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2023年5月19日 (金)

約12年使用のエアコンを新品へ

東京都世田谷区の一戸建てでエアコン入替工事の依頼をいただきました😊

― 撤去工事 ―

まずは新しく取り付けるエアコンの機種選定のため撤去工事に伺いました。

取り外すのは当方で約12年前、建物が新築時に設置したものです。

こちらがそのエアコン
撤去する12年前に設置したエアコン
冷暖房は問題ないようですが吹き出し口のルーバーが曲がってますね。

エアコンはだいたい10年から15年で交換するパターンが多いと思います。

室内機の銘板
室内機の銘板を見ると14.5kg
質量が14.5kgで当時としては重い部類になります。

そこで気になるのが壁の状態。

ここ最近はとくに多く取り上げてますが重い室内機は壁を次第に変形させます。

あとでこの辺りも調査してみます。

室外側へ・・・

パイプは配管化粧カバーで仕上げてあります。
配管化粧カバー
これはまだ使用できるので再利用し中身のパイプと電線類を新品に交換します。

室外機のバルブ部分。
室外機のバルブ
よく乾燥していて冷媒漏れはありません😄

バルブを操作し冷媒を室外機に回収したらパイプや電線を取り外していきます。
日立エアコン特有の補強断熱材
室内機とパイプの接続部の周囲にはこちらのメーカー(日立)特有の黒い補強断熱材が巻いてあります。

そして内側の断熱材を切り開くと接続部が出てきました。
冷媒管接続部に漏れはなし
こちらも漏れの形跡はありません😄

取り外しが終わって新しく購入されるエアコン選定のため各所計測
エアコンの取り外しが終わって各所計測
壁の状態は荷重のかかっていた部分がなんとなく手前に膨らみ変形しているようにも思えます🤔

当初お客さんが新たに購入を予定していた機種は室内機が17kgと重くて奥行きのある機種だったのですが、壁の状況からそれはあきらめていただくことになりました。

現在のものより軽いものを選んだほうが無難ですからね。

― 取付工事 ―

機種決定後、購入されて取り付け工事へ訪問です。

壁の配管穴はそのまま再利用。
室内機の設置を始める
ねじやボードアンカーは機種ごとに位置が異なるため打ち直します。

取り外しのときに外したスリーブ(配管穴の筒)は再び取り付けます。

まずは据付板の取り付け
室内機の据付板を壁に取り付ける
ここであることに気づきます。

打ち込んだ左右の一番外側のボードアンカーで仮固定したところで中央付近全体で据付板と壁との間に隙間が・・・

どの程度隙間があるかノギスをあててみました。
ノギスで据付板と壁との隙間を測定

約4mm
据付板と壁との隙間は約4mm
理由はもうお分かりですね。

やはり以前ついていた室内機の重さにより壁(石膏ボード)が変形していました。

室内機の引っ掛け部のある左右が重みで引っ張られて手前に膨らみ、中央は柱に固定されているので変形せずこのような状態になりました。

やはり重い室内機を一般の住宅に取り付けるにはムリがあるということでしょう。

ここ10年位、特に重いものが増えたので今後この壁の変形があちらこちらで発生し問題になることと思います。

あるメーカーでは20kgを超えるものが存在しており、それはかなりヤバいですね。

ここまで重いものは危険すぎるので当店では設置をお断りしています。

その後、壁の状況や室内機の引っ掛け位置などを確認し今回の程度であれば問題ないと判断し工事は続行。

すべてのボードアンカーのねじを締め、中央は以前と同じく壁内部の柱に固定しました。
据付板を壁に固定した
下から見るとなんとなく壁の形状に沿って曲がっているような。

室内機は無事難なく引っ掛かりました(ヨカッタヨカッタ😄)
室内機が無事取り付けられた
あまり変形が酷いと引っかからないなんてこともありますからね。

外壁を配管し化粧カバーを元通り戻します。
外壁の配管化粧カバー

室外機を設置、接続
室外機を設置し真空引きした
真空引きをしてバルブを開けたら工事完了。

試運転開始
エアコンを試運転
お客さんに立ち会っていただき各所チェック。

すべて問題なく作業完了となりました😊

エアコン購入の際はできる限り軽いものを選定しましょう。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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