マルチエアコンの利点欠点
いまでもたま~に施工依頼のあるマルチエアコン。
いったいどんなメリットやデメリットがあるのか・・・
現在マルチエアコンを使用されている方はもしかするとこの記事を見ないほうがいいかもしれません🤔
まずこちらは一般的に多く使用されているペア(シングル)などと呼ばれるタイプの図。
2台のエアコンが書いてあります。
室外機1台に対し室内機も1台接続されています。
エアコンに必要な電源もそれぞれ1台ずつ専用に設ける必要があります。
またこの方式では室内機と同じ台数の室外機を置くのでそれだけ設置スペースも必要となります。
家の周りに室外機がずら~っと並んでいる光景はよく見かけますね。
さてそれではマルチタイプはどうでしょう。
これは3室マルチと呼ばれ、室外機1台に室内機が3台接続されています。
これであれば室外機の台数が少なくてすみ、設置場所にあまり困りませんね。
専用の電源も室外機に供給すればよいので電気工事代も少なく済みます。
とこのようにマルチエアコンにはメリットを感じます。
しかし現在マルチを選定するユーザーはあまりいません。
それはなぜでしょう。
1、マルチエアコンは高価。
ペアタイプより本体価格が高くなる傾向があります。
2、配管など施工費用が高くなる。
室外機設置場所から室内機が遠くなることが多く、その分配管・配線費用が高くなります。
3、室外機故障時に一斉に使用不能になる。
室外機が故障した際には接続された室内機の冷暖房がすべて使えなくなります。
4、1台の室内機が故障した際にそのマルチエアコン全部の入れ替えになることがある。
修理部品がない場合に室外機と接続された他の室内機のセットで入れ替えを迫られることがあります。
5、1台のみ室内機を運転しても電気を多く消費する傾向がある。
室外機のコンプレッサーやファンは大きめのものが搭載されているため。
以上のようなデメリットが・・・
そのほかにマルチにまつわる事例としては、
[新築時にハウスメーカーなどの勧めでマルチエアコンを導入]
↓
[10年以上使用して故障しマルチをやめてペアタイプへの入れ替えを検討]
↓
[しかし専用の電源が室外機に1つしかないため電源工事が高価に]
↓
[はじめにマルチを導入して後悔・・・]
というパターン。
「マルチの方が場所をとらなくていいですよ」と勧められ、しかも隠蔽配管(壁内などにパイプを埋め込む方式)などで施工してしまったらもう最悪😱
マルチを選定するのはペアタイプでは室外機の置場がない場合に限ったほうが無難です。
中古住宅を買われる場合もどんなエアコンが付いているのか、また付けられるのかよく確認したほうがいいですね😊
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