水漏れ点検、そして・・・
エアコンのパイプに取り付けられた室内の配管化粧カバーから水が漏れる、という点検依頼をいただきました😊
(川崎市幸区内のマンションにて)
エアコンを設置したのはどこかの下請け業者だと思います。
こちらが室内機と配管化粧カバー。
黄色の丸部分の下部から水が出てきたそうです。
お客さんご自身でカバーを外したところ冷媒管が結露しびっしょりになっていたとのこと。
その後は水漏れは止まっているようですが・・・
開けてみると冷媒管の表面はやはり結露が少し多め。
新型コロナウイルス対策で窓を開けていただいたのですが一旦閉めてキッチンのレンジフードを回してもらいました。
すると配管穴に埋めてあるパテとパイプの隙間から外気が入ってきます。
やはり今回も高温高湿の外気流入により結露水が増加したものと思われます。
しかしそれと同時に室内機から
コンッ、コンッ、コンッ、と大きな異音が・・・
ここは寝室とのことで対処が必要そうです。
でもまずは結露の対策。
屋外側のパテ埋めの補修から始めます。
めずらしく穴の出口にはフードが付いてます。
あとフードの固定ねじ3本のうち右側1本は折れてました。
それに加え室外機側面カバーのねじ穴も回し過ぎてダメになってました。
設置工事した人がインパクトドライバーで締めこんだのでしょう。
話は元に戻りまして、
冷媒管などに巻かれた断熱材は時間が経つと少し痩せるのでどうしてもすき間ができることがあります。
室内のパテを少し開けて風が出てこないか確認。
OK、ほとんど風を感じません。
さて、つぎは異音の対処。
これはドレン管の中の水が気流により弾けて室内機から聞こえてくるもの。
寝室なのに寝てられるような音ではありません。
多くの場合、発生原因は施工不良によるもので、それを誤魔化すために逆止弁(エアカットバルブ)などを取り付ける(売る)業者が多いです。
でもここは配管穴の位置やドレン接続口の関係で逆止弁の取り付けは難しかったのでしょう。
ドレン勾配の修正をして異音解消をめざすことにします。
ここの部分の逆勾配が原因。
ホースの弛んだ部分に支えを追加しました。
これで水たまりが解消し音が消えました😄
ヨカッタヨカッタ・・・
しかし少し経つと、
コンッ、コンッ、コンッ、・・・
あれ?まだどこかに逆勾配があるな🤔
ここも周囲に支えを入れて勾配修正することで音が消えました😄
ふっ~、ヨカッタヨカッタ。
しかし少し経つと、
(またかい😅)
かなり低い音で「ボコボコボコボコ・・・」という連続音。
しばし考えて音質からして屋外で出ているかもしれない🤔
このドレンレールは蓋つきのタイプで流れはあまりよくなく、どうしても水が溜まりやすい。
ということで音の原因は施工不良2か所、構造上の問題1か所の計3つでした。
今回の点検は本題の水漏れより異音の対処のほうに時間をとられた感じです。
ホント、ドレンの勾配を取れないというか気にしない業者さん多いですね。
それに加えてエアカットバルブで誤魔化すのもやめてほしいところです。
http://kato-aircon.com/
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