エアコンの移設工事をしました
今から2年ほど前に当店において新品で取り付けたエアコンを引っ越しのため移設をと依頼をいただきました😊
(移設元、移設先ともに東京都内)
まずは取り外しですが今年2月に行いました。
こちらがそのエアコン。
絶縁抵抗測定や温度測定等を行い正常であることを確認。
室外機と配管
室外機へ冷媒を回収してからパイプ電線類を取り外します。
パイプ類は再使用を想定して表面に傷をつけないようにテープをほどきます。
これをカッターナイフなどで一気に切り裂いてしまう業者がいます。
(多くはそうしていることでしょう)
しかしそれでは施工時間の節約にはなりますが、断熱材が裂けたり室内機本体のドレンホースに切り込みが入ったり、電線のシースが切れてしまったりするのでだめです。
室内機を下すと
据付板は建物に施設されている公団ボルトで固定してあります。
まぁ正確には公団ボルトとは言えないかもしれません。
室内機用の公団ボルト2本の間隔は45cmと決められていますが、こちらは50cm。
なので据付板をよく見ると穴を開けなおして50cm幅で固定できるように加工してあります。
2年前の取り付け当時にボルトが50cm幅であることを事前にお客さんから連絡いただき、それではこの機種しかないということでエアコンを選定した記憶があります。
エアコンの据付板にはどの機種も初めから45cm間隔で公団ボルト用の穴が開けてありますが、ボルト寸法が異なると設置できない機種が多いんですよ。
取り外し工事が終わって原状回復のためボルトに化粧用のプラワッシャーとナット、穴には蓋を取り付けます。
これらの部品はエアコン設置の際に外したものを退去時に備えお客さんが保管していたものです。
移設先へのエアコンの運搬は引越し屋さんで行うそうです。
取り付け工事はまた改めて連絡いただくことになりました。
― 季節は変わり ―
そして連絡をいただいたのは6月😅(季節は冬から夏へ)
エアコン工事のピークを迎える季節です。
見積もりと日程の打ち合わせを行い取り付けたのはいまから数日前。
ちょっとばかり取り外してからの期間が長いのですが・・・
でもそれは大丈夫
室外機の冷媒管の接続口には新品と同様のキャップをしてあるので安心。
これは室内機も同様にしてあります。
よくビニルテープなどを巻くだけの業者がいますが、それでは剥がれてしまったり冷媒がリークすることもあります。
また、テープが剥がれて接続口内部に水やホコリ、砂塵などが入るとエアコン運転時に不具合を起こします。
そのほかビニルテープの接着成分とコンプレッサーオイルが混ざって接続口に固着してしまうと容易には取れなくなりガス漏れの原因にもなります。
間隔は規格通りの45cm。
でもちょっと気になることがありますがそれは後に。
室外機設置場所
室外機の前には以前使用していた冷媒管と電線が置いてありました。
長さも足りそうでパイプの仕上げはテープ巻きなのでそのまま再利用できます。
いまは銅価格が高く、現在も上昇中でパイプや電線を交換するのはもったいないですからね。
(冷媒管と電線は銅製)
公団ボルトに付けられている化粧ワッシャーは外します。
これを取り付けたままエアコンをつけてしまう業者が結構多くいますがやってはいけません。
必ず緩んでズレます。
そしてさきほど気になっていたのはこれ、
コンセントと公団ボルトが近すぎてこのまま据付板を付けても室内機が掛かりません。
仕方ありません、またもや据付板加工😅穴が増える・・・
左寄りに穴を2つ開けてそこにボルトを通します。
念のため室内機に据付板を付けて穴を開けた部分における室内機背面までの寸法を測定。
50mm以上ありボルトの長さは壁から25mmなので余裕ですね。
2年前の購入時にこの機種を選定していただいたのはこれが理由でした。
他のエアコンでは据付板の穴をずらすと背面の余裕がほとんどなくボルトナットがぶつかってしまい取り付けられないことがあります。
金属ワッシャーを入れてナットで据付板を固定。
ここの壁は躯体に直接モルタル仕上げなのでこれだけでしっかり固定できました。
中空の壁ではこうはいきませんからね。
あとはほぼ通常通りの作業です。
電線とアース線を室内機に取り付けて
アース線は長さが足りないため交換しました。
ほかもすべて異常なし😄
こちらは排水用のドレンホースのみ新品に交換しました。
ドレンホースの再使用は水漏れの危険がありますので。
これで冷房が使えるようになりました😊
昔は贅沢品だったエアコンも現在では生活必需品ですね。
エアコンがないと命にかかわります。
http://kato-aircon.com/
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