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2024年4月 3日 (水)

エアコンの漏電

エアコンから漏電しているとのことで点検の依頼をいただきました😊

場所は渋谷区にあるマンションの一室。
(今回はエリア外出張しました)

分電盤の主幹漏電ブレーカーが落ちて、電力会社に調べてもらったところエアコンが漏電していることが判ったそうです。

現地到着。
漏電しているエアコン
電源プラグは抜いてあります。

本体を見ると製造は2020年。

さっそく絶縁抵抗計で抵抗値を確認します。
絶縁抵抗計は0Ω
0Ωを指して完全に漏電状態ですね。

次に室外機に移動して漏電が室内機側と室外機側のどちらかを確認することにします。
室外機

右側面のカバー
室外機右側面のカバー
ここを開けます。

端子台と室内機から配線されたケーブル
室外機端子台
ケーブルのシース(ねずみ色の外装)はむき過ぎですね。

たまにここから漏電することもあります。

端子台からケーブルを抜きました。
端子台からケーブルを抜いた
これで電気的に室内機側と分離できました。

そして室外機の端子台を絶縁抵抗計で計測。
室外機内部で漏電している
室外機内部で漏電しています。

室外機の外板を開けて内部を調べます。
室外機の外板を開けて内部を調べる
上部に制御基板が設置されていましたが金属箱に入っておりメンテ性がいまいち😓

すぐ下に圧縮機(コンプレッサー)につながるコネクタがあります。

それならば、とこのコネクタを外します。
圧縮機のコネクタを外した

この状態で再び端子台で絶縁抵抗測定。
絶縁抵抗計の指示が∞に
指示が∞(漏電がなくなった)になりました。

先ほど外したコネクタ
外した圧縮機につながるコネクタ
この圧縮機側で絶縁抵抗測定します。

やはり0Ω。
圧縮機の絶縁抵抗が0Ω
圧縮機の漏電ですね。

最後に念のためここも調べます。
圧縮機のターミナルカバー
圧縮機本体にあるターミナルカバー(接続端子のカバー)。

カバーを外しました。
圧縮機のターミナル

特に異常はありませんでした。
圧縮機ターミナル付近に異常はない
圧縮機本体内部の漏電と判定。

室外機を元通りに復元し点検を終了😊

圧縮機は分解修理できないため交換修理になります。

しかしその費用は高額でルームエアコンでは修理を断念しエアコンを買い替える方が多いと思います。

でもちょっとまった!

冒頭にあった製造年2020年。

圧縮機のような主要部品(冷媒サイクル部品)はメーカー保証が5年と長く設定されています。
(他の部品は1年です)

まだ保証期間内です。

保証書は見当たらないそうですが、本体の銘板を見れば期間内であることは明らかなので大丈夫でしょう。

さっそくお客さんはメーカーへ連絡されていました。

―追記―
その後お客さんよりメールで報告が届き、無事にメーカーによる無償での圧縮機交換が行われ直ったそうです。
よかったですねぇ😊

Katoairconservice_mark160
http://aircon.la.coocan.jp/

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