隠蔽配管から露出配管へ(2台目)
前回に続き2台目の工事です😊
こちらはリビングで冷房能力4.0kW(14畳用)が設置されています。
24年前の当時としては大きめの能力ですね。
新しいエアコンを露出配管で設置するにあたり、左側方の壁が外壁に面しているのですがそちらには配管穴を開けられるところがありません🤔
事前の調査、打ち合わせにおいてお客さんからの提案で本体背面側にある部屋を通して外壁へ配管することになりました。
冷媒管のガス管側の太さは4分(Φ12.7mm)です。
冷媒がR22の頃は冷房能力4.0kWあたりから4分管が使われていたような気がします。
現在では6.3kW以上が4分で5.6kWまでは3分管(Φ9.52mm)です。
またこれが隠蔽配管の欠点なのです。
冷媒管は差し替えられないので、もしこの隠蔽配管を使用する場合は強制的に能力大きい6.3kW以上のものを設置することに。
なので露出配管で施工したほうが能力選択の自由度が高いということになります。
撤去完了
パイプの出ていた穴を利用し隣の部屋へ貫通して配管するつもりでしたが予定変更。
本体右背面の位置に新たに開けなおします。
その理由は・・・
パイプの出ていた穴が歪なため。
これではスリーブ(筒)を付けてもきれいに塞ぐことができず、壁内の空気と縁が切れません。
配管穴を開けてスリーブを通し、据付板も取り付けました。
パイプの出ていた穴は塞ぎました。
そして室内機を設置
冷房能力5.6kW(18畳用)にアップです。
200V機なので別にアース線を接続しなくてもコンセントに電源プラグ(3極)を差し込めばアースがつながります。
そしてこちらが室内機背面側に位置する隣の部屋
左には室内機から出ているパイプと電線。
右側面の壁に外壁に抜ける配管穴を開けました。
(もちろんここにもスリーブを付けました)
真ん中にある黒い点は柱の位置を探る道具です。
樹脂製の配管カバーで施工するためそれを柱にねじで固定します。
曲がらないようにラインを引いてから配管カバーの受けを付けました。
でもちょっとわかり難いのですがよく見ると右下がりになっています。
これは排水勾配のため。
排水には結露防止の断熱ドレンホースを使用するので1/50(1mにつき2cm)の勾配をつけました。
そのように配管穴の高さもあわせて開けています。
室内の配管完了
この配管カバーは主に室内に使用されるねじの見えないタイプです。
そして外壁の配管と室外機設置
こちらのカバーは主に屋外に使用するタイプです。
室外機の右側になにかグレー色の管が立ってますね。
今回お客さんのご希望でドレン排水管をバルコニーの排水口まで配管することになりました。
距離があるため塩ビ管で施工。
エアコンは室内機から出てくる排水だけではありません。
室外機のドレンも接続しました。
塩ビ管には室内機2台と室外機2台の計4本が合流して流れます。
バルコニーに水平なところがあるため通常より太めの塩ビ管を使用しました。
そしてこの部分は
水を流し込むための立ち上げ管です。
(上部のキャップを外して流します)
室内機から出てくる水は雑菌を多く含むためスライムのようなものが管内に溜まりやすくなります。
冷房・除湿のシーズン前やその後などにここから水を流して排水の通りをよくしていただくために付けました。
試運転チェックを行い、排水もすべて問題なく完了となりました😊
http://aircon.la.coocan.jp/
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