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エアコン修理作業

2022年1月18日 (火)

エアコンのランプが点滅(修理)

さて前回の続きで基板交換修理作業です。

部品が入荷しました。
室外機の基板が入荷した
箱が大きいですね。

近年ではアッセンブリー(組立品)の部品が増えて大きくなる傾向があります。

その分価格も高く設定されていたりします😅

室内機のコンセントが抜いてあることを確認して交換作業開始。

まずは室内外機接続電線を外します。
室内外機接続電線を外す
差し込み深さの確認窓に電線が見えてませんね。

差し込み不良または電線の皮むき不足です。

これは再度差し込む際に直しますがケーブル外皮のむき過ぎは電線が短く直せないでしょうが仕方ありません。

それよりもこの電線の色順は間違えないように覚えておきます。

室外機の外板を取り外し
基板交換のため室外機の外板を取り外し
ここまで露出させます。

基板交換だけでここまで必要なの?

と思われるでしょうがこの基板はコンプレッサー端子へのリードが一体なのでコンプレッサーまで見えるようにします。

この壊れた基板を変えます。
故障している制御基板

とその前にコンデンサに電荷が残っていないかテスター(回路計)で確認。
コンデンサに電荷が残っていないかテスターで確認
もしも電荷が残っていると最大でDC280V程度の電撃⚡を食らうことになります😱

ほぼ0V近くまで落ちているのを確認し取り外し開始。

コンプレッサー端子も外します。
コンプレッサー端子を外す
すでに端子のカバーは外してあります。

近くで見ると
コンプレッサーの端子
平型端子で接続されてます。

この色順も忘れないようにメモします。

デジカメで画像を撮っているので必要ないと思われるかもしれませんが何かの拍子に消してしまったり、故障で見れなくなることもあり得るのでメモをすることが肝心。

接続を間違えるとコンプレッサーが逆回転😵することがありますので。

そうそう、ちなみにメーカー部品に説明書や交換手順書のような気の利いたものなど付いてきません。

”それぐらい知っていることが前提”となっています。

もし付いてくるとすると仕様変更で機種ごとに”あーしてくれ、こーしてくれ”というような面倒な場合などです。

ここで新しい基板を箱から出すと
箱から出した新しい制御基板
あらま基板だけ?

ずいぶんと大きい箱だったので放熱板やらケースやらが一体の組品かと思ってました😆
(価格的にも・・・)

ということはパワーモジュールとダイオードスタックは冷却用のグリスが必要ですね。

えーっと・・・箱の中には・・・これも付属してない😆

知ってましたがこのメーカーは放熱グリスが付属してきません。
(価格の割に気が利かんな😁)

これじゃ適当な業者じゃなにも付けずにつけちゃうかもしれませんね。

ヘタしたら潤滑用のシリコングリスを塗っちゃったりして🤣

取り外した基板と並べてみます。
取り外した基板と新しい基板
左が取り外したもので右が新しいもの。
(箱の大きさがわかると思います)

見た目の違いはコンデンサの色ぐらいでしょうか。

もし移植する必要のある部品がある場合はここで行います。

室外機側の放熱板には
室外機のパワーモジュール用放熱板
古く硬くなったグリスが付いています。

きれいに拭き取ります。
放熱板についている古いグリスを拭き取った
この裏側には放熱フィンが付いていて室外機の熱交換用ファンの送風で冷却されます。

新しい基板のパワーモジュールとダイオードスタックにグリスを塗ります。
基板と放熱グリス
チューブに入った放熱用シリコングリスです。

修理をするならこれくらい持っているのが当然ですね。

ヘラで塗り伸ばします。

真っ白に
放熱用シリコングリスを塗った
この部分が放熱板に密着します。

基板を室外機にセットしたら
パワーモジュール、ダイオードスタックをねじで固定
パワーモジュールとダイオードスタックをねじで固定し放熱板に押さえつけます。

固定後
パワーモジュール、ダイオードスタックをねじで固定した
周囲に少しグリスがはみ出してOK。

基板の配線接続が完了。
基板の配線接続完了
余っている配線などがないか一通り確認します。

外板類を戻していきます。
基板交換が終わって外板を戻す
配線類が挟まっていないか見ながら行います。

内外接続電線を接続
内外接続電線を接続
心線の皮むきが短かったので修正して接続しました。
(外装シースの修正はケーブルが短くできませんでした)

確認窓から3本とも見えています。

よっしゃー電源スイッチオン!ではありませんよ。

ここで絶縁抵抗を測定して漏電していないかチェックします。

問題ないのでようやく電源を入れて運転開始。
基板交換が完了し運転開始
約3分後、コンプレッサーが回り出し動くようになりました。

暖房の温度は正常。

次に冷房運転を入れます。

なぜ冬に冷房運転をするかというと室外機内部の切替弁がちゃんと動作するか調べるためです。

この切替弁の動きはエアコン本体で検知できないので動作確認が必要です。

冷房も正常で弁はきちんと動作しています。

これですべて完了です😊

基板の故障は前触れなくある日突然起こることが多いので厄介なんですよね。

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2022年1月13日 (木)

断熱材補修

屋外のパイプが傷んでいるということで修理に伺いました。
ありがとうございます😄

状況はというと
長年使用されている室外機
長年、日光と風雨にさらされた室外機です。

ここは海も近いので塩害もあることでしょう。

パイプを近くで見ると
パイプがボロボロになっている
ボロボロですね😅

銅管と電線は無事ですがテープと断熱材は劣化で触ると崩れて粉になります。

普通のルームエアコンではここまでになる前に買い替えてしまうことが多いのですがこちらはマルチエアコン。

しかも隠蔽配管に加え室内機が天井埋込形というものでホイホイと入れ替えることはできません。

修理ができなくなるまで使い続けることになります。

ダメになった断熱材を取り去り新しいものを付けました。
冷媒管に新しい断熱材を巻いた
マルチともなるとパイプや電線が多く接近しているためちょっと手間がかかります😅

断熱材(保温筒)は縦に切れ目を入れて銅管に被せますが隙間がないように、そしてそのスリット部に電線などが入り込まないようにビニルテープでテーピングします。

なお冷媒管に使用している断熱材はホームセンターなどにある水道用ではありません。

耐熱120℃の冷媒管専用のものです。

耐熱性がないと暖房時に熱で溶けてしまいます。

コーテープ巻き
断熱材補修後テープ巻き
このテープが劣化ではがれ始めた時点で補修するとテープ巻きだけで済むことが多いのですが。

隙間にパテを埋めました。
パイプの隙間にパテを埋めた
この部分はカバーされて露出しませんが暖房時は暖かくなり虫などが住み着きそうなので😁

補修が終わったら室外機前面のカバーを開けて
室外機の内部を目視点検
目視点検します。

補修作業により異常な箇所が発生していないか、その他に問題がないか見ます。

異常なところはありません。

使用電線などに気になるところはありますがこれは今さらどうこうなるものでもないのでそのままにします。

この室外機は3室マルチですね。

一番下にもう1系統冷媒管の接続口があります。

室内機の合計容量によってこちらのように3室マルチを2系統だけで使う場合があります。

端子台で絶縁抵抗測定し
室外機端子台で絶縁抵抗測定
漏電はありませんでした。

カバーを戻して試運転
室外機のカバーを戻して試運転
動作を確認して完了しました😄

パイプがもっときれいに施工されていればラッキング(水道管に使用されている金属カバー)などで保護する方法もあったかもしれませんね。

ルームエアコンではほとんど使用しませんが業務用エアコンでは屋外配管などでラッキング施工することが多く、当方もその施工はできます。

今回のような機種の場合、業務用エアコンと同じように長期使用されることが想定されるのでなんらかのカバーが付けられるように配管することが必要だったと思います。

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2021年12月15日 (水)

埋め忘れたようです

配管穴の外壁側パテがはがれているという修理依頼をいただきました😊
(ありがとうございます😄)

他のお店にお願いしたところそれだけでは施工しないとかパテはホームセンターで売っているから自分でどうぞと言われたそうで。

こちら
配管穴のパテがはがれている
はがれたパテは全部取り除いてしまいましたが・・・😅

そのパテ
取り除いた配管パテ
硬化が進んでカチカチでした。

ところでパテがはがれた理由は画像に黒く細い線が見えますがこの光ファイバーを通す工事が終わった後埋め戻されず開いたままになっていたそうです。

工事に追われていたんでしょうかねぇ、戻し忘れたみたいです。

この穴の場所が窓のひさしの上にあるので見落としたのかもしれません。
配管穴が窓のひさしの上
何事もそうですが落ち着いてしないと”抜かり”が発生しますね。

急ぎ慌てる人は失敗や事故、忘れ物が多発して結局ゆっくりやった方が確実で一度で済みます。

業務用エアコンの工事をしていた頃には急いで配管溶接をしてガス漏れをする人がいました。

仕事の速い人が優れていると思い込んでいるのでしょうか・・・一人で勝手に競争するんですよ。

最後に窒素で気密試験を行いどこかで漏れていると最悪の場合それを探すのに何人も何日も要すことがあります。

ある人がその光景を見て言ってましたが”愚の骨頂”ということになるわけです。

急ぐ気持ちを抑えることが肝心ですね。

それはそうとしてこの外壁・・・

トタンですが穴の部分に養生管(スリーブ)がありません。

室内機と室外機を接続している電線が左下部分に配置されておりトタンの切り口で漏電やショートの可能性が高いですね。

塩ビ管を割いて通しました。
穴に塩ビ管を割いて通した
これで大丈夫でしょう。

穴埋め完了。
穴埋め完了
ここは雨があたるところなのでパテの上に薄くシリコンコーキングを塗りました。

シリコンコーキングを塗るとパテの硬化を防ぎはがれにくくなります。

今回、パテは事前にお客さんがホームセンターで買ってきたものを使用させていただきました。

やはり窓のひさしの上ではご自身では難しいですね。

当店をご利用いただきありがとうございました😄

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2021年12月 9日 (木)

中古エアコンの修理

ご自身で取り付けたエアコンが冷えない、暖まらないということで点検依頼をいただきました😊

場所は横浜市内、当店はじめてのご利用のお客さん宅です(ありがとうございます😄)

こちらがその室外機
冷暖房の効かない室外機
リサイクルショップで購入、ご自身で設置されたそうです。

設置当初から効きが悪く半年くらいそのままにしていたとのこと。

お話を聞くと以前は設備の仕事をされていたということでどうりで素人とは思えない工事です。

同じ時に取り付けたもう1台は正常に使えているというので施工不良の確率はぐっと下がりました。

電線の接続なんかもヘタなエアコン屋よりしっかりしてます。

設置状態があまりにひどいと点検をお断りすることもありますので😅

ではまず外気温は
外気温は10℃くらい
10℃くらいです。

停止時の冷媒圧力と飽和温度
冷媒圧力と飽和温度
問題ないレベル。

圧力計では1.1MPa、12℃位を指しています。

続いて高圧圧力
高圧圧力
低っく~い

1.4MPa

低圧圧力
低圧圧力
こりゃまた低い。

0.2MPa

ルームエアコンは圧力計の接続ポートが1つしかないので同時に高圧低圧が見れないんですよ。

お客さんが室内機の運転切替を部屋でしてくださいました(ありがとうございます助かりました)

しかし圧力計の動きがどうも膨張弁といわれる部品の動作不良のような感じもします。

その部品の動作音もしません。

圧力計を外すときの音がいかにもガス不足でしたが先にその部品に不良がないかチェックします。

しかし電装基板が鉄箱に覆われていてなかなかたどり着けない・・・

あーでもない、こーでもないと、ようやくチェックできましたが熱中して画像はありません😆

結果は膨張弁に問題はないようです。

どうやらガス不足で間違いないようですね。

ということは先ほどの高圧低圧の圧力からほとんど冷媒はカラで入っていません。

室外機接続部には施工ミスによるガス漏れの形跡はありません。

ということはリサイクルショップから購入したときすでにガスが不足していたことが考えられます。

これが中古機を買うと怖いところ。

以前の持ち主が冷暖房が効かないから売るとか、取り外しに失敗して冷媒が抜けたり、店頭に置いているうちに抜けてしまったりといろいろ考えられます。

ということで冷媒の規定量入れ直しをしました。
冷媒充填
R32を1kg

これで停止時圧力を見ると
冷媒充填後の停止時圧力
あれー?

一番初めの圧力より若干低い1MPaですね。

しかし停止時はこういうもんなんです。

温度によって圧力が変化します(飽和圧力)

お客さんに暖房を入れていただきバルブで温度測定します。

娘さんの部屋ということもあり動作確認は室内に入るまでもないと判断し当方は屋外のみで作業、測定しました。

運転直後ですが往き管
往き管側バルブ温度
44℃

戻り
戻り管側バルブ温度
40℃

短時間でこの温度に達していればOKでしょう。

このあと高圧圧力は
高圧圧力正常
3.4MPa付近まで上昇しました。

こちらも正常で使えるようになりました。

どの時点でどこから冷媒が抜けたのか気になるところですがこれで様子を見ていただくことになります。

中古エアコンはハズレを引くと新品を買っておけばよかったと後悔することもありますからね。

なお当店では中古エアコンを購入された場合の設置工事は行っておりません。

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2021年12月 5日 (日)

リモコンに反応しない(フリービルトイン)

リモコンを送信してもエアコンが反応しないという点検依頼をいただきました。

当店を始めてご利用いただくお客さんのお宅です(ありがとうございます😄)

エアコンはフリービルトイン形
フリービルトイン形エアコン
室内機は天井の中にあります。

このエアコンは本体を壁や天井の中に設置できるため見た目重視の建築設計士に好まれてます。

オプションパーツでいろいろな設置方法ができるためフリービルトインという名称になっています。

しかし本体が故障して入れ替えるとなるとそのコストが😱

普通の壁掛け形エアコンの比ではありません。

致命的な故障でなければなんとか直して使い続けたいところです。

他の業者さんに診てもらったらしいのですが製造から27年経過しており部品の供給もないそうです。

そこで当店へなんとかならないかとの依頼が入りました。

本体があるのは吸い込み口側
フリービルトインの吸い込み口(本体側)
このパネルの中にリモコン受信部もあります。

パネルを開けてはめ込まれた受信部を引き出します。
エアコンのリモコン受信部
この中に赤外線受光部がありそれが故障していると思われます。

おっと、その前にリモコンが送信しているか確認
リモコンの赤外線送信確認
電池が新品のようで強力に発光しています。
(ちなみにこれを目で見ても見えません)

やはり受光部側の不良ですね。

受信部の基板を外して受光モジュールの半田を吸い取り外します。
リモコン受信部の基板から受光モジュールを外した

受光モジュールがでかい😅
受光モジュールが大きい
隙間から中を覗くと電界コンデンサが2個くらい見えます。

こちらで用意した汎用品の受光モジュール
新品で用意した赤外線受光モジュール
5mm角くらいの小さなもの。

それを基板に半田付けして(モジュールは裏側面)
こちらで用意した新しい受光モジュールを基板に取り付け
リモコンを受信するか確かめます。

しかしこの基板、アンプ回路が付いているようですね。
チップトランジスタが2個ほど付いてます。

なんかイヤな予感がしますが・・・

本体側と接続してリモコンをプッシュ!

”・・・・・”(無反応)

やっぱりだめか(-_-);

基板に付いたアンプ回路が気になります。

この回路についてメーカー技術部に聞いてもわかる人はいないと思います。
(設計した人もすでにいないでしょう)

ここで念のためメーカーへ部品の在庫がないか調べてもらいます。

しかしもう部品リストにも無いようで入手は困難(やっぱり)

いろいろ考えて・・・

最終手段、基板の回路を通さず直接コネクタラインに新しい受光モジュールを仮接続します。

リモコンプッシュ!

ピッ、ピピッ!
リモコンに反応するようになった
なんと!

諦めかけていたところで元気復活😆

コネクタのラインに直接受光モジュールを半田付けします。
余計な回路を通さず受光モジュールを取り付け

このようになりました。
基板に取り付けた受光モジュール
以前のモジュールよりかなり小さいのでスペースには余裕があります。

配線が1本クロスになったのは極性を合わせるため。

基板にうっすらとボールペンの文字が見えるのは間違えないようにするためです。

余計な回路は基板のパターンを削って切断しました。

コネクタに仮付けして受信確認。
リモコンの受信を確認
大丈夫ですね。

念のため電圧測定と熱などが発生していないか調べましたが問題なし。

こちらで用意した受光モジュールの資料を見ると中にアンプも内蔵されています。

基板上の回路は不要でした。

27年前では基板も合わせたあの大きさが必要だったということかもしれません。

受信部のケースに収めて
受光基板を受信部ケースに収めて
フタをします。

元の位置に戻して
受信部を元の位置に戻して
吸込みパネルも元通りにしたら再度リモコン送信してOK。

手こずりましたが使えるようになって完了😅

エアコンを延命することができました。

古めのエアコンでは現在と異なるところがあり判断の難しいことがありますね。

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2021年11月26日 (金)

ドレン勾配修正作業を実施

前回記事の続きで修理作業に入ります😊

根本的な解決をするため簡単ではありません。

まずは室内機の取り外し作業から始めます。
ドレン勾配修正のため室内機を取り外す
現状はこんな感じ。

絶縁抵抗測定、温度測定等をして他に異常がないかチェックしてからポンプダウン(室外機に冷媒ガス回収)します。

パイプを外そうとすると
本体裏の冷媒管に防湿テープが巻かれていない
本体裏の冷媒管に本来巻かれているはずの防湿テープがありません。

このエアコンは量販店で新品購入、施工されたものなので防湿テープは本体に同梱され付いてきたはずです。

ということは設置した人はそれをを省いて持ち帰ってしまったようですね。

部分的に巻かれたコーテープをはがすと
断熱材の突合せ部分が離れて隙間がある
断熱材の突合せ部分に隙間がありますね。

これは突合せ部分にビニルテープをしっかり巻いていないためです。

断熱材は暖まったり冷えたりすると少しずつ縮みます。

パイプ類を外して室内機を下ろしたら不要な冷媒管、ドレン管を撤去します。
(室内外機接続電線は既設のものをそのまま使用します)

室内機からここまで
室内機から室外側まで不要なパイプを撤去
不要なパイプを切断撤去しました。

先に触れたように”根本的”な修理のためこのようになります。

それは簡単な修正程度では解決が見込めないためです。

それで何をしたかというとこちら
ドレン勾配のため室内側の穴を上に開け直した
室内側の配管穴を上に開け直しました。

穴に通してあるのは新しい冷媒管です。

以前使用していた冷媒管は硬化して今回の施工には耐えられず折れてしまうので新品に交換します。

これで内側と外側の穴に高低差ができドレン勾配が確保できるようになります。

外側まで冷媒管を通しました。
新しく通し直した冷媒管
下にある既設の冷媒管と接続します。

今回はユニオンを使用して接続しました。
冷媒管接続用のユニオン
理由は
・場所柄溶接など”火”を使うのは避けたほうが良いこと。
・接続箇所がカバーの中に隠れて見えなくなること(見た目の問題)。
・エアコンの寿命までであればユニオンのようなメカニカルジョイントでも十分使用に耐えること。

などです。

室内機の引っかけ準備をしていると
おかしな電線接続
アース線が途中で接続されています。

しかも接続部分が不自然に細い。

新品のエアコン設置なのに半端物の電線を使い継ぎ足して材料費を少しでも浮かそうとしてますね。

ビニルテープをはがすと
電線をねじって接続している
ねじり接続、これではだめです。

電線の接続は機械的強度を減らさないこと、電気抵抗を増やさないこと、というのが原則です。

ねじり接続をしたらろう付け(半田上げ)を行う必要があります。
(今の時代この接続する人いません)

ためしに電線相互を指で揺すってみると”カクカク”と少し動きます。

これでは機械的強度、電気抵抗の両方の条件を満たしていません。

ということで追加で新しい電線に交換しました。

途中撮影しておらずいきなりですが室内機側完了
室内機側修理完了
ドレン勾配確保を主目的に少し多めに勾配を付けました。

外側
カバー内のドレン勾配確保
ドレン勾配を確保しています。

ちゃんと穴の外側まで断熱ドレンホースで結露防止。

カバーを元に戻します。
配管化粧カバーを元に戻す

そしてパイプスペースの中は
パイプスペースの中のドレン勾配
ドレンホースが冷媒管に隠れて見えませんが室内側(左)から室外側(右)に向かってしっかり下り勾配になってます。

こうすることで外側の穴の入り口部分を上部に配置することが可能になり穴の中も勾配を確保できます。

冷媒管の真空引き後バルブ解放、再度絶縁抵抗を測定して運転。

試運転は問題なし。

点検時に使用したドレン吸引器で水たまりがないか確認しこちらも問題なし。

修理が完了しました😊

このたびは当店をご指名いただき有り難うございました😄

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2021年11月15日 (月)

天井カセット形、リモコン受信不良

エアコンがリモコンを受信しないという点検依頼をいただきました😊
(当店をはじめてご利用いただきありがとうございます😄)

こちらがその室内機
リモコンを受信しない天井カセット形室内機
天井カセット形です。

このように室内機が天井内に埋め込まれてパネル部分だけが見えるタイプを天井カセット形と言います。

業界では”天カセ”と呼ばれます。

業務用では事務所や店舗などでよく見ると思いますがこれはルームエアコンで一方向吹き出しです。

ではまず恒例のリモコン送信チェック
リモコンを送信すると赤外線が発光する
赤外線が出てますね。

室内機に向けて送信しても「・・・・・」なんの反応もありません。

本体の応急運転スイッチでは動きます。

どうやら受信側の不良のようです。

その後、室内機のリモコン受信部を回路計で調べましたがセンサーは赤外線に反応しています。

しかし経年劣化で反応が悪くなっているのかもしれません。

このようなケースで制御基板不良ということはいままでなかったのでやはりセンサー不良でしょう。

お客さんと相談して修理することになりました。

ということで型式を調べて
エアコンの型式を調べる
部品を発注します。

入荷して再訪問

ここに受信部があります。
室内機の受信部

メンテナンス性のいい機種です😄
受信部に簡単にアクセスできた。
ねじ1本外してパネルを一部外すだけ。

機種によってはパネル全部を外さないとアクセスできないのもありますからね。

この中に受信部の基板があります。
黒いケースの中に受信部の基板がある

黒いケースを外すと
受信部の基板
基板があります。

今回はこの基板ごと交換です。

古いものを取り外して
取り外した古い基板

右が新しい基板です。
新旧の受光・表示基板
受光専用ではなく表示ランプも付いています。

新しい基板をケースに収めて
新しい基板を取り付ける
表示ランプの位置がなかなか合わずちょっと苦労😅

定位置にセットしてブレーカーを入れたら試しにリモコン操作
リモコン受信部の動作確認
ピピーという音と共に運転ランプが点灯して正常に動作するようになりました。

あとはパネル類を元に戻して修理完了😊
リモコン受信部修理の完了

お客さんも久しぶりにエアコンからピピーと音が出たのを聞いて喜んでおられました。

このセンサー不良もエアコン定番の故障ですね。

繊細な部品のようですが運転中、待機中にかかわらず絶えず電圧が加わっていることも寿命が短い原因なのかもしれません。

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2021年10月10日 (日)

ときどき勝手に暖房になる

冷房を使用しているとときどき勝手に暖房になるという点検依頼をいただきました😊

室内機はこちら
ビルトイン形の室内機
めずらしいビルトイン形です。

詳しく症状をお聞きすると冷房時に突然熱風が吹き出すとのこと。

こうなると室外機の異常が疑われますね。
点検する室外機
お客さんも技術系の方で”四方切替弁”あたりではと仰っていて当方もそれをメインに考えていました。

まずは室外機のカバーを外して・・・

うわぁ😱
カピカピに干からびたヤモリが端子台についている
カピカピに干からびたヤモリが端子台についていますョ。
(一応自主規制によりボカシがかかってます😅)

ちょうど室内外のシリアル信号線(赤色)の端子に胴体が接触しています。

内部を見るため更にカバーを外します。
室外機のカバーを更に外す

内側からヤモリを見てみると
ヤモリのアゴ部分が本体金属へ接触
アゴの部分が本体金属部に接触しています。

エアコンの金属部はアースされているため大地と同電位。

そのため信号線に接触した胴体からアゴにかけてそれなりに対地電圧が加わります。

それで感電死・・・
感電して死んでしまったヤモリ
かわいそうなので埋めてあげるそうです。

四方切替弁を点検したところ異常はなし。

どうやらヤモリが接触することでシリアル信号に乱れが生じて勝手に暖房運転をしたようです。

端子台のファストン端子は
腐食した端子台のファストン端子
電食を起こして腐食しています。

外して見ると
腐食したファストン端子を外した
結構ボロボロです。

ちょっと触ると
腐食して折れたファストン端子
簡単に折れてしまいました。

しかしこの端子部は基板から直接つながっているので部分的に交換できません。

また汎用品としては売られていないロック機構の付いた大電流にも耐える高強度なものです。

リード線とケーブルの線を直接接続する方法もありますが現段階では好ましくありません。

少しここで考えました。

室内機がビルトインタイプなのでこの先基板が壊れた際、部品の出荷が終了していると修理不能で本体交換工事となり高価な本体と工事代が問題となります。

普通の壁掛形とは違い高価なんですよね。

そこで基板を今のうちに新品に交換してできるだけ寿命を延ばす方法をお勧めしました。

お客さんの了解をいただき部品を取り寄せて修理です。

取り替えるのはこの基板
室外機の基板を取り替える

取り外した基板と取寄せた新しい基板
取り外した基板と新しい基板
袋に入っているのが新しい方です。

パワー系の放熱板が新しい方にも付いた状態なので楽です😄

交換して試運転
基板交換して試運転
四方切替弁の動作も問題なく終了です。

取り外した基板はまだ使えるのでお客さんへ渡しました。

他の部屋にも同容量の同じ機種が付いているとのことで保管しておけば万一の時には安心です。

エアコンは隙間だらけなので虫などの侵入で故障してしまうことはたまにあります。

近頃では端子台部分に入られないようにするためかスポンジパッキンが付いている機種も見かけますね。

メーカーも少しずつ改良をしているようです😊

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2021年9月27日 (月)

ゴム栓から水漏れ

川崎市内でエアコンからポタポタ水が漏れるとの点検依頼をいただきました😊

点検するのはこちら
水が漏れている室内機
とある量販店で購入施工したものだそうです。

到着したときは床に水受けを置いて使用されていました。

漏れる量からするとドレンパンのオーバーフローではなさそうです。

前面グリルを外して漏れているところを見てみると
ドレンパンのゴム栓
ドレンパンの右端にあるゴム栓付近から出ているようです。

室内機には左右に排水ホースをつなぐ口があり、エアコン新品開梱時はこのゴム栓のところ(右側)にホースがつながっていて左側にゴム栓が付いています。

ということは取付施工時にホースとゴム栓を付け替えたということになりますね。
(うーん・・・ここがあやしい🤔)

拡大すると
ドレンパンのゴム栓から水滴が落ちる
水滴が見えます。

ゴム栓を抜くと
ゴム栓の先端が曲がっている
先端がどういうわけか曲がっています。

こんなの初めて見ました😆

しかもよく見ると
ゴム栓に穴があいている
切れて穴が開いてます。

どうするとこうなるのか・・・

ゴム栓は六角レンチなどを使用してドレンパンの出口に押し込むのですが無理に力を加えたか先の尖った工具を使ったのかもしれません。

これは部品を取り寄せて交換となります。

そしてこちらはマンションで隠蔽配管されているのですが室内機側から壁内へのドレンホースを見ると逆勾配になっていることがわかりました。

裏側の点検口から状態を見てみます。
点検口を開けてドレンホースの状態を確認
パイプスペース内の塩ビ管にドレンホースが差し込まれています。

よく見ると
ドレンホースが逆勾配
ホースが持ち上がって逆勾配になってます😆

エアコンからよくコンコンと音がするそうで、どうやらこれが原因ですね。

ホースのたるみの部分に水が滞留してそこを空気が流れるときに弾け出る音です。

ここも修理が必要です。

やっつけ仕事で急いで施工するとこういった不具合が発生します。

手を抜けば巡り巡って自身へ返ることに気付かないんでしょうかねぇ。

時間に追われてそれどころではないのかもしれませんが。

見積もりを出して修理することになりました。

ー 後日 ー

部品が入荷し再訪問。
メーカーから取寄せたドレンパンのゴム栓
ゴム栓を交換します。

差し込んで注水し漏れがないか確認します。
ゴム栓を交換し注水して確認
水漏れはとまりました😄

次にパイプスペース内のドレン勾配の修正をします。

塩ビ管を勾配が確保できるように切断。
塩ビ管を勾配が確保できるように切断
グラスウールの保温材も少し下げます。

ホースを差し込みます。
ドレン勾配を確保できた
ドレン勾配を確保できました。

これで音も解消できると思います😄

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2021年6月26日 (土)

パテが取れてしまった

エアコンのパイプを通している外壁の穴に埋めてあるパテが取れてしまったとの修理依頼をいただきました😊

戸建ての2階できれいに無くなってますね😅
配管パテが取れてしまっている
お客さんはエアコンから鳥の鳴く声が聞こえてきて気付いたそうです。

ずいぶん前に地面に白いもの(パテ)が落ちていたそうですがそれが埋めてあったパテとはわからず気にしてなかったとのこと。

このエアコンを取り付けた人はこのパイプの仕上がりからしてベランダから身を乗り出して片手でパテ埋めをしたのかもしれません。

配管パテは時間が経つと硬化して粘着力が弱まるためしっかり押さえないとしばらくしてはがれてしまうんですよ。

工事というのは作業の時間を短縮しようとすると必ず質が落ちます。

経験上、工事はゆっくりやっても必死に急いでやっても時間はほとんど変わりません。
急げば無駄な動きが多くなりミスや事故を誘発するだけ。

時間短縮の一番簡単な方法は何かわかりますか?

そう、”てぬき”です。
だから質が落ちるわけです。

梯子を用意して作業開始
配管パテ補修のため梯子を用意
伸ばして登ります。

配管穴の状態
配管穴の中にはスリーブがない
中にスリーブ(筒)がないですね。

これでは虫も壁の中へ入り放題😆

ヘタすると建物内にハチの巣が作られてしまうこともあります。

いまさらスリーブを取り付けることはできないのでパテ埋めのみ行います。

パテでふさいで
配管パテで穴をふさぐ
しっかり押さえたのでこれで大丈夫です。

今回はさらに
パテの上にシリコンコーキングで補強
違いがわかりますかね。

パテの上にシリコンコーキングを薄く塗布しました。

これではがれ防止とパテの硬化も防ぐことができます。

降りて作業完了。
穴埋め作業完了

1階など低いところであればホームセンターなどにパテが売っているのでご自身で補修されてもいいと思います。

室内で仕上がりが気になるのでしたら専門の業者へ依頼するのも方法です。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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