エアコンが効かなくなった
3年前に当店で取り付けたエアコンが効かなくなったとの点検依頼をいただきました😊
こちら
去年の夏に冷えなくなったことを感じたらしいのですがそのままにしていたそうです。
しかし3年程度で効かなくなるとは・・・
いろいろな原因が考えられますがまずは冷媒漏れ(ガス漏れ)がないか確認のためリークディテクター(冷媒検知器)で調べることにします。
室内機には漏れはなし。
次に室外機へ近づくと
リークディテクターのメーターが右いっぱいに振れ、”ピピピピピ”と強い反応が出ました。
そこでバルブ部分のフレア接続部を確認。
見た目で冷媒漏れはなく、リークディテクターでも漏れ反応はありません。
ということは室外機内部で漏れか?
と思ったのですがどうもディテクターの反応がおかしい。
室外機から風上側を見ると
奥に給湯器が設置されており、そこからの排気が。
それにリークディテクターが反応していることが判明😅
排気ガスでの誤反応でした。
冷媒漏れではないようです。
エアコンを冷房試運転モードにして室内機で温度測定をしてみます。
その後すぐ6℃まで落ちました。
このエアコンの試運転モードは最大風量で風が吹き出すのでこの程度冷えれば十分でしょう。
また暖房も確かめましたが吸い込みが20℃、吹き出しが50℃と問題なし。
冷暖房は機能しています。
ではなぜ効かなくなったのか・・・
エアコン運転開始後にすぐに気づいていたのですがこれ、
室内機の送風ファンです。
これが原因で横長の吹き出し口のうち、右1/3は風がまったく出ていませんでした。
この状態では室内機内部にある室温センサーが冷房時には異常に冷やされてしまいます。
結果、エアコンは部屋が冷えたと勘違いしてすぐに室外機を停止。
冷房が効かないということに。
修理ではなくエアコンの洗浄クリーニングを掃除業者に依頼していただくことになりました。
点検はこれにて終了😊
今回のような室内機の送風ファン汚れによる冷暖房能力低下は割と多く存在します。
使用方法や頻度、環境にも大きく左右され、2~3年ごとに洗浄を行わなければならない場合もあります。
なおファンの掃除をご自身ですることはお勧めできません。
よく歯ブラシや割りばしなどで掃除をしてうっかりファンを割ってしまうことがあります。
このファンは一枚でも割れてとれてしまうとバランスがずれて運転したときには室内機がブルブル揺れて使えない状況になります。
毎年のようにこれで修理依頼が入るのですが・・・😅
その他には掃除をしようと割りばしの先に付けたティッシュが中に入って取れなくなってしまったという事例も多いですよ。
ファンの掃除はご自身ではしないほうがいいかもしれませんね。
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