フォト
無料ブログはココログ

リンク

« ドレンが流れるように塩ビ管施工 | トップページ | 室内機の背面に隙間が・・・ »

2023年3月 4日 (土)

これも隠蔽配管の欠点

エアコンの配管穴が塞がれておらず冷たい風が入ってくると点検の依頼をいただきました😊
(横浜市都筑区)

建物は賃貸集合住宅ですが予め壁内などに冷媒管やドレン管、電線が埋め込まれている隠蔽配管。

こちらがそのエアコン
これから点検を行うエアコン室内機
引っ越し時に前の住居から移設されたもの。

取り付けたのは引越しの下請け業者さんだそうです。

本体裏の壁からパイプ電線類が出ているので見えません。

本体左側から見ると
移設された室内機で左側の配管取り出し口が切り取られている
配管取出し口が切り取られているので移設する前は左配管で設置されていたことがわかります。

そこから中をみると
室内機背面の壁から出ている配管電線類
冷媒管、電線、ドレン管が壁から出ているのを確認できます。

この壁の穴から冷たい風が入ってくるそうです。

それに夏が近づくと虫の出入りも心配ですね。

これも隠蔽配管の欠点で本体裏からパイプが出ている場合、穴の隙間を埋められないことが多いんです。

そのためこのような方式の場合では穴を埋めないのが通例となっています。

しかしこの機種はラッキーなことに本体のグリルなどを取り外せばパテで埋められそうです😄

グリルを外して
室内機のグリルを外した
いかにもマシンといった感じですね😅

パテで隙間を埋めました。
パテで配管穴の隙間を埋めた

さてこれでグリルを戻したら完了
室内機のグリルを付けたら完了?
と思ったら

見ちゃった😅
エアコンにアース線が接続されてない
エアコンとコンセントにあるアース端子が接続されてません。

エアコンには安全上アースを接続することが必要です。
(手を抜かれてしまいましたね)

お客さんにお話しし接続することにしました。

1.6mmのIV線を使います。
アース用にIV線を通して
白色を使うのは目立たないようにするため。

一目でアースとわかるので緑色は不要です。

電線の先端はリングを作って
電線の先端をリングにする

ねじ止め端子台に接続
ねじ止め端子台に電線を接続

グリルを戻してコンセントのアース端子にも接続しました。
室内機のグリルをつけてコンセントのアース端子に電線を接続
この後はドレン排水試験、絶縁抵抗等を測定して運転開始。

いったんすべての窓を閉めてキッチンの換気扇を回していただき配管穴から風が入ってこないことを確認できました。

これで安心して使えます😊
エアコン試運転中

今回はグリルを外せたため穴埋めができましたが、機種によってはできないこともあります。

昔流行った隠蔽配管は現在ではいろいろと問題になっています。

家を建てる方は工務店や設計士などに勧められても断ったほうがのちのち無難です。

見た目にこだわると後悔します。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

« ドレンが流れるように塩ビ管施工 | トップページ | 室内機の背面に隙間が・・・ »

エアコン点検」カテゴリの記事