真空ポンプのオイル交換😊
数年前まではエアコン取り付け工事のお問い合わせをいただいた際に、
「取り付け時の真空引きやってくれますか?」
なんてよく聞かれたものです。
ネット上で騒がれていたのを見たんでしょうね。
「手を抜かれて真空引きしなかった・・・」
とか
「手こぎの空気入れみたいなポンプで真空引きしてた」
などなど・・・
まあお客さんにしてみればその部分くらいしか手抜きの判断はできないでしょうから大きく取り沙汰されたのも頷けます。
もし真空引きをしていないなんてことがあれば、それ以外の随所も相当に杜撰な工事となっていることでしょう。
さて今回はいつも使っている真空ポンプのオイル交換。
右が真空ポンプ、左はオイルです。
使っているポンプは内部に回転翼形のポンプが2つ直列(2段)についたツーステージ。
1つのシングルステージより高真空度が得られ信頼性も高くなります。
とはいえ、オイルが肝心。
オイルにはポンプの気密性(真空度にかかわる)、潤滑、冷却の役割があります。
なおこのポンプを回すのは100Vのモーターです。
ではオイル交換。
ドレンボルトを外して古いオイルを抜きます。
自動車のエンジンオイルと異なり古いオイルでもきれいな色です。
抜け切る寸前では粘りのない水のようなものが何滴か出ました。
あとはドレンボルトを締めて新しいオイルを注入するだけ。
少し多めになりましたがこの方が真空が引けた際のポンプの音が安定するのでよしとします。
引き始めは排気から若干オイルミストが多く出ますが問題ありません。
逆に少ないと真空度が下がったり、いつまでもエアが残っているような音がしますので。
このポンプは小さいわりに排気量が大きく、音も静かで気に入ってこれが2台目。
倉庫にはもう2台他社のツーステージのポンプが休眠してますが出番はありません。
機械は長持ちするようにメンテナンスが必要です😊
http://kato-aircon.com/
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