リモコン受信しない、ルーバー動かない
2台のエアコン点検に伺いました😊
場所は神奈川区内の一戸建て。
はじめて当店にご依頼いただいたお客さん宅です。
(ありがとうございます😄)
状況としては
1台はリモコンを受信しない。
もう1台はルーバーが動かず開いたままで冷房の効きもよくない。
とのこと。
2台とも旧フロンを使った20数年前の機種になります。
では1台目
リモコンを操作しても受信しなかったそうですが前日くらいに勝手になおったとのこと😅
しかし念のため点検はしておきましょう。
どうしてもこういうのが目に付いてしまいます。
配管穴にスリーブが入れてないので壁の中の熱い空気が室内へ入ってきます。
(手抜き工事)
そしてドレンホース(排水)も穴の中で持ち上がっており逆勾配。
(施工不良)
点検目的とは異なるのでとりあえずそれらはスルーして・・・
リモコン受光部の基板を取り出しました。
基板表面および背面を見回しましたが異常はありませんでした。
受光部を指でゆすってみても問題なくリモコンを受信します。
これはやはり結露か・・・
この受光部は結露や水濡れに弱く、水滴が付いたりするとリモコンを受信しなくなります。
外したグリルの内側
フェルトテープのようなものが貼ってありますが湿っています。
どうやら結露の影響でまちがいなさそうです。
配管穴にスリーブが入っていないことで結露が多くなったとも考えられますね。
その後冷房運転しましたがいまいち効きがよくありません。
そこで室外機を見にいきます。
ここにある冷媒管を見ただけで調子が良くないのがわかりました。
手でも触ってみましたが、冷媒漏れによるガス不足か、キャピラリーチューブもしくは機械式膨張弁の詰まり、コンプレッサーの圧縮低下などが考えられます。
これらも結露増大に関わっているかもしれません。
やはり能力がかなり低下しています。
さらに室内機から冷媒漏れがないかリークディテクターで調査。
ここに漏れはありませんでした。
旧フロンのR22なので圧力が低く、室内機の熱交換器に穴が開きガス漏れすることはあまりありません。
(現在の新フロンエアコンは圧力が高く多発しています)
そろそろエアコン買い替えの検討をされるようお話ししてこちらは点検完了。
そしてもう1台、ルーバーが動かず効きがよくないというエアコン。
ルーバーがこの状態で動かないそうです。
これは”パッと見”ですぐにわかりました。
ルーバーの軸が割れてます。
リモコンで上下風向を動かすとモーターの軸だけ回ってルーバーは動かず。
メーカー部品もないでしょうからこれはこのまま使うしかなさそうです。
そして冷房の効きが良くないというのは・・・
リモコンで最低温度の16℃に設定し温度測定してみます。
冷え具合は問題なく、使用年数からすればむしろ良すぎる位ですね😅
なぜそれなのに冷房の効きがよくないのか?
それは設置されている環境などによるものでしょう。
こちらは最上階(3階)に設置されており、壁や天井からの輻射熱の影響が考えられます。
リモコンの設定は27℃位になっていましたが、室温が27℃になっても体感では輻射熱で暑く感じてしまうことがあります。
それに1,2階の熱が3階へ上がってくることも影響します。
またエアコンの設置状況や汚れの程度などにより室温が設定温度にならないこともあります。
温度設定を少し低めにして使ってみるようお勧めしました。
これにて点検終了😊
1台目はさすがに寿命のようですがやはり昔のエアコンの方が長持ちしますね。
現在販売されているものではこうはいかないでしょう。
http://kato-aircon.com/
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