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2023年4月

2023年4月28日 (金)

室内機のパネルが動かない

先日、花粉症の症状も楽になってきたことだし散髪屋へ行くか・・・といつも行っている理髪店へ。

すると「自宅のエアコンがカタカタ音がするようになったんだけど見てくれる?」とのこと。

お店が休業の日にご自宅へ伺いました。
カタカタ音のする室内機を点検する
すでにパネル類を外してますが、左右の黒い部分が出たまま引っ込みません。

この黒い部分が動いて前面のパネルが開いたり閉じたりするようになっている機種なのですが、リモコンでON・OFFするとそのたびにギギギギ・・・カタン、カタン、カタンと音がして中途半端にパネルが開いたままになります。

ギアがすり減っているのか・・・

さらに前面のグリルを外して調べます。
パネル開閉用のモーターが見える
先ほどの黒い部分を動かしているパネル開閉用のモーターが見えます。

近くで見ると
パネル開閉モーターとギア
パネル開閉用モーターとギアです。

ここでリモコンでエアコンをONしたりOFFしたりするとモーターは問題なく回ってギアが回転しています。

指でギアを軽く押さえてON・OFFをすると「ギギギギ・・・」とモーター内部のギアが空回りしていました。

モーター不良です。

交換すれば直りますがこちらのエアコンは
2008年製のエアコン
2008年製。

部品の供給があるか微妙です。

メーカーの部品担当へ電話。
「モーター在庫あります」
ラッキー😄

モーターに付いているギアも一緒に付いてくるのか聞くと
「ギアアッセンブリ(組品)という別の部品に組み込まれていてそちらは廃番です」
とのこと。

ギアはそのまま付け替えて使用するしかないですね。

モーターを注文して入荷後に再訪問。
パネルモーター交換のため室内機のグリルを外す
またグリルを外します。

点検時にどのようにモーター交換するか頭の中でシミュレートしていたのですがちょっと手こずりました。
故障したパネル開閉モーターを取り外した
なんとか取り外し成功。

割らないように慎重にモーターからギアを外しました。
壊れたモーターからギアを外した
壊したら”おしまい😅”なので。

こちらは袋に入った新品のモーター。
袋に入った新品のモーター

取り出して古いものと見比べます。
新旧のモーターを並べて見比べる
古いのは三菱マテリアルで新しいのはNidec Sankyoというメーカー。

でも型番も形も同じものです。

新品のモーターにギアを取り付けて室内機へセット。
新品のモーターを室内機へ取り付ける

取り外した電装ボックスやコネクタ類を全部もとに戻して
取り外した電装ボックスやコネクタ類をもとに戻す

パネルも取り付けたら修理完了😊
パネルを付けて修理完了
電源を入れると静かに開閉パネルが閉まって動作OK😄

製造から15年ということで買い替えもそろそろ考えているそうです。

ただ今年の夏はこのまま使って来年以降にするとのこと。

昔からパネルなどが動作するエアコンはそこが壊れて買い替えるなんてパターンが多い気がします。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2023年4月24日 (月)

エアコンがうるさいので別機種へ

新築引き渡し後すぐに取り付けられたエアコンの室外機の音がうるさいため交換するとのことで取り付け工事に伺いました😊
(東京都調布市内の一戸建て)

事前に現地調査に伺った際には4台同じメーカーのものが設置されていましたが、それまでいろいろとメーカーなどによる対策を講じても改善されなかったそうです。
(1~2年前に設置だそうです)

後日、取り付け工事に訪問したときには別の業者で4台すべて撤去され引き揚げられていました。

ということで今回お勧めしたエアコンは室外機が他のメーカーと比べて静かな機種。

室内機を取り付けます。
室内機を取り付ける壁
以前取り付けられていたボードアンカーやねじ穴があります。

配管穴にはスリーブ(養生管)が入っていなかったので取り付けました。

据付板の取り付け
室内機の据付板を取り付け
室内機の高さが小さくなるため上に以前のボードアンカーが見えてますね。

でもこれは室内機を取り付ければ見えなくなります。

設置完了して試運転中の室内機
試運転中の室内機
ここは2階で室外機は1階地面置きです。

なので外部は二連梯子作業😅
室外側は二連梯子作業
この日は強風のため左右にローブを張り倒れないようにしました。

梯子が倒れるのは人が上っているときではなく、立てかけているだけの軽いときが一番危険。

配管化粧カバーは以前取り付けられたものをそのまま利用。

パイプ電線類はすべて新しいものを使用。

そして取り付けた室外機
取り付けた室外機
安定性をよくするためブロックを台に使用しました。

通常のプラスチックの台ではすぐに沈んで傾いてきますので。

お客さんより、以前のメーカーの室外機よりも音が静かとのことで、やはりメーカーや機種によって違うものです。

昔からある有名メーカーだからといって安心はできませんね。

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2023年4月21日 (金)

室内機を補強板に設置

いまでは上位機種のエアコン室内機は重くて奥行きの大きいものが多くなってますね。

普通の家は室内の壁の材質が石膏ボードであまり重いものを取り付けると次第に変形して修理しなければならなくなります。

あるお客さんからそのような機種に取り替えたいとの依頼があり、壁を補強してもらえれば可能であることを伝え工事に伺いました😊

事前に既設エアコンを取り外して別の部屋へ移設しました。

お客さんから別途依頼した内装屋さんで壁補強を行い、後日新品エアコンの設置工事へ再訪問。
室内機設置場所に補強板が貼られている
化粧された補強板が貼られていました。

なるほど壁の表面に貼ることで石膏ボードや壁クロスをやり直すことなく安価に補強する方法ですね。

12mm厚程度の化粧合板で構造物の柱などにねじで固定されています。

裏の壁には元の配管穴がありますが補強板にも同じ位置に開けて
室内機設置用の補強板に配管穴を開ける
スリーブ(養生管)を取り付けました。

このスリーブを付けて屋外側の穴をパテで塞ぐことで外気だけでなく壁の中と室内が遮断されるので空気の流れと虫の侵入を遮ることができます。

配管穴の位置に合わせて据付板を取り付け。
配管穴に合わせて据付板を取り付ける
しっかり固定するためねじは多め😅

加えて2本ほど壁内部の構造物に長めのねじを打ちました。

そして室内機を設置。
室内機を設置
室内機が重いことに加え、足場の確保が難しい位置だったためお客さんに手をお借りして引っ掛けました。

がっちりと強度的に問題なく安心して過ごせますね😊

お客さんから聞きましたが、補強板を施工した内装工事屋さんはエアコンの室内機の重みで変形した壁の修理の依頼が他でもあるそうです。

やはり近年の重くて奥行きの大きい室内機は数年経つと壁を変形させてしまう恐れがあります。

壁強度に見合った機種を選ぶことも大切です。

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2023年4月19日 (水)

室外機移設、バルブコア交換

バルコニーに設置された室外機を横へ移動させたいという依頼をいただきました😊
(東京都大田区の一戸建て)

どのような内容かというと、
既設の室外機を移設する
奥に見える室外機を一旦取り外します。

そしてバルコニーの反対側へ移設
室外機をバルコニーの反対側へ移設する
というものです。

さいわいパイプが短くなる方向への移設なので冷媒管や電線の延長は必要ありません。

さっそく動作確認後、室外機へ冷媒を戻すためポンプダウンを行い冷媒管を外すと
冷媒管を外すと気になるところが・・・
ちょっと気になるところが・・・
(接続面に冷媒漏れとなる傷などないかチェック)

冷媒管の接続シール面に黒く変色したところがあります。
冷媒管の接続シール面が黒く変色している
これは何かというと結露水などの水分により変色したものです。

反対側の冷媒管フレアのシール面は
冷媒管フレアのシール面
やっぱり。

拡大
フレアのシール面周囲にも黒く変色したところがある
こちらも周囲が黒く変色しています。

これらから言えることはフレアナットの締め付けの甘さ(おそらくトルクレンチ使用と思われる)とフレア面に段つきがある(フレア加工がよくない)ということ。

取り外し前の試運転での温度測定ではちょっと効きがよくないような感じを受けましたが、もしかすると若干の冷媒漏れなどが起きていたのかもしれません。

この部分では漏れた形跡までは確認できませんでしたが、室内機側の接続も同じようなことになっていることが考えられるのでそちらでは漏れている可能性がないとは言えません。

お客さんへこれらの内容を伝えながら作業を続行します。

配管加工中
室外機周辺の配管加工中

そして接続が終わって真空引きのためサービスポートへホースを接続
真空引きのためサービスポートへホースを接続
しばらく真空引きをしてパイプ内の空気を抜き取ります。

さて真空引きも終わり、ホースを外すと
サービスポートからシュー音が
サービスポートからシュー・・・という音が。

ポートに付いているバルブコアを外してみました。
バルブコアのパッキンが変形
パッキンが変形してます。

これもたまにあるんですよねー。

作業車から新しいものを持ってきました。
新しいバルブコア
交換します。

再度真空引きして工事完了
室外機移設工事完了
室外機の前の壁が近いので風向調整板の設置をお勧めしました。

試運転結果は取り外し前と変わらず(当然ですが)で作業終了となりました😊

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2023年4月15日 (土)

宅配便の輸送中破損

先日、エアコンの取り付け工事をしていると・・・
室内機の梱包用発泡スチロールが割れている
室内機の箱を開けてみたところ梱包用の発泡スチロールが割れていました。

これ、結構あるんですよねー🤔

配送中などに落としたり倒したりして乱暴に扱われた跡です。

室内機本体に割れているところがないかよく見てみましたが幸い問題ないようなのでそのまま設置することになりました。

そして室外機を取り付ける段階になり、こちらも開梱すると
室外機の外板が曲がってる?
背面角の部分が曲がっているように見えます。

上から見ると
室外機の曲がっている部分を上から見る

拡大
曲がっている部分を拡大
曲がってますね。

これもかなり重いものを上に勢いよく載せたとか、人が上ったりしないとこうはならないと思います。

こちらも機能面には影響ない程度ということで作業は続行することになりました。

またその数日前に別のところでは室外機を落下させたと思われる大きな変形があり、そちらは交換ということがありました。

どちらも同じ運送会社ですが・・・

以前、この運送会社のトラックの荷台から室外機が飛び出して地面を転がるところを見たことがあります。

いくら時間を守れても壊れた物が届いたら意味がありませんねぇ。

困ったものです。

エアコンが配送されてきたら、梱包に傷や変形などがないかよーく見て不審なところがあったら店へ連絡しましょう。

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2023年4月11日 (火)

200Vコンセントはアースが・・・

世田谷区の一戸建てでエアコンの入替工事の依頼をいただき訪問しました😊

エアコンの施工内容は既設の3台を撤去し、そこへ新品を3台取り付けるというもの。

工事は何日かに分けて行いました。

そして最後の1台の設置が完了。
エアコンの設置が完了

なおこのエアコンは200Vで、既設のコンセントも200V
200Vのコンセント
アースはエアコンのプラグを差し込むだけで接続される方式です。

しかしそれはあまい考え😅

このコンセント形状の場合、アース端子にちゃんと接地線が接続されている保証はないんです。

なぜかって?

築10年以上経っている一戸建てではエアコンのコンセントに接地線が施設されていないことがあります。

とくにここは1階。
(2階はエアコンのコンセントに接地線が接続されていました)

1階の場合は室外機を地面に置くのでそこでアース棒(接地極)を地面に埋めれば接続できるじゃん、っていう電気屋さんの都合の良い考えからです。
(現在の新築では1階でもほぼコンセントにアースが来ています)

そこへエアコン設置業者が来てエアコンのプラグ形状に合わせてコンセントを交換すると接地線のつながっていないアース付きコンセントの出来上がり。

ここもそうなっているんじゃないかとエアコンを撤去に伺った際に接地線接続の有無を調べました。

案の定、やはり接続されておらず、以前設置されていた室外機周囲にもアースは施工されていなかったのでいままでアースなしで使われていたことになります。

別途アース工事が必要ですね。

ということで室外機の横で穴掘り😅
アース棒を埋めるため地面に穴を掘る
今回はこの程度で。

そこからさらにアース棒を地面奥へと差し込みます。
アース棒を差し込む
そんなのハンマーで打ち込めばいいじゃん?

建物の周囲ではアース棒を打ち込んではダメ。

水道管、排水管、電線管、ガス管などが埋まっていることがあるので、
「コンッ、コンッ、コンッ・・・ブスッ!😱あ~れ~~」
なんてことがないようにゆっくり差し込んで、もし何かにぶつかったら無理してそれ以上入れないのが基本。

何回か方向を変えてトライし一番深く入るところに差し込みました。

さて漏電遮断器の設置状況と種類を確認。
漏電遮断器の設置状況と種類を確認
ここは接地抵抗値500Ω以下であればOKです。

さきほどの入れたアース棒の接地抵抗値を測定。
接地抵抗値測定
380ΩでOK😄

地面を埋め戻して室外機のアース端子へ接地線を接続。
室外機へ接地線を接続
これで施工完了😊

今回のようなコンセント形状ではちゃんとアースが接続されているか確認する必要がありますね。

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2023年4月 7日 (金)

室内機を設置した壁にヒビが😱

室内機を設置した壁にヒビが入り始め、このままでははがれて落ちるのではないかと点検の依頼をいただきました😊
(横浜市中区のマンション)

さて現地に到着して点検を開始します。
室内機周囲の壁にヒビが入り始めた
取り付けたのは当店ではなくどこかの業者さん。

本体左側の壁には天井から梁下付近までヒビが
本体の左側には天井から梁下付近までヒビ

そして右側にも
本体右側の壁にもヒビが入っている
コンセントとの間に同じようにヒビがあります。

もしかするとこの壁(梁型)がはがれて室内機が落下するかもしれませんね🤔

壁をコンコンと叩くと内部は金属の骨組みになっているようでそこへボードが固定されています。

磁石を使ってボードを固定しているねじを探ると
磁石を使ってボードを固定しているねじを探す
ちょうどヒビの右側にあります。

ヒビのあるところはボードとボードの境目で、裏には下地の金属スタッドがあります。

なのでヒビの左にもねじがあります。
23040717

その後、ボードを調べるとエアコンのついている部分は補強として木の合板が貼られていることが判明しました。
室内機の付けられている壁は木の合板が貼られている
ヒビを境に左が石膏ボード、右が合板。

これならエアコンが落下する心配はなさそうです。

ヒビが入った原因は室内機の重さによるものではなく、合板の伸縮変形により起きたものと推測されます。

ということで危険はないと判断し点検完了となりました😄

マンションの場合はエアコン用に壁の補強があったとしても、骨組み(下地)にそれほどの強度がないことが多いので質量の大きい機種は避けたほうがよいでしょう。

一流のエアコンメーカーが造って販売しているものだから大丈夫でしょ、などと思っていると痛い目にあいますよ。

省エネ性能や高機能など売れる(?)商品を造ることが目的なので建物のことまで考えてくれてはいませんから。

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2023年4月 5日 (水)

作業車のホーン配線確認

先日、ネットを見ていたら車のヒューズボックスから電源取り出しに関する注意みたいなものが出ていました。

そういえば6年前に作業車のホーン交換でこの電源取り出しやったな~なんて思い出しました。

これがそのホーン
作業車のホーン
なんで交換したかというと・・・

ある日、片側3車線道路(横浜市内の環状2号)の第2車線を走っていたところ右側にいた大型貨物が居眠りしていたようでふらふらとこちらへ寄ってきました。

これはまずいと思ってクラクションを思いっきり鳴らしたのですが相手には聞こえず左車線へ逃げて接触回避しました。

もしこのとき左に車がいたら・・・これが理由です。

軽のバンに初めからついている純正ホーンは1つで、しかもリレーがないため音が小さくハンドルの向きでも音の大きさが変わるというチープなものなんですよね。

音も「ぺー」みたいな感じ😅

大型車にはあまり聞こえないと思います。

つけたホーンは
ホーンは高音と低音の2つ
高音と低音の2つで音量は車検対応。

乗用車などでは当たり前の装備です。

ボンネットを開けるとそれように取り付けたリレーがあります。
ホーン用に取り付けたリレー
これによりホーンに安定した電力供給ができます。

純正ホーンより音は格段に大きくなりました。

さて電源の取り出しはどんな配線したっけ?

安全性に問題は?

ということでハンドルの右下にあるヒューズボックスを見ます。
車のヒューズボックス
左上のほうにある黄色いヒューズから取り出してます。

これです。
常時電源のヒューズから電源を取り出している
ホーンなので常時ONの電源からです。

抜いてみます。
ヒューズを抜いてみた
右側の電源を取り出しているほうがバッテリーの+側なのでホーンへの配線はこのヒューズでは保護されません。

これでは危険です。

と、配線をたどるとすぐ横に管ヒューズケースがありました。
ホーン配線保護の管ヒューズ
だよねぇ。

この電源取り出し用の器具はカー用品店で売られているものを使用しました。

(ヒューズとヒューズの間は保護チューブで配線に傷がつかないようにしています)

そこからは絶縁被覆付閉端接続子で圧着して
絶縁被覆付閉端接続子で圧着

配線には保護被覆を被せてボンネット内へ
配線には保護被覆を被せてボンネット内へ
とこんな感じになってました。

バッテリーから直接電源をとれるといいんですが、なにせこの車のバッテリーは荷室後方の床の下でそこからフロントまで配線するのは現実的ではありません。

そこでヒューズボックスから配線することにしたんです。

たしか当時、実体配線図を残したような・・・あった
ホーンの実体配線図
危険のないことは確認できました。

まあ危険な配線はするわけがありませんがこれで安心😊

Katoairconservice_mark160
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