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エアコン修理作業

2020年5月25日 (月)

水漏れ修理(隠蔽配管)

室内機から水漏れとのことで点検に伺いました。
(場所は都内。ご依頼いただきありがとうございます😊)

問題の室内機
水漏れを起こした室内機
これはかなり使いこまれてますね😅

いまや幻のワイヤードリモコンです。

周辺をみてまず思ったことはプラグの差し込み方が上下逆だということ。

施工した人はこのほうがスマートと思ったのかもしれませんが、今回のように水漏れを起こすとプラグコードを伝って水がコンセントへ流れ込み、事故になる可能性があります。

この差し込みは後で直しておきました。

製造年を確認すると
エアコンの製造年が92年
92年製です。

今年で28年。

現在のエアコンではこんなにもちません。

昔のエアコンは長持ちしたと言われることが多いのですが、その理由に制御が単純でインバーターが使われていないことと、当時の冷媒はR22という圧力が低めのものだったのでガス漏れも起きにくいことなどが挙げられます。

室内機のカバーを外してドレンパンへ水を注入。
室内機のカバーを外して
すぐに満水になりオーバーフローしました。

排水管が詰まってますね。
排水管が詰まっている

普段であれば屋外へ行ってドレン管の出口から吸引するのですがここは隠蔽配管(壁内を配管)されていてできません。

今回のような場合は室内機のすぐそばで詰まっているケースが多いのでドレンパン側から細い道具を差し込み押し出しました。

溜まっていた水はすぐに排出され流れるようになったのですが・・・

屋外への水の出口が見つかりません🤔

おそらくこれですが
エアコンのドレンと思われる塩ビ管
この先は地面に埋まっていてどこに流れているのかわかりません。

隠蔽配管のドレンは通常塩ビ管を使用しそこへエアコンのドレンホースが差し込んであるだけなので排水を確認できないと壁の中で漏水する可能性があります。

すぐそばにある排水用のマスを開けてお客さんに水が流れてくるか見てもらいましたが出ていない。

う~ん・・・どこにつながっているのか?

塩ビ管が土に入っている部分を探ってみると
土に埋まったドレンと思われる塩ビ管を探ってみると
なんと先端が埋まっているだけでした。

掘ってみると水が出てきました。

この塩ビ管が施工されたときは地面から離れていたものと思われますが、その後30年近く経過する間に埋まってしまったのでしょう。

塩ビ管を切断。
長いドレン塩ビ管を切断
これで問題なく流れるはずです。

水受けを置いて再度通水試験。
水受けを置いて再度ドレン排水試験
よく流れてます。

これで安心😊
壁の中で水漏れしたら大変ですからね。

修理はこれにて完了。

昔のエアコンは長持ちしますがモーターなどの電気部品は間違いなく劣化しています。
そろそろ新品に入れ替えることをお勧めしました。

隠蔽配管されたパイプ類も次回は使用せずに露出配管することをお勧めします。
現在の高圧力のエアコンではパイプも耐えられない可能性がありますからね。

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2020年5月19日 (火)

リモコンが効かない

リモコン操作をしてもエアコンが反応しないと依頼をいただきました。
(場所は都内、ありがとうございます😊)

エアコンの故障でも割と多いのがリモコンの操作を受け付けなくなる症状。

お客さんはリモコンが壊れたと思われたそうで新しいもの(純正)を買って試したけれどダメだったとのことです。

そして本体の運転停止ボタンでは操作可能とのことで、ここまで試していただければ点検の必要はありません。

部品代と修理費の見積もりを出してOKをもらい入荷後修理に伺いました。

到着してまず行うことは
リモコンの赤外線発光部
リモコンの赤外線発光部が光るかどうか。

目で見て操作ボタンを押しても光りません。

赤外線は可視光線より波長が長く人の目は反応しないんですよね。

こんなときはデジカメやスマホのカメラを通してみると
デジカメを通して光るのが見える赤外線発光部
こんなふうに見えます。

今はこうやってお手軽に調べられますけど、昔はデジカメなんて便利なものはないのでラジオに入るノイズで調べたりしてました。

ということでリモコンは問題なく動作してますね。

修理にかかりましょう。
修理のため室内機のカバーを外して
まずは室内機のカバーを外していきます。

そして右下にある受光アンプ
エアコンの赤外線受光アンプ
これが壊れてます。

リモコンから出る赤外線を受光する部分です。

ちょっと揺さぶってやると一時的に復帰することがありますが、またすぐに反応しなくなるので部品交換。

取寄せた部品は
取寄せた部品はアッセンブリー(組品)
表示器組品(アッセンブリー)となってました。

受光アンプだけのパーツはメーカー設定がないので強制的にこの組品交換となりました。

部品を交換し室内機の制御基板にコネクタ接続。
受光基板を交換して制御基板へコネクタ接続
コード類を元通りのルートへ通して制御基板のカバーも取り付けていきます。

室内機のカバーも付けたら絶縁抵抗を測定してリモコンでON!
受光部修理後リモコンでスイッチON
ピピッ!

お客さんは久しぶりにこの音を聞いたとのこと。

交換したパーツは表示器も付いているのでそれも光るか確認。

室内機を開けたので排水試験もして問題なし。

簡単な修理でした😊

この時期エアコンを掃除しようと市販のスプレー洗浄剤を使用することがありますが、機種によってはその薬剤が受光アンプ付近にかかってしまいリモコンが効かなくなることもあるので注意しましょう。

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2020年5月16日 (土)

手抜き工事でエアコン故障。

エアコンの室外機が動かないと依頼が入り点検、修理に伺いました。
(ありがとうございます😊)

症状は
室内機の運転ランプが点滅
運転ランプが点滅してシリアル信号異常を出してました。

シリアル信号異常は室内機と室外機のマイコンが通信できないときに出ます。
運転中は常に指令や状態をやり取りしてきめ細かなコントロールをしています。

室外機
動かない室外機
ときどき動きますがすぐに止まります。

回路計で調べるとどうやら室外機から信号を出していない感じ。

念のため室内機と室外機の信号線の接続を確認修正して途中で接続していないかも見て問題はなさそう。

室内機のマイコン基板は滅多に故障しないので室外機の基板だけを取り替えることにしました。

部品を取り寄せて交換。

しかし症状は改善せず🤔

室内機を開けて基板の接続状態などを調べて特に異常なし。
う~ん・・・室内機の基板か・・・

念のためメーカーの技術部へ連絡すると
メーカー「途中に接続ありません?」
当方「調べたんですけどないんですよねぇ」

と会話しながらパイプを触っていると「ん? あ、これそうかも・・・いや、線のよれか?・・・あ、あった!」

接続がありました😩

普通に見ても接続があるように見えません。
室外機の裏のパイプ
でもこのテープの中に接続が隠されてました。

手で触ってもケーブルがよれているような感触ですぐにわかりません。

テープを剥がすと
テープで隠されていた電線の接続
隠れていた電線の接続が出てきました。

ずらして上から見ると
エアコンの連絡電線の接続(施工不良)
細くまとめられてこれではなかなか見つかりません。

剥がしたテープの中は水でびっしょり。
テープが逆巻き(上から下へ)なので余計に雨水が溜まるんですよ。

接続に巻かれていた絶縁テープを剥がします。
エアコンの連絡電線を途中で直線圧着接続している
緑色の部分がありますが電線(銅)から出た緑青です。

直線に圧着接続しているのでこれだけ細くなっていたんですね。

この工事をした人は絶縁テープで巻いたから大丈夫だと思っているのでしょう。

内部まで水が浸透して電源電圧と信号が干渉してしまいシリアル信号異常を出していたんです。

これ、運が悪いと発火することも考えられますね。

しかも電線が細い。(VVF1.6mm)

手抜き工事ばかりして今回はちょっと言わせてもらいます。
こんな工事してるならやめてもらった方が世のため人のため・・・
そのうち大きな事故を起こして苦しむことになりますよ。
おっとこれくらいにしておきましょう😆

急遽、電線を通し直すことにしました。
エアコンの内外連絡線をVVFケーブル2.0mmで引き直し
VVFケーブルの2.0mmです。

テープはもちろん下から上へ
エアコンのテープ巻きは下から上へ巻く
これが基本です。

雨水がテープ内に入らず、結露水もテープ外へ排出されやすい。

室外機へ接続
引き直した電線を室外機へ接続

室内機も元に戻して試運転。
修理が終わって試運転
問題なく室外機も運転開始。

念のため次の日にお客さんへ電話で確認したところ問題なく運転しているそうです😊

手抜き工事は後で不具合となって現れることがあります。
そういう工事をする人はわからないように隠すので厄介なんですよね。

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2020年5月 4日 (月)

室内機が外れた

エアコンの室内機が外れ落ちてしまったとのお問い合わせをいただき点検修理に伺いました。
当店をご利用いただきありがとうございます😊

取り付けたのはどこかの下請けさんのようです。

当ブログをご覧になられている方は「えー、また?」と思われることでしょう。
それだけ落下が多いということです。

全体で見れば毎年相当な数の落下が発生しているでしょうね。

状態は
外れて落ちた室内機
テーブルや箱を重ねて支えられていました。

ナイスな対応です😎

お客さんが室内機を掃除していたら手前に浮いてきたらしく、押さえたりしているうちに完全に取れてしまったようです。

人身事故にならずなにより。

テーブルの上には外れた据付板と固定に使用されていたねじ類。
取り外された据付板とねじ類
これを見れば落ちた原因はすぐにわかります。

これ、
抜けたねじ込み式ボードアンカー
巻貝のような形のねじ込み式ボードアンカーです。

このねじ込み式ボードアンカーはエアコン落下の定番中の定番。

現在ではどこのメーカーの据付説明書をみてもこのボードアンカーの使用は禁止。
金属製などのカサ式ボードアンカーというものを使うように指示されています。

壁の被害は
ねじ込み式ボードアンカーが抜けたあとの穴
ボードアンカーの抜けた部分を中心に直径5cm程度は石膏ボードが崩れています。

その部分はもうエアコンを固定することはできません。

崩れた部分を避けて新たに金属製カサ式ボードアンカーを施工。
据付板取り付けに金属製カサ式ボードアンカー施工
しかしこれだけでは安全とは言えません。

石膏ボードに室内機のような重量物を取り付ける場合は木や金属の下地に保持するように石膏ボード工業会でも説明しています。

木の下地にも固定
据付板はボードアンカーと木の下地にもねじ固定
据付板の穴の位置と木下地の位置がズレていれば適宜据付板に穴をあけて固定します。

室内機を引っかけて動作確認。
室内機を引っかけて動作確認
動作は問題ありませんでした。

外れたことによる破損などもありますがとりあえず使えるようになりました。

のちほど販売施工をした業者さんと話し合いをするそうです。

以前はねじ込み式アンカーを使用する業者さんが多かったのでこれからもまだまだ落下事故が発生しそうですね。

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2020年4月 4日 (土)

エアコンと壁を壊す工事とは・・・

”エアコンの室内機が落ちそうになっている”との点検依頼をいただきました。
ありがとうございます😊(川崎市内)

建物はコンクリートの集合住宅です。

現地に着いて側面を見ると
落ちそうになっているエアコン室内機
ひえ~😱、今にも落ちそうです。

このエアコンを取り付けたのはかなり有名大手量販店。
名誉のため店名は控えます。

当方「お店に言ってみました?」
お客さん「年数も経っているし落下は保証外になっているので・・・」

この量販店、以前にも落下したエアコンを修理しに行ったお宅で「うちの責任とは限らない、いままで付いていたんだから保証外」という理由で保証してませんでした。

こういうことがあったとき保証してもらえるという安心感から大きな量販店でエアコンを買っているのにこれはないですよね。

まずは点検に伺って見積もりを行い修理は後日になるという予定でいましたが・・・

これ
エアコンの配管穴が下にある
パイプを屋外へ出す配管穴が下の方にあります。

なにが言いたいかというと、もしエアコンが落下した場合には完全に床まで落ちてきます。

こちらのお宅には小さなお子さんが二人。
こりゃ人命に関わることが想像できますね。

エアコンも暖房で使用しているとのことで急遽修理することにしました😅

お客さんはすぐに躯体コンクリートへのアンカー打ち込み許可をとってくださいました。
無許可で躯体へアンカーは打てません。

コンセントを見ると
エアコンを差し込んであるコンセント
これは・・・

やっぱり
エアコンの電源を分岐回路からさらに分岐している
普通のコンセント(分岐回路)からさらに分岐してますね。

詳しくまでは調べませんでしたが多分そうでしょう。
だとしたらこのエアコンは電流容量20Aなのでかなりひどい工事です。

ではまず室内機を取り外します。

といってもこの状態なのでその間に落下することは十分に考えられます。
ひやひやしながらそーっとそーっと衝撃を与えないように慎重に外します。

配管化粧カバーを開けると
室内の配管化粧カバーを開けると
ドレンホースが断熱されてません。

拡大
ドレンホースに巻かれた防湿テープ
これは防湿テープというものが巻かれてます。

本来断熱材の上に巻くものでこのテープには断熱の効果はありません。

冷房除湿時にはカバーの中で結露していることと思います。

冷媒管の断熱材は
冷媒管の断熱材に隙間
縮んで隙間ができてます。

断熱材は縮むものなのでテープ巻きがセコイとこんなふうに隙間ができます。

室内機と室外機を結んでいる電線
室内機と室外機を結ぶ電線にVVF1.6mmが使われている
呆れますね。

20Aの機種にこの太さのケーブルは本来使えません。

しかし今回は電源やそのほかの問題についてはご検討いただくことにしてとにかく落下防止の修理に専念します。

なんとか落下せず室内機を外せました。

据付板の右側は
据付板のねじやボードアンカーが抜けている
ボードアンカーやねじが抜けてます。

ねじは手抜き工事屋さんお得意の斜め打ち。
これで強度が向上すると思っているようです。

石膏ボードにそんなことしても意味はありません。

そして左側
ボードアンカー、ねじは抜けていないが・・・
こちらは抜けてません。

でももっと悲惨なことになってました。

これ・・・
エアコンの荷重で壁が変形、浮き上がっている
エアコンの荷重で石膏ボードが変形して手前にふくらみ浮き上がっています。

まずこのエアコン、室内機が16kgと重く奥行きがあるため壁への負担が大きめ。
ボードアンカーだけで持たそうとするのがそもそものまちがい。

左側はボードアンカーが地付き(ネジの先端が躯体にぶつかる)して接着(GLボンド)をはがしてしまったのかもしれません。
その後の長期にわたる荷重で手前に浮き上がってしまいました。

赤い直線と見比べると
エアコンの荷重で壁が曲がった
壁が曲がっているのがわかると思います。

これが進むと石膏ボードごとはがれて室内機が落下することになります。

最近ではエアコンメーカーが重い室内機を発売してますがこういう問題もあるんですよ。
日本の建築構造やエアコン工事人の平均的技量も考えて設計しないとだめだと思うんですが。

躯体コンクリートへアンカーを打って据付板を固定
躯体コンクリートへアンカーを打って据付板を固定
これでがっちり。

ボルトナット、ワッシャー
室内機の据付板を固定したボルトナット
左の壁の変形を少しでも直そうとナットを締めましたが元の状態に戻ることはありませんでした。
これでも1cm位は引っ込みましたが。

ちゃんと直すには壁を貼り直すしかないでしょう。
エアコンの据付が不十分だったために壁がダメになってしまいました。

室内機を取り付け終わって
室内機本体に隙間がある
なんだか本体に隙間がありますね。

これはねじの抜けや壁の変形に伴い、長期間に渡る室内機への偏った力によって本体も変形してしまったんです。

室内機中央の引掛け部分を鏡で見ると
室内機の上部奥を鏡でみると
ここにも変形による隙間が・・・

拡大
長期間の偏った荷重で室内機にできた隙間と割れ
よく見ると割れてます。

左右両端が手前に出てきていた関係で中央のフックに過大な荷重がかかっていたようで割れてました。

室内機の落下防止措置は完了して試運転はとりあえず問題ありませんでした。
この先変形による不具合のないことを祈ります。

工事が不完全なためエアコンはおろか壁まで壊すという事例でした。

お客さんから帰りがけになんと貴重なマスクをいただきました。
本当に助かります。ありがたく使わせていただきます😊

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2020年1月23日 (木)

突然エアコンが停止→基板交換

エアコンを使用していたら突然暖房が効かなくなったとのことで点検に伺いました。(川崎市内)

リモコンで運転すると室外機が起動しようとするような音はしますがファンすら回りません。

メーカーはシャープ

室内機の点検モードでエラーを見ると
エアコン室内機のエラーコード表
”PAM電圧/電源電圧異常”です。

”PAM”(パム)ってなに?
PAMはインバーター制御方式の一種です。
パルス・アンプリチュード・モジュレーションの略で要は効率がいい方式とでも思ってください。

(ちなみにインバーター制御はモーターの回転数制御に使われます。一定速ではなく可変速で能力を上げたり下げたりできます。)

このPAMと言えば室外機内のコンプレッサーに使われているものと考えがちですが、もしかしたらファン制御用だったりするかもしれません。
いちおうメーカーに確認するとコンプレッサー制御用でした。

ここで安易に”ならば室外機の基板交換”と判断するとたまに痛い目をみるので注意。
エラーコードはあくまでなんのエラーを出しているかであって、故障個所を指しているわけではありません。

エラーコードで故障個所を判定するのは点検ではありませんからね。

ということで室外機を開けて点検。
室外機の外板を外して点検
なんか白い棒みたいなものがありますがカバーに貼り付けてあった発泡スチロールが劣化ではがれてました。

一番あやしい基板とその周辺を点検します。
エアコン室外機に搭載されている基板
コーティングされてますね。

基板の表面が薄く膜をはったように保護されています。
計測するにはこのコーティングをはがさないとできないので部分的に削り取ります。

エラーには”電源電圧異常”ともありますが基板の入力電圧に問題なし。

コンバーター(AC-DC変換部)の出力電圧は283V。(電源100V機なので倍電圧整流の通常値)
コンプレッサーが起動しようとするときも281Vとさほど変化がありません。
基板からはキーン・・・というインバーターの音が微かに出たり消えたりしています。

本来の純粋なPAM制御であれば起動時に280Vを直接パワーモジュール(コンプレッサーを駆動する部品・インバーター部)にかけることはないと思います。

ただこれ以上は基板の裏面(部品の実装側)回路が見れないですし設計もわかりません。

このへんになるとメーカーさんへ聞いても”資料がなくわかりません”と言われるのがオチなので。

PAMの電圧が指定値にならないのでしょう。
今回はエラー表示通りの結果ですね。

ただし基板交換したらコンプレッサーもでした⤵なんてことのないように念のためモーター巻き線の抵抗測定し正常。
リアクタにも異変は見られず問題なし。

ということで見積もりを出して基板交換修理となりました。

部品を発注しメーカーさんからは明後日到着予定と聞いてましたが次の日には到着(はやっ!)

すぐにお客さんへ連絡するとこれからでOKとのことで早速交換修理へ・・・

また室外機を開けて
基板交換のため室外機を開けた
基板交換前にはコンデンサに電気が蓄えられていないかテスターで確認。

コンバーターのコンデンサは高電圧なので危険です。

お客さんの計らいで地面にゴザが敷かれてました。
お気遣いありがとうございます。

基板を外す前に
室外機制御基板下側の配線
これらの配線を全部外します。

配線の取り回しや差し込み位置を間違えないようにマークをつけたり覚えたりします。

取り外した基板
室外機から取り外した基板
中央下寄りにある2つの円筒形の周囲が黒い部品がコンバーター部のコンデンサ。

左の銀色の部分はインバーターのパワーモジュールやコンバーターのダイオードスタックを冷却する放熱器です。

近頃の交換部品は放熱器が付けられた組品がほとんどなのでおそらくこれを外す必要はないでしょう。

昔はパワーモジュールとダイオードスタック、そしてコンデンサも別部品でしたから点検修理も簡単になりました。

樹脂ケースは取り外して・・・
基板を樹脂ケースから外して
新しい交換基板に付け替えます。

ところが

新しい部品の箱を開けると
新しい交換部品には樹脂ケースまで付けられていた
あらま、樹脂ケースまで付いてましたよ。

しかもコード類の結束バンドまで付属して。

急いて来たので部品を確認しませんでした。
以前に一度、メーカーから受け取った部品がエアコン用ではなく冷蔵庫用だったなんてことがありましたからね。
注意せねば・・・

ただノイズ防止のフェライトコアが付いてないのでこれは壊れた基板から外して流用です。
これ知らない人だと付けなかったり、巻き数や巻方向を間違える可能性があるので、これも付属していた方がいいと思いますがねぇ。

そして基板を取り付け
室外機に新しい基板を取り付け
傾き等ないようにしっかりはめ込みます。

配線類も元通り戻して
基板の配線類を接続、固定して
要所には結束バンドで固定。

差し込み忘れがないように注意するとともに熱を持つ部品にはコードが接触しないようにします。

右下のコードの後ろ側に見える部品は冷暖房のガスの流れを切り替える四方切替弁(通称:しほうべん)です。

左下はリアクタ。
リアクタは基板に搭載できないので別置きですね。

室内機へつながる端子台
室外機端子台のファストン端子も接続
ファストン端子も接続。

差し込みの向き(表裏)は外した時と同じになるようにしてます。
裏返しにすると酸化被膜などの影響で抵抗が増し熱の発生と損失などになるため。

放熱器の位置もずれがないか確認
基板の放熱器の位置にずれがないか確認
しっかりはまってます。

外板を元に戻していきますが・・・
配線類が挟まっていないか確認
配線類が挟まらないか確認しながら行います。

これも大切なことで、コードが挟まったまま閉めてねじを固定してしまうと後に漏電やショートの元になります。

基板の金属カバーも戻して
基板の金属カバーを取り付けて
外した部品はネジ一本残らないように元へ戻します。

かと思えばたまにいますよね。どこかに余計にネジを付けてしまって逆に足らなくなる人・・・
穴があるとネジつけちゃう😆

それとついでに電線を補修しました。
電線のむきが長かったので補修
補修前との違いは上の方の端子台の画像と見比べてください。

このエアコンを工事した人、電気工事の基本がわかってませんね。

外板を元通り戻したら絶縁抵抗を測定して良好。

リモコンで暖房運転を開始し室外機は無事起動しました。

ここで忘れてはいけないのが冷房運転。
上で四方切替弁にふれましたがこれにつながる配線をつなぎ忘れてもエラーが出ず冷房、暖房のどちらかは正常に動いてしまうことがあります。
そのためこの弁の動作も確認します。

温度も問題なくすべて正常運転です。

これで修理完了
室外機基板の交換修理完了

早く修理できてお客さんにも喜んでいただけました。

基板交換は難しくないという人もいますが、それはわかっていないとか知らないからでしょう。
たまたま事故に至らず救われているという車の未熟運転と一緒ですね。

通り一遍やってハイサヨウナラ!💨ではなく、多少効率が悪くとも確実な方法をとるのが事故を起こさない手段だと思います。

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2019年11月21日 (木)

エアコンから異音がして運転しない

エアコンを運転すると室内機から異音がしてそのまま停止してしまうとのことで点検依頼をいただきました。(川崎市内)

到着して作業車の駐車場所をご案内いただきさっそく点検をします。

まず確認した症状は
エアコン室内機から異常音
”ギー、ギー、ギー”と聞こえます。

何かを作動させようとモーターが動いているような感じです。

しばらくすると音が止んで運転ランプが点滅。
エラー(異常)を表示してますね。

リモコンでコードをみます。
リモコンのエラー表示C7
C7異常。

と言ってもエラーコードなど全メーカー記憶しているわけではありません。

メーカー技術に電話・・・
”この機種の場合、前面パネル開閉機構の異常”
とのこと。

このメーカーさんの言う”この機種の場合”というのがポイント。
エラーコードはネット上にいくらでも散乱していますが、機種によって多少意味あいが異なったり、たまにその機種にないはずのエラーが表示されることもあります。

この室内機、吸い込み口の流量を確保するために前面のパネルが手前に出てくる機構になっています。
”ギー”と音がしていたのはその動作用のギアが滑って空回りしているものと推測。

前面パネルを開けて
室内機の前面パネルをあけて
とくに異常はありません。

異常が表示されるということはどこかでパネルの開閉を確認しているスイッチがあるはずです。

しかしこのパネルにはスイッチに関連するものはありません。

ためしに開閉用の部分を手で手前に引き補助しながらエアコンを運転します。
パネル開閉機構を手で補助してエアコンを運転
すると途中からは手を添えなくてもスーっと出てきました。

エラーは出ずに正常運転に入ります。

ここから室内機をばらしてパネル開閉用のモーターまでアクセスするのですが・・・
いつもの撮り忘れ😅

原因はモーターと判断しました。

― 修理当日 ―

部品が入荷しました。
補修部品のモーターが入荷
ステッピングモーター。

コネクタを外して
室内機を分解する前にコネクタを外す
この機種、これを外さないと前面のグリルが外れません。

そしてモーターアッセンブリを外しました。
室内機パネル開閉用モーターアッセンブリ
水色のところが開閉動作を検知しているスイッチです。

裏返して
パネル開閉用モーター
こちらにモーター

15年程使用されて内部からでしょうか、オイリーな感じ。

モーターを取り出し新しいものと並べます。
モーター、新品と故障品
メーカーは異なりますが型式は同じ。

新品を組付けます。

ギアの位置が気になったので
マーカーにギアを合わせる
初めから付いていたマーカーに合わせました。

この部分はメーカー技術に確認したところ、資料にはなく人が付けたようなマークなら無視してもOKと回答をいただきましたが念のため。

マークに合わせた位置で動作検知のスイッチが押されないところにギアを合わせました。
ギア位置の調整
この位置で前面パネルが全閉になるように取り付けます。

パネルが停止状態のときにスイッチが押されっぱなしだとちょっと気持ち悪いですからね。

グリルを戻して動作確認
パネル開閉機構を動作確認
こんどは手を添えずとも開閉機構がせり出してきました。

異常な音もしません。

そしてすべて元に戻して
最終の動作確認
動作チェックします。

パネルの開閉も問題なく、その他の必要なチェックもOK。

これで作業は終了しました。

外したモーターはどこが悪いのかちょっと分解してみます。
パネル開閉用モーター分解
ギアが何枚がありますね。

ギアがどこかで空回りしていたので歯でも欠けているかもしくは削れているかと思いましたがそれはありません。

回転する軸は受けを含めてほとんど金属部品。

でも一か所だけ樹脂の受けがありました。
回転軸受が樹脂
おそらくここらへんが原因ではないかと思います。

パネルを開けようとトルクがかかったとき、樹脂のへたりや削れでギアが逃げて滑りが発生したのでしょう。

メインの回転トルクを発生させる電動機部分は異常ありませんでした。

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2019年10月25日 (金)

台風の影響でガス漏れ

先日の台風19号の風で室外機が移動してしまいガスが漏れたとの依頼をいただき伺いました。

場所は東京都世田谷区です。(他店施工)

室外機がこちら
ガス漏れした室外機
特に動いたような感じはありませんが・・・

ご自身で元の位置に戻したそうで。

突風で180度回転するように手前側へ移動して配管化粧カバーも割れてしまいそれも新品に取り替えたとのこと。

しかし室外機を戻したときにパイプの根元からシュー・・・と泡のようなものが出てガスが漏れたそうです。

バルブを見るためカバーを外して
ガス漏れした室外機バルブ付近
下側の接続ナット付近で漏れた痕跡がありますね。

これはコンプレッサーを潤滑しているオイルです。

鏡を使って下側から見ると
接続ナット付近で変形した銅管
銅管が根元で変形してます。

やはり太いほうの管なので曲げ伸ばしにはあまり耐えられません。

バルブを上から見てみると
バルブが曲がっている
曲がってますね。

風で動いた際にかなり強い力で引っ張られたようです。

場合によっては室外機内部の銅管に亀裂が入っているかもしれないのでライトを使って点検。
漏れた跡はなく問題なさそうです。

ガスは完全に空っぽでした。

銅管の修正作業に入る前に電線を外して・・・
室内外連絡電線が細く接続もあまりよくない
う~ん、あまりよくありませんね。

室内外機の連絡電線(主にコンプレッサーへの電源供給)に1.6mm径を使ってます。
工事する人は材料費が安上がりでこれを使ったんでしょうが、お客さんにしてみれば電気の損失(電線で熱になる)が大きくなるので迷惑な話です。

電線のシース(ねずみ色の外皮)の剥ぎ取りもちょっと長いですね。

それはさておき銅管を切り取りました。
切り取った接続部付近の銅管
2分管(上のバルブへ接続)と3分管(下のバルブへ接続)の両方を切りました。

片方だけでは長さが合わなくなるのと、漏れのなさそうな2分管もガスを入れたらやっぱり漏れてたなんてことのないように。

しかし3分のナット(フレアナット)がどうしても取れない。

新しいナットで接続することにしました。
新しいフレアナットを使用
画像ではナットがすでに入ってますがここまで入れるのも一苦労。

銅管の使用年数に加え今回の室外機移動で曲げ伸ばしされ変形した状態でかなり硬化してます。

ナットを少し入れては銅管修正を何度もしてやっとここまで入りました。
ふつうはここで手を放すとナットが断熱材に押されて抜け落ちますが固定されて動きません。

この程度入れば銅管を広げるフレアツールという工具がセットできます。

銅管を接続したら電線もむき直して
室内外連絡電線のむき直し
おっと、銅線にちょっと酸化被膜のようなものがありますね。

なんとなく接触抵抗が増えそうです。

磨いて・・・
電線を磨いたところ
これで安心。

接続完了
冷媒サイクル内を真空引き
続いて真空引きを行います。

ガスを入れる前に一旦冷媒サイクル内を真空乾燥しないといけません。
空気や水分が残っていると運転時に異常高圧になったり、水分が凍って詰まったり、内部を劣化させたりします。

ちょっと時間がかかりましたが
ポンプ能力の真空度に到達
ほぼ真空。

エアコン設置時に室内機とパイプだけ真空引きするのとは異なり室外機内も引くので何倍も時間がかかります。

”ほぼ真空”というのは完全な真空には到達できないため。
真空ポンプの設計到達真空度を超えることはできません。

でもこれだけ引ければ十分。

ある程度まではゲージ上で真空度がわかりますが、ポンプの音で判断したほうが確実です。
(ポンプのモノによっては音で判断できないこともあります)

ガスチャージ
エアコンへガスチャージ
秤を使って行います。

圧力計を使ってガス量を測ると思いました?
残念ながら圧力でガスの量は測れません。かなりアバウトになってしまうのでエアコンが不調を起こします。

マニホールド(画像、室外機の上に乗っているもの)からのホース類を真空ポンプからボンベへとつなぎ直しさらにホース内を真空引き(短時間)するので再度別のホースをポンプにつなぎます。

このときまちがってもエアコン側に空気が入らないようにします。
せっかく時間をかけた真空引きがやり直しになりますからね。

さらにガスを入れる際にマニホールドのバルブ操作をまちがえると真空ゲージや真空ポンプを壊します。

慎重に操作。
秤を見ながらエアコンにガスが入っていくのを確認します。

しかし途中で入らなくなりました。

このエアコンのガスの封入量は1.2kg。
0.8kg位入れたところでそれ以上入らなくなってしまいました。

理由はエアコン側とボンベの圧力が均等になったため。
こうなると待てど暮らせど入りません。

”仕方ないアレをするか・・・”

室外機のサービスポート(真空引き、ガスチャージ、圧力測定するポート)が低圧になるようにエアコンを試運転モードにしました。

コンプレッサーの力を借りて吸入してもらいます。

マニホールドのバルブを微調整して(画像ボケてる😅)
マニホールドのバルブを微調整
ボンベからのガスの流量をマニュアル操作で調整します。

まかり間違ってもバルブを開け過ぎてはいけません。
コンプレッサーを破壊します。

ガスの流れる音とバルブの状態を見て
ボンベからの流量調整で凍るサービスポート
サービスポートが凍っています。

ボンベから出た液状のガスが気化しているんです。

ガスがどの部分でどんな状態なのか想像しながら微妙にバルブ調整・・・ゆっくりとチャージされていきます。

規定量に到達
エアコンガス規定量封入完了
チャージできました。

ある程度かたづけをしてから
リークディテクタでガス漏れ確認
リークディテクタでガス漏れ検査しました。

ついでによくある室内機熱交換器からのガス漏れもチェック。

漏れ反応なし。大丈夫そうです。

エアコンを運転して温度測定もOK。

これで完了
ガス漏れ修理完了

これからは風が強いとき室外機まわりに重しになるようなものを置くそうです。

これまでの規模を上回る異常な気象が次々に起こるので要警戒ですね。

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2019年10月23日 (水)

電波式リモコン、反応せず

台風の後、エアコンが動かなくなったとのことで点検を行ったところ本体のエラー表示から室内機リモコン送受信部と制御基板の通信異常と判明しました。

部品を取り寄せて交換修理です。

修理する室内機
リモコンの操作に反応しない室内機
リモコンを操作しても何の反応もありません。

このエアコンは電波式リモコンで一般に多く使用されている赤外線式とは違います。
赤外線式はリモコンをエアコンに向けて操作しますが電波式は無線なので電波の届く範囲であればどこに向けても操作可能です。

エアコンとリモコンが相互に通信できるので温度センサーがリモコンに付いている機種もあり、それは手元(リモコン)の温度を感知して室内機に自動で送信するようになっています。

室内機のカバー類を外して
部品交換のため室内機のカバー類を外したところ
これで目的の部品が見えました。

このエアコンは部品点数が多くてここまで開けるのにも時間がかかります。

そして目的の部品は
RFモジュールとその横に中継基板
左のRFモジュールです。

右に中継基板があるのですが、お客さんの話では去年か一昨年に中継基板が故障して今回と全く同じ症状になったそうです。

その話を聞いてから点検をしていたためすっかり中継基板がまた故障したものと思い込んでいましたが実は左のRFモジュールでした。
あぶないあぶない😅部品発注を間違えるところでした。

RFモジュールのRFはおそらく”Radio Frequency”の略だと思います。
日本語で言えば”無線周波数”、電波で使用する周波数ですね。

モジュールは構成部品といったところでしょうか。

無線というとアマチュア無線を思い浮かべたりするみたいですけど、電波で受信するテレビやラジオ、ラジコン、無線LAN、携帯電話、各種業務、航空機の誘導、防災・・・と幅広く使われています。

そしてこのリモコンも多分2.4GHz帯を使用したものと思います。
(メーカーさんに聞きましたが資料に出ていないとのことでした。)

しかしこの部品の配置がねぇ・・・
風の吹き出しの上に電子部品があったら結露で故障しやすいと思うんですけど。

限られたスペースを有効利用したのかもしれませんが寿命は短くなります。

今回も台風による高湿度で結露しやられたんではないかと・・・

取寄せた部品
メーカーから取り寄せた部品
出ている機種名は代表機種なので付いているものと異なります。

中身を出します。
新品のRFモジュール
しっかりと梱包されていました。

壊れたモジュールと並べて
故障品と新品のRFモジュールを並べて
同じものですね。

やはり古いほうは少し黄ばんでます。

取り付けました。
新品のRFモジュールを取り付け
少し傾いてますけど収める場所の寸法より少し小さいのでこうなります。

脱着は簡単。
それよりも室内機をバラしたり組み立てたりの方が手間がかかります。

室内機のカバーを戻す前に動作チェック・・・
室内機が応答しない
あれれ?

リモコンをエアコンに登録しようとしましたが受け付けません。

でもRFモジュールと制御基板の通信異常エラーは消えたので部品は正常。

何回かトライして・・・う~んわからん。

メーカー技術へ電話。
室内機やリモコンに表示されている登録方法ではだめだそうで。

あーして、こーして、こーやって・・・つながった!

やっと室内機とリモコンが通信できるようになりました。
いやいや手順が複雑。もう一回と言われてもムリ、覚えてません。

電波式なので混信による誤作動を防ぐためリモコンを室内機に登録するようになっているんですね。

室内機のカバーを戻して
部品交換後室内機のカバーを戻して
絶縁抵抗測定、リモコン動作確認、ドレン排水試験をして異常なし。

修理完了しました。

外した部品を開けてみます。
故障したRFモジュール基板1
裏側ですが単純に見えます。

カバーを外して表側
RFモジュール基板2
2枚の基板になってますね。

上にある小さな方が本体になります。

シールをはがして
RFモジュール基板3
細かいですね。

近年はこうした小さなチップ部品が多く使用されてます。

全体を見たところでは異常はありません。
でも壊れています。

技適マーク
RFモジュール基板にある技適マーク
電波を使用した機器であることがわかります。

技適マークは電波法の技術基準に適合していることを表すものです。
このマークがない電波を放出する無線機器を使用すると電波法違反になることがあります。

現在は高い周波数帯がいろいろな機器で使用されて逼迫している状況なので余計な電波を出さないようにするためでもありますね。

今回電波式(無線式)リモコン関連の修理は初めてでしたが、これからは増えるかもしれませんね。
検波して電波の送出を確認できるメーターを作ろうかなぁ。もしくはオシロを使おうか・・・

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2019年9月13日 (金)

エアコン落ち・・・かけた

またまたでましたぁ。

恒例(?)のエアコン落ちた・・・ではなく今回は落ちかけ。
落ちかけて傾いている室内機
室内機が傾いてます。

取り付けたのは引越しの下請け業者さんだそうです。
たしか去年引っ越しで移設して付けたもらったと伺ったような気がします。

お客さん曰く、なにも触っていないのにいつの間にかこうなっていたとのこと。

どれどれ・・・
抜けてしまったボードアンカー
本体左側のボードアンカー抜けてますよ。

エアコンのメーカーが使用を推奨している金属製カサ式ボードアンカーです。
どうして抜けたかは後ほど。

右側は・・・
据付板に室内機が掛かっていない
据付板中央と右のフックに室内機が掛かっていません。

こんなミスあるの???

たしかに右側はパイプで支えられているため掛かっていなくても落ちはしませんが・・・

ふつうは引っかけた時に違和感を感じるはずですが・・・

左側のフックだけで今まで支えられていたことになります。
それでボードアンカーが耐えられず抜けたと・・・実はそれだけではありません。

では作業に入ります。

こちらのお宅は丁度いいところに火打ち梁があって
火打ち梁に室内機を吊り下げて
ベルトで室内機を吊り下げられました。

据付板を付け直すのに室内機を取り外すのでは大変ですからね。助かりました。

少し室内機を浮かしてみると
据付板中央のねじは効いていない
据付板中央のねじは効いてません。

しかも左右のボードアンカーは1本ずつ(計2本)しかないのでケチりすぎ。

ボードアンカーは引き抜き強度が20~30kgあるので余裕と思っているかもしれませんが甘い考えです。
安全率や石膏ボードの経年劣化を加味して考えなければなりません。

右のボードアンカーは抜けてません。
据付板右のボードアンカーは抜けていない
まあ、そりゃそうですよね。

室内機が引っ掛かってなかったんですから。

そして抜けたボードアンカーを見てみます。
抜けた金属製カサ式ボードアンカー
ここに抜けた一番の原因があります。

それはねじの締めすぎ。
そのことに関してはこちらにも説明があるので参照ください。

どこまで締めていいのか知らないのでこうなります。
締まるとこまで締めちゃったという感じで、ボードアンカーの施工がまだわかってないですね。

おそらく速さを優先してこれをインパクトドライバー等で締め付けまでしたのだと思います。

最後は手回しでアンカーの開き具合を感じ取りながら締め付けないとだめ。

残っている右側のアンカーも表面的にはどうもなっていないのですが壁の裏側は崩れていることでしょう。

またよく見ていただくとねじの先端が尖ってますね。
これはドリルで壁に下穴を開けなくてもドライバーに付けて回すだけで打ち込むことができるというタイプです。

このボードアンカーが危険なのは打ち込みで壁の中に電線などがあると傷をつけたり刺さってしまうところ。

昔からある下穴を開けてから差し込むタイプの方が手間はかかりますが安全なんです。

こうしたことからも急ぐ施工は危険であることがわかりますね。

据付板を付けました。
取り付けなおした据付板
中央少し右と、左側に柱があったのでそれぞれ長いねじで固定。

ボードアンカーも追加して強度を出します。

室内機を引っかけて
室内機を引っかけて
要所をチェック、試運転して完了しました。

ボードアンカーが抜けると壁の石膏ボードを広範に崩してしまうので厄介です。

本来であれば壁の補修貼り替え、クロスの貼り替えをするのがいいのですが費用の方が・・・

今回はまだ取り付けできないわけではなかったので、お客さんのご希望でそのまま取り付け直しをしました。

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