公団ボルトは適切に使わないと・・・
去年こちらでエアコン点検したお客さん宅へ新品への入れ替え工事で伺いました😊
結局修理はせずに交換することになりました。
このエアコンを撤去します。
とりあえず冷房運転して状況確認しポンプダウン(室外機に冷媒を戻す作業)を行うか判断します。
冷媒が空っぽなのにポンプダウン作業をすると危険もありますので。
バルブで冷媒量を判断。
去年の点検ではここのキャップが手締めでそこから冷媒が少しずつ漏れていました。
慌てて仕事する人はこういう細かなところが抜かるんですよね~。
仕事をテキパキやっているように見えますが早く終わらせたい気持ちが現れているだけで作業は不正確。
さて結果は・・・
キャップは点検時締め付けておいたので、どうやらそれからは漏れが止まって冷媒は残っており去年の点検時と状況は変わっていません。
これならポンプダウンしてOK。
パイプ類を取り外して室内機を下しました。
よく見ると据付板が右下がりに付いてます。
(なんでこうなっていたかは後ほど)
さてこのエアコン専用コンセント・・・
アース接続端子がありません。
こちらはコンクリート集合住宅で地面ははるか彼方・・・
アースが接続できませんね~、なんてお客さんに話をしていたら
「となりの部屋のエアコンコンセントにはあるのに・・・」
とのこと。
ということは・・・コンセントのプレートを外してみるとボックス内に緑色のアース線(接地線)を確認。
これまたどこかのエアコン取付屋がコンセントを交換した際にアース端子付きのものを持っておらずこうなったようです。
10年位前まではエアコンにアースを接続しないエアコン取付屋のほうが多く、安いこのコンセントを重宝がって付けたのだと思います。
安全より利益優先の業者ですね・・・ざんねん
入居時からこの状態だったようで建物の管理会社へアース端子付きのコンセントへ交換してもらうことにするそうです。
そしてこの右下がりの据付板・・・
公団ボルトで固定されていますが全体が壁から浮いています。
その理由は
化粧用のプラワッシャーを入れたまま固定しているからです。
しかもその厚みは8mm程度あります。
なぜこんなことをしたのか・・・
これが右下がりの原因。
プラのワッシャーを挟んでしまうと据付板が滑るようになります。
なので据付板を上にあげると
軽くこのように動いてしまうんです。
これにより右が下がってしまった。
マヌケな工事😌
室内機の背面にぶつかる可能性があるのでプラワッシャーを入れたのだと思いますが。
でもそれではダメな施工。
ここからは取り付け工事です。
新しい据付板を取り付けます。
左はボルトが長すぎるため交換しました。
ナットと金属ワッシャーで固定。
しかし右側・・・
ボルトの長さは問題ないのですが据付板と壁との間に隙間ができてしまいます。
こんな感じ
据付板の中央は壁にピッタリついてますが右は公団ボルトを中心に浮いています。
これは以前のプラワッシャーによるものでしょう。
据付板がズレることを警戒して強く締めこんだため表面の石膏ボードが後退してしまったようです。
ボルトは壁の奥にある躯体コンクリートに固定されており、ナットを締め過ぎると表面の石膏ボードは引っ込んでしまいます。
長期間この状態が続くとナットを外しても元に戻ることはありません。
このままナットで締めると据付板が反って変形し、室内機が引っ掛からないとか本体が変形する恐れがあります。
テキトーな工事をされるとこういうことになるから困りもんなんです。
こうするしかないな・・・
据付板の裏側にもナットを入れました。
据付板が反らないように調整して表からナットワッシャーで固定。
これだけでも割としっかり固定できました。
さらに確実に
据付板下部をねじで固定しズレや浮きを防止します。
あとは室内機を掛けて配管、電線接続作業。
工事が完了して試運転です。
アース線はコンセント交換後に接続できるように室内機からコンセントのところまで配線しておきました。
当然、冷房の効き具合は以前のガス不足のものよりよくなりお客さんもそれを感じられたようです。
これで猛暑も乗り切れそうですね😄
http://kato-aircon.com/
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