付けなければエアコンを使用できません。

分電盤のカバーを外しました。
分電盤のカバーを外した
ご覧の通り漏電遮断器を取り付けるスペースなどはありません。

そこで用意したのがこちら
小形漏電ブレーカー
小形漏電ブレーカー。

こちらに設置されている小ブレーカーと同じ形をしているため交換することで漏電遮断器の機能を追加できます。

もちろんそれには過電流遮断機能も付いているタイプでなければなりません。

今回は将来200Vのエアコンを使用する可能性も考慮し100V・200V兼用、20A、感度電流(漏電)30mAを選定しました。

この漏電ブレーカーは価格が高めなので予め200V兼用を付けるのは後々交換せずに済むための配慮。

ブレーカーに付属の説明書にはこのような注意書きが
ブレーカーの説明書
これ分かり難い説明ですね。

「電源側と負荷側を間違いなく接続」するように書かれているのに次の行には「都合上逆に接続する場合は・・・」と。

どっちだよ😆

今回交換する上段ブレーカーは下が電源側で上が負荷側なので「電源側と負荷側を間違いなく接続」であればブレーカーを逆さまに付けなければなりませんね。

しかしそんな変な付け方はどうかと・・・

逆接続はしてほしくない何かがあるのか・・・メーカーへ事前に確認しました。
(何年か前にも同じことを問い合わせたような記憶が)

回答は、
このブレーカー(品番末尾N)はどちらに電源側、負荷側を接続してもまったく問題なく逆接続可能。

それなら余計なことは書かないでほしいんですけど、わかりにくいですねぇ😆

交換しました。
ブレーカーを交換した
逆接続の場合は電源側、負荷側のラベルを貼るよう説明書に指示があるので付けました。

こんなの貼らなくても電気工事士であれば一目瞭然。

意味不明ですねぇ。

線間絶縁も問題なく測れるし・・・

まあそれはよしとして漏電遮断器にはテストボタンがあります。
漏電遮断器のテストボタン
漏電遮断機能が正常に働くか試すボタンです。

このブレーカーのテストボタンは指や爪で押すと落ちたレバーがバチンッと指に当たるので痛い思いをします。

ボールペンなどでレバーが落ちても当たらないよう斜め下から押すのが安全。

あ、そんなことはどうもでいいか。

交換が終わったらバスバーに黒いカバーを付けて
バスバーに黒いカバーを付けて
下には200V切替用の銅バーがありました。

分電盤のカバーを付けます。
分電盤のカバーを戻した
ブレーカーの下にテストボタンのステッカーを貼りました。

そして設置したエアコンの試運転。
エアコン室内機
エアコン本体の動作や電気工事したところに異常な発熱などないか確認して問題はありませんでした。

室外はこんな感じ。
エアコン室外機
無事終了となりました😊

Katoairconservice_mark160
http://aircon.la.coocan.jp/

2024年5月30日 (木)

エアコン4台の接地(アース)工事

さて前回準備したアース棒を使って接地工事を行います😊

4台ある各室外機の脇にD種接地工事を行い室外機のアース端子に接続します。

まず1台目は当店で取り付けたエアコンから。
コンセントのアースには接地線が接続されていない
コンセントには3つ差し込みの穴があり、そのうちの1つはアースです。

しかしそこへはコンセント裏に接地線が配線されていないため機能していません。

本当にそうなのか念のため工事にかかる前にコンセント裏を確認。
コンセントの裏にアース線はつながっていない
黒と白の電源線だけで接地線はありません。

ところが・・・壁のボックス内を見ると
コンセントのボックス内に緑色の線が
緑色の線を発見😮

なんで?

緑色の電線を接地抵抗計で計測してみます。
緑色の電線の接地抵抗値は100Ω
100Ωで接地線として機能しているではありませんか。

このコンセントを取り付けた人の手抜きですね。

コンセントに接続。
接地線をコンセントの裏に接続
このエアコンのアースはこれで完了です。

200Vエアコンなのでコンセントに電源プラグを差し込めばアースがつながります。

なので室外機に接地工事は必要ありません。

残り3台のエアコンは100V機で過去に他の業者さんで取り付けられたもの。

コンセントにはアース端子がありませんが、もしかすると同じくボックス内に接地線があるのかもしれません。

そこで確認しようとしましたがプレートが割れそうなほど引っ張ってもとれない。

壊しそうなのでやめました。

3台とも室外機のところで接地工事します。

なおエアコンは基本的に漏電遮断器の設置が義務(室外機が「水気のある場所」に設置されるため)になっており、もちろんこちらの分電盤(ブレーカーのところ)にも設置されています。

そしてルームエアコンで行うD種接地工事の接地抵抗値は100Ω以下ですが所定の仕様を満たした漏電遮断器が設置されているので500Ω以下でOKです。

2台目の接地工事作業中。
2台目のアース工事中
こちらの地面は非常に硬くなかなか掘れずたいへんでした😅

しかもアース棒がまったく刺さらない。

普通の土ではありません。
(出てくるのは白っぽい砂利のような土と石ばかり)

地中深く埋めるのはあきらめてしかたなく掘れるところまで掘って水平に寝かすように埋めました。

抵抗値が高いかも・・・500Ω超えか?

これは先が思いやられる・・・

おそるおそる接地抵抗測定
接地抵抗460Ω
おぉセーフ、460Ω😅
(接地抵抗計のレンジが×100Ωなので指針の4.6×100Ω)

よかった~、さて室外機のアース端子に接続を・・・しかし
アース端子のねじが回らない
こんどは端子のねじが回らずとれない。

なんてこった。

どうやっても回りません。

浸透性の潤滑剤を差してしばらく待ってもダメ。

エアコンはまだ古くありませんが。

真鍮のバルブやナットの色からしてもまだ新しいことがわかります。

これはエアコン製造時にねじを締めたとき焼き付いたのかもしれません。
(焼き付き・かじり:摩擦で金属同士が溶着する現象)

しかたない、バルブを固定している頑丈な太いねじへ接続。
あきらめてバルブを固定している太いねじへ接地線を接続
電気的にも機械的にもここのねじなら問題ないでしょう。

室外機の側面カバーを付けて2台目完了。
2台目の接地工事完了
ふぅ~😅

ちょっとたいへんでしたが気をとりなおして3台目
3台目のアース工事を行う
手前には雨水マスがあります。

ここからの排水管が地中にあるかもしれないので穴を掘る前にフタを開けてみます。
雨水マスは浸透マスになっていた
これは浸透マスですね。

右に見える管は雨どいからの出口で他に排水管は見あたりません。

これならば多少深くアース棒を差し込んでも大丈夫そうです。

もちろん差し込めればの話ですが。

砕石をよけてから穴掘りを開始
シャベルで地面に穴を掘る
2台目よりも土が軟らかめで掘りやすい。

アース棒を差し込んでみるとなんとか地中に押し込むことに成功😄

抵抗値は
3台目の接地抵抗値は400Ω
400ΩでOK。

つぎに室外機のアース端子に接地線を接続するのですが・・・
室外機の電線接続端子台への差し込みが不十分
その右横にある端子台の電線の差し込みが不十分(エアコン取り付け工事の施工不良)で3つの内、左の確認窓に銅線がみえません。
(残り2箇所は確認窓の左隅に少し見えます)

押し込みましたが電線の皮むき長さが短いようでだめ。

電線(ケーブル)の長さは余っています。
室外機の脇にケーブルが余らせてある
ならば気になるのでついでに直してしまいましょう。

接地線をアース端子に接続したらケーブルを切断。
接地線をアース端子に接続したらケーブルを切断
むきなおします。

このケーブル細いです。

太さを測ると1.6mm
電線の太さは1.6mmと細い
この室内外機を接続する電線は通常2.0mmを使います。

1.6mmを使うとそこでの電力損失(電圧降下)が大きくなります。
(材料をケチられたようです)

接続
電線を端子台に接続しなおした

カバーを付けて3台目も完了。
3台目のアース工事完了

最後の4台目はとくに問題なく接地線の接続までおわりました。
4台目の室外機に接地線接続
こちらの地面は他の2台より軟らかく穴掘りもアース棒の差し込みも割とすんなり。

接地抵抗値は3台目よりさらに低く
接地抵抗値は220Ω
220Ωでした。

接地抵抗は土の質にもかなり左右されます。

こちらもカバーを付けて作業はすべて完了です😊
室外機のカバーを付けて接地工事が完了
一時はどうなることかと思いましたが接地極を増やす必要もなく500Ω以下に収まりました。

これで安心してエアコンを使用できますね。

なお、たまに耳にする「漏電遮断器が付いていればアースは必要ない」というのは間違った考えです。

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2024年5月27日 (月)

接地(アース)工事の準備

先日こちらでエアコン工事したお客さん宅へアース工事を行うため接地極(アース棒)の準備をします😊

こちらは土に埋める接地極のアース棒
アース棒
長さ30cm位のものです。

先端を見るとこんなかたち。
アース棒の先端形状
単に棒状のものもありますが、S字状のこちらのほうが土との接触面積を大きくできます。

接地抵抗値を少しでも低くするため今回はこれを選択しました。

アース棒から出ている電線(5.5m㎡のより線)とそこから延長する電線(1.6mmの単線)を接続するためのP形スリーブと圧着ペンチ
P形スリーブと圧着ペンチ

そして圧着
電線を圧着接続

テープを巻きました。
電線接続部にテープを巻いた

エアコンは4台あるので同じ本数を準備完了。
接地極の準備完了
これを現場でやっているとごちゃついて大変なので先に制作しました。

もし接地抵抗値が規定内に収まらない場合は接地極を増やすなどしなければなりません。

さてどうなることやら・・・それは次回😊

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2024年4月30日 (火)

UR住宅で専用回路増設

前回の続きでエアコン専用コンセント(専用回路)の増設工事です😊

賃貸住宅なので退去時の撤去を前提としたケーブル露出配線で施工します。

エアコンの右隣に取り付けたコンセントボックスからVVFケーブルを使い配線します。
エアコンの電源配線をおこなう
廻り縁にステップル(コの字形の釘)を使い固定。

間仕切り部分(躯体の梁)をいったん下がり開口部に迂回
間仕切り壁をいったん下げて開口部に迂回
電線の曲がりが大きめですが、電源のほかにアース線も含んだ3心ケーブルのためです。

ケーブルは無理な曲げをすると絶縁被覆などに支障がでますので。

”内線規程”ではケーブルの太さに応じた最小曲げ半径が指示されています。

梁を超えたらまた上へ
梁を超えたらまた上へ配線

そこから左へ行くと分電盤があります。
分電盤まで配線した
盤の内部まで配線しました。

この盤は建設当時のものではなく現代の新しいものに付け替えられていますね。

次にコンセントの取り付け。
コンセントを取り付ける
アースに使う線には緑色の表示をしました。

コンセント設置後の画像は取り忘れました😅

これと同じものを設置
定格20A125V、アースターミナル端子付きコンセント
定格20A125V、アースターミナル端子付きです。

そしてまた分電盤へ
分電盤の空きブレーカーに電線を接続する
空きブレーカーに電線を接続します。

いったんブレーカーを盤から取り外して定格等に問題がないか確認しました。

接続完了
ブレーカーに電線を接続
緑色の表示を施したアース線(接地線)も盤の接地端子に接続。

これで電源工事は終わり。

ですがまだしなければならないことが。

ここ
電線に襖(ふすま)があたる
部屋の間仕切り部分を通した電線に襖(ふすま)を閉めるとあたります。

これでは襖を何度も開け閉めするうちに電線が損傷して危険。

それに襖自体も変形する可能性があります。

そこで柱側に事前準備しておいた木材を取り付けました。
電線が襖に挟まらないように柱側に木材をつけた
色が柱と合っているので目立ちませんね。

ホームセンター(いちおうプロショップ)にこの白い木材が売ってました😄

木材に割れ防止の下穴を開けて5か所ほどねじ固定。
木材をねじ固定
ねじの頭が表面にとび出ないように木材にザグリも入れておきました。

襖を閉めても
襖を閉めても電線にあたらず保護
電線にはあたらず保護できます。

上から下までピッタリ閉まります。
襖は上から下までピッタリ閉まる
ばっちり👍

その他測定を行ってからエアコンを試運転。

お客さんも共に確認していただき作業完了となりました😊

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2023年12月23日 (土)

エアコン4台にアース工事(2)

前回のアース工事の続きです。

一通りVE管(電線管)の取り付けが終わったのでこんどは通線作業。

今日はこれを久しぶりに倉庫から持ってきました。
通線ワイヤーを持ってきた
通線ワイヤーです。

管の中へ電線をそのまま押し込んで通そうとしても引っかかったり重くなったりでなかなか入りません。

先に通線ワイヤーを通してからその先端に電線を引っ掛けて引き込みます。

管内へワイヤーを入れます。
VE管の中へ通線ワイヤーを通す
ワイヤーは管内をよく滑るので短い距離であれば軽く入ります。

エルボも難なく通過してワイヤーの先端が出てきました。
通線ワイヤーの先端が出てきた
ここに電線を引っ掛けて

ワイヤーを引けば
接地線をVE管へ通す
通せます。

すべて通線が終わったら室外機のアース端子へ接続。
室外機のアース端子へ接地線を接続
この機種はバルブのすぐそば。

機種によってアース端子の場所がことなり、
アース端子が室外機の端子台にある
こちらは端子台にありますね。

つぎに各ボックス内で電線を圧着接続します。
接地線相互を圧着接続

ボックスには念のため水抜き穴を設けておきました。
ボックスに水抜き穴を開けた
雨水や結露水が溜まらないようにするためです。

VE管の途中も必要と思われる個所に水抜き穴を開けました。

圧着したところへ絶縁キャップを付けて電線をまとめます。
絶縁キャップを付けて電線をまとめた

そして蓋の取り付け
ボックスの蓋を取り付けた
ボックスは全部で3つあるので同様に行いました。

あとは給湯器下のコンセントにあるアースへ施工した接地線を接続します。

コンセントのボックス下面に接地線が通る大きさの穴を開けました。
コンセントのボックスに電線を通す穴を開けた
ここから入れて接続します。

その前にエアコン4台に接続した接地線の大地に対する抵抗値を確認すると1200Ωのメーターをパチンッ!と勢いよく振り切りました。

もちろんこれはアースへまだ接続されていないので当然の結果でOK。

なぜこんなことをしたのかというとエアコンのどこかにアースがすでに接続されていないかという再確認です。
(事前に各エアコンの接地抵抗を測定して接続されていないことは確認済み)

アースは別の2系統で接続することはよくないので。

接地線の接続も完了。
接地線の接続が完了
少し接地線が露出していますがこの部分は給湯器のカバーで隠れて見えず、電線を損傷させる恐れがないためOKです。

それでは最後に室外機の接地抵抗値を確認してみましょう。

とは言ってもそもそも接続したアースは700Ωだったので規定をオーバーしているわけですが・・・

あれ?
接地抵抗値は420Ωに下がっている
420Ωにいつの間にか下がりましたよ🤔

室外機を接続することで接地抵抗値が落ちたのか?

計算すると接続前に計測したエアコン4台の大地に対する合成抵抗値が1050Ωでなければ既設アース抵抗値700Ωと合わせて420Ωにはなりません。
(大地に対し並列回路)

先ほど接地抵抗計の指針が振り切った状況からそれはありえない。

ということは・・・

この給湯器のプラグを見てなんとなくわかりました。
給湯器の電源プラグの表面が腐食している
かなり表面が腐食して一部スパーク痕まであります。

接触不良になっていますね。

長年屋外に設置されているので防雨形コンセントでもやはり腐食が進みます。

今回、コンセントの背面の電線接続部を動かしたり増し差ししたりしたためアースも接触が回復して本来の接地抵抗値へ戻った可能性が考えられます。

給湯器のプラグを少し磨いてからコンセントへ。
給湯器の電源プラグを磨いてから差し込んだ

カバーを取り付けて
給湯器のカバーを戻した
施工完了。

仕上がり具合は・・・

給湯器横の2台の室外機まで
アースの設置状況

さらにプロパンボンベの裏を通過し手前2台
アースの設置状況
いまのところエアコンからの漏電はなく無事作業終了となりました😊

Katoairconservice_mark160

2023年12月20日 (水)

エアコン4台にアース工事(1)

先日こちらのエアコン入替工事をアップしましたが・・・

じつはアース(接地)が接続されていません。

というのも建物建築時の電気工事での不備と思われますがエアコンの電源のところに接地線(アース線)が施工されていなかったんです。

先日エアコンを入れ替えた室外機はこちら
先日エアコン工事した室外機
奥には既設の室外機(2室マルチ)があります。
(2室マルチは1台の室外機に2台の室内機がつながっているもの)

そして少し離れて手前にも2台(1台は2室マルチ)の既設室外機が設置されていました。

建物は2世帯住宅でこれら計4台の室外機で全室の空調をまかなっています。

しかしその全部にアースが接続されてないのです。

これはさすがにまずいですね🤔

ということで室外機4台にアースを接続する工事を行いました😊
(今回の工事にも電気工事士の資格が必要です)

でも建物の周囲は土ではなくコンクリート。

ここに穴を開けて接地極(アース棒など)を入れることは危険です。

建物の周囲はガス管、水道管、電線などが埋まっておりそれらに穴を開けかねません。

上の画像の一番奥には給湯器がありますね。

そこにあるコンセントには多分、アース端子があるはずです。

給湯器下のカバーを開けました。
給湯器下のカバーを開けた
この部分は配管用のスペースとなっています。

その中に埋もれてコンセントがあります。
給湯器下のコンセント

やはりアース端子がありました。
コンセントにあるアース端子
接地線が接続されているか接地抵抗計でこの端子を計測したところ700Ω🤔

抵抗値が高すぎです。

でもほかにやりようがないのでここから接続することになりました。
(後ほど抵抗値は下がります)

コンセントを外して裏を見ると
コンセントを外して裏側を見る
緑色の接地線が接続されてます。

そしてその上にもう1つ接続口が空いてますね。

ここは接地線の送りに使用できるのでここへ接続することにしましょう。

施工に入る前に1階と2階の漏電遮断器の設置状況を確認。
1階の分電盤に設置されている漏電遮断器
こちらは1階の漏電遮断器。

そして2階にも同じ仕様の漏電遮断器。
2階の分電盤に設置されている漏電遮断器
2世帯住宅では分電盤も分かれています。

今回の施工ではアースを全部同じ系統に接続するのですが、もし片方(1階もしくは2階)にしか漏電遮断器がなかった場合は同一系統のアースに接続するのはよくないのでそれを確認しました。

なお内線規程ではこちらの漏電遮断器の仕様から接地抵抗値を500Ω以下にすることになっています。

― 施工開始 ―

各室外機までの配線は硬質ビニル電線管(VE管・塩ビ管)で行うことにしました。
接地線の配線は硬質ビニル電線管(VE管)を使うことにした

途中の室外機での接地線分岐にはこちらのボックスを使います。
接地線の分岐に使用するボックス
3か所で分岐を行います。

VE管を曲げて加工しながらボックスの取り付け
VE管を曲げて加工しながらボックスの取り付け
他のボックスや金具などが途中にあるため曲げないと配管できません。

VE管とボックスなどは接着して接続。

VE管の曲げにはこちらのバーナーを使用しました。
VE管の曲げに使用したバーナー

給湯器に並んだ2台の室外機まで配管しさらにプロパンガスボンベの右にある室外機2台へ。
VE管の施工中

室外機裏を配管。
室外機裏のVE管施工
VE管を切断するのは塩ビカッターです。

サドルで固定していきますが室外機背面はドライバードリルがそのままでは立たないのでアングルアダプターを使用しました。

配管が完了。
VE管の配管が完了

ボックスやサドルの固定にはステンレスのねじを使用。
ボックスやサドルの固定にはステンレスのねじを使用した
外壁のサイディングには下穴を開けて、コーキングを塗布後にねじ固定しました。

さて次は通線作業ですが長くなったのでそれは次回アップします。

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2023年4月11日 (火)

200Vコンセントはアースが・・・

世田谷区の一戸建てでエアコンの入替工事の依頼をいただき訪問しました😊

エアコンの施工内容は既設の3台を撤去し、そこへ新品を3台取り付けるというもの。

工事は何日かに分けて行いました。

そして最後の1台の設置が完了。
エアコンの設置が完了

なおこのエアコンは200Vで、既設のコンセントも200V
200Vのコンセント
アースはエアコンのプラグを差し込むだけで接続される方式です。

しかしそれはあまい考え😅

このコンセント形状の場合、アース端子にちゃんと接地線が接続されている保証はないんです。

なぜかって?

築10年以上経っている一戸建てではエアコンのコンセントに接地線が施設されていないことがあります。

とくにここは1階。
(2階はエアコンのコンセントに接地線が接続されていました)

1階の場合は室外機を地面に置くのでそこでアース棒(接地極)を地面に埋めれば接続できるじゃん、っていう電気屋さんの都合の良い考えからです。
(現在の新築では1階でもほぼコンセントにアースが来ています)

そこへエアコン設置業者が来てエアコンのプラグ形状に合わせてコンセントを交換すると接地線のつながっていないアース付きコンセントの出来上がり。

ここもそうなっているんじゃないかとエアコンを撤去に伺った際に接地線接続の有無を調べました。

案の定、やはり接続されておらず、以前設置されていた室外機周囲にもアースは施工されていなかったのでいままでアースなしで使われていたことになります。

別途アース工事が必要ですね。

ということで室外機の横で穴掘り😅
アース棒を埋めるため地面に穴を掘る
今回はこの程度で。

そこからさらにアース棒を地面奥へと差し込みます。
アース棒を差し込む
そんなのハンマーで打ち込めばいいじゃん?

建物の周囲ではアース棒を打ち込んではダメ。

水道管、排水管、電線管、ガス管などが埋まっていることがあるので、
「コンッ、コンッ、コンッ・・・ブスッ!😱あ~れ~~」
なんてことがないようにゆっくり差し込んで、もし何かにぶつかったら無理してそれ以上入れないのが基本。

何回か方向を変えてトライし一番深く入るところに差し込みました。

さて漏電遮断器の設置状況と種類を確認。
漏電遮断器の設置状況と種類を確認
ここは接地抵抗値500Ω以下であればOKです。

さきほどの入れたアース棒の接地抵抗値を測定。
接地抵抗値測定
380ΩでOK😄

地面を埋め戻して室外機のアース端子へ接地線を接続。
室外機へ接地線を接続
これで施工完了😊

今回のようなコンセント形状ではちゃんとアースが接続されているか確認する必要がありますね。

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http://kato-aircon.com/

2023年1月13日 (金)

あやしいアース

エアコンの工事をしていたところ、室外機の脇にある既設のアース線(接地線)を軽く引っ張ったら
アース線を軽く引っ張ったら接地極が抜けてきた
接地極(アース棒?)が抜けてきました😅

線がちょっと短くて室外機のアース端子に届かないので”もう少し”と引いてみたところこれ。

接地極は地面に埋め込まれて簡単には抜けてこないものですが、棒の乾き具合からして砕石の下に置いてあったという程度です。

これではアースとしての働きはありません。

しかもこれアース棒ではなくてエアコンの冷媒管(銅管)端材を20cm位に切ったもの。

そこにこれまた端材のケーブルを外装を剥いで使用したと思われる電線がつながれていました。

これで接地工事(D種接地工事)になるとでも施工した人は思ったのでしょうかねぇ?

もちろんこれをしたのは以前ここにエアコンを取り付けたエアコン設置業者。

このエアコンに関しては他の方法でアースを接続できるので後に施工することにしました。

こちらのお宅にはこのほかに2台、同じ業者が取り付けたエアコンがありそちらも”心配なので点検を”と依頼をいただきました。

2台目の室外機
アースの点検を行う2台目の室外機
これまたあやしい感じの電線ですね。

試しにこのまま接地抵抗計でアースの抵抗値を調べてみると指針の針が思いっきり右に振り切り計測不能。
エアコンの既設のアースを計測すると接地抵抗計の針が思いっきり振り切った
振り切った状態を長く続けるのはまずいので画像はありません。

バチンッ!と音がするほどの勢いで振り切るので少なくとも数kΩ以上ある感じ。

こちらの家の電気設備の場合、多くとも500Ω以下にする必要があります。

アース線を引っ張るとやはりスルリと地面から銅管が出てきたので地表面に置いて土をかぶせたような状況でした。

このまがいものの銅管アースは撤去して捨てます。

では新たに接地極の埋設工事が必要かというとその必要はありません。

なぜかというとこちらにはエアコン用のコンセントに接地端子が初めから設備されていました。
エアコン用のコンセントに接地端子があるのに接続されていない
(室内機はアース線接続のためすでに開けてます)

この接地端子から室内機のアース端子へ接続すればよいだけ。

さきほどの1台目も同じです。

なんでわざわざあんなヘンテコリンな手作りアース棒を作ったのか意味不明。

室内機の端子はここ
室内機のアース端子

電線を接続して
室内機のアース端子に電線を接続

コンセントにある接地端子へ接続
コンセントの接地端子へ電線を接続
これでエアコンのアースが接続されました。

「室外機はどうするの?」

大丈夫ですよ、室内機と室外機の金属部はエアコンが設置されると電気的に接続されているのでどちらか片方だけでいいんです。

さて3台目。
室外機に接続されているアース、3台目
これも同じ状況です。

とっととまがいものアースは撤去。

こちらはこれで完了になります。

なぜ?

室外機の銘板をみると
室外機の銘板を見ると単相200V
単相200Vとありますね。

現在の単相200V、室内電源(プラグ接続)の機種は電源プラグの形状が3極になっており、そのうち1つはアースです。

なので2台目と同じくアースがコンセントにきていればプラグを差し込むだけで接地されます。

エアコン工事した人はわけがわからず余計なことをしていったんですね。

まがいものアースを撤去した状態で接地抵抗計で計測。
接地抵抗は約200Ω
約200Ωで500Ω以下に収まっているので問題ありません。

このあと試しにお客さんに電源プラグを抜いてもらうとアースも切れて接地抵抗計の針は振り切り、コンセントのアースがちゃんと機能していることが確認できました。

なお、アースは室内機もしくは室外機のどちらか片方で接続するのが基本です。

両方で別のアースに接続するのはよいことではありません。

しかし今回のように頓珍漢な施工というのはよく見かけます😅

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2022年8月25日 (木)

アース工事は電気工事士

エアコンを設置するとアースを接続することが義務付けられてます。

正式には”アース”とは言わず”接地”と呼びます。

ルームエアコンのように使用電圧が300V以下の機器は”D種接地工事”を行うことになっています。

なおコンセントにアース端子がある場合はそこに接続するだけでOK。

地面に接地極を埋設してエアコンに接続する場合は簡単ではありません。

ホームセンターでアース棒を買ってきてハンマーでコンコンと地面に打ち込んだら完了というわけにはいきません。

実はここにも電気工事士というものが関わってきます。

地面に棒状の接地極(アース棒)を埋めて室外機のアース端子に接続しました。
アース棒を地面に埋めて室外機に接続
この緑色の接地線も太さが決められています。

それはエアコンの専用回路に使用されるブレーカーの電流容量によります。

一般にルームエアコンの回路は20A以下のブレーカーなので接地線は銅線の場合で直径1.6mm以上の単線または断面積2.0m㎡以上のより線です。

また、地面から機器までの間で電線が露出してよいのは60cm以内で、それ以外の部分においてはある条件下をのぞき基本的に合成樹脂管などで保護しなければなりません。

そしてこの接地線から接地極と大地の抵抗を測定するのですがD種接地工事の場合、基本は100Ω以下にすることになっています。

接地抵抗計で測定(回路計では測れません)
接地抵抗が280Ω
おっと、280Ωです。

この場合、接地極を増やすことで抵抗値を下げることができます。

しかし接地極を増やすということは工事料金もその分高くなります。

D種接地工事では先ほどの100Ω以下に加え”低圧電路において当該電路に電流動作形で定格感度電流100mA以下、動作時間0.5秒以下の漏電遮断器を施設するときは500Ω以下”となっています。
(難しい文章ですね😆)

電気設備では100Vや200Vは低圧電路です。

漏電遮断器を確認
主幹に設置された漏電遮断器
エアコンのブレーカーより電源側(主幹)に設置されたものです。

仕様は電流動作形、定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以内、なので500Ω以下でよいので280ΩはOKですね。

電流動作形とは書かれていなくても回路図でわかりますが、まずほとんどがこの方式で他の方式(電圧動作形)は現在造られていないらしいです。

とこのように単にアース棒を地面に埋めると言っても色々な規定があり、計測器、そして電気工事士という資格が必要なんです。

加えてその工事をすることでお金をもらうということは電気工事業の届出もしなければなりません。

”アース棒なんかホムセンに売ってるよ”と気軽に工事してはダメなんですね。

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2022年8月 6日 (土)

エアコン工事と電源引き直し(2)

さて前回に続きまして電気工事を行います😊

いままであった延長配線はお客さんで撤去されたので配線工事だけをします。

まずはエアコン専用回路のブレーカーを切る(電源を落とす)ことから始めます。

どのブレーカーで切れるのか調べながら行うのですが、いちいちコンセントとブレーカーを行ったり来たりしていたのでは大変です。

そんなときはこれ
回路を調べるためブザーを鳴らす
ブザーを使います。

このブザーは本来このような使い方をするものではありませんが、20年位前に回路を調べるために汎用品を改造し作ったものです。

ブザーの音を聞きながら分電盤でブレーカーを切れば音の消えたところが該当する回路であることがわかります。

ブレーカーを切ったらコンセントを外します。
コンセントを外す
壁の中にボックスがありました。

もしもない場合はボックスを付けなければなりません。

コンセントは使わないので撤去
コンセントを撤去
電線は電源2心とアース(接地)線。

配線します。
ケーブル露出配線
3心のケーブルで配線です。

サドルを使用しネジ固定。

今回はケーブル露出で配線しますが樹脂のモールに入れる方法もあります。

エアコンの左脇まで配線し
コンセント用の露出ボックスを取り付け
露出ボックスを取り付け。

赤色の線は接地線として使用するので緑色の標識を付けました。

コンセントを取り付けてエアコンのアース線を接続。
接地極付きコンセントを付けてエアコンのアース線を接続
これでアースもばっちり😀

撤去したコンセントのところで
電線同士を接続する
電線同士を接続します。

もちろん安心の
電線を圧着接続する
圧着接続です。

圧着した部分は
圧着部分を確認する
圧着ダイスのサイズに間違いがないか刻印を確認。

その後ビニルテープで電工巻き・・・なんてことはいまどきしません。

絶縁キャップを被せるだけ
圧着部に絶縁キャップを被せる
ロックされるので簡単には取れません。

ビニルテープだとだんだん粘着が弱くなってはがれてくることがあるので、その点キャップのほうが耐久性が高いと思います。

ボックスの中へ
電線接続部をボックス内に収める
接続部を収めます。

カバーをつけて
電線接続部にカバーを付ける
配線完了。

分電盤で絶縁抵抗計を使用し線間、対地間の絶縁抵抗を測定したらブレーカーON
コンセントの電圧は103.5V
コンセントの電圧は103.5Vで正常。

コンセントの極性に間違いがないか検電器で調べて問題なし。

エアコンの絶縁抵抗も測定したらスイッチON
エアコンの試運転を開始
試運転を行います。

その後、お客さん立ち合いで動作確認し終了となりました😊

電源の配線はできるだけ短くすることが肝心です。

ご存じの通り、電線に使用される銅にも電気抵抗があるため長くなればなるほどその抵抗(電線)により電力が消費(熱に代わる)されます。

その分、エアコンには低い電圧(電圧降下)となって供給されるため、あまり長いと停止してしまうこともあります。

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