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2023年9月10日 (日)

点検口内で水が漏れる(1)

エアコン用の点検口内で水が漏れているという点検依頼をいただきました😊
(東京都大田区内のマンション)
エアコン用の点検口から水が漏れている
室内機の右後ろに点検口があり、ここから水が落ちるとのこと。

エアコンは数年前に量販店で購入・交換工事されたもの。

室外機までのパイプや電線はマンション建築時に壁内に埋め込まれた隠蔽配管となっています。

点検口は石膏ボードの蓋で塞がれていたようですが、漏れた水で劣化し崩れてしまったそうです。

では点検口内の状況を見てみましょう。
点検口内の配管状況
下から見ただけでダメ工事っぷりがわかります😅

まず目についたのは左のねずみ色の冷媒管(断熱材)。

これは室内機から出ている冷媒管接続部の断熱材ですがこれではすき間だらけで断熱効果がありません。

すき間がどこにあるかって?

ちょっと見づらいですがミラーで上部を確認。
断熱材の隙間から冷媒管(銅管)が見える
断熱材の上面は口が開いて冷媒管(銅管)が見えてます。

この状態では多くの結露水が発生するため漏れた水のほとんどはこの部分から出たものと思われます。

ドレンホース(排水ホース)は途中まで室内機に付属の断熱が付いたものですが、その先延長されたところは屋外用のホースを断熱せずそのまま使われておりここも結露します。

またドレンホースは途中がたるみ水が溜まっている状況で修正が必要ですね。

ホースはその先、隠蔽配管の塩ビ管へと差し込まれています。
ドンホースは隠蔽配管の塩ビ管へ差し込まれている

全体にかなり雑な工事でこれでは水漏れするのが当然。

エアコン工事のノウハウや怖さを知らない経験不足によりこういった施工をされてしまうことがあります。

室内外機を接続する電線が1.6mmと細い。
電線が1.6mmと細いものが使われている
この電線は建物建築時に埋め込まれたものなのでもう入れ替えることはできません。
(通常は2.0mmを埋める)

そのような部分に1.6mmを使ってしまうと取り付けできる機種が限定されてしまいます。

この隠蔽配管を施工した業者も材料費を節約しようと細い電線を使ったことがわかります。
(工事業界ってこれだから・・・)

屋外の配管出口を見てみます。
屋外のエアコン配管出口
ここがまた気になるんですよ。

やっぱりね~
配管穴の隙間が埋められていない
カバーを開けると穴の隙間は埋められていません。

マンションではこういう隙間から外気が吸い込まれて先ほどの点検口内が高温高湿になってしまう。
(さらに結露を促進)

汚れ具合からも多くの外気が吸い込まれていたことがわかります。

「どうでもいいや、どうにでもなれ」ってレベルの工事ですね😆

見積もりを出して修理を行うことになりました。

今回はここまで。

次回、修理(補修)の作業をアップします。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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