点検口内で水が漏れる(2)
前回の続きで今回は修理(補修)です。
まずは交換したほうがよいと思われる断熱材をはがしました。
室内機本体から出ている部分(左の灰色の断熱材)はそのまま再使用します。
冷媒管の太さは2分(管径6.35mm)と3分(管径9.52mm)。
現在のエアコンでは18畳用(冷房能力5.6kW)クラスまでこの太さの冷媒管です。
なおこちらに設置されているエアコンは14畳用(冷房能力4.0kW)。
そしてよく見ると3分管は右上に隠れてもう1つ接続がありますね。
その部分は
隠蔽配管されていたのはなんと4分管(管径12.7mm)。
そこへ異径ユニオンというものを使って3分管と4分管を接続してあります。
これはよいことではありませんが・・・🤔
エアコンは入れ替え前と同能力へ交換したとのことで、交換前に設置さていたのは旧冷媒(R22)のものだったのでしょう。
これも配管の入れ替えができない隠蔽配管の欠点といえます。
冷媒管に新しい断熱材を被せて
ビニルテープで隙間ができないように固定。
さて次はドレン管。
室内機から出ているホースにつないで延長し断熱材に入れました。
先ほどの断熱材の周りは細くなるようにビニルテープで隙間なく巻きました。
その理由はこの塩ビ管にドレンホースを入れるため。
細くしないと入りません。
(管のサイズはVP30)
塩ビ管は天井内で使用する長さ50cmほどに切断します。
ホースを差し込みながら天井内へセット。
動かないように電線の端材で固定。
こうしてホースがたるむことを防止。
隠蔽配管の塩ビ管への差し込み
VP25と細いのでその部分は断熱材をビニルテープで強めに締めて細くし入れました。
これで点検口内の作業は終了。
試運転中
あとは結露などが起きないかしばらくは使いながら様子を見ていただくようになります。
余談ですがこのエアコンが設置されている場所は隠蔽配管である必要はないところ。
おそらくマンション設計の方が美観重視(パイプを見せたくない)だったのでしょう。
隠蔽配管だとこれからエアコンの設置をする工事人がどんどん減っていくと思います。
工事を依頼しようにも断られることが続出するかもしれません。
こちらのお客さんは大規模修繕の際に露出配管へ切り替えることも提案される予定だそうです。
http://kato-aircon.com/
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