一戸建てエアコン入替工事(取付)
それでは前回に続いて取り付け工事作業を行います😊
まずは壁の配管穴にスリーブの取り付け。
これにより
・パイプ、電線類の保護
・壁内の空気流入の防止
・虫の出入り防止
などに効果があります。
こちらが取り付ける新品のエアコン。
設置場所の寸法に制限があるので小さめのものを選んでいただきました。
(幅約73cm)
いままで設置されていた室内機は右側面の壁との隙間がほとんどなかったのですが今度は余裕ができるでしょう。
本体は小さいのですが冷房能力は5.6kW(18畳用)です。
据付板を取り付けました。
壁の中空部分には金属製のかさ式ボードアンカーを、中央付近の柱にはねじを打ち込み強固に固定。
下に黒い物体がついてますがその部分の縦ラインに間柱(細い柱)があります。
前回固定していたねじ穴(据付板の上にある点)を見ると柱から左右にはずしてしまっていたのがわかります。
室内機に電線をつなぎ、本体から出ているドレンホースを左に差し替えたら引っ掛け準備完了。
(室内機は天地さかさまにおいてあります)
でも今回は掛ける前にやらなければならないことがあります。
外から冷媒管を差し込みます。
先端はフレア加工(室内機の冷媒管と接続するための加工)をしてあります。
冷媒管は断熱の被った銅管なので今回のような本体の左背面に配管穴がある場合は先に差し込んでおく必要があります。
そして本体の冷媒管と接続できるように寸法を測り曲げます。
太い方の管(3分管=Φ9.52mm)は急角度に曲げると折れるのでスプリングベンダーを使用しました。
スプリングベンダーは銅管の中に差し込んでつぶれや折れを防止することができます。
室内機を掛けました。
冷媒管の接続、断熱、各テーピングしドレンホースや電線などを適宜処理します。
が・・・この日は雨模様。
ときおりパラパラと降ってきます。
配管カバーの交換と室外機周辺への配管まで終わりました。
雨雲レーダーでは本降りの雨が10分後にはやってきます。
エアコンは基本的に雨の降る中でする作業ではありません。
冷媒管内に水滴などが入ると真空乾燥しても取り切れず不具合を起こしたり寿命を縮める原因になります。
また、配管カバーの配管穴出口付近を防水するシーリング材も壁やカバーが濡れていると弾かれて付きません。
ここは作業中止と判断し日を改めて伺うことにしました。
そして再訪問し室外機へ接続。
あとは真空ポンプを接続し真空引きをしながら配管穴出口の穴埋めと出口カバーの取り付け、シーリング材塗布をします。
室外機の置台にはコンクリートブロックを使用しズレ防止にねじで固定しました。
いつものように試運転の状態をお客さんと確認し問題なく作業終了、といいたいところなのですが・・・
こちらに設置されているエアコン用コンセント
200V用のエアコンではプラグを差し込むことでアースが接続されるようになっています。
ところが計測したところこのアース端子はコンセント裏に接地線が接続されていないようで使えません。
いままで室外機にもアース線はありませんでした。
(アースなしの状態)
エアコンは保安のため基本的にアースと漏電遮断器、両方の設置が義務付けられています。
他に3台のエアコンが設置されていますがすべてアースが接続されていないようです。
(コンセントにアース端子がないそうです)
あれまぁ・・・どこのエアコン屋さんだか知らないけどお願いしますよ~
接地抵抗計持ってないからアース工事できないとかですかねぇ?
ま、これを持っていても使い方がわからないと使用できませんが。
それ以前に電気工事士でなければできませんけれども。
ということで後日アース工事(接地工事)を4台分おこなうことになりました。
エアコンの漏電による点検依頼はときどきあるのでアースは安全のため必要ですね。
http://aircon.la.coocan.jp/
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