マンションに設置されたエアコンの室内配管化粧カバーから水が落ちるとの点検依頼をいただきました😊
毎年、夏になるとこの水漏れ点検依頼がやってきますね。
さて今回は、

この部分から水が落ちるそうです。
去年の夏に漏れたそうですが、まだ今年は冷房を使用していないので漏れは確認できません。
漏れていた部分のカバーを外してみます。

窓を閉めてレンジフードファンを回していただくとカバーから風が出てきました。
この風は換気扇で室内が負圧になり外から吸い込まれた外気。
夏になれば湿度の高い熱風なので冷房時に冷たくなった冷媒管は断熱があっても表面に結露を生じてしまいます。
なぜここから風が出てくるのか、それは壁の配管穴のパテ埋めなどが不足しているか、はがれていることが考えられます。
配管穴は室内、室外とも配管カバーが付けられているため外さないと直接見ることはできません。
ここから少し室内機側には冷媒管の接続部があるのでそこも見てみます。

この部分の断熱不良による結露ということもよくあります。
表面に巻かれた白い防湿テープを切り開いてみると

防湿テープの内側には断熱を補強するテープ類は何も巻かれていませんでした。
防湿テープをはがすと銅管が露出しています。

断熱材が縮んだためです。
これでは冷たくなった銅管が結露して水が出てもおかしくありません。
冷媒管の断熱材は新品から使用するとしばらくのあいだ縮む性質があります。
防湿テープにはその縮みを止めるほどの保持力はないのでこれだけの隙間ができてしまったということ。
またそのテープは表面結露をある程度抑制できますが通気性があるため断熱効果はほぼありません。
あるエアコンメーカーがこれを断熱テープと呼んでいるので工事人が勘違いするのかもしれませんね。
点検の結果としては
①配管穴のパテ埋め不良による外気流入。
②冷媒管の断熱不良。
この2点による結露水流出と判定しました。
おおよその修理費用を提示して補修することになりました。
冷媒管の断熱補修から始めます。

冷媒管の断熱を追加。
その後画像がありませんが、ビニルテープを巻いて断熱材をしっかり固定し、さらにコーテープで巻き上げ。
最後に上から防湿テープを巻きました。

これで銅管の結露は抑えられます。
次は穴パテ補修。
室内側と室外側のカバーを外してみると、

あらま、室内側にはパテ埋めされておらず、しかも外の光が見えてますね。
外側のパテはご覧の通り

隙間だらけの状態。
パテを補強したのち上からシーリング材ではがれ防止。

室内側は画像を取り忘れてありませんがパテ埋めしました。
室内、室外の配管カバーを元通りに戻して作業完了😊

これで様子を見ていただきます。
マンションの室内配管化粧カバーはこの結露問題が多く発生します。
テープ巻き仕上げであればほとんど生じないのですが。
そのほかにはマンションの大規模修繕工事などで室外機が移動された際、パイプが動いてパテに隙間ができて室内の配管カバーから水漏れするようになることもあります。

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