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2023年5月10日 (水)

エアコン入れ替え100→200Vへ

東京都内の一戸建てにてエアコン入替工事の依頼をいただきました😊

― 現地調査 ―

今回は内容確認のため事前に現地調査を行いました。

いままで使用していたエアコンは
いままで数年使用していたエアコン
他の業者さんで取り付けられたもの。

まだ数年程度の使用期間で古くはないのですが、冷暖房が効かなくなったことと大きめの能力へ替える目的で交換をすることにしたそうです。

室外機はすぐ後ろのベランダにあります。
ベランダに設置されている室外機
室外機の振動が室内に響いてうるさかったそうですが・・・

パイプに取り付けられた配管化粧カバーはそのまま再利用します。

この電源100Vのエアコンを撤去してつぎは200V機を設置するため、専用コンセントに配線されている回路や電線の太さ、ブレーカーの種類をチェック。

電源に関してはコンセントとブレーカーを交換すれば200Vに切り替えられることが確認できました。

その後、工事費用を見積もりして施工依頼をいただきました。
(ありがとうございます😄)

― エアコン撤去 ―

工事に伺い、まずはエアコン撤去を行います。
撤去するエアコンの室外機バルブ部分
エアコンの状況から冷媒漏れ(ガス漏れ)を起こしている可能性が大です。

冷媒漏れをしている場所や程度によってはそのままポンプダウン(冷媒を室外機に戻す)作業をすると運が悪ければコンプレッサーが爆発することもあるので要注意。

状況を調べるとすでに冷媒は空っぽ。

そのまま配管類を外して撤去します。

室内機と室外機の各冷媒管接続箇所からの漏れはありませんでした。

ながらくガス欠運転(コンプレッサー過熱運転)をしていたようで室内機との接続箇所の断熱は溶けていました。
(このあたり工事に集中していて画像がありません😅)

室内機をおろして
室内機を取り外した
配管穴にはめずらしくスリーブ(筒)が取り付けられてました。

これを付けない業者さんの多いこと、9割以上は入ってませんので😆

施工上あまりいいスリーブではありませんがまあいいでしょう。

そして撤去は完了しました。

― エアコン設置 ―

取り付けるのは
取り付ける新品の室内機
冷房能力4.0kWのタイプです。

200Vのプラグ形状を見ると
エアコンの200V電源プラグは3極
3極になっていて丸い棒はアースです。

なのでコンセントに接地線が配線されていればプラグを差し込むだけでエアコンのアースが接続されます。

室内機を取り付ける準備
冷媒管に補強断熱材を巻く
このメーカーは他と異なり補強断熱材が付属しているので予備配管部分に巻きます。

この断熱材を持ち帰って捨ててしまう業者さんの多いこと。

ほぼ100%といっていいほど他の業者さんの施工で巻いてあるのを見たことがありません。

それでも当方の知る限り30年以上にわたり付属部品として同梱するこのメーカーもたいしたものですが😆

室内機の取り付けから配管まで終わって、室外機と冷媒管を接続するフレアナットを外すため室外機のカバーを開けようとすると・・・
室外機のカバーのねじが斜めに入っている
なんだかカバーの固定ねじが斜め上に向かって入ってます。

カバーの上部を見ると
室外機のカバーがしっかり付いていない
カバーが下にずれてますね。

工場での組み立て時にしっかり付けずにそのままねじをムリにいれたのでしょう。

ねじを外すと
ねじ穴がずれている
穴がずれてます。

ムリに入れたため若干周囲が削れてますね。

カバーをしっかり付け直すと
カバーをしっかり付け直すとねじ穴が合った
ねじ穴が合いました。

これならそのまま設置しても問題ありません。

室外機にパイプ、電線を接続し真空引きしてエアコンの設置が完了です。

― 電源工事 ―

つづいて電源工事にかかります。

コンセントを外して
100Vから200Vのコンセントへ交換する
電線の長さを調整し、銅線が少しくすんでいたので磨いて接触をよくします。

交換完了。
200Vコンセントへ交換完了
これだけではまだ電圧は100Vのまま。

ブレーカーへ。
200Vへ切り替えるためブレーカーへ
黄色のテープを貼ったところが該当する回路。

事前に他のコンセントや照明と同一回路になっていないかチェックしています。

万一、同一回路があるとそこも200Vになってしまい事故になります。

付いているブレーカーは100V専用なのでこちらを用意してきました。
用意したブレーカー
パナソニック分電盤専用コンパクトブレーカー2P2E20A(2ポール2エレメント20アンペア)。

交換完了。
ブレーカー交換完了
こちらも電線を磨いて接続しました。

絶縁抵抗測定をして問題なし。

ブレーカーONしてコンセントで電圧測定。
コンセント電圧203.8V
203.8VでOK。

エアコンの絶縁抵抗も測定したらプラグを差し込み運転開始。
エアコン運転開始

室外
室外機の設置状況
いままでのエアコンは部屋に振動が響いていたとのことで置台にはブロックと防振ゴムを使用しました。

お客さんとともに試運転チェックしてすべてOKで作業完了となりました😊

さて、室外機設置時に気が付いたのですが床にあるこのシミ
ベランダの床にシミがある
これどうやら以前のエアコンのドレン排水から出てきた油のようです。

エアコンが効かなくなっていたのは冷媒漏れが原因だったのですが、その場所は室内機の熱交換器からの可能性が大きいと推測します。

冷媒とともに管内を流れているコンプレッサーオイル(冷凍機油)が熱交換器部分から流出してドレンパンへ流れ込み、ドレンホースから排出されたものでしょう。

前回アップした点検記事同様の症状で、熱交換器からのガス漏れは非常に多くなっています。
(これ、修理すると高額です)

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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