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2025年9月21日 (日)

昔を思い出す

今回はちょっと専門的な内容ですが😊

こちらの室外機
撤去する室外機
このエアコンは11年ほど前に当店で別の場所から移設してきたもの。

エアコンを新品へ入替工事するため取り外します。

銘板を見ると
室外機の銘板
型式のはじめの数字2桁が”56”となっているので冷房能力5.6kWです。

主に18畳位の部屋に設置されるもの。

エアコンの冷媒管(銅管)には室内機への往きと還りの2本がありますが、片方は液管といい細い管、もう片方はガス管といって太い管が使われています。

液管、ガス管というのは内部を流れる冷媒の状態を表しています。

細い液管はルームエアコンであればほとんどの機種が外径6.35mmの太さでこのサイズを”2分(ぶ)管”と呼びます。

そして太いガス管は22型(6畳用)から56型まで同じ外径9.52mm(3分管)でそれより上の63型からは太くなり外径12.7mm(4分管)になります。

今回は56型なのでガス側は3分管ということで室外機のカバーを開けてバルブをみます。
室外機のカバーを開けてバルブを見る
あら?これ4分だ🤔

あ、そうだった10年以上前は56型から4分だった😅

ということでそれ用のレンチで外しました。
4分管に使う26mmのレンチ
サイズは26mmです。

このように配管径は時代で変わることがあります。

ところで・・・

30数年前には冷媒にR22というものが使われており、当時は冷房能力3.2kWや2800kcalクラスから4分管が使われていたような気がします。

それより前には冷房専用機が多く、中には液管側が1分5厘(直径4.76mm)などと細く液管側は断熱不要というものがありました。

当時はヒートポンプサイクルにある膨張弁(減圧弁、キャピラリーチューブ)が室内機側に設置されているものが断熱不要になっていました。

現在のエアコンは膨張弁が室外機の中、液管接続バルブの手前にあるのでどの機種も液管にも断熱が必要となっています。

これは冷媒が膨張弁を通過すると減圧され蒸発が始まり温度が下がるためです。
(冷房サイクルでは冷媒が液管から室内機へ往き、ガス管から戻ってきます。)

またむかしは冷媒管接続に現在のフレア接続と異なり室外機に開閉バルブがなくパイプを接続すると閉鎖シールが破れて冷媒が流れるようになる仕組み(ワンショットカップリング)の機種もありました。

いまでは禁止されていますが当時バルブがない機種は取り外しなどの際に冷媒をそのまま全部放出してましたからねぇ。

一気に冷媒を抜くと周辺は酸素不足で頭がクラ~と倒れそうになったものです😆

その後には冷媒の抜けないセルフシールカップリングも登場してきますがこれらはすでに過去の製品です。

昔のことで記憶が定かでなく曖昧なところもあるかもしれませんが😅

エアコンも環境問題や省エネ性能向上で時代とともに変化してきました😊

Katoairconservice_mark160
http://aircon.la.coocan.jp/

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