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2024年4月

2024年4月30日 (火)

UR住宅で専用回路増設

前回の続きでエアコン専用コンセント(専用回路)の増設工事です😊

賃貸住宅なので退去時の撤去を前提としたケーブル露出配線で施工します。

エアコンの右隣に取り付けたコンセントボックスからVVFケーブルを使い配線します。
エアコンの電源配線をおこなう
廻り縁にステップル(コの字形の釘)を使い固定。

間仕切り部分(躯体の梁)をいったん下がり開口部に迂回
間仕切り壁をいったん下げて開口部に迂回
電線の曲がりが大きめですが、電源のほかにアース線も含んだ3心ケーブルのためです。

ケーブルは無理な曲げをすると絶縁被覆などに支障がでますので。

”内線規程”ではケーブルの太さに応じた最小曲げ半径が指示されています。

梁を超えたらまた上へ
梁を超えたらまた上へ配線

そこから左へ行くと分電盤があります。
分電盤まで配線した
盤の内部まで配線しました。

この盤は建設当時のものではなく現代の新しいものに付け替えられていますね。

次にコンセントの取り付け。
コンセントを取り付ける
アースに使う線には緑色の表示をしました。

コンセント設置後の画像は取り忘れました😅

これと同じものを設置
定格20A125V、アースターミナル端子付きコンセント
定格20A125V、アースターミナル端子付きです。

そしてまた分電盤へ
分電盤の空きブレーカーに電線を接続する
空きブレーカーに電線を接続します。

いったんブレーカーを盤から取り外して定格等に問題がないか確認しました。

接続完了
ブレーカーに電線を接続
緑色の表示を施したアース線(接地線)も盤の接地端子に接続。

これで電源工事は終わり。

ですがまだしなければならないことが。

ここ
電線に襖(ふすま)があたる
部屋の間仕切り部分を通した電線に襖(ふすま)を閉めるとあたります。

これでは襖を何度も開け閉めするうちに電線が損傷して危険。

それに襖自体も変形する可能性があります。

そこで柱側に事前準備しておいた木材を取り付けました。
電線が襖に挟まらないように柱側に木材をつけた
色が柱と合っているので目立ちませんね。

ホームセンター(いちおうプロショップ)にこの白い木材が売ってました😄

木材に割れ防止の下穴を開けて5か所ほどねじ固定。
木材をねじ固定
ねじの頭が表面にとび出ないように木材にザグリも入れておきました。

襖を閉めても
襖を閉めても電線にあたらず保護
電線にはあたらず保護できます。

上から下までピッタリ閉まります。
襖は上から下までピッタリ閉まる
ばっちり👍

その他測定を行ってからエアコンを試運転。

お客さんも共に確認していただき作業完了となりました😊

Katoairconservice_mark160
http://aircon.la.coocan.jp/

2024年4月28日 (日)

エアコン設置設備のない部屋(UR住宅)

今回はUR賃貸住宅にてエアコンを取り付ける設備のない部屋へ新品のエアコンを取り付けます😊

エアコンを設置するにあたり基本的に必須となる設備は壁にパイプを通す配管穴やエアコン専用のコンセントなどです。

室内機を取り付けるのはこちら
室内機取付予定位置
壁にはクロスが貼られていますが、その裏は直にコンクリート躯体になっています。

壁に配管穴はなく、エアコン用コンセントもありません。

またUR住宅でよく見る室内機設置用の公団ボルトもありません。

建物は昭和時代のたぶん高度成長期に建てられたもので、そのころ家庭にエアコンなんてなかったですからね。

「クーラーなんてどこのおだいじん様だよ」てな時代です。

当然、設置用の設備もないわけです。

事前にお客さんよりUR都市機構へ専用コンセントの増設許可はとっていただきました。

配管穴については室内機設置場所の下にあるサッシの換気用ガラス小窓にパネルを取り付けることになりました。
サッシの換気用ガラス小窓につける配管パネル
昔はアクリル板などを切ったりして手づくりでしたが今は時代が違いますね😄

でもこのパネルを使用するのはかなり久しぶりの感じがします。

サッシに取り付けました。
サッシの換気用ガラス小窓に配管用パネルを取り付けた
この穴にパイプを通します。

この方式の欠点はパイプを通したサッシが開かなくなること。

別の方法としてサッシの高さ分のアルミパネルを入れる方法もあり、そちらは窓の開閉が可能なのですが欠点としてサッシの気密性がなくなり、断熱性・遮音性に問題を生じます。

どちらを選択するかはお客さんにお任せです。

さて次は室内機を掛ける据付板の取り付け。

設置場所の上部には廻り縁(天井と壁の境にある木の縁)がありますが・・・

これにタテサンという金属を渡す取付方法を思い浮かべる方がいるかもしれませんがここではダメです。

ここにある廻り縁は飾りみたいなもので、タテサンで室内機を取り付けるとその廻り縁ごとはがれて室内機が落下することがあるため。

なのでアンカーを躯体に打ち込み固定します。
コンクリートへ打ち込むアンカー
このことも事前に許可を取っていただきました。

ただし使用するアンカーの太さは6mm以下、打ち込み深さは40mm以下、窓開口部から150mm以内は打ち込み禁止とのこと。

用意したアンカーは太さ6mm、打ち込み深さは30~35mmとかわいらしいもの。

鉄(表面は三価クロメート)とステンレスの両方を用意しお客さんと相談の結果、鉄を使用します。

こんなに細いアンカーは普段使用しないのでもちろんドリル刃も持っておらず買いました😅
細いアンカー用にドリル刃を買った
ドリル径はアンカー指定の6.4mm。

とその前にセンサーで鉄筋探し。
センサーで躯体内の鉄筋探し
ムリかなと思ってましたが躯体直だとセンサーに金属反応があり鉄筋の位置がわかりました。

鉄筋は浅いと躯体表面から30mm以内にずれて入っていることもあるのでそこを避けてアンカーを打ちます。

アンカーを打ち込みました。
壁の躯体にアンカーを打ち込んだ
2本のアンカーの間隔は公団仕様と同じ45cmです。

アンカー
打ち込んだアンカー
なれない人が打ち込むと途中でアンカーが曲がったり、最後まで打ち込めなかったり、壁をハンマーで叩いてしまったりということが起きます。

書きませんがそうならない打ち込み方があるのです。

そうそう、そんなことよりアンカーを打つときもっと大切なことがあります。

それはお客さんよりご近所の方(上下両隣)への事前の声掛け。

これをせずに打ち込んでいると・・・「テレビがきこえない!」なんて怒鳴り込まれることが。
(これ過去にあったほんとの話😄)

どうやらタイミングわるく時代劇の一番の見どころだったらしいです。

そりゃもう、楽しみを奪ってしまったわけですからその方にとっては一大事😆

それほどに躯体のアンカー打ちは建物に響きます。

いまでもテレビで時代劇の再放送やっているんですかねぇ、知りませんが。

さて据付板の固定ができました。
据付板をアンカー固定した
下にもねじで浮き上がり防止。

ついでに専用コンセントのボックスも取り付けました。
エアコン専用コンセントのボックスを付けた
これで大きな音の出る作業はおわり。

そしてエアコンの取り付けが完了。
室内機設置完了
右に見える白い線はエアコンからコンセントのアース端子に接続する電線です。

外側の配管
外側の配管

室外機
室外機

パネルの穴はパテで隙間を塞ぎます。
パネルの穴をパテで塞いだ
これでエアコンが動くようになりました。

でもまだ電源工事をしなければ運転できません。

電気工事は次回アップ予定です。

Katoairconservice_mark160
http://aircon.la.coocan.jp/

2024年4月25日 (木)

あ、それ意味ありませんので。

エアコン入れ替え工事の現地調査に伺ったところ、
室外機の二段置台にアースが接続されている
室外機の二段置き金具にアースが接続されていました。

二段置き金具(二段置台)は文字通り室外機を二段に積む金具です。

これねぇ、たぶん施工した人はこの金具にアースを接続すれば2台の室外機両方にアース工事をしたことになると思ったのでしょう。

でもざんねん。

これでは2台ともアースは接続できていません。

まったく意味のない配線なんです。

それというのも二段置台と室外機は絶縁ブッシュにより電気的に絶縁されているからです。

またそのことを知らない工事屋さんはこの絶縁ブッシュを防振ゴムだと思っているなんてこともあります。

アース線を接続するのはこっち
室外機のアース端子
室外機にあるアース端子です。

あくまでアースはエアコンに漏電が発生したときの保安目的なので本体に接続されていなければ意味がありません。

電気工事士の資格があるならば実務に関する基本的なことを学ぶべきでしょう。

資格を取っただけでは現場で通用しないのが現実ですね。

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2024年4月23日 (火)

マンションでエアコン入替工事(2)

日が改まって今回は前回の続きで取り付け工事です😊

新品の室内機を箱から出して
新品の室内機を箱から出した
本体に貼られたたくさんの輸送用テープをはがします。

取り付けを始める前にまずは配管化粧カバーの勾配を修正します。
水平に取り付けられた既設の配管化粧カバーを修正する

外に向かって下り勾配にしました。
排水が流れやすいように外に向かって下り勾配に修正した
あまり傾けるとカバーのフタがはまらなくなることがあるので1/50~1/100勾配程度にしました。
(1/100は横1mにつき高さ1cmの勾配)

その後据付板を取り付け。
据付板を取り付けた
いままで付いていたものよりコンパクトなので上に既設のアンカーが見えてます。

でも本体を付けると見えなくなるので大丈夫。

お客さんがコンパクトな機種を選定されたのは、配管化粧カバーに勾配をつけることにより室内機が少し上に上がるため以前と同じ大きさのものでは付けられなかったからです。

さて据付板の取り付け方法は
据付板の取り付け
壁の中に3本の金属スタッド(柱)があったのでそこへねじで固定。

その他要所に金属製かさ式ボードアンカーで固定。

以前のエアコンは中央と左のスタッドにはねじ固定されていなかったのでスタッドを見つけられなかったのでしょう。

建築の基本的なことを知っている必要がありますね。

つぎに外側の配管化粧カバー(出口カバー)の取り付けを行います。
配管化粧カバー(出口)を取り付ける
しかし配管穴や下にあるダクトのセンターとねじ穴の位置がずれてますね。(どうしてこうなるの😆)

なお今回、ここの出口カバーを除き配管化粧カバーは再利用します。

脚立に上ってみると経緯はよくわかりませんが配管穴の上のねじ穴は表面だけクレーターのように削れているだけでこれでは固定できません。
(なんだかねぇ~)
ねじ穴が開いていない
この部分は中心もズレているので使用せず適正な位置にコンクリートドリルで開けなおしました。

出口カバーの受け側を取り付け
出口カバーの受け側を取り付けた
こちらはカバー側に穴を開けなおしてセンターに合うように付けました。

このように以前の施工が雑だと手直しなどで手間がかかります。

配管や接続が終わって室内の仕上がり。
室内機側の仕上がり

室外側
室外機側の仕上がり
出口カバーはがっちり固定したので外れることはありません。

縦のカバーに日焼けが生じていますが後ほどお客さんで塗装するそうです。

それとマンション修繕工事で紛失されたカバーのねじは同様のもので固定しました。

ドレンの音止め逆止弁は再利用。
ドレンの音止め逆止弁を再利用した
マンションなどで室内機からポンポンと音が出るのを止める器具です。

以前のエアコンでこの音が出たらしく(多くの場合、ドレン勾配がないのが原因)、お客さんご自身で設置したようです。

お客さんと共に試運転チェックして作業終了となりました😊

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2024年4月21日 (日)

マンションでエアコン入替工事(1)

川崎市内のマンションでエアコンの入れ替え工事を行いました😊

取り付け工事に関して現地で確認しなければならない項目があったため、まずは古いエアコンの撤去を行い後日取り付けに伺います。

撤去する室内機
撤去する室内機
本体左から配管化粧カバーでパイプが施工されています。

このエアコンを取り付けたのは当店ではなく他の業者さんです。

ベランダには室外機(撤去作業中)
撤去する室外機
こちらも配管化粧カバーでパイプが施工されています。

出口カバーがありませんが・・・
配管化粧カバーの出口カバーがない
しっかり固定されず貼り付けてあっただけのためとれてしまったようです。

下にあるカバーのパーツにはねじが片方ついていません。
配管化粧カバーのねじがない
どうやらマンションの大規模修繕工事でなくなってしまったらしい。

まあ、建物の修繕工事でエアコンを壊されたり不具合が発生することは珍しいことではありませんので。

室外機の取り外しが終わってまた室内へ
室内の配管化粧カバーが室内機から水平に施工されている
室内機から配管化粧カバーが水平に取り付けられています。

この部分では内部を通るドレン排水管も水平になっていたので管内に水が滞留してスライムが発生したり詰まったりすることがあります。

また換気扇を回すと室内機からポコポコという水のはじける音が出やすくなります。

今回の取り付けの際にはこの部分を補修します。

室内機を下しました。
室内機を外した
壁についているのは据付板というものでこれに室内機が引っ掛けてあります。

据付板も撤去すると
ねじ込み式ボードアンカーでエアコンが付けられていた
ねじ込み式ボードアンカーで壁に取り付けられていました。

このボードアンカーは抜けてエアコンが落ちるので使ってはいけないことになっています。
ねじ込み式ボードアンカー
ついていた室内機は15kgもあったので落ちなくてよかったですね。

室内機の下にはドアが・・・人が居たときに落ちたら大変なことになります。

なおこの15kgの室内機はやはり重すぎますね。

設置されていた壁が重みで引っ張られ少し手前に膨らんでいました。

新しい室内機の設置にはまだそれほど問題にならない程度の変形なのでこのまま取り付けます。

撤去完了😊
エアコン撤去完了
壁にある配管穴にはフタをしました。

その他必要な項目を調べて後日取り付け工事に伺います。

撤去に伺ったときにはお客さん宅にすでに新しいエアコンが届いてました😄
新しいエアコンが届いていた
冷房能力5.6kW、18畳用です。

通常、エアコンの型式にある最初の2ケタの数字は冷房能力を表しています。

取り付け工事は次回アップの予定です。

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2024年4月19日 (金)

hotmailに送信できない事象

一昨日より理由はよくわかりませんが”hotmail”へメールを送信(返信)しても数時間後に戻ってきてしまう現象が起きています。

他のサーバーへは問題なく送れるのでおそらくhotmailのみだと思うのですが。

戻ってきた文面には
リモートホストが応答していない
リモートホストが応答していないとのこと。

なんなんでしょうかねぇ🤔

あるお問い合わせのメールに返信できず困っています。

はやく直るとよいのですが・・・

―追記―
この記事を書いた時間帯には不具合が解消されていたみたいで無事にメール送信できました😊

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2024年4月17日 (水)

突風で恐怖の梯子作業

一戸建ての2階にエアコン設置工事を行いました😊

まずは室内機から。
室内機設置場所
ここへ取り付けます。

据付板の取り付けと配管穴を貫通。
据付板の取り付けと配管穴の貫通
配管穴にはスリーブ(養生管)を入れました。

室内機の取り付けが完了。
室内機取り付け完了
アース線をコンセントにあるアース端子に接続。

なおこのエアコンは新品ではなく当店で取り外して移設してきたものです。

さてここからが今回問題となる屋外作業。

室外機は地面に置くため二連梯子を2階まで伸ばしての工事です。
強風のため二連梯子をロープで固定した
梯子を両サイド、ロープで固定しました。

この日の天候は晴れていますが強風と突風の連続🌀

見晴らしのいい立地なので風の影響が大きくロープで梯子を縛っておかないとすぐに倒れるためです。

しかし半端な風ではなかった・・・

登って作業をしていると突風が吹いたとたん、梯子が横に少しずれて体ももっていかれそうに😰

すぐに安全な高さまで退避し突風がおさまるまで梯子にしがみついてました。
(はしごが風で振動する😅)

何度か延期を考えましたが、なんとか最後まで作業完了。

仕上がりは
配管の仕上がり
2階から下りている配管が今回の工事。

1階のエアコンは当店で前回施工したものです。

配管には樹脂製の化粧カバーを使用。

基礎の部分は固定を避けフレキシブルのカバーを使いました。
基礎部分はフレキシブルの配管カバー

そして問題だったのが室外機置場の地面の傾斜。
室外機置場の傾斜
基礎部分にアンカーを打ち込んで壁面金具でという施工案も出しましたが、ハウスメーカーさんからお勧めしない旨の返答だったようで地面に置くことになりました。

室外機を水平にするためスコップで穴掘り作業😆
傾斜の地面にブロックを埋めて水平に室外機を設置
傾斜は室外機正面から見て手前と右に下がっています。

そのため左のブロックはそれぞれ1段(1個分)ほど地面に埋めて室外機の水平が出ました。

なれない穴掘り作業は体にこたえますなぁ😅

あとはお客さんにて土の流れ出し防止にブロック周囲へ芝を敷いていただきます。

エアコンの試運転も終わって作業完了😊
エアコンの試運転が終わって作業完了

今回の作業はとにかく風が強くてたいへんでした。

またこちらのお客さん宅で次回もう1台、2階に同様の条件で工事があるのですが風のない日であることを願っています。

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2024年4月15日 (月)

チューブベンダー

室外機周辺の配管工事で
冷媒管4分の銅管を曲げたい
冷媒管4分(Φ12.7mm)を先端まで20cmとなるように90度に曲げたいのですが・・・

ここは室外機に接続する部分。

4分管は冷房能力6.3kW(20畳用)以上に使用される太いタイプ。

これを手で急角度に曲げると銅管が変形して接続が困難になったり無理すると折れてつぶれたりします。

こんなこともあろうかとチューブベンダーを持ってきました。
チューブベンダー
パイプを曲げる工具です。

ベンダーには2種類あるのですが、今回持ってきたのは当方で”マルベン”と呼んでいる円形の部分に沿ってパイプを端から徐々に丸めるように曲げるタイプ。

このベンダーは180度程度(U字形)まで曲げることが可能です。

これを使用し銅管を曲げた形状が先端まで20cmとなるようにしたいのですが・・・

そこがちょっと難しい。

どうやったっけか・・・しばらく使ってなかったから忘れた😅

ベンダーを裏返して使用すれば簡単ですがそれじゃ素人みたいだし今後の応用が利かなくなります。

ハンドルにはいろいろ寸法やマークが印刷されているのですが
ベンダーにある寸法だしのマーク
どう採寸して銅管をどの位置に合わせるのか覚えていない。

しばし説明書とにらめっこ。
チューブベンダーの説明書
これ英語だよ~😆

エアコンの工具って海外製が多いのでこういうことがあります。

なんとか読み解いて数分後ようやく曲げることができました。
ベンダーで銅管を曲げた
このベンダーは寸法出しが特殊。

説明書を日本語に訳しておいた方がよさそうですね。
(数か月もすればまた忘れるでしょうから😆)

なお、倉庫においてきたこのベンダーのほうが寸法出しは簡単。
ラチェット式ベンダー
ただしケースに管の太さごとのパーツが入っていてそれが大きく重い。

そして組み立てて使用しなければなりません。

曲げ角度も120度程度が限界で、中央から押し込むように曲げていくタイプ。

曲げ形状もどちらかといえばマルベンほうがきれいなんですよねぇー。

それはおそらく管への力のかかり方のちがいだと思います。

ただし状況によってはマルベンが使用できない場面もあるのでケースバイケースで使わけが必要ですね。

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2024年4月13日 (土)

レトロPC(PC-8201)のメンテ

きょうはエアコンの記事ではありませんが・・・

むか~しから持っているこのPC
レトロPC
50代以上の方ならこれ知っているかもしれませんね。

NECのPC-8201
NECのPC-8201
現在のノートパソコンの元祖ともいえる初期のハンドヘルドコンピューターです。
(N82-BASIC搭載)

これは高校生の頃、親に頼んで買ってもらったもの。
(裕福ではなかったのでムリをさせてしまった🥺)

その親ももう他界しておりませんが・・・

当時はプログラム言語としてBASIC(ベーシック)が全盛の時代。

高校(電気科)の授業でもBASICをやりました。

そこでは学校教育用のポケットコンピューター(たしかCASIOのPB-100系スーパーカレッジ)を使用。
(電気科の生徒は全員このポケコンを所持してました)

ほかには大型のコンピューターを使用したFORTRAN(フォートラン)言語の授業もありましたよ。

そのコンピューターはむかしのアニメに出てきたようなランプがピコピコ、テープがクルクル回ってるアレです。

電気科ってそんなこともするの?なんて思われるでしょうが、電気科はなんでもありなんですよ。

もちろん電気(理論から発変電や送電、配電等)の授業もありますが電子(電子回路、無線通信等)や情報処理、機械、製図となんでもござれ。

なのでよく教師からは「電気科はなんでもやるから大変」とよく言われたものです。

週に一回ある実験の授業では目的、実験内容、結果等のほかに自身の考察を加えたレポートを提出。

一度でも提出しないと進級や卒業ができない決まりでした。

うーん、なつかしい・・・

おっといきなり横道にそれてますが・・・

PC-8201はキーボード配列もデスクトップPCとさほど変わらず、キーストロークも本格的。

さんざん使用してこのときにキーボードの打ち方(ブラインドタッチ)も覚えることができました。

それが現在のこのブログの打ち込みでもおおいに役に立っています。

そんなPC-8201はいろいろな思い出のつまった品なので手放すことができません。

ここのところは10年以上電源を入れておらず、先日ひさしぶりに本体を見てみると何か液晶画面が歪んでいるような・・・

本体を分解してみると偏光シートの粘着が弱くなり、LCD(液晶画面)からはがれているのを発見。

いったんその偏光シートを外して電源を入れると
液晶画面が映らない
なにも映りませんね。

これが抜き取った偏光シート。
はがれた偏光シート
変形して丸まっています。

このシートを伸ばして画面の前におくと文字が見えます。
偏光シートをおくと液晶画面が表示される
そう、LCDは偏光シートがないと見えないんです。

ということで新しい偏光シートを買いました。

しかし純正のものなどもちろんありません。
新しい偏光シートを買った
ネット通販で合いそうな大きさのものを探しました。

偏光シートはLCDスクリーンに合わせて大きさと使用する角度があるので注意してカットします。

本体を開けると
PC-8201を開けた
下側にメイン基板(マザーボード)が見えます。

上の面には
LCD表示用の基板
LCDの表示用基板があります。
(その下はキーボード用の基板)

LCDを外しました。
LCDを外した

そこへ新しく用意したこの偏光シートを貼り付けます。
新しく用意した偏光シート
空気が入らないように注意しましたがこの大きさのシートでは多少入るのは仕方ありませんね。

いったん本体を戻して電源ON
液晶画面の表示が見えるようになった
表示が見えるようになりました😄

しかしこの日時の表示・・・
電源を切ると日時がリセットされてしまう
電源を切ると日時が初期値にリセットされてしまいます。

この1983年がこのPCの発売された年。

40年ものです😆

日時がリセットされるのはバックアップバッテリーの劣化。
バックアップバッテリーの劣化
これも新品へ交換します。

横にある画面のコントラスト調整ダイヤルがちょっとじゃまそうなので外そうとドライバーでねじを回したところ内部で「パキッ!」と何かが割れた音😱やばい・・・

再度本体を組んでスイッチを入れてもLCDの表示がされなくなってしまいました💦

やはり各部劣化が進んでいるので無理は禁物です。

これ外さなくてもバッテリー交換はできたんですけどね・・・

ダイヤルを外すとそこには小さな可変抵抗(ポテンショメータ)
可変抵抗器(ポテンショメータ)
さあ、これと同じ抵抗器は現在でも販売されているのでしょうか・・・

とりあえず半田を吸い取って基板から外しました。
ポテンショメータを外した

大きさは8mmくらい。
ポテンショメータの直径は8mm程度
ちっちゃいです。

抵抗値は
抵抗値は50kΩ
503なので50kΩです。

ネット上で探しましたが同じものは見つけられませんでした😅

画像はありませんが分解して割れた部分を取り出し、内部の電極を修正してなんとか使用できるようになりました。
(虫眼鏡で見ながら修正。う~部品がこまかすぎる~)

ダメになったバッテリーも外しました。
バックアップバッテリーを外した

外したバッテリーは
外したバッテリー
3.6V50mAhのニッケルカドミウム(ニッカド)です。

メーカーはなんとユアサ
ユアサのニッカドバッテリー
40年前はこんなものまで作っていたんですね。

made in japanの文字もありました。

電圧を測ると
電圧を測る
2.44Vとかなり低く、これではバックアップできませんね。

新しく買ったバッテリーはこちら
新しく買ったバックアップ用のバッテリー
3.6V70mAhのニッケル水素。

メーカーはVARTA(バルタ)、made in germanyです。

電圧は
電圧の測定
3.76Vでバッチリ。

大きさもピッタリ。
バッテリーを基板に装着

可変抵抗器も基板に差し込み。
可変抵抗器を基板に差し込み

背面から半田あげ。
バックアップバッテリーとポテンショメータを基板に半田上げ

基板を本体に戻してコネクタ類を接続。
基板を本体に戻してコネクタ類を接続
本体を閉じました。

電源を入れると
画面が表示された
画面が表示されました😄

電源を切っても日時が保持され、画面のコントラスト調整も問題なく機能。

めでたしめでたし。

たまにはプログラムでも組んでみましょうか😊

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2024年4月11日 (木)

新築戸建て室内機取り付け

今回は先日横浜市旭区で行った新築一戸建てへのエアコン(室内機)取り付けです😊

そこでみなさん気になるのは壁へ配管穴を開ける工事なのかもしれませんね。

柱や筋交いなど建物の強度に重要な構造物に貫通😵なんてことされたら目もあてられません。

さてその辺りも含めながら見ていきましょう。

室内機を設置するのはこちら
室内機設置場所
配管穴は本体裏に隠れるように開ける予定です。

左下には200Vのエアコン専用コンセントが設置されています。
エアコン専用コンセント
部屋は1階のリビングでエアコンは冷房能力6.3kW(20畳用)。

なので200V電源でそのまま使用できます。

なお、コンセント差込口の下にアースターミナル端子がありますが200Vエアコンではこの端子は使いません。

プラグを差し込むだけでアースが接続されるようになっています。

事前に図面を見せてもらい、こちらの壁には筋交いが入っていないことは確認済み。

筋交いはエアコンの配管穴にあたることが多いので特に気を付けなければなりません。

でも近頃ではこのような図面を住宅購入者へ渡すのを渋るハウスメーカーがあるようですね。

なにか理由でもあるのでしょうか?

では作業を開始。

柱の位置を調べたら室内機を取り付けるための据付板(鉄板)を仮止めして壁の石膏ボードに穴を開けました。
壁の石膏ボードに穴を開けた
穴の中に見えるのは断熱材。

断熱材はよけてから穴を開けないとドリルに絡まって大変なことになります。

そして断熱材をよけると・・・
穴の中に電線管が見える
奥に電線管があり右の柱に固定されていました🤔

電線管に傷をつけないように少し左斜めに穴を貫通。
電線管に傷をつけないように穴を貫通
ドレン排水も考慮し外に向けて下り勾配に開けています。

それとエアコン工事初心者にありがちなのが外壁の事前確認忘れ。

外壁に照明や雨どい、雨戸、シャッターなど障害になるものがないか開ける前に確認しておく必要があります。

穴開け工事のときは施工者がなにかミスをしていないか見ていた方がいいですよ。

室内機を付けられてしまったらもう見えませんので。

据付板の固定用にボードアンカーを取り付けました。
壁にボードアンカーを取り付けた
室内機の質量や形状に合わせて固定本数を決めます。

据付板を取り付けたら中央の間柱へもねじで固定。
間柱へねじ固定
配管用の穴には外壁まで貫通するようにスリーブも取り付け。

室内機を引っ掛けました。
室内機を引っ掛けた
このあとパネルを取り付けたりして室内機の設置は完了です😊

試運転後に停止した状態。
24041700b
(ダイキンのrisoraはすっきり薄型でデザインがいいですね)

室内機の取り付けはエアコン工事の中でもじっくり慎重におこなう必要があります。

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2024年4月 9日 (火)

壁から抜けるボードアンカー

前回の記事では落下しそうな室内機について書きましたが、今回は実際に壁から抜けたボードアンカーを見てみましょう。

昔からエアコンが落ちる定番と言えばこれ
壁から抜けたねじ込み式ボードアンカー
ねじ込み式ボードアンカーです。

施工が楽で材料費が安いため、いまでも使用している業者さんがいるようですが、各エアコンメーカーからはずいぶん前から使用禁止となっているもの。

抜けた壁の穴は
ねじ込み式ボードアンカーが抜けた跡
内面がフラットになっており、石膏ボードが崩れ抜けたことがわかります。

このアンカーは石膏部分に荷重が掛かるため保持力が弱く、いったんボードが崩れると簡単に抜けてしまいます。

つぎは金属製かさ式ボードアンカーの抜け。
金属製かさ式ボードアンカーが抜けた状況
こちらはメーカー推奨のボードアンカーなのですが、抜けてしまい石膏ボードの周囲までが崩れ膨らんでしまっています。

その原因はボードアンカーの施工不良。
ボードアンカーの傘が開きすぎている
傘が変形しボードを崩してしまうほど開ききっています。

これについては当店サイトにあるこちらのページもご参照いただければと思います。

またこのボードアンカーは石膏ボードの厚みに合わせたものを使用しないといけません。

安いからといって壁厚に合わない短いものを使用すると傘がボードの中(石膏部分)で開いて破壊します。

長すぎれば固定されずカタカタ動いてしまいます。

これらのようにボードアンカーの選定や使用方法が間違っていると設置後数年経ってから突然室内機が落下なんてことに。

そして抜けてしまうと石膏ボードに大きな穴や崩れが発生し同じ場所には取り付けられなくなります。

場合によっては壁の補修工事から行うことになってしまう事例もあります。

ボードアンカーは適正な種類、長さ、施工がそろって本来の保持力が出ます。

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2024年4月 7日 (日)

室内機、こうなってきたら要注意

これは壁掛け型ルームエアコンの室内機の側面。
壁掛け型ルームエアコンの室内機側面。
微妙ですがちょっと危険な感じがします。

というのはこの壁との隙間、
室内機上部の壁との隙間
エアコン落下の兆候かもしれません。

室内機の下部と比べ上部は隙間がかなり大きくなっています。

もちろん室内機の荷重で若干上の方の隙間が大きくなるのは通常ですが、これほど差がある場合は注意が必要。

とくに以前と比べて隙間が大きくなったと感じる場合は点検したほうがよいかもしれません。

でもご自身で室内機を壁側に押したりするとその衝撃で落ちてしまうこともあるのであまりさわらないほうがよいでしょう。

室内機がこのように傾いてくる原因としては
・室内機の重みによる壁の変形。
・壁に固定しているアンカーなどの抜け。
等が考えられます。

壁の変形は室内機の質量が14kg以上のもので起こりやすく、とくに壁から出っ張った奥行きの大きい形状(機種)で多くなります。

アンカー抜けは室内機の質量や形状による場合もありますが、多くは施工不良によるものです。

その他には壁の強度不足や湿度などの環境といった事例も。

室内機が落ちてからでは被害が大きくなるため早めに点検、必要であれば修理をしましょう。

またこのようなことが起きないよう、あらかじめ壁の強度に合わせた室内機の質量や形状のエアコンを購入することをお勧めします。

省エネ性能(電気代)ばかりを気にして機種選定すると後悔することがあります。

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2024年4月 5日 (金)

今年の桜は・・・

幹に咲いた桜
毎年この時期はあちらこちらで桜が満開でみごとな咲きっぷりを見せてくれますが・・・

今年は天候不順によるものか、なんだかその前に葉が出てきちゃいそうな雰囲気ですねぇ。

写真でも撮ろうかと公園に寄ったのですが花は疎ら、天気も曇天でいまひとつ。

幹にちょこんと出ていた花だけ写して立ち去りました。

わんさか咲き誇った桜もいいですが、こうしたちょっと寂しげなのもよいです😊

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2024年4月 3日 (水)

エアコンの漏電

エアコンから漏電しているとのことで点検の依頼をいただきました😊

場所は渋谷区にあるマンションの一室。
(今回はエリア外出張しました)

分電盤の主幹漏電ブレーカーが落ちて、電力会社に調べてもらったところエアコンが漏電していることが判ったそうです。

現地到着。
漏電しているエアコン
電源プラグは抜いてあります。

本体を見ると製造は2020年。

さっそく絶縁抵抗計で抵抗値を確認します。
絶縁抵抗計は0Ω
0Ωを指して完全に漏電状態ですね。

次に室外機に移動して漏電が室内機側と室外機側のどちらかを確認することにします。
室外機

右側面のカバー
室外機右側面のカバー
ここを開けます。

端子台と室内機から配線されたケーブル
室外機端子台
ケーブルのシース(ねずみ色の外装)はむき過ぎですね。

たまにここから漏電することもあります。

端子台からケーブルを抜きました。
端子台からケーブルを抜いた
これで電気的に室内機側と分離できました。

そして室外機の端子台を絶縁抵抗計で計測。
室外機内部で漏電している
室外機内部で漏電しています。

室外機の外板を開けて内部を調べます。
室外機の外板を開けて内部を調べる
上部に制御基板が設置されていましたが金属箱に入っておりメンテ性がいまいち😓

すぐ下に圧縮機(コンプレッサー)につながるコネクタがあります。

それならば、とこのコネクタを外します。
圧縮機のコネクタを外した

この状態で再び端子台で絶縁抵抗測定。
絶縁抵抗計の指示が∞に
指示が∞(漏電がなくなった)になりました。

先ほど外したコネクタ
外した圧縮機につながるコネクタ
この圧縮機側で絶縁抵抗測定します。

やはり0Ω。
圧縮機の絶縁抵抗が0Ω
圧縮機の漏電ですね。

最後に念のためここも調べます。
圧縮機のターミナルカバー
圧縮機本体にあるターミナルカバー(接続端子のカバー)。

カバーを外しました。
圧縮機のターミナル

特に異常はありませんでした。
圧縮機ターミナル付近に異常はない
圧縮機本体内部の漏電と判定。

室外機を元通りに復元し点検を終了😊

圧縮機は分解修理できないため交換修理になります。

しかしその費用は高額でルームエアコンでは修理を断念しエアコンを買い替える方が多いと思います。

でもちょっとまった!

冒頭にあった製造年2020年。

圧縮機のような主要部品(冷媒サイクル部品)はメーカー保証が5年と長く設定されています。
(他の部品は1年です)

まだ保証期間内です。

保証書は見当たらないそうですが、本体の銘板を見れば期間内であることは明らかなので大丈夫でしょう。

さっそくお客さんはメーカーへ連絡されていました。

―追記―
その後お客さんよりメールで報告が届き、無事にメーカーによる無償での圧縮機交換が行われ直ったそうです。
よかったですねぇ😊

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2024年4月 1日 (月)

懐かしいエアコン

エアコン点検の依頼をいただき訪問したところ・・・
ナショナルのフリービルトイン
これはナショナルのフリービルトインではないですか。

懐かしいものを拝見しました😄

フリービルトインはその名の通りいろいろなところへ埋め込んで設置ができる機種。

今回のような押し入れ上の他に、
・押し入れ下
・天井カセット
・天井内ダクト(ダクトで吹き出し口を別の場所に設置する)
などなど

本体にオプションパーツを取り付けることで対応できるようになっています。

現パナソニックのサイトを見てみたらまだ発売されているみたいですね。

もうこのシリーズはなくなったと勝手に思ってました😅

日本が”それいけどんどん”のバブル時代とその後しばらくは割と需要があり、私もけっこう設置工事をした覚えがあります。

現行機種は知りませんが、ドレン排水ポンプが付いていないため設置方法によってはドレンの配管工事が大変でした。

こちらに設置されているエアコンは20年以上前に取り付けられてからほとんど使用されていないそうで本体内部はきれいです。
フリービルトインの銘板
リモコンが見当たらないため本体の冷房試運転スイッチで強制冷房を入れてみました。

温度測定しましたが問題ないようでまだ使えそうです。

90年代の製品なので故障したら補修部品がなく本体入れ替えとなってしまうと思いますが。

そのため現在でもメーカーはこのシリーズの製造を続けているのかもしれませんね。

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