壁から抜けるボードアンカー
前回の記事では落下しそうな室内機について書きましたが、今回は実際に壁から抜けたボードアンカーを見てみましょう。
昔からエアコンが落ちる定番と言えばこれ
ねじ込み式ボードアンカーです。
施工が楽で材料費が安いため、いまでも使用している業者さんがいるようですが、各エアコンメーカーからはずいぶん前から使用禁止となっているもの。
抜けた壁の穴は
内面がフラットになっており、石膏ボードが崩れ抜けたことがわかります。
このアンカーは石膏部分に荷重が掛かるため保持力が弱く、いったんボードが崩れると簡単に抜けてしまいます。
つぎは金属製かさ式ボードアンカーの抜け。
こちらはメーカー推奨のボードアンカーなのですが、抜けてしまい石膏ボードの周囲までが崩れ膨らんでしまっています。
その原因はボードアンカーの施工不良。
傘が変形しボードを崩してしまうほど開ききっています。
これについては当店サイトにあるこちらのページもご参照いただければと思います。
またこのボードアンカーは石膏ボードの厚みに合わせたものを使用しないといけません。
安いからといって壁厚に合わない短いものを使用すると傘がボードの中(石膏部分)で開いて破壊します。
長すぎれば固定されずカタカタ動いてしまいます。
これらのようにボードアンカーの選定や使用方法が間違っていると設置後数年経ってから突然室内機が落下なんてことに。
そして抜けてしまうと石膏ボードに大きな穴や崩れが発生し同じ場所には取り付けられなくなります。
場合によっては壁の補修工事から行うことになってしまう事例もあります。
ボードアンカーは適正な種類、長さ、施工がそろって本来の保持力が出ます。
http://aircon.la.coocan.jp/
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