エアコン専用回路増設
神奈川県内の集合住宅でエアコン入替工事とエアコン専用コンセントの増設を行いました😊
冷媒漏れで、使用年数から交換することになりました。
しかし問題が・・・
これまでエアコンの電源を専用回路(エアコン専用のコンセント回路)ではなく床付近にあるコンセントから延長コードで使っていたのです。
10年以上前はこのような施工をする業者が大多数を占めていましたが、当然ながら発煙発火やエアコンが停止するケースが発生。
いまでは量販店の下請け工事業者さんでも専用回路がなければエアコンの設置を断るようにしているそうです。
今回、エアコンの取り付け後にコンセントの増設工事も行います。
さていきなりですが新しいエアコンの取り付けが終わりました。
ここからは電源工事になります。
賃貸の住宅なので事前に専用回路の増設やそれに伴う穴開けの許可はお客さんより施設管理者に取っていただきました。
合わせて、ドリルでコンクリート壁面に穴開けを行うため施工音に関して周囲の方への声掛けもしていただいてます。
コンセントはエアコンの左につけます。
そこから左に配線し壁が板の部分に穴を開けて貫通し分電盤へと配線する予定。
壁を抜けると左に分電盤があります。
壁の貫通部以外はコンクリートなのでコンクリートドリルで穴開けし電線をサドルでねじ固定します。
今回使用する電線はVVF2.0mm×2心。
コードではなくケーブルです。
分電盤側も配線
分電盤からコンセントまでの距離が短いので楽です😄
コンセントを取り付けます。
エアコンは15Aですが20A兼用を取り付けました。
15Aのコンセントではゆるみを生じやすく発熱することがあるため。
一番右が空き回路で未使用なのでここをエアコン回路にします。
左の白いのは接続器(単に電線を接続しているだけ)。
以前はここに電力会社の電流制限器があったのですが、電力計がスマートメーターに変わりこれに置き換わりました。
そのため主幹電源を任意に切ることができないのでここは生かしたまま作業します。
50年前ですねぇ、機能するのでしょうか。
でもこちら漏電遮断器がないのでエアコン回路の小ブレーカーは漏電遮断器付に交換してしまいます。
正確には漏電遮断器にOC(オーバーカレント、過電流遮断機能)付。
仕様は2P1E20A30mA。
2Pは2極(2線)、1Eは1素子(過電流の検知素子が1つで100V用)、20Aは遮断電流、30mAは漏電遮断電流という感じ。
このブレーカー(1E)にはLとNの極性があるので検電して間違いがないか調べます。
L側で検電ドライバーが点灯しているのでOK。
たまに幹線側で配線が間違っていて逆になっている建物があるので確認します。
回路の絶縁抵抗を測定してからブレーカーON。
テストボタンを押して漏電遮断機能をチェックし再度ON。
コンセントの極性も調べます。
こちらは右側がLで検電ドライバーが点灯しているのでOK。
コンセントの電圧を測定し105Vで問題なし。
エアコンも絶縁抵抗測定したらプラグを差し込み運転開始。
試運転確認も問題なく作業終了です😊
もしエアコンを延長コードなどで使用しているところがあったら早めに電源工事したほうがよいと思います。
http://aircon.la.coocan.jp/
« ガス漏れでエアコン入れ替え | トップページ | エアコンと室外機風向板の取り付け »
「エアコン電気工事」カテゴリの記事
- 「・・」そういうことか(2024.10.04)
- ブレーカーがオンできない(2024.09.28)
- エアコン専用回路増設(2024.08.12)
- コンセント100Vから200Vへ(2024.08.04)
- エアコンに漏電遮断器を設置(2024.07.20)