ドレンパン交換修理
以前こちらにアップしたドレンパン割れのお客さん宅へ交換修理に伺いました😊
箱は長さ90cm位あります。
割れ物注意のシールが箱に貼りつけてあり、中もしっかりクッション材で養生されていました。
これはドレンパンのみではなく組品(アッセンブリー)になっていてドレンホースや上下左右のルーバー、モーターなどが組み込まれた状態です。
ドレンパンのみという部品設定もありましたが、周辺部品を組み換えるのが大変らしくメーカーさんの勧めで組品にした次第です。
組み換えで工賃が高くなっては意味ないですからね。
なおここにあるドレンホースは今回使用しません。
ホースも新しいものに交換となるといろいろ作業が増えてしまうため、現在使用中のドレンホースに差し換えます。
余った新しいホースはお客さんへ渡しました。
ドレンパンを外すには右にある電装ユニットを移動させる必要があります。
しかしこのエアコンは配線が多い😅
これを全部外すのはたいへんです。
室外機へつながる連絡電線(ケーブル)を抜いて下部だけを右にずらしました。
これでなんとかいけそうです。
ドレンパンを本体に固定しているねじを外すことができました。
問題はドレンホースを固定しているねじ
通常のドライバーではムリ。
こんなラチェット式ドライバーで回しました。
しかし周囲を囲まれ取っ手を大きく振ることができません。
ちょっと回しては1山「カチッ」(ラチェットの音)、またちょっと回しては1山「カチッ」と根気で勝負😅
なんとか取り外せました。
制御基板からルーバーモーターなどにつながる3つのコネクタを抜きます。
配線をほどいてロックを外しドレンパンがとれました。
送風ファンと熱交換器の下部が見えます。
横に長い熱交換器から落ちてくる水を受けるのがドレンパンの役目です。
そのほかに本体背面の樋から流れ出てくる水もこのドレンパンに落ちるようになっています。
ひびの入ったところは付着した汚れも裂けてます。
こちらの左端にはドレンホースがつながっていないので製造時にゴム栓がしてあり冷房・除湿時に水が溜まります。
なので割れた部分から水が染み出ていたと。
ホースもなにもつながっていないのでなんの力も加わらない部分ですが、このようにどういうわけか自然に割れてしまうことがあるのです。
それには冷暖房の温度変化による伸縮などが関係しているかもしれませんね。
さて新しいドレンパンを本体にセットしドレンホースを接続してねじ固定。
基板にコネクタ接続
結束バンドは取り外しの際に切ったので新しいもので再度結束。
そして室内機本体のカバーを取り付ける前に配線の状態を確認。
なにを見てるかって?
ここには熱交換器に接続されたアース線やサーミスタ、その他の配線がたくさんあります。
それらの配線類に熱交換器や銅管の結露水が伝わり電装ユニットへ流れ出ないか、また途中あらぬところへ滴下しないか見ています。
あやしいところは修正しました。
そして試運転と排水試験をして水漏れはなくなりました・・・あれ?
何か部品がない🤔
あ、これだ・・・
プラズマクラスターユニットを撤去したドレンパンから外して取り付けました。
ユニットからは「ジー・・・」とプラズマの小さな音が出て機能しています。
組品だから全部ついていると思ったら
(メーカーからもらった展開図、一応ぼかしてます)
このプラズマクラスターユニットは別部品でした😅
この機種のプラズマクラスターユニットは寿命が来たらユーザーが簡単に交換できるようになっています。
ロックを外してスライドするだけです。
さてこれにて作業完了😊
水漏れは解消されました。
余談ですがエアコンからはいつ水漏れが起きるかわからないので室内機の下に濡れて困るものや電気製品などを置いてはいけません。
このことは取扱説明書にも記載されています。
よくテレビとか無線LAN機器などを置いているお宅を見かけますが・・・ご注意くださいませ。
http://aircon.la.coocan.jp/
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