露出配管でエアコン取り付け
隠蔽配管で取り付けられたエアコンを撤去し、露出配管で新しく設置する工事の依頼をいただきました😊
現場は都内、木造一戸建ての1階。
今回は隠蔽配管から露出配管へ変更とのことで事前に現地調査を行いました。
では作業開始😄
こちらが撤去するエアコンですが、
この猛暑の時期に入替工事なんてあまりしないと思います。
もし新品のエアコンが初期不良だったりしたら大変ですからね。
でもこのエアコン、ただいまガス漏れ中なんです😱
冷房が効かなくなりメーカーで点検したところ室内機の熱交換器から冷媒が漏れていることが判明。
とりあえず冷媒を入れて急場をしのぐ措置をしてもらったそうです。
冷媒が抜けてまた効かなくなる前に工事が間にあってなにより。
室内熱交換器からのガス漏れは新冷媒(圧力が高い)になってからとくに多い印象。
室外側は
隠蔽配管といっても隠蔽部分は室内機から垂直に下りた2mほどだけ。
こちらの建物を建築時に設計などの方から勧められたのだと思いますが、隠蔽配管をすると後に苦労することになります。
パイプなどが劣化で使用できなくなったり、エアコンの設置を断られたり。
また、本体裏の配管出口の穴を埋められないため、壁内の熱気が室内に入り本体の異常結露による水漏れ、虫の侵入などが発生します。
その他にも欠点がありますがそれはまた別の機会で。
外壁から出たパイプは横へ配管カバーで露出配管されています。
室外機の設置場所の関係(お隣との兼ね合い)でこうなったのでしょう。
この配管カバーと内部のパイプは撤去せずそのまま残すことにしました。
その理由は外壁塗装で配管カバーまで分厚く塗装されており、カバーを撤去すると周囲の壁まで塗膜がはがれてしまうため。
これね~・・・外壁修繕工事が多く行われるようになった現在の問題でもあります。
配管カバーに塗料が付かないように塗装しないと簡単に撤去できなくなるんです。
この穴を利用して外壁側へ穴を貫通すれば穴開けは簡単ですが、それではまた壁の穴が塞げないという問題が生じます。
そこで右側に新たに配管穴を設ける作戦でいこうと思います。
しかし1階のこの位置には筋交いが入っている可能性が非常に高い。
お客さんの手元にはそこまでわかる図面はありませんでした。
このようなことがあるので家を買ったときはできる限り詳しい図面をもらっておくことをお勧めします。
小さな穴を開けて壁内を探るとやはり筋交いがありますが、なんとかかわして貫通できそうです。
据付板を新しいものに付け替え(仮付け)て石膏ボードに穴を開けました。
右にはすぐ柱があります。
そして左の少し奥に筋交いが
これならまっすぐ貫通すれば大丈夫・・・ではないのです。
すぐ右には窓があるのですがそこは出窓。
まっすぐ貫通すると外壁にある出窓の外枠にあたることになります。
でもそれは穴開け前に確認済み。
左にある筋交いぎりぎりをねらえばいけることを計算してあります。
「なら、はじめからもっと左にエアコンを付ければ・・・」
なんて思うかもしれませんが、左側の壁に室内機が接近しておりこれ以上寄せられません。
配管カバーを付けるのでこれだけ出窓の外枠から離れていればOKです。
もちろんすぐ上のひさしも確認してから貫通しています。
室内側に戻り、
隠蔽配管の出ていた穴を塞いで配管穴にはスリーブ(筒)を付けました。
スリーブは外壁まで貫通するように通してあります。
これで壁内と室内の縁切りができました。
あとはいつもの設置作業をして完成。
ドレン排水出口に防虫キャップを付けるそうなので配管は室外機手前側に下ろしました。
室外機裏にしてしまうと防虫キャップの取り付けやメンテができなくなってしまいますので。
いつものようにお客さんとチェックして動作等に問題なく作業終了です😊
露出配管にしたことで今後は入替工事が容易になり断られることがなくなりますね。
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