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2024年1月 4日 (木)

暖房が急に効かなくなった

「エアコンの暖房が急に効かなくなった」との点検依頼をいただきました😊
(川崎市内のマンション)

設置から6年経過したエアコンです。

”急に”というところから冷媒(ガス)の漏れの可能性は低いと思いますが、念のため冷媒ボンベも持参し点検へ。
暖房が効かなくなったエアコン室内機
暖房運転で温度測定してみると、ぬるい風しか出ずかなり能力が落ちています。

では室外機からみてみましょう。
室外機から点検をする
ファンは正常に回っています。

こちらは側面のバルブにあるサービスポート。
室外機のバルブにあるサービスポート
ここにゲージを接続して圧力をみてみます。

設置後にマンションの大規模修繕工事で室外機が移動されたようですが、ここのバルブ部分(冷媒管接続部)に冷媒漏れはありません。

室外機停止時の圧力は低め。

そして冷房運転して低圧圧力を計測すると
エアコンの低圧圧力が低い
かなり低め。

予想と異なりこれは冷媒漏れです。

エアコンの新冷媒(旧冷媒より圧力が高い)が使われるようになってから冷媒漏れと言ったらまず室内機の熱交換器を疑います。

それだけ多いということなんですが。

ではさっそくリークディテクター(冷媒検知器)にて室内機を・・・やっぱり
リークディテクターに冷媒漏れ反応
ピピピピ・・・という音と共に濃度を表すメーターの指針は右いっぱい(濃い)に振れ、LEDは緑色から赤へ変わりました。

明らかな冷媒漏れです。

リークディテクターで調べた場所は室内機のココ。
リークディテクターの吸い込み口を室内機の吹き出し口にあてた
風の吹き出し口。

エアコンは停止中。

やはり熱交換器からの冷媒漏れです。

冷媒は空気より重いため熱交換器(フィルターを外すと見える車のラジエターに似た大きな部品)から漏れ出たものが吹き出し口からゆらゆら降りてきます。

さーてこれはエアコンの買い替えではないでしょうか。

この部分の修理は高額でやめた方がいいレベル。
(ご希望でしたら修理も可能ですが)

購入は6年前でメーカー保証期間は熱交換器の場合5年なので切れています。

ということでエアコン買い替えをされることになりました。

急に効かなくなった理由としては冷媒の漏れ量が比較的多かった場合や、徐々に減ってきたとしても正常なヒートポンプサイクルを制御で維持できる限界以上に少なくなったことが考えられます。

とりあえず床暖などで一時的にしのげるようなので安心しました😊

この時期、年末年始は販売店や物流などもストップなので即時の対応は難しいですからね。

Katoairconservice_mark160

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