やはりこの検知器が1番
2020年11月に当方で取り付けたエアコン(こちらの記事)が冷えなくなったとの点検依頼をいただきました😊
まずは基本的なことから調べます。
冷房運転して室外機のバルブを確認すると、
液管温度がマイナス5℃、徐々に凍り始めました。
これでは室内機から冷風は出ません。
しかし、まだこの状況では冷媒漏れなのか室外機内部の故障なのかはっきりしません。
ゲージマニホールドを接続して停止時圧力は
気温30度越しで1.4MPaと低い。
やはり冷媒漏れか・・・
でも室外機内部の部品不良だと先ほど冷房運転したことによりこの日の気温での飽和圧力2MPa程度へ上昇するまでには時間がかかる場合がある。
より確実に判断するには再度冷房運転。
0.6MPaまで低下と低め。
しかしそれよりは下がらないことを確認したので冷媒漏れで確定です。
(そういうものと思ってください😊)
さてつぎは漏れ箇所を探します。
バルブの接続部には漏れの形跡はありません。
近年のエアコンのガス漏れと言えば室内機の熱交換器からというのが定番。
さっそくリークディテクタ(冷媒漏れ検知器)で調査すると
室内機左端の吹き出し口で冷媒を検知。
熱交換器から漏れた冷媒は空気より重いため吹き出し口にゆらゆらと落ちてきます。
漏れ箇所は熱交換器のようですがかなり微量の漏れ。
検知器の感度はHi(高感度)設定。
高感度を維持するためオートゼロ調整はOFFにしてあります。
それでも検知ランプは上2つ残してそれ以上点きません。
しかもかなり遅れた反応(ここまで反応するまで30秒以上)です。
オプションで¥8000近くする冷媒センサーも毎年のように交換し、前回取り替えてからそれほど使用していないので問題ないと思いますが。
感度をMid(中)以下に設定するとまったく検知しなくなりました。
そこで骨董品レベル?の古~い検知器を出しました😅
即反応が出ました(アナログメーター)
感度はMid(中)でメーターが振り切れ、ここまで反応するのに要したのはわずか1秒ほど。
格のちがいを感じます。
パイロットランプはメーターと同期して緑から赤へと色が変化します。
熱交換器からの漏れで確定です。
やっぱりこの検知器が1番いいかな。
20年位前に導入したものですがセンサー交換はしたことがありません。
センサー交換はメーカー修理になるのですが古すぎてもう対応していないと思います。
しかも対応表にこのエアコンの冷媒R32は出ていません。
それでも現行品を凌ぐレベルの感度があります。
表の〇〇g(グラム)とあるのは検知できる年間の冷媒漏れ量。
なお感度Hiはいろいろなガスや水蒸気?などに過敏に反応するのであまり使いません。
話は冷媒漏れの件に戻りまして、
熱交換器からの冷媒漏れ修理は高額でだいたい6~8万円前後が相場。
エアコンを買い替えたほうがいいレベルです。
しかしこちらのエアコンは購入からまだ4年目。
エアコン本体の冷媒回路の主要部品はメーカー保証が5年間ついています。
メーカーさんにも漏れを確認していただき無償で修理してもらえることになったそうです😄
熱交換器からの冷媒漏れは漏れる量が微量のため漏れ始めてから発覚するまで長期間かかるので厄介。
発覚した時には保証期間が過ぎていたなんてケースもよくあるのでご注意ください。
http://aircon.la.coocan.jp/
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