エアコンの効きがよくない
エアコンの効きが悪く、室外機が狭所に設置されているのでそれが原因であれば移動をしたいとのお問い合わせをいただきました😊
(場所は東京都狛江市、当店はじめてご利用のお客さん宅)
まずは点検を行うことになり訪問しました。
室外機はバルコニーに設置されています。
室外機の上にあるのはこちらで持ち込んだガス漏れ検知器、リークディテクターです。
たしかに室外機は3方を囲まれて多少の効率低下はあると思います。
手前には風向調整板が置かれていました。
お客さん自身でいろいろ試したことがわかります。
ただ、設置されている部屋は寝室ということもあり、この程度で効率低下を感じ取ることはあまりないでしょう。
お客さんの話では10年ほど前に設置して効きの低下を感じたのは2年前。
やはり本体側の不具合とみるのが妥当でしょう。
この場合、一番に疑うのはガス(冷媒)漏れ。
ということで先ほど室外機の上に置いていたリークディテクターで室内機を入念にチェック。
ガス漏れといえば室内機の熱交換器からというのが現在では多くなっています。
しかし漏れの反応はありません。
うーん、ガス漏れではないのか🤔
室外機の接続部には漏れはないし・・・
この段階で冷房運転して温度測定。
吸い込みも吹き出しも21℃で冷房は効いていません。
作業車からゲージマニホールドを持ってきて圧力を見ます。
ガス漏れは間違いないようです。
運転停止後、リークディテクターで再度室内機を調べましたが漏れはなし。
ここで可能性はかなり低めですが室外機の外板を外し内部の部品を調べます。
やっぱりガス漏れですね。
残るは室内機とパイプのジョイント不良。
しかしガス漏れの速度や時期からしてジョイントの可能性は低い。
そう思いながらも調べます😅
そのため配管化粧カバーを開けました。
あぁ、そういうことか・・・
冷媒管の断熱材がささくれてますね。
これどういうことかというと・・・
エアコンを設置するにあたり室内機とパイプのジョイントが壁の配管穴の中になってしまったため、パイプを接続してから室内機を引っ掛けたという形跡です。
パイプが穴を通過する際、周囲に引っ掛かってささくれたもので、それをテーピングせずそのまま放置されてました。
ジョイントが穴の中では修理をするにしても一度室内機を外さなければできません。
エアコンの使用年数からあまり修理金額が高くなるのであれば買い替えたほうが賢明ですね。
ガス漏れチェックは途中の断熱を切って行いましたが、ここも漏れはありませんでした。
たまにあるんですよねー、どこから漏れているかわからないというのが😞
でもやっぱり室内機があやしい・・・
こんどは暖房運転を行い管内を高圧にしてリークディテクターでチェック。
運転中に調べましたが漏れ反応はありません。
停止して調べるとしばらくして微かに反応が・・・1つだけシグナルが出た😲
おー、きたか?
その後ゆっくり漏れのシグナルが2つ、3つと大きくなり
最後はフルまで達しました。
やれやれ、やっと出ました漏れ反応。
ずいぶん遠回りになりましたが😅
ディテクターのセンシビティはハイ、オートアジャストはオフでもなんとか検知できる漏れレベル(かなりのチョロ漏れリーク)でした。
たぶん2年前どころかその数年前から漏れ始めていたのではないかと思います。
これでだめなら室内機にごみ袋でもかけて調べようかと思いましたがそのまえに終了。
結局、室内機の熱交換器からの漏れでしたね。
修理?・・・しませんよ。
熱交換器からのガス漏れは溶接修理ができないので部品そっくり交換になります。
部品代や工賃、冷媒チャージなどをすると高額過ぎてエアコンを買い替えたほうがいいですからね。
使用年数からも今後基板など他の部分が故障して部品が入手できず修理不能となるのでこの時点での高額修理は禁物です。
これからの季節、冷房をかけてみたら”あれ?効かない”というのが多発します。
それは室内熱交換器からのガス漏れかもしれません。
http://kato-aircon.com/
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