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2023年3月15日 (水)

エアコン撤去と調査

横浜市鶴見区のマンションへエアコンの撤去と取り付けのための調査に伺いました😊

今回、取り付け前の調査を行う理由は主に機種選定にあたり室内機を付ける壁がどの程度の重さに耐えられるか調べるためです。

それにはエアコンを取り外さなければ正確なことはわかりません。

撤去するエアコンは10年ほど前に量販店で購入設置されたもの。
撤去するエアコン
室外機に冷媒を回収(ポンプダウン)するため運転中です。

銘板には
室内機の質量は16kg
質量16kg

この室内機は重いほうの部類に入ります。

そして奥行きが大きめ。

高機能で省エネ性能の高い機種ほどこうした傾向があります。

いままで重い機種がついていたなら新しいものもその程度であれば大丈夫ではないか?

と思うのが普通ですね。

それはさておき室外機のバルブ操作でポンプダウン中。
室外機のバルブ操作でポンプダウン中

この室外機がやたらと大きく背面の足は台からはみ出してます。
室外機が大きく台からはみ出している
そのための金具が取り付けられてますが台が小さすぎです。

室内の化粧カバーを開けてパイプの取り外し準備
室内の化粧カバーを開けてパイプの取り外し準備
内部のパイプ類はどうしても黒ずんでくるものです。

使用されていたドレンホース(排水ホース)は耐候性ではなく安価なもの。
耐候性のないドレンホース
屋外側の露出した部分ではボロボロになってしまいます。

さて撤去がおわりコンセント形状もチェック。
エアコン専用コンセントの形状を確認
これは100/200Vどちらも使用できるように2つ差込口があるタイプ。

気が利いてますね~。

とは言うものの、これ問題点もあるんですよ。

200Vの機種(電源プラグはアース極付きの3極)では問題ないのですが、100V機種は電源プラグがアースなしの2極のためこのままではアース線が接続できません。

コンセントを交換するか工夫しないとだめなんです。

こちらの建物の電気設計をした人はこういうことがわかってないんですね。

さて今回調査の主目的である壁の状況はというと・・・
室内機を取り付ける壁の状況を調査する
表面の壁の材質は通常の石膏ボード。

その裏には壁(梁型)を支える木材が約30cm間隔で配置され、いままでの室内機もそこをメインに固定されていました。

マンションのエアコン設置仕様書を見せていただくとやはりそこへ固定するように書かれています。

なので次も重い機種でOK・・・

ではありませんでした。

壁の表面をよく見ると室内機を固定していた部分が手前に膨らみ変形していました。

目ではよく見ないとわからないのですが、手で壁表面をスライドするとはっきりわかります。

室内機の重さで徐々に下地の木材ごと曲がって手前に変形してしまったようです。

この木材の下地はあくまでも壁材を固定するものでエアコンを設置するために組まれているものではありません。

お客さんも壁を拭くため触ったら変形を確認できたとのこと。

でもまだ壁を修理するほどの曲がり方ではありませんでした。

できるだけ軽めの室内機を選定したほうがいいですね。

各メーカーや販売店もこういうことをよくわかっていない(?)ので売り文句となる高機能や高い省エネ性能ばかりを謳い宣伝します。

メーカー問わずこれらの機種の多くは室内機が重く、奥行きが大きくなります。

ここ10年ほどこのような機種が増えているので今後この問題が増加してくるのだと思います。

補強が入っていようが重いタイプの室内機を10年も取り付けていれば壁は変形してしまう可能性が大です。

正直なところ省エネ性能の高い機種を選ぶ目的はエコではなく電気代を安くするためですよね。

もしその結果、壁が変形しエアコン交換時に内装工事となればイニシャルコストと合わせマイナスになることも考えられます。

メーカーには軽くて性能の高いものを設計してもらいたいものですね。
(ムリでしょうけど)

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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