マルチエアコンを点検
室外機1台に室内機が2台接続されているマルチエアコンが冷えないとの点検依頼をいただきました😊
(川崎市川崎区内の一戸建て)
マルチエアコンが2セット(室外機2台、室内機4台)あり、
・1セット目:2台の室内機のうち1台が冷えない。
・2セット目:室内機が2台とも冷えない。
というもの。
― 1セット目を点検 ―
まずは室外機で動作確認のためバルブ部分を見ます。
この室外機は2室マルチでA、Bの2台の室内機が接続できるタイプ。
室内機2台を同時に冷房運転してバルブ温度を測定したところ室外機には異常なし。
それでは問題の冷えない1台の室内機へ、
フィルターや熱交換器はきれいで問題ありません。
しかし吹き出す風は不安定でサージング(風が出たり戻ったり)のような状態。
回転中の送風ファンをカメラのストロボを使用して撮影。
ストロボの閃光は一瞬なのでファンが止まって見えます。
(スマホのカメラではたぶん無理)
何年もエアコンを使い続けるとこのようなことが起きます。
これによりサージングのような症状になり室温より室内機本体内部の温度が下がってしまい室温センサーは部屋が冷えたと勘違い。
室外機は冷媒の流量を下げ、室内機は送風量を落とすため、いつまでたっても部屋は冷えないという状況になります。
これはエアコン洗浄をすることで解消できるので掃除屋さんに依頼していただくことになりました。
― 2セット目を点検 ―
こちらは室内機2台とも冷えないとのことで重症であることが予想されます。
たまにしか使わないエアコンだったらしく、いままで不具合に気づかなかったようです。
室内機のバルブから点検
冷房運転をするとヒートポンプサイクルに異常があります。
このときの周囲温度からは低すぎるため冷媒不足です。
この程度であればやはり冷媒が漏れて不足しています。
(室外機内部の膨張弁などには異常なしと判断)
圧力計でわかるほどなのでほとんど冷媒は残っていません。
アンバランスな状態。
さて問題はこちらのエアコン、すべて壁内、天井裏、床下を配管してある隠蔽配管方式で施工されていること。
なのでパイプ電線類は交換、修理することができません。
冷媒の漏れ箇所を探しましたが露出している部分では漏れを確認できず・・・もしかして隠蔽部分で漏れ?
こちらの2台の室内機は同じ部屋に設置されているのでマルチエアコンである必要はないとのこと。
これを機に露出配管でシングルタイプのエアコンへ入れ替える方法を提案させていただき点検終了となりました😊
やはりエアコンは可能な限り露出配管で施工するのが将来的に確実な方法です。
http://kato-aircon.com/
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