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2023年10月 3日 (火)

室内のパイプから水が漏れる

室内に配管されたパイプが結露して水が漏れてしまう、という点検依頼をいただきました😊

場所は東京都目黒区内のマンション。

ここのところ水漏れ点検依頼が多いですね😅

現地到着。
水漏れのため室内の配管化粧カバーが外されていた
すでに配管化粧カバーがお客さんの手で外されていました。

このパイプに結露を起こして水が漏れ出てくるとのこと。

カバーを外していると結露は起こらないそうです。

しかしカバーの中に収まるとは言え雑な配管されてます😆

ドレンの排水勾配が考えられておらず水は流れにくい状況です。

もちろん当店の施工ではありません。

壁の配管穴の下にはお客さんにより水が落ちないようにティッシュ(?)が付けられてました。
水垂防止のティッシュが付けられている

それはさておき壁の配管穴にはパテが埋められていません。
配管穴にパテが埋められていない
マンションは換気扇などで室内が負圧になるため、ここから暖かく湿った風が入り込んでいたことが考えられます。

それがパイプの結露を増大させ水漏れしたのでしょう。

しかしよく見てください、この配管穴にはスリーブ(筒)が入っていません。

なので壁の中の空気もここから入ってきます。

スリーブがないのはマンションの建築不備でしょうね。

あと穴の中に通してあるドレンホースは壁の中で上がって逆勾配になっています。

逆勾配があると室内機からポコポコ(コンコン)と異音が出てしまうことがあります。

それをごまかすために屋外のドレンホースの端末近くに逆止弁が付けられていました。
逆勾配をごまかすために逆止弁が付けられている

ドレンの勾配などに関しては修正するとなると大変なので今回はパイプの結露問題に関してのみ補修することにします。

屋外側も配管化粧カバーが付けられています。
屋外側の配管化粧カバー
この中も見てみましょう。

開けました。
配管穴につけられたパテ
こちらはパテ埋めされてますね。

でもよく見ると周囲にすき間が
パテの周囲にはすき間ができている

パイプとの間にもすき間
パイプとパテの間にすき間
これらのすき間から外の湿った空気が、
壁の中→室内(室内のカバー内)
へと流れ込んでいた。

エアコン施工時に埋めたパテはパイプの断熱材の収縮によりどうしてもすき間ができてきます。

パイプの裏のほうまでパテをしっかり埋めなおしました。
パテをしっかり埋めなおした
またすき間ができないようにパテの上にシーリング材を塗布し強化。

カバーを戻しました。
配管化粧カバーを閉じた
少しカバーからパテがはみ出しているところがありますが、配管穴に対して化粧カバーが小さいためです。

室内側もすき間をできる限りなくすようにパテを埋めました。
室内側配管穴をパテ埋め

カバーを付けて補修完了😊
パテ埋め補修完了
またしばらくは様子を見ていただくようにお話ししました。

マンションで室内配管化粧カバーを取り付けるお宅は多くなっていますが、それによる配管結露増大での水漏れ問題も増えてますね。

冷媒管には断熱材が巻かれていますが、それでも周囲温度・湿度が高ければ結露は防げません。

室内はテープ巻き仕上げが一番問題が少ないのですがねぇ・・・

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http://kato-aircon.com/

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