ガス漏れでエアコン入れ替え
都内の一戸建てに設置されたエアコンが冷えないということで点検に伺ったところお客さんから
「冷房を入れると室外機の細いパイプ(バルブ)が凍っている」
との情報。
運転を止めた状態で圧力をみると
この日の気温からしてかなり低め。
これは冷媒漏れで間違いなし。
圧力は1.3MPa(13kg/c㎡)ほどありますが冷媒は空っぽに近い状態です。
冷媒管接続箇所や室外機をリークディテクター(漏れ検知器)で調べても漏れはありませんでした。
現在のガス漏れの定番の場所です。
今回、室内はリークディテクターの誤反応(室内に入っただけで反応がフルに出っぱなし)で漏れを判定できませんでしたが、まずここでまちがいないでしょう。
もしかしたら本当に漏れ出た冷媒に反応していたのかもしれませんが。
使用年数からエアコンを入れ替えることになりました。
なんたって熱交換器の冷媒漏れによる修理は高額ですから。
後日入れ替え工事に再訪問😊
室外機側から撤去を開始します。
パイプに取り付けられた配管カバーはまだ使えるのでそのまま再使用します。
外壁の配管上部にある室内機との冷媒管接続部分。
太い管には巻かれていた断熱材が溶けてくっついていました。
暖房時にかなり高温になった証拠です。
これにより冬の時期にはすでに冷媒がほとんどなくなっていたことがわかります。
冷媒が少なくなるとコンプレッサーの吐出温度が高くなるので断熱材が溶けてしまうのです。
暖房時はその吐出温度の高さで温風が出て冷媒が少なくなっていることに気付きにくいのでしょう。
冷房時期になって「あれ、冷たい風が出ない・・・」となるわけです。
その後いつものように工事を行い、新しいエアコンの設置が終わって試運転中。
いままで設置されていた室外機の台はプラスチックのベースでしたが土の上ではどうしても傾いてきます。
なので安定性バツグンのコンクリートブロックを使用。
室外機の足はねじで固定。
作業は無事終了しました😊
今後、室内熱交換器からのガス漏れを減らすことができるのか、各メーカーさんに期待したいところですね。
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