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2024年7月

2024年7月30日 (火)

二連梯子のロープ交換

数年使っている二連梯子
数年使用した二連梯子
一戸建ての2階にエアコンを設置するときなどによく使用します。

二連になった梯子をスライドさせて伸縮するのには付属のロープで行います。
二連梯子に付属のロープ

そのロープは使用による擦れや直射日光による劣化でところどころ切れてきました。
ロープが劣化
そろそろ交換しないとヤバいですね。

もし伸縮中に切れたりしたら重力で一気に縮んでけがをしそうです。

梯子に手が挟まって骨まで出ちゃった人がいるらしいですよ😱

なお踏桟に凹みがありますが、これは買ったときに初めからこうなってました。

ロープを外しました。
二連梯子の傷んだロープを外した
約9mほど。

こんなにほつれちゃって
ロープが切れてほつれている
いつ切れてもおかしくない状態🤔

ホームセンターで買ってきました。
ロープを購入
クレモナロープ。

強度や対候性に優れるとのこと。

その分お高めですが。

太さは外したものよりちょっと太めのものを選定。

長さは10m

交換完了😄
二連梯子のロープを交換した
少し太すぎて通すのに手間がかかりましたが伸縮には問題なし。

手触りのよさや太くなった分、力を入れやすくなりました😄

元のは細すぎたので。

この先も一戸建て2階への梯子作業があります。

問題は猛暑、かんべんして~😆

Katoairconservice_mark160
http://aircon.la.coocan.jp/

2024年7月28日 (日)

露出配管でエアコン取り付け

隠蔽配管で取り付けられたエアコンを撤去し、露出配管で新しく設置する工事の依頼をいただきました😊

現場は都内、木造一戸建ての1階。

今回は隠蔽配管から露出配管へ変更とのことで事前に現地調査を行いました。

では作業開始😄

こちらが撤去するエアコンですが、
撤去する隠蔽配管で取り付けられたエアコン
この猛暑の時期に入替工事なんてあまりしないと思います。

もし新品のエアコンが初期不良だったりしたら大変ですからね。

でもこのエアコン、ただいまガス漏れ中なんです😱

冷房が効かなくなりメーカーで点検したところ室内機の熱交換器から冷媒が漏れていることが判明。

とりあえず冷媒を入れて急場をしのぐ措置をしてもらったそうです。

冷媒が抜けてまた効かなくなる前に工事が間にあってなにより。

室内熱交換器からのガス漏れは新冷媒(圧力が高い)になってからとくに多い印象。

室外側は
撤去する室外機
隠蔽配管といっても隠蔽部分は室内機から垂直に下りた2mほどだけ。

こちらの建物を建築時に設計などの方から勧められたのだと思いますが、隠蔽配管をすると後に苦労することになります。

パイプなどが劣化で使用できなくなったり、エアコンの設置を断られたり。

また、本体裏の配管出口の穴を埋められないため、壁内の熱気が室内に入り本体の異常結露による水漏れ、虫の侵入などが発生します。

その他にも欠点がありますがそれはまた別の機会で。

外壁から出たパイプは横へ配管カバーで露出配管されています。

室外機の設置場所の関係(お隣との兼ね合い)でこうなったのでしょう。

この配管カバーと内部のパイプは撤去せずそのまま残すことにしました。

その理由は外壁塗装で配管カバーまで分厚く塗装されており、カバーを撤去すると周囲の壁まで塗膜がはがれてしまうため。

これね~・・・外壁修繕工事が多く行われるようになった現在の問題でもあります。

配管カバーに塗料が付かないように塗装しないと簡単に撤去できなくなるんです。

さて室内機を撤去。
室内機を撤去した
左の四角い穴から隠蔽配管が出ています。

この穴を利用して外壁側へ穴を貫通すれば穴開けは簡単ですが、それではまた壁の穴が塞げないという問題が生じます。

そこで右側に新たに配管穴を設ける作戦でいこうと思います。

しかし1階のこの位置には筋交いが入っている可能性が非常に高い。

お客さんの手元にはそこまでわかる図面はありませんでした。

このようなことがあるので家を買ったときはできる限り詳しい図面をもらっておくことをお勧めします。

小さな穴を開けて壁内を探るとやはり筋交いがありますが、なんとかかわして貫通できそうです。

据付板を新しいものに付け替え(仮付け)て石膏ボードに穴を開けました。
石膏ボードに配管穴を開けた
右にはすぐ柱があります。

そして左の少し奥に筋交いが
壁の中の筋交い
これならまっすぐ貫通すれば大丈夫・・・ではないのです。

すぐ右には窓があるのですがそこは出窓。

まっすぐ貫通すると外壁にある出窓の外枠にあたることになります。

でもそれは穴開け前に確認済み。

左にある筋交いぎりぎりをねらえばいけることを計算してあります。

「なら、はじめからもっと左にエアコンを付ければ・・・」
なんて思うかもしれませんが、左側の壁に室内機が接近しておりこれ以上寄せられません。

なので石膏ボードに開けた穴から左斜めに向けドリルで貫通。
配管穴を貫通

外壁側は
外壁に貫通した配管穴
ばっちり😄

配管カバーを付けるのでこれだけ出窓の外枠から離れていればOKです。

もちろんすぐ上のひさしも確認してから貫通しています。

室内側に戻り、
配管穴にスリーブ取り付け
隠蔽配管の出ていた穴を塞いで配管穴にはスリーブ(筒)を付けました。

スリーブは外壁まで貫通するように通してあります。

これで壁内と室内の縁切りができました。

あとはいつもの設置作業をして完成。

室内機
設置した室内機
試運転中です。

室外側
室外側の配管と室外機
室外機は以前と同じ位置に。

ドレン排水出口に防虫キャップを付けるそうなので配管は室外機手前側に下ろしました。
ドレン排水出口
室外機裏にしてしまうと防虫キャップの取り付けやメンテができなくなってしまいますので。

いつものようにお客さんとチェックして動作等に問題なく作業終了です😊

露出配管にしたことで今後は入替工事が容易になり断られることがなくなりますね。

Katoairconservice_mark160
http://aircon.la.coocan.jp/

2024年7月26日 (金)

作業車、エアコン故障

先日こちらで作業車のエアコン不調の記事をアップしましたが・・・

その後2度ほど同じ症状が起きたためディーラーで冷媒の入れ替えをしてもらいました。

というのもたしか2年位前に別の自動車整備工場でエアコン強化剤を注入してもらったことがあったため。

もしやこれが原因かもという考えからです。

もちろん家庭用のエアコンであれば工具も冷媒も一式あるので自分でできますが車はそうはいきません。

原理は同じでも接続する圧力計、マニーホールドやホース、冷媒が異なるのです。

これだけのために工具などをそろえても後は不要になるので車屋さんへお願いします。

それに餅は餅屋っていいますから。

しかしその後もコンプレッサーが回らなくなる症状が再発、しかも回数が増えてきているような感じ。

症状が出るのは決まって昼間の一番暑い時間帯に停車したとき。

室外側の熱交換器(コンデンサー)が熱くなるときです。

前回の記事では高圧側の圧力が上昇して保護装置が働いていると思ったのですがそれにしては頻度が多くおかしい🤔
車の冷媒圧力センサー
圧力センサーの不具合で圧力を高めに検知しているのか?

しかしこういうセンサー系の異常は中途半端ではなくドカーンとずれることが多いのでコンプレッサーが完全に動かなくなると思えるし・・・

そうなると残るはコンプレッサーの電磁クラッチ不良?

先日購入した電磁クラッチを作動させるリレーの可能性は低いし・・・

電磁クラッチが働かないとエンジンの動力がコンプレッサーに伝わりません。

これはGHP(ガスヒートポンプ)も同じ構造です。

でもセンサー異常も捨てきれない。

そこでディーラーさんへ電話してコンプレッサーの電磁クラッチの通電を調べる方法を聞きました。

コネクターがあるのでそれを外せば電圧がかかっているかわかるとのこと。
車のコンプレッサーと電磁クラッチへのコネクタ
エンジンルーム(フロントシートの下)を開けたついでにリレーは新品へ交換しました。

冷房をつけて再発を待ちますがこういうときに限ってなかなか症状が出ない😓

アクセルを少しあおると電磁クラッチが1秒ほど切れてすぐにまた接続され正常動作。

これは発進時にエンジンの負担を減らすための動作と思われます。

何回か繰り返しているうちにクラッチが切れたままコンプレッサーが回らなくなりやっと再発。

いまだとばかりにコネクタを抜いて電圧を調べると正常に14V程度出ている(マジか)。
電磁クラッチへつながるコネクタ
そしてすぐにコネクタをつなぐとこれまた正常に電磁クラッチが作動しコンプレッサーが回り出す。

うーん・・・コネクタを抜いている間に電圧が復帰するのかな?

その後何回繰り返しても同じ。

これじゃわからんな~。

なんでコネクタを抜いて回路計で電圧を見たあと再接続するとコンプレッサーが動き出すのか?

試しに電圧を測らずコネクタを抜いてすぐまた接続してもコンプレッサーは回らず・・・

回路計で電圧を見て(14V出ている)から接続するとまた回り出す。

なんで~?

どこか接触不良でもあるのかとコードをくねくねしても変わらず。

その後何度も同じことを繰り返していると電圧はあるのにコネクタ接続後一瞬から数秒遅れて電磁クラッチが働くという症状が5回に1回程度出始めました。

あ~これかな・・・

ディーラーのサービスマンさんが言ってました。
「コンプレッサーが熱くなるとクラッチが作動しなくなる故障がある」
と。

停止した状態では風通しが悪くコンデンサーの温度が上昇し、コンプレッサーの温度も高くなります。

それで電磁クラッチが動かなくなるということか・・・

これは最悪の高額修理ですね。

電磁クラッチのみの交換はできないのでコンプレッサーとまるごと交換修理になります。

でも冷房なしはムリ。

そのうち症状が悪化して走行中も効かなくなることも考えられます。

12年15万キロ走行の車なのでよくもったほうだと思います。

すぐにディーラーさんへ電話してコンプレッサー交換修理を依頼しました。

部品が入荷したら修理に出します😊

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2024年7月23日 (火)

5室マルチ室外機を点検

マルチエアコン室外機(5室用)に接続された室内機1台だけが冷えないとの点検依頼をいただきました😊

マルチとは室外機1台に複数台の室内機を接続するタイプを言います。

こちらが室外機
マルチエアコン室外機
5室マルチということもあり結構大きいです。

冷媒管と電線もたくさん接続されています。
マルチ室外機に接続されている冷媒管と電線

カバーを開けると
室外機の側面カバーを開けた
右側に室内機への冷媒管が8本つながっています。

各室内機へは2本1組なので4台の室内機が接続され上2つの接続口は空きです。

なので5室用マルチ室外機に4台の室内機が接続されていることになります。

冷えないといわれる室内機は屋根裏部屋に設置されています。

試しにこの1台だけ設定温度を最低の16度にして運転すると室内機の吹き出し温度も下がり始めました。
(あれ、もしかして冷えるの?)

調べると室外機に接続された冷媒管のうちの1番上の2本が屋根裏部屋の系統。

管の温度も下がり始めました。
管の温度が下がり始めた
とくに問題はないような・・・

次にどの部屋の室内機がどの系統なのか調べるため1台ずつ追加で運転しながら温度を測定。

全室運転しても屋根裏の室内機は他の部屋と同等に冷えているようです。
(室外機の能力が各室へ分散されるのでその分弱くはなりますが)

この手のマルチエアコンは室外機にコンプレッサーが1つしか付いていません。

それをバルブや膨張弁というもので各室への冷媒の流れを開閉したり制御したりしています。

なので1台だけ冷えないとなればその制御の不具合などが考えられるのですがそうでもなさそう。

室内機の設置場所が屋根裏という環境によるものかもしれませんね。

今回はとりあえず設定温度などを調整していただき様子を見てもらうことになりました😊

来月にはこちらのお客さん宅でもう1台同じシリーズのマルチを異常がないか点検するのでもしかするとその時に比較し他の不具合を発見できるかもしれせんね。

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2024年7月20日 (土)

エアコンに漏電遮断器を設置

こちらのエアコン撤去したお客さん宅へ今度は取り付け工事に伺いました😊

エアコンの設置はすでに終わって電気工事をおこないます。

まずはこのコンセントから
古いコンセント
かなり年季の入ったものでアース端子はありますがこのままではエアコンに接続することはできないので交換します。

それに古いコンセントは発熱や発火をしやすいので交換したほうがいいですね。

外してみると
配線ねじ止め方式の埋め込みコンセント
やっぱりねじ止め方式でした。

しかもねじの頭がマイナスです。

古さを感じますねぇ、昭和50年代前半かな・・・

しかしこのコンセントを設置した電気工事屋さん、この接続で電気工事士の試験受けたら落ちますよ~😆

古いコンセントを撤去して電線をむき直しました。
古いコンセントを撤去
新しいものは差し込みタイプなので電線はまっすぐでOK。

そして新しいコンセントを取り付け。
新しいコンセントを取り付けた
下にアースターミナル端子があるのでエアコンからのアース線をそこへ接続します。

また壁内の配線の太さから電流定格15Aではなく20A・15A兼用のコンセントにしました。

100Vの場合、左の差し込み穴がTの字を横にした形のものが20A・15A兼用タイプです。

ここがLだと20A専用、lだとよく見る普通の15Aです。

さて次は分電盤へ
分電盤
該当回路のブレーカーがオンになってますが施工前に撮影した画像のため。
コンセント交換の時には事前にオフにしています。

ここには左にリミッター(電流制限器40A)が設置されており、その右横の5つのスイッチは各回路へ分岐された小ブレーカー。

上段の左から2番目が今回エアコンを設置した専用コンセント回路です。

しかしこの分電盤なにか抜けているような・・・

そう、現在では当然設置されているはずの漏電遮断器がありません。

古い建物では現在でも漏電遮断器のないところがあります。

漏電遮断器はその名の通り、漏電が起きたときに素早く検知して回路を遮断し事故を未然に防ぐもの。

エアコンでは”水気のある場所”に設置する場合、アースに加えて電源側に漏電遮断器を取り付けることになっています。

はて?水気のある場所とは・・・

例えば雨のかかる場所や水が漏出するところなどもそれに入ります。

だいたいエアコンの室外機は雨のあたる場所(専門用語では”雨線外”)に設置されることがほとんど。
(こちらに設置した室外機も該当しています)

またエアコンからは室内機、室外機から排水が出てくるため水が漏出するところにも該当する可能性が高いと思います。

それらのことから基本的にアースに加え漏電遮断器の設置が必要となるのです。

なので確認して必要であれば漏電遮断器を取り付けなければエアコンを使用できません。

分電盤のカバーを外しました。
分電盤のカバーを外した
ご覧の通り漏電遮断器を取り付けるスペースなどはありません。

そこで用意したのがこちら
小形漏電ブレーカー
小形漏電ブレーカー。

こちらに設置されている小ブレーカーと同じ形をしているため交換することで漏電遮断器の機能を追加できます。

もちろんそれには過電流遮断機能も付いているタイプでなければなりません。

今回は将来200Vのエアコンを使用する可能性も考慮し100V・200V兼用、20A、感度電流(漏電)30mAを選定しました。

この漏電ブレーカーは価格が高めなので予め200V兼用を付けるのは後々交換せずに済むための配慮。

ブレーカーに付属の説明書にはこのような注意書きが
ブレーカーの説明書
これ分かり難い説明ですね。

「電源側と負荷側を間違いなく接続」するように書かれているのに次の行には「都合上逆に接続する場合は・・・」と。

どっちだよ😆

今回交換する上段ブレーカーは下が電源側で上が負荷側なので「電源側と負荷側を間違いなく接続」であればブレーカーを逆さまに付けなければなりませんね。

しかしそんな変な付け方はどうかと・・・

逆接続はしてほしくない何かがあるのか・・・メーカーへ事前に確認しました。
(何年か前にも同じことを問い合わせたような記憶が)

回答は、
このブレーカー(品番末尾N)はどちらに電源側、負荷側を接続してもまったく問題なく逆接続可能。

それなら余計なことは書かないでほしいんですけど、わかりにくいですねぇ😆

交換しました。
ブレーカーを交換した
逆接続の場合は電源側、負荷側のラベルを貼るよう説明書に指示があるので付けました。

こんなの貼らなくても電気工事士であれば一目瞭然。

意味不明ですねぇ。

線間絶縁も問題なく測れるし・・・

まあそれはよしとして漏電遮断器にはテストボタンがあります。
漏電遮断器のテストボタン
漏電遮断機能が正常に働くか試すボタンです。

このブレーカーのテストボタンは指や爪で押すと落ちたレバーがバチンッと指に当たるので痛い思いをします。

ボールペンなどでレバーが落ちても当たらないよう斜め下から押すのが安全。

あ、そんなことはどうもでいいか。

交換が終わったらバスバーに黒いカバーを付けて
バスバーに黒いカバーを付けて
下には200V切替用の銅バーがありました。

分電盤のカバーを付けます。
分電盤のカバーを戻した
ブレーカーの下にテストボタンのステッカーを貼りました。

そして設置したエアコンの試運転。
エアコン室内機
エアコン本体の動作や電気工事したところに異常な発熱などないか確認して問題はありませんでした。

室外はこんな感じ。
エアコン室外機
無事終了となりました😊

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http://aircon.la.coocan.jp/

2024年7月17日 (水)

へぇー、耐塩害仕様

以前にも工事で伺ったお客さんからエアコン設置の依頼をいただきました😊

現場は横浜市内の集合住宅。

さっそく取り付け工事開始。
据付板を壁に取り付けた
据付板を取り付けました。

壁にはアンカーが2箇所、公団ボルトピッチの45cmで設置されていたのでそれをそのまま使用。

たまにアンカーが壁から出過ぎていて本体背面にぶつかって取り付けられないことがありますが・・・

こちらの機種は背面の懐が深くその心配はありません😄
(上下逆さまに置いてます)
室内機背面の懐が深い
取り付けるのは三菱電機のGVシリーズ23年モデルです。

壁の配管穴は下の方にあります。
配管穴が下の方にある
30数年前の建物らしいのですが、この穴はその時代に流行っていたFFクリーンヒーター用の吸排気管を通すために開けられているもの。

まだエアコンが一家に一台から各部屋へと普及し始めた頃です。

なので壁のアンカーとエアコン専用コンセントはそれ以降に後から設置されたものです。

室内機を掛けて配管します。
室内機を掛けて配管
室内を通る排水管は結露防止のため断熱ドレンホースというものを使用します。

だいたいの形ができました。
室内を配管中
このあとテープで仕上げます。

工事後の画像ですが室内完成。
室内の仕上がり

外側の配管を行います。
外側の配管を行う
外に出るところまで断熱ドレンホースを使用。

そこから屋外用のドレンホースを接続するためカフスを接着して取り付けます。
断熱ドレンホースの先端にカフスを接着

配管処理が粗方おわったら室外機を準備しますが、
室外機が耐塩害仕様
梱包を解くとなんと耐塩害仕様。

ここは横浜といっても海までは遠く塩害地域ではありません。

ネットで購入したらたまたまこれが来たらしいです。

ラッキーですね。

塗装やねじ、その他がサビにくい仕様になっています。

受注生産品だと思うのでどこかの現場で余ったものではないでしょうか。

こんなところにカバーが付いていました。
耐塩害仕様で端子台にカバーが付いていた
標準仕様にカバーはありません。

そして室外機も設置完了。
室外機を設置完了
この日は湿度が高く注水試験する前にドレン排水が出始めます。

その他もチェックして作業終了となりました😊

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2024年7月15日 (月)

作業車のエアコン不調?

先日、猛暑のときドライブスルーに寄った時の事
作業車のエアコン
窓を開けたまましばらく店員さんから声がかかるのを待っていると・・・

ん?なんだかエアコンが効かなくなったような🤔

吹き出し口の風がだんだん温風に。

やばい、とうとう壊れたか😰

いやこんな時期に壊れてもらっては困る・・・

エアコンのないところで仕事するんだからせめて車に乗っている時だけは・・・たのむ~

その後少し走行してもまったく効かず、走りはエアコンOFFのときのように軽い・・・

コンプレッサーが圧縮していないのか、はたまた冷媒が抜けたか。

でも急に冷媒が抜ければ音で気づくはず。

車を止めて音を聞いてみるとコンデンサー(凝縮器)を冷却するファン(ラジエターと共用)は回るのにコンプレッサーは動いていない感じ。

A/Cスイッチをオンオフしても変わらず。

もうだめか・・・試しにエンジンを切って再始動してみると、コンプレッサーが回るようになり冷房が効き始めました。

ホッ・・・よかった一安心。

こうなった原因を考えてみました。

気温が35度以上ある状況にてドライブスルーで停車中に窓を開けていたときに起きた事象。

考えられるのは冷媒サイクルの高圧異常。

業務用エアコンでいうところの高圧カット。

ヒートポンプは室温や外気温が高いと冷媒の圧力が高くなります。

冷房時は室外側の熱交換が不十分な状態で運転を続けるとコンプレッサーの吐出圧力がどんどん上昇して危険なため、ある圧力以上になると強制停止させる保護装置です。

その信号をコンピューターが受け取り一時的に停止させていたのではないか・・・

そこでディーラーさんへ電話してサービスマンの方と話をしたところ当方の作業車には圧力などによる保護装置は付いておらず、コンプレッサーの電磁クラッチかリレーなどの不具合が考えられるとのこと。

うーん、そうか~・・・予想と違った。

安い車には保護装置など付いていないのか・・・ざんねん😂

コンプレッサーを修理すのは高価なのでとりあえず安価なリレーだけでも交換しておこうとディーラーで購入しました。
リレー
その間はまったく異常は起こらずエアコンは正常運転。

リレーはあわてて交換する必要もなさそうなのでちょっとエアコンの構造を見るためボンネットを開けてみました。
(車のエアコンはしっかり見たことがありません😅)

どれどれ・・・

これってどうみても圧力センサーか圧力スイッチだよねぇ。
圧力センサー?圧力スイッチ?
パイプは車内のエバポレーター(蒸発器)手前の減圧弁に向かう中温・高圧・液(中を流れる冷媒の温度・圧力・状態)のライン。

ここで高圧圧力異常を検知したのでは?

それならば、暑いときに一時的に止まり、その後は問題なく冷えるのも合点がいきます。

やはり高圧異常でコンプレッサーを止めた可能性が高そうですね。

しばらくはこのまま様子を見ますが入手したリレーは壊れたときのために保管しておきます。

今回はちょっと焦りましたがどうやら保護装置の作動だったようです😊

あ、そうだ・・・こういう記事をアップすると車のエアコン修理依頼がきそうですが当店では行っておりません。

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2024年7月10日 (水)

やはりこの検知器が1番

2020年11月に当方で取り付けたエアコン(こちらの記事)が冷えなくなったとの点検依頼をいただきました😊

まずは基本的なことから調べます。

冷房運転して室外機のバルブを確認すると、
室外機のバルブが凍り始めた
液管温度がマイナス5℃、徐々に凍り始めました。

これでは室内機から冷風は出ません。

しかし、まだこの状況では冷媒漏れなのか室外機内部の故障なのかはっきりしません。

ゲージマニホールドを接続して停止時圧力は
停止時圧力
気温30度越しで1.4MPaと低い。

やはり冷媒漏れか・・・

でも室外機内部の部品不良だと先ほど冷房運転したことによりこの日の気温での飽和圧力2MPa程度へ上昇するまでには時間がかかる場合がある。

より確実に判断するには再度冷房運転。
低圧圧力
0.6MPaまで低下と低め。

しかしそれよりは下がらないことを確認したので冷媒漏れで確定です。
(そういうものと思ってください😊)

さてつぎは漏れ箇所を探します。

バルブの接続部には漏れの形跡はありません。

近年のエアコンのガス漏れと言えば室内機の熱交換器からというのが定番。

さっそくリークディテクタ(冷媒漏れ検知器)で調査すると
冷媒漏れを検知
室内機左端の吹き出し口で冷媒を検知。

熱交換器から漏れた冷媒は空気より重いため吹き出し口にゆらゆらと落ちてきます。

漏れ箇所は熱交換器のようですがかなり微量の漏れ。

検知器の感度はHi(高感度)設定。

高感度を維持するためオートゼロ調整はOFFにしてあります。
検知器の感度はHi
それでも検知ランプは上2つ残してそれ以上点きません。

しかもかなり遅れた反応(ここまで反応するまで30秒以上)です。

オプションで¥8000近くする冷媒センサーも毎年のように交換し、前回取り替えてからそれほど使用していないので問題ないと思いますが。

感度をMid(中)以下に設定するとまったく検知しなくなりました。

そこで骨董品レベル?の古~い検知器を出しました😅
古い冷媒検知器
即反応が出ました(アナログメーター)

感度はMid(中)でメーターが振り切れ、ここまで反応するのに要したのはわずか1秒ほど。

格のちがいを感じます。

パイロットランプはメーターと同期して緑から赤へと色が変化します。

感度をLo(低)にしても
感度Loでも検知
これだけ反応が出ます。

熱交換器からの漏れで確定です。

やっぱりこの検知器が1番いいかな。

20年位前に導入したものですがセンサー交換はしたことがありません。

センサー交換はメーカー修理になるのですが古すぎてもう対応していないと思います。

しかも対応表にこのエアコンの冷媒R32は出ていません。

それでも現行品を凌ぐレベルの感度があります。

表の〇〇g(グラム)とあるのは検知できる年間の冷媒漏れ量。

なお感度Hiはいろいろなガスや水蒸気?などに過敏に反応するのであまり使いません。

話は冷媒漏れの件に戻りまして、

熱交換器からの冷媒漏れ修理は高額でだいたい6~8万円前後が相場。

エアコンを買い替えたほうがいいレベルです。

しかしこちらのエアコンは購入からまだ4年目。

エアコン本体の冷媒回路の主要部品はメーカー保証が5年間ついています。

メーカーさんにも漏れを確認していただき無償で修理してもらえることになったそうです😄

熱交換器からの冷媒漏れは漏れる量が微量のため漏れ始めてから発覚するまで長期間かかるので厄介。

発覚した時には保証期間が過ぎていたなんてケースもよくあるのでご注意ください。

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2024年7月 8日 (月)

壁面の室外機から騒音

都内の木造一戸建てにて、壁面に取り付けられた室外機から騒音が出る、との点検依頼をいただきました😊

壁面に室外機を取り付けると室内に振動音が響くのはめずらしいことではありません。

しかしメールで送られてきた内容からするとちょっと異なるようです。

エアコンはある量販店で購入し設置してもらったそうです。

現地到着。
壁面に取り付けられた室外機
壁面金具で壁に取り付けられています。

画像ではわからないかもしれませんが、室外機は前側に傾いています。
(奥にある垂直の排水管と見比べるとわかりやすいかも)

試しに冷房運転を入れてもらうとコンプレッサーの振動が大きいときに「カタカタ・・・」と壁に硬いものがぶつかっているような音が。

やはりこれか・・・
壁面金具の下部が壁にあたっている
壁面金具の下の部分が壁に直接あたっています。

本来この部分は壁から離れるはずなのですが。

これは調整不良です。

その部分を下から見ると
壁面金具の下に調整用のボルトが見える
ボルトがあります。

このボルトはプラスドライバーで回せるようになっています。

さらに下から見ると
壁面金具のアジャスター
壁側にゴム足がついていてアジャスターになっているのです。

このゴムで壁に着くように調整すれば騒音は抑えられます。

室外機を持ち上げるように力を入れ、金具を壁から浮かしてボルトを回すと
壁面金具のアジャスター調整
少し壁から離れました。

この調整は本来室外機を載せる前に行う作業。

前傾になっていた室外機も少しずつまっすぐに近づきます。

しかしその作業中なんだか金具のどこかが緩んでいるような感覚が・・・

ここだ
壁面金具のボルトナットが締め付けられていない
金具同士を接続しているボルトナット。

ナットは手で回ってしまう状態でまったく締め付けられていません。

もう1か所も同様の締め忘れ。

オイオイ、なんだか室外機の下に入るのが怖くなってきましたよ😓

レンチで締め付け
壁面金具のボルトナットを締め付ける
ほかにも締め忘れがないか念のため確認しました。

さらにアジャスターを回します。
壁面金具のアジャスター調整完了
しっかりゴムで支えられ調整完了です😊

金具があたっていた部分は壁の塗装がちょっとはがれていました。
金具があたっていた部分の塗装はがれ
ここで音が発生していたのだと思います。

なお当店では壁面に室外機を取り付ける工事は現在おこなっておりません。

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2024年7月 5日 (金)

エアコン点検そして入替工事へ

室内の配管カバーから水が落ちるという点検依頼をいただきました😊

現場は川崎市内のマンション。
点検、配管カバーから水が落ちる
このように室内に配管カバーを取り付けるとそこから水が落ちるケースがあります。

その原因の多くは断熱の劣化や配管穴パテの隙間から入り込む高温多湿の外気の影響。

パテの隙間は経年によるはがれやパイプ断熱材のやせ細り、マンション大規模修繕工事等での室外機やパイプの移動によるものです。

さてまず気になったのはこの配管カバー
室内に取り付けられている配管カバー
これって外壁用に使われる種類ですが・・・

ちょっと見た目がいまいちですね。

ま、それはいいとして室内機から横へ水平に取り付けられていて、これはよいことではありません。

これではドレン排水の流れがわるくスライムが溜まったり、異音が出やすくなります。

カバーのフタを外しました。
点検のため配管カバーのフタを外した
中にはどういうわけか電源コードまで入ってますが。

コードは配管穴の中にまで入りそこから折り返して室内機右横のコンセントへとつながっています。

ドレンホースは断熱がされていない屋外用のもの。
室内に屋外用のドレンホースをそのまま使用している
これでは結露します。

配管穴からは外側のパテに隙間があり外気が入ってきています。

なので断熱のされている冷媒管でも結露を起こしていたことでしょう。

それらの水がカバーから出ていたと思われます。

そしてこれ、
電源コードがつぶれている
電源コードがカバーに挟まれつぶれていました。

ちょうどフタを固定するねじの部分です。

角度を変えると変形がよくわかります。
電源コードがつぶれて変形している
中の素線が切れているかもしれず危険。

むかしから電気機器の電源コードが家具やベッドに挟まってそこから発火するケースが報告されていますし・・・

点検が終わり、エアコンの使用年数からして修理ではなく買い替えていただくことになりました。

その後、見積もりを出して工事の依頼をいただきました。
(ありがとうございます😄)

― 後日の工事 ―

室外機から取り外し作業を開始。
室外機から取外し作業を開始

外壁の配管カバーは再使用します。
外壁の配管カバーは再使用する
中のパイプ電線類は新品へ交換です。

室内の配管カバーは勾配をつけるため取り付けなおすのですが室内用のものに交換します。

撤去が終わり取り付け開始、据付板と配管カバーの受けを壁に付けました。
据付板と配管カバーの受けを付けた

今回、室内機を壁に掛ける前にこれを本体内部に取り付けます。
無線LANアダプタ
無線LANアダプタ。

スマホで遠隔操作したりするためのオプションパーツのボードです。

室内機のグリルを外して付けました。
無線LANアダプタを室内機に取り付けた
本体内にボードを取り付け、コネクタを制御基板に差し込みました。

その後、撮影を忘れて作業に没頭😅

工事完了。
エアコンの取り付け工事が終わって試運転中
試運転中です。

新しい配管カバーは室内用のもの。

横引き部分はドレン排水のため少し斜めにしてあります。
(1/50勾配程度)

もちろん屋外側へ出るまでのドレンホースは断熱付きの室内用を使用。

配管穴には室内側と室外側の両方でパテ埋めをして、室外側はパテの上からはがれ止めのコーキングを塗布しました。
(外気の流入防止)

そしてこちらは新しい室外機。
設置した新しい室外機
なにやら白っぽい管が床にありますが。

それは今回取り付けた塩ビ管(ドレン管)です。
取り付けた塩ビ管(ドレン管)
エアコンの排水ドレンはベランダの排水溝まで延ばすようマンションの管理組合などからの指示があったそうです。

しかしドレンホースで延ばすと波打ったり、詰まったりするので塩ビ管で行いました。

室内機からのドレンホースと塩ビ管接続部
室内機からのドレンホースと塩ビ管接続部

こちらは室外機からのドレンホースと塩ビ管接続部
室外機からのドレンホースと塩ビ管接続部
どちらのドレンも正常に排水され作業終了です😊

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http://aircon.la.coocan.jp/

2024年7月 1日 (月)

あれからもう12年・・・

いつも工事の依頼をくださる賃貸住宅経営をされている大家さんから今回も連絡が入りました😊

あ、ちなみに現在大家さん関連の新規依頼は受け付けておりません。

今回は住んでいた方が引っ越されたため、次の契約までの間に古くなったエアコンを入れ替えることに。

まずは撤去に伺いました。
撤去する室外機
室外機に冷媒を回収してから取り外します。

エアコンはまだ使えるのですが、取り付けてから12年ほど経っているので次の入居者さんが住んでいる間に故障するのは避けたいという大家さんの気配りです。

なおこちらのエアコンはこの住宅が新築工事の時に当方で取り付けたもの。

あれから12年も経ったとは😅ついこのあいだのような・・・

こちらの住宅は全部で3戸、そこに9台設置されています。
(1戸につき3台)

今回工事するのは2階の部屋。
外壁には2階から配管カバーで配管してある
下まで配管カバーで施工してあります。

室外機を撤去
室外機を撤去した
手前と奥の2台を入れ替えます。

ここは新築時も梯子で苦労しました。
梯子が急角度でしか掛けられない
そのときと全く同じ掛け方で作業しましたが・・・

なにしろ85度の角度で立てています。

奥の方はだんだんと壁と塀の間隔が狭くなっているのです。

ブロック塀の上に梯子を置いてそこから外れて落ちないようにラッシングベルトで金属フェンスに固定しました。

後方に重心がいくと倒れるので梯子にしがみつくように登らなければいけません。

施工中、パイプなどを押すように力を入れるとすぐに梯子が壁から浮きます😅

ぼかしているので見えませんがこちらの金属フェンスの上部は槍のような形になっているので万一落ちたら串刺しです😱

エアコン工事も危険なことばかりなので人にお勧めできる業界ではありません。

今回、配管カバーのフタは取り付けの時まで外したままにします。
配管カバーの中のパイプを撤去した

外したカバーのフタはリビング前のウッドデッキの下に置いておきます。
ウッドデッキの下
前に住んでいた方のじょうろが奥に落ちてますね。

こちらの賃貸住宅はすごく洒落た造りで設備も豊富。

マンションではないのにエントランスはオートロック。

駐車場も完備でしかも駅から近い。

至れり尽くせりですね。

室内機を撤去します。
室内機を撤去する

外し終わると室内機裏の壁紙クロスが周囲と異なります。
室内機裏と周囲の壁紙が異なる
これまでに居住者が入れ替わる際にエアコンを外さず壁紙を張り替えたことによるもの。

新しく取り付ける室内機から境目がはみ出す可能性が高いため、周囲のクロスも全部張り替えることになりました。

なので取り付け工事はその後になります。

配管穴のスリーブは邪魔になるので抜いておきます。
壁紙を張り替えるため配管穴のスリーブを抜いておく

そしてクロス屋さんによる張替えが終わって取り付け工事に伺いました。
エアコン取り付け工事を開始する
壁についているのは粉が落ちないようにする養生です。

そして新品を設置完了。
新品のエアコンを設置完了

配管カバーは元通り。
外壁の配管カバー

室外機
新しい室外機

ブロックの上にプラスチックのベースを使っているので滑り止めにねじを打ちました。
滑り止めにねじを打った
もう1台もほぼ同じ施工です。

施工時に大家さんは立ち会われないので試運転はひとりで行い作業完了😊

戸締り確認して主幹ブレーカーを落とし、カギをかけて撤収しました。

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