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2024年10月10日 (木)

冷媒管潰れの修理(1)

エアコンの冷媒管潰れ(ツブレ)の修理依頼をいただき作業を行いました😊

こちらのエアコン、
もとは量販店で購入・設置され、その後当方で室外機の取り付け直しや風向調整板の設置などを行ったものなのですが・・・

更にそのあと、諸事情により他業者さんでエアコンの脱着が行われ、当方でその施工に不備がないか設置状況の点検を行ったところ冷媒管の潰れが判明しました。
冷媒管の潰れを修理する
冷媒管が潰れると冷暖房能力が低下します。

では作業開始。

まずは一旦室外機を取り外します。

その前に現状で異常がないか温度測定を・・・

吸い込み温度
吸い込み温度の測定
24℃

冷房での吹き出し温度は
冷房吹き出し温度の測定
12℃

その差12℃

うーん🤔・・・まずまずではありますがこちらのエアコンは冷房能力が7.1kWとかなり大きめ。

それにしてはちょっと弱いような・・・やはり潰れが影響しているのかもしれません。

冷媒管を外す前に冷媒を室外機に回収するため、ポンプダウンを行いました。
室外機に冷媒を回収するポンプダウンを行う

ポンプダウンが終わったら冷媒管と配線を外しますが現在接続されている電線の色順を記録します。
電線を外す前に色順を記録する
再取付時に接続を間違えるとエアコンが壊れたりするので。

室外機の取り外しが完了。
室外機の取り外しが終わった
さすがに7.1kWは大きく重いので一人で移動することができずお客さんの手をお借りしました。

ここが潰れている部分
冷媒管の潰れている部分

断熱をはがします。
銅管の潰れ
中身の銅管はほとんどペッタンコ😆

これでは冷媒の流れの抵抗になりますね。

もうこの部分の銅管は使用できません。

ムリに戻そうとすると亀裂が入ったりして耐久性が落ちるため一部を新品に交換します。

さらに断熱をはがします。
冷媒管の断熱をはぐ
結露水の影響で黒くなっていますが使用には問題ありません。

銅管は硬化しているため潰れた太い管と一緒に細い方の管も交換します。

途中で切断してしまいます。
銅管を切断
ここから新しい銅管をつぎ足します。

今回は機械的な接続(ユニオン接続)ではなく溶接(ロウ付け)でおこないます。

確実な溶接ができるのであればユニオンで機械的接続を増やすより信頼性が高くなります。

まあその分、工賃も高くなるわけですが。

これは切断面
銅管の切断面
銅管同士を溶接接続するには切断した部分を広げて差し込めるようにしなければなりません。

そこで使用するのはスウェージングツール。
銅管を広げるスウェージングツール
このほかにエキスパンダーというツールもありますが、ルームエアコンで多用される細い管(2分管)には使えません。

こちらのエアコンの冷媒管(銅管)の太さは2分(外径6.35mm)と4分(外径12.7mm)です。

ツールに配管径に合ったコマを付けて
スウェージングツールのコマを付ける
コマ表面に冷凍機油を塗布して使用。

冷凍機油を付けないと広げ終わった銅管からコマが抜けなくなります😅

4分の銅管を広げ終わりました。
銅管を広げた
ダイスに1/2と文字が見えますがこれが4分管を表しています。

冷媒管はインチサイズなので1インチ=25.4mmの1/2で12.7mm。

そしてこれを4分と呼ぶのは分母を8にしたとき(4/8)の分子。

なので2分は2/8=1/4となり、25.4÷4で6.35mmなのです。

ちょっと横道にそれましたが・・・この続きは次回で。

Katoairconservice_mark160
http://aircon.la.coocan.jp/

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