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2023年7月10日 (月)

隠蔽配管へのエアコン設置

さて今回は以前こちらで撤去を行ったお客さん宅へのエアコン設置作業です😊

なお当店では隠蔽配管への取り付け作業は独自にある程度の基準を設け、それをクリアしていないところでは設置をお断りさせていただいてます。

こちらは撤去時に問題ないと判断しお引き受けしました。
(ご依頼いただきありがとうございます😄)

2台を2日に分けて設置しましたがそのうちの1台です。

室内機を取り付ける場所
室内機を取り付ける場所(隠蔽配管)
左の壁穴から冷媒管と室内外機をつなぐ電線。

右にはドレンホース(排水)を流すための穴があります。

取り付けるエアコンは富士通です(新品)。
富士通のエアコンを取り付ける
隠蔽配管では設置できる機種もある程度限られます。

室内機を掛けるための据付板を取り付けました。
室内機の据付板を付けた
ドレンや冷媒管の位置を見極めて付けます。

冷媒管が短ければ延長する工事も必要となり、見積もりには載せていましたが今回は偶然にも以前の機種とほぼ接続位置が一致。

そのままの長さでいけそうです😄

冷媒管の封止に使用してたユニオンを取り外し、エアコンに付属していたフレアナットを付けてフレア加工。
フレア加工した
接続部は一度締め付けて取り外したら必ずフレアを作り直す必要があります。

それをせず再度締め付けるとフレアが切れて冷媒が漏れたり、最悪の場合は銅管がすっぽ抜けてすごい音と共に周囲を破壊しえらいこっちゃ😱になります。

ここで室内機を掛けたいところですがその前に
電線接続延長用のボックスを付けるため壁に穴を開ける
電線接続用のボックスを取り付ける穴を開けます。

壁から出ている電線が短く室内機の端子台までとどかないので延長しなければなりません。

開口する部分のクロスを切り取って
開口する部分のクロスを切り取る
こうすることで周囲を滑らかに切り取ることができます。

引廻し鋸で開口。
引廻し鋸で石膏ボードを切り取った

壁内に電線を通してボックスを取り付け。
壁内に電線を通して接続用にボックスを取り付けた
冷媒管と一緒に壁から出ていたケーブル(VVF2mm×2心、1.6mm×2心)と新しいケーブル(VVF2.0mm×3心)をボックスへ。

相互の電線を圧着接続し絶縁キャップ。
電線相互の圧着接続と絶縁キャップ
差込形コネクタは使いません。

接続部をボックスに収めて
電線接続部をボックスに収めた
表面にカバーをしますがそれは最後にします。

本体を掛ける準備ができました。
室内機を掛ける準備ができた
今回、前面パネルは取り外して作業します。

そのほうが施工が楽になるため。

据付板に引っ掛けました。
室内機を据付板に引っ掛けた
この状態で冷媒管、電線、アース線、ドレンホースの接続を行います。

ドレンホースは壁内にある塩ビ管へ差し込むのですが
壁内の埋設ドレン管はVP25
サイズがVP25なので断熱のかぶったドレンホースは入りません。

VP30であれば問題なく入るのですが・・・

こういう場合は仕方ないので断熱を剥がして差し込みます。
ドレンホースの断熱材を剥がして塩ビ管に差し込む
手前に見える白いのが断熱材で塩ビ管に入る部分は断熱材を切り取ってます。

ミラーを使って塩ビ管にきちんと入っているか確認。

もし、ずれて入ってないと壁内に水が出てしまいこれまたエライことになります。

この日は狭いところを点検する直径8mm位のカメラを用意して使ってみましたがミラーのほうが確実でした。

カメラの映像を見てもいまいちどこを見ているのかはっきりしませんね。

手前に浮かしていた室内機下部を定位置へと押し込み接続が完了。
室内機と隠蔽配管の接続完了

パネルを取り付けて室内側が仕上がりました。
隠蔽配管への室内機取り付けが完了した
画像は撮り忘れて試運転時のものです😅

電線接続したボックスのカバーも付いています。

つづいて室外側の施工。

すでに室外機への冷媒管接続と端子台の電線接続は終わってます。
室外機のそばで電線相互の接続を行う
こちらでも室内と同じく電線相互の接続を行うため防水ボックスを取り付けます。

壁内を通ってきた電線の長さは足りそうだったのですがそれが問題ではありません。

隠蔽されていた電線の太さは先ほども触れてますが2.0mm×2心、1.6mm×2心。

一方、エアコンは3心の端子台で、そこへ太さの異なる電線を差し込むことはよいことではありません。

今回、こちらのエアコンメーカー技術部にそのことを聞いてみると「前例がないのでわからない」との返答。

そのため安全を第一にVVF2.0mm×3心(同一の太さ)で室外機端子台へつなぐことにしました。

なお、以前こちらに付いていた古い日立エアコンの端子台は[2.0mm×2心]用、[1.6mm×2心]用とそれぞれ端子台が分かれていたので問題ありませんでした。

こちらも圧着接続。
電線相互を圧着接続

絶縁キャップをかぶせてボックス内へ収めます。
電線接続箇所に絶縁キャップをかぶせてボックス内へ収める
[2.0mm×2心]を室外機の電源へ、[1.6mm×2心]の黒1心をシリアル信号用につなぎました。

ケーブルが引っ張られたり押し込まれたりしないように穴のところで結束バンドで固定してあります。

防水パッキンのついた蓋を取り付けます。
ボックスに防水パッキンのついた蓋を取り付ける
ボックスの壁側周囲をコーキング。

そして配管の壁穴出口付近の周囲も防水を強化するためコーキングを塗布しました。

そろそろ終盤の儀式😄真空引き。
エアコンの真空引き
この真空計は大気圧の時が右側、真空が左側です。

マニホールドのバルブ操作で冷媒管に漏れがないか簡易的に確認。

室外機も設置できました。
室外側の施工が終わった

施工が完了して絶縁抵抗を測定し運転開始。

お客さんとともに試運転チェック👀

温度測定結果や動作状況は問題なし😄

ドレン排水テスト・・・

室内機から注水して屋外に数か所ある出口を見に行きますがどこからも出てこない🤔

うーん・・・ほかに出口があるのか・・・それとも雨水桝などにつながっているのか・・・

しばらくお客さんと出口を探していたところ1か所だけドレンの出口ではないかと思われる地中へと埋まっている管が・・・
ドレン管と思われる塩ビ管
少し地面を掘りましたがわかりません。

試しにお客さんに見ていてもらい室内機から注水していたところ更に深く掘ってくださり排水が出てきたとのこと。

こちらが建築された当初から地面に埋まっていたようです。

しかし今まで壁内に水漏れが起きなかったのは幸い。

埋まっていた塩ビ管を20cmほど切り取って地上で排水できるようにしました。
ドレン排水ができるように塩ビ管を地上で切断
この塩ビ管が施工された直後は埋まっていなかったのでしょう。

その後の外構工事で整地や砂利などが入れられた際に地面レベルが上がって埋まったものと思われます。

何はともあれ問題なく排水できてなにより。

気づかずそのままにしていればいずれ壁内への水漏れが起きていた可能性があります。

これですべて正常で問題なく、もう1台も同様の施工で完了となりました😊

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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