きょうはエアコンの記事ではありませんが・・・
むか~しから持っているこのPC
50代以上の方ならこれ知っているかもしれませんね。
NECのPC-8201
現在のノートパソコンの元祖ともいえる初期のハンドヘルドコンピューターです。
(N82-BASIC搭載)
これは高校生の頃、親に頼んで買ってもらったもの。
(裕福ではなかったのでムリをさせてしまった🥺)
その親ももう他界しておりませんが・・・
当時はプログラム言語としてBASIC(ベーシック)が全盛の時代。
高校(電気科)の授業でもBASICをやりました。
そこでは学校教育用のポケットコンピューター(たしかCASIOのPB-100系スーパーカレッジ)を使用。
(電気科の生徒は全員このポケコンを所持してました)
ほかには大型のコンピューターを使用したFORTRAN(フォートラン)言語の授業もありましたよ。
そのコンピューターはむかしのアニメに出てきたようなランプがピコピコ、テープがクルクル回ってるアレです。
電気科ってそんなこともするの?なんて思われるでしょうが、電気科はなんでもありなんですよ。
もちろん電気(理論から発変電や送電、配電等)の授業もありますが電子(電子回路、無線通信等)や情報処理、機械、製図となんでもござれ。
なのでよく教師からは「電気科はなんでもやるから大変」とよく言われたものです。
週に一回ある実験の授業では目的、実験内容、結果等のほかに自身の考察を加えたレポートを提出。
一度でも提出しないと進級や卒業ができない決まりでした。
うーん、なつかしい・・・
おっといきなり横道にそれてますが・・・
PC-8201はキーボード配列もデスクトップPCとさほど変わらず、キーストロークも本格的。
さんざん使用してこのときにキーボードの打ち方(ブラインドタッチ)も覚えることができました。
それが現在のこのブログの打ち込みでもおおいに役に立っています。
そんなPC-8201はいろいろな思い出のつまった品なので手放すことができません。
ここのところは10年以上電源を入れておらず、先日ひさしぶりに本体を見てみると何か液晶画面が歪んでいるような・・・
本体を分解してみると偏光シートの粘着が弱くなり、LCD(液晶画面)からはがれているのを発見。
いったんその偏光シートを外して電源を入れると
なにも映りませんね。
これが抜き取った偏光シート。
変形して丸まっています。
このシートを伸ばして画面の前におくと文字が見えます。
そう、LCDは偏光シートがないと見えないんです。
ということで新しい偏光シートを買いました。
しかし純正のものなどもちろんありません。
ネット通販で合いそうな大きさのものを探しました。
偏光シートはLCDスクリーンに合わせて大きさと使用する角度があるので注意してカットします。
本体を開けると
下側にメイン基板(マザーボード)が見えます。
上の面には
LCDの表示用基板があります。
(その下はキーボード用の基板)
LCDを外しました。
そこへ新しく用意したこの偏光シートを貼り付けます。
空気が入らないように注意しましたがこの大きさのシートでは多少入るのは仕方ありませんね。
いったん本体を戻して電源ON
表示が見えるようになりました😄
しかしこの日時の表示・・・
電源を切ると日時が初期値にリセットされてしまいます。
この1983年がこのPCの発売された年。
40年ものです😆
日時がリセットされるのはバックアップバッテリーの劣化。
これも新品へ交換します。
横にある画面のコントラスト調整ダイヤルがちょっとじゃまそうなので外そうとドライバーでねじを回したところ内部で「パキッ!」と何かが割れた音😱やばい・・・
再度本体を組んでスイッチを入れてもLCDの表示がされなくなってしまいました💦
やはり各部劣化が進んでいるので無理は禁物です。
これ外さなくてもバッテリー交換はできたんですけどね・・・
ダイヤルを外すとそこには小さな可変抵抗(ポテンショメータ)
さあ、これと同じ抵抗器は現在でも販売されているのでしょうか・・・
とりあえず半田を吸い取って基板から外しました。
大きさは8mmくらい。
ちっちゃいです。
抵抗値は
503なので50kΩです。
ネット上で探しましたが同じものは見つけられませんでした😅
画像はありませんが分解して割れた部分を取り出し、内部の電極を修正してなんとか使用できるようになりました。
(虫眼鏡で見ながら修正。う~部品がこまかすぎる~)
ダメになったバッテリーも外しました。
外したバッテリーは
3.6V50mAhのニッケルカドミウム(ニッカド)です。
メーカーはなんとユアサ
40年前はこんなものまで作っていたんですね。
made in japanの文字もありました。
電圧を測ると
2.44Vとかなり低く、これではバックアップできませんね。
新しく買ったバッテリーはこちら
3.6V70mAhのニッケル水素。
メーカーはVARTA(バルタ)、made in germanyです。
電圧は
3.76Vでバッチリ。
大きさもピッタリ。
可変抵抗器も基板に差し込み。
背面から半田あげ。
基板を本体に戻してコネクタ類を接続。
本体を閉じました。
電源を入れると
画面が表示されました😄
電源を切っても日時が保持され、画面のコントラスト調整も問題なく機能。
めでたしめでたし。
たまにはプログラムでも組んでみましょうか😊
http://aircon.la.coocan.jp/