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2024年10月17日 (木)

駆け出しの工事屋さんか・・・

室内の”配管カバー”と”本体”からときどき水が落ちることがあるとの2台の点検依頼をいただきました😊

現場は都内のマンション。

夏は終わり気温も下がって現在では水は落ちないそうです。

でも直さなければまた来年同じ症状で悩まされます。

まずは1台目、配管カバーから水が落ちるエアコンから
室内の配管カバーから水が落ちるエアコンを点検
マンションでは室内に露出するパイプに配管化粧カバーを取り付けるお宅が多いのですが、水漏れの不具合も多くなるのが欠点。

この部分から水が落ちるそうです。
配管カバーから水が落ちる
よくあるケースの水漏れのようです。

外壁に面した窓をすべて閉めていただき、キッチンの換気扇を回していただくと、
配管カバーから風が出てくる
配管カバーから風が出ていきます。

この風は屋外から吸い込まれた外気。

夏には高温多湿になるため断熱のかぶせてあるパイプでも結露を起こします。

配管穴のカバーを開けると
穴埋めパテがすき間だらけ
穴埋めのパテがすき間だらけ。

これでは埋めなくてもほぼ一緒😆

カバーの内側には黒く風の通った跡が。
カバーの内側に黒く風の通った跡
マンションは気密性が高いためこのようなすき間から外気が吸い込まれます。

ついでに周辺のカバーを開けてみると
ドレンホースが逆勾配で水が溜まっている
排水用のドレンホースが逆勾配になって水が溜まっています。

いずれ異音が出たり、ホース内がスライムなどで詰まって室内機から水漏れするかもしれません。

しかし修正をしようにも冷媒管の配置が悪く簡単ではありません。

ここはお客さんにお話ししてとりあえずそのままにすることになり現状の水漏れだけを対処します。

室外側のカバーも開けてみると
室外側のパテの状態
なんじゃこのやる気のない穴埋め😆

パックリ開いています。
パテ埋めになっていない
これでは配管カバーが換気ダクトになってしまいます。

パテをしっかり裏側やパイプ同士のすき間にも入れ込んで、
配管穴のパテをしっかり行いコーキングで補強
すき間防止に表面をコーキングで補強。

カバーを戻します。
配管カバーを付け戻す

室内側はパテを足してすき間を塞ぎました。
パテですき間を塞いだ
これで外気はほとんど入ってきません😄

カバーをすべて戻して1台目完了。

2台目。
室内機の下から水が落ちることがある
こちらは室内機の下、壁との間から水が落ちたことがあるそうです。

これも配管カバーから外気が入ったことによる本体結露の可能性が高いですね。
(1台目と同時に設置したそうなので)

案の定、パテは内外とも大きなすき間で1台目と同様の処置を行いました。

室内機を見ていると、
室内機が右下がり
建物に対しかなり右下がりに付いてますね。

排水を考慮したとしても傾けすぎです。

そしてこの配管カバー
配管カバーの取り付けがイマイチ
もうちょっとやりようがあったと思いますが・・・

こちらを工事した人はどこかに電話をして聞きながら行っていたとのこと。

駆け出しの工事屋さんだったそうです。

商品が同じでも誰が工事に来るかわからないというのは結局”当たり外れ”がありますからねぇ🤔

他にも問題点はありましたが直すとなると大掛かりになるので様子を見ていただくことになりました。

Katoairconservice_mark160
http://aircon.la.coocan.jp/

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