点検、急に冷えなくなった
先日まで効いていたエアコンが急に冷えなくなったという点検依頼をいただきました😊
場所は川崎市内の一戸建て。
”急に”というのは機械的な故障の可能性がありますね。
さて今回はどんな結果が出るのでしょうか・・・
こちらが室内機。
冷房で設定温度を最低、風量を自動にして運転。
室外機のバルブを触るとたしかに冷房は効いていない状況。
運転を停止しサービスポートで圧力を測ると2MPa程度ありこの日の気温からは正常圧力。
再度冷房運転で低圧圧力を測定。
0.5MPaで安定し、かなり低い。
スーパーヒート(過熱度、ひとケタ代が理想)は40℃ほどあるため冷媒はほとんど入っていません。
ガス抜けですね。
ガス抜けと言えば室内機本体内部にある熱交換器。
(車のラジエターみたいなところ)
リークディテクター(冷媒漏れ検知器)で室内機を測定。
センシティビティを一番低いLowにしてもメーターが振り切れ、警告音が出ました。
熱交換器左端での漏れです。
これは急に冷媒が漏れ出たのではなく、おそらく去年あたりから漏れ始めていたのではないかと思われます。
(穴が大きくなって徐々に漏れる量は多くなっているのでしょうが)
昔のエアコンは冷媒が減ってくると徐々に冷えが悪くなったものでした。
しかし現在は各センサーで温度を測定して冷媒流量を制御しているため、限界をむかえるまで冷媒が減らないとある程度効いてしまうのです。
その限界を超えて急激に冷えなくなってしまったというのが今回の症状でしょう。
こちらのエアコンは購入から今年で5年目ということで、冷媒サイクル部品なのでぎりぎりメーカー保証で無償修理になると思われます。
メーカーに連絡していただくことになり点検終了です😊
またもや室内熱交換器のガス漏れでした。
(多いねぇ~)
それと冷えが弱くなったエアコンをムリに使用するとコンプレッサーが傷むのでやめたほうがいいですよ。
http://aircon.la.coocan.jp/
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