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2023年11月17日 (金)

洗浄してから効きがよくない

前回記録簿のルーバーモーター修理と同じお客さん宅でもう1台。

夏にエアコン洗浄を掃除業者さんにより行ってから冷房の効きがいまいちよくないとのこと。

室内機は前回記事のものと共用のマルチ室外機に接続されています。
(マルチ室外機:1つの室外機に室内機を複数台接続できるタイプ)

室内機を点検すると
室内機を点検する
あるべきものがない・・・

ここに切り欠きが見えます。
室温サーミスタが見あたらない
この部分に本来は室温(吸い込み温度)を感知するサーミスタ(センサー)が付いているはずですが・・・

そして制御基板へとつながるサーミスタのものと思われるリード線が不自然に長い・・・
リード線が不自然に長い
どうやらサーミスタは別のところにあるようですね🤔

ミラーを使って確認したところ
サーミスタが裏にある
樹脂でカバーされた裏にありました。

エアコン洗浄の際に業者さんが分解と組み立ての方法をミスったようです。
(手順が間違っているため本来の位置に付けられなかったと推測)

これでは正確な吸気温度(室温)を測れず、熱交換器周りで渦巻いた気流の温度を拾ってしまい冷暖房とも効きが悪くなります。

奥に隠れたサーミスタをなんとか引っぱり出してあるべき位置へ固定。
サーミスタを固定
黒い物体が空気温サーミスタです。

リードの長さも自然になりました。
リード線の長さも不自然ではなくなった
よく見るとリード線は2本ありますがもう1本は熱交サーミスタで熱交換器の温度を感知しているものです。

フィルターを付けて
室内機にフィルターを付けた
これなら正確な吸気温度が測れますね😄

しばらくこれで様子をみてもらいましょう😊

なお機種によってサーミスタの設置位置は異なるので別の場所に設置されている場合もあります。

じつは前回記事のルーバーモーター交換した室内機も同じような状態でした。

そちらは洗浄後、昼間の暑いときは冷房が普通に効くが夕方になるとどういうわけか効かなくなってくるという症状だったそうです。

サーミスタが冷えた熱交換器近辺の温度を検知していたためと考えられます。

エアコン洗浄(クリーニング)を行うと、組立ミスや破損などで不具合を起こすことがあります。

掃除屋さんはエアコンの細かな機能などは専門外なのである程度は仕方ありません。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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