こちらのエアコン撤去したお客さん宅へ今度は取り付け工事に伺いました😊
エアコンの設置はすでに終わって電気工事をおこないます。
まずはこのコンセントから
かなり年季の入ったものでアース端子はありますがこのままではエアコンに接続することはできないので交換します。
それに古いコンセントは発熱や発火をしやすいので交換したほうがいいですね。
外してみると
やっぱりねじ止め方式でした。
しかもねじの頭がマイナスです。
古さを感じますねぇ、昭和50年代前半かな・・・
しかしこのコンセントを設置した電気工事屋さん、この接続で電気工事士の試験受けたら落ちますよ~😆
古いコンセントを撤去して電線をむき直しました。
新しいものは差し込みタイプなので電線はまっすぐでOK。
そして新しいコンセントを取り付け。
下にアースターミナル端子があるのでエアコンからのアース線をそこへ接続します。
また壁内の配線の太さから電流定格15Aではなく20A・15A兼用のコンセントにしました。
100Vの場合、左の差し込み穴がTの字を横にした形のものが20A・15A兼用タイプです。
ここがLだと20A専用、lだとよく見る普通の15Aです。
さて次は分電盤へ
該当回路のブレーカーがオンになってますが施工前に撮影した画像のため。
コンセント交換の時には事前にオフにしています。
ここには左にリミッター(電流制限器40A)が設置されており、その右横の5つのスイッチは各回路へ分岐された小ブレーカー。
上段の左から2番目が今回エアコンを設置した専用コンセント回路です。
しかしこの分電盤なにか抜けているような・・・
そう、現在では当然設置されているはずの漏電遮断器がありません。
古い建物では現在でも漏電遮断器のないところがあります。
漏電遮断器はその名の通り、漏電が起きたときに素早く検知して回路を遮断し事故を未然に防ぐもの。
エアコンでは”水気のある場所”に設置する場合、アースに加えて電源側に漏電遮断器を取り付けることになっています。
はて?水気のある場所とは・・・
例えば雨のかかる場所や水が漏出するところなどもそれに入ります。
だいたいエアコンの室外機は雨のあたる場所(専門用語では”雨線外”)に設置されることがほとんど。
(こちらに設置した室外機も該当しています)
またエアコンからは室内機、室外機から排水が出てくるため水が漏出するところにも該当する可能性が高いと思います。
それらのことから基本的にアースに加え漏電遮断器の設置が必要となるのです。
なので確認して必要であれば漏電遮断器を取り付けなければエアコンを使用できません。
分電盤のカバーを外しました。
ご覧の通り漏電遮断器を取り付けるスペースなどはありません。
そこで用意したのがこちら
小形漏電ブレーカー。
こちらに設置されている小ブレーカーと同じ形をしているため交換することで漏電遮断器の機能を追加できます。
もちろんそれには過電流遮断機能も付いているタイプでなければなりません。
今回は将来200Vのエアコンを使用する可能性も考慮し100V・200V兼用、20A、感度電流(漏電)30mAを選定しました。
この漏電ブレーカーは価格が高めなので予め200V兼用を付けるのは後々交換せずに済むための配慮。
ブレーカーに付属の説明書にはこのような注意書きが
これ分かり難い説明ですね。
「電源側と負荷側を間違いなく接続」するように書かれているのに次の行には「都合上逆に接続する場合は・・・」と。
どっちだよ😆
今回交換する上段ブレーカーは下が電源側で上が負荷側なので「電源側と負荷側を間違いなく接続」であればブレーカーを逆さまに付けなければなりませんね。
しかしそんな変な付け方はどうかと・・・
逆接続はしてほしくない何かがあるのか・・・メーカーへ事前に確認しました。
(何年か前にも同じことを問い合わせたような記憶が)
回答は、
このブレーカー(品番末尾N)はどちらに電源側、負荷側を接続してもまったく問題なく逆接続可能。
それなら余計なことは書かないでほしいんですけど、わかりにくいですねぇ😆
交換しました。
逆接続の場合は電源側、負荷側のラベルを貼るよう説明書に指示があるので付けました。
こんなの貼らなくても電気工事士であれば一目瞭然。
意味不明ですねぇ。
線間絶縁も問題なく測れるし・・・
まあそれはよしとして漏電遮断器にはテストボタンがあります。
漏電遮断機能が正常に働くか試すボタンです。
このブレーカーのテストボタンは指や爪で押すと落ちたレバーがバチンッと指に当たるので痛い思いをします。
ボールペンなどでレバーが落ちても当たらないよう斜め下から押すのが安全。
あ、そんなことはどうもでいいか。
交換が終わったらバスバーに黒いカバーを付けて
下には200V切替用の銅バーがありました。
分電盤のカバーを付けます。
ブレーカーの下にテストボタンのステッカーを貼りました。
そして設置したエアコンの試運転。
エアコン本体の動作や電気工事したところに異常な発熱などないか確認して問題はありませんでした。
室外はこんな感じ。
無事終了となりました😊
http://aircon.la.coocan.jp/