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2024年8月12日 (月)

エアコン専用回路増設

神奈川県内の集合住宅でエアコン入替工事とエアコン専用コンセントの増設を行いました😊

撤去するのはこちらのエアコン。
撤去したエアコン
すでに冷房が効きません。

冷媒漏れで、使用年数から交換することになりました。

しかし問題が・・・

これまでエアコンの電源を専用回路(エアコン専用のコンセント回路)ではなく床付近にあるコンセントから延長コードで使っていたのです。

10年以上前はこのような施工をする業者が大多数を占めていましたが、当然ながら発煙発火やエアコンが停止するケースが発生。

いまでは量販店の下請け工事業者さんでも専用回路がなければエアコンの設置を断るようにしているそうです。

今回、エアコンの取り付け後にコンセントの増設工事も行います。

さていきなりですが新しいエアコンの取り付けが終わりました。
新しいエアコンを取り付けた
ここからは電源工事になります。

賃貸の住宅なので事前に専用回路の増設やそれに伴う穴開けの許可はお客さんより施設管理者に取っていただきました。

合わせて、ドリルでコンクリート壁面に穴開けを行うため施工音に関して周囲の方への声掛けもしていただいてます。

コンセントはエアコンの左につけます。
コンセント設置位置
そこから左に配線し壁が板の部分に穴を開けて貫通し分電盤へと配線する予定。

壁を抜けると左に分電盤があります。
分電盤への配線予定経路
壁の貫通部以外はコンクリートなのでコンクリートドリルで穴開けし電線をサドルでねじ固定します。

まずは壁貫通部の穴開け。
10mmの木工ドリル
10mmの木工ドリルを使用。

開けました。
壁に電線を通す穴を開けた

今回使用する電線はVVF2.0mm×2心。
VVF2.0mm×2心
コードではなくケーブルです。

コンセントボックスを取り付けて配線。
コンセントボックスを付けて配線

分電盤側も配線
分電盤側の壁を配線
分電盤からコンセントまでの距離が短いので楽です😄

コンセントを取り付けます。
コンセントを取り付ける
エアコンは15Aですが20A兼用を取り付けました。

15Aのコンセントではゆるみを生じやすく発熱することがあるため。

コンセント側はこんな仕上がり。
コンセント側の仕上がり

つぎは分電盤。
分電盤の中
3回路しかなく年代を感じますね。

一番右が空き回路で未使用なのでここをエアコン回路にします。

左の白いのは接続器(単に電線を接続しているだけ)。

以前はここに電力会社の電流制限器があったのですが、電力計がスマートメーターに変わりこれに置き換わりました。

そのため主幹電源を任意に切ることができないのでここは生かしたまま作業します。

ついている小ブレーカーは
小ブレーカーは昭和49年製
昭和49年製😅

50年前ですねぇ、機能するのでしょうか。

でもこちら漏電遮断器がないのでエアコン回路の小ブレーカーは漏電遮断器付に交換してしまいます。
小形漏電ブレーカー
正確には漏電遮断器にOC(オーバーカレント、過電流遮断機能)付。

仕様は2P1E20A30mA。

2Pは2極(2線)、1Eは1素子(過電流の検知素子が1つで100V用)、20Aは遮断電流、30mAは漏電遮断電流という感じ。

形状はついていた小ブレーカーと同じです。
小形漏電ブレーカー

交換して配線接続。
ブレーカーを交換して配線接続
電源側が切れないので慎重に行います。

このブレーカー(1E)にはLとNの極性があるので検電して間違いがないか調べます。
検電ドライバーでブレーカーの極性を調べる
L側で検電ドライバーが点灯しているのでOK。

たまに幹線側で配線が間違っていて逆になっている建物があるので確認します。

回路の絶縁抵抗を測定してからブレーカーON。
ブレーカーON
テストボタンを押して漏電遮断機能をチェックし再度ON。

コンセントの極性も調べます。
コンセントの極性を調べる
こちらは右側がLで検電ドライバーが点灯しているのでOK。

コンセントの電圧を測定し105Vで問題なし。

エアコンも絶縁抵抗測定したらプラグを差し込み運転開始。
エアコン運転開始
試運転確認も問題なく作業終了です😊

もしエアコンを延長コードなどで使用しているところがあったら早めに電源工事したほうがよいと思います。

Katoairconservice_mark160
http://aircon.la.coocan.jp/

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