公団ボルトで室内機設置
東京都大田区にある鉄筋コンクリートの住宅でエアコンの取り付け工事を行いました😊
まだこちらには入居されておらず、お引越し前の設置工事です。
室内機を設置するのはこちら
壁面上部にある2つの丸いところは公団ボルトで45cmの間隔でついています。
建物の造りからしても公団系のところが建てたもののようです。
下には大きめの配管穴とその右にはエアコン専用コンセントがあります。
今回設置するエアコンは200Vで、元々ついていたコンセントは100V用でしたがお客さんにより200V用への交換と電圧の切り替えが行われていました。
なおこのような工事は電気工事士の免許がなければできませんが、こちらのお客さんは有資格者です。
さてさっそくエアコンの取り付け工事にかかりますが、
壁から出ている公団ボルトが長く約22mm程度。
2mm程度ボルトが長く、これでは室内機背面にぶつかってしまいます。
しかもこちらの壁は表面がベニヤ板で薄く、躯体コンクリートとはスタイロフォーム(板状の断熱材)を使用して接着されているようでナットを締めた際には表面のベニヤが引っ込んでさらにボルトが長く出てきます。
この状態では使用不可🤔
こんなこともあろうかと予め全ねじカッターとボルトを用意してきました😄
ボルトは建物の躯体に埋め込まれているインサート(受けのナット)に合わせて太さ”10mm”を選定。
ここに入るからといって”3/8インチ”のボルトは使用してはダメ。
”10mm”に比べ、太さ(若干細い)とねじピッチが異なるためインサートのナットを傷めます。
全ねじカッターは電動なのでなんなく切断
このボルトに付け替えます。
据付板をナットとワッシャーで固定。
ボルトの長さは約17mm程度にしました。
そして配管などをして室内機の設置が完了。
画像は試運転時のものです。
”アース線がつながってない!”と思われた方はエアコンに詳しいですね。
でもこのエアコンは200Vでプラグに接地極が付いているためコンセントまで接地線が配線されていればプラグを差し込むだけでアースが接続されます。
なのでコンセントの下部分にあるアースターミナル端子にはつながなくていいんですよ。
つぎに室外側の配管をします。
こちらの配管穴は長さが70cm位あります。
このような場合は配管穴の中でドレンホースがたるんで逆勾配になり、室内への水漏れや異音発生の原因になります。
そこでVP30の塩ビ管にドレンホースを差し込んで使用しました。
たるみ防止と勾配確保ができます。
この塩ビ管はお客さんから設置場所の画像を送ってもらった際に必要になりそうな気がしたので事前に用意してきました。
配管及び室外機の設置が完了。
配管穴の付近はパイプのRを大きくとってますが、これは穴出口付近で急激に曲げるとドレン勾配が崩れたりホースが潰れたりすることを防止するためです。
こちらの床はかなり急こう配で室外機の傾きが大きかったので
台と床の間に防振ゴムを入れて緩和しました。
工事が終わって本体の絶縁抵抗を測定し運転開始。
お客さん立会いの下、チェックして問題なし。
ついでにご希望によりお客さんで施工した電気工事(コンセントやブレーカー)部分に発熱がないか温度測定してこちらも問題なし。
作業終了となりました😊
http://kato-aircon.com/
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