隠蔽配管へエアコン取り付け
12月に撤去工事を行ったこちらのお宅へ新品エアコンの取り付け工事に伺いました😊
室内機と室外機をつなぐパイプ電線類は隠蔽配管といって壁や天井の中に予め埋め込まれています。
今回室内機を取り付けるのは以前とは別の壁面。
お部屋の配置上こちらがご希望。
以前取り付けてあったところのねじ穴がきれいに塞がれているのでお聞きしたところ壁クロスは全面張り替えたそうで。
エアコンはメーカーにもよりますが量販店用モデルと設備用モデルがあります。
そして取り付け
壁は石膏ボードで壁内に補強板はなく、ボードアンカーと壁を支える金属スタッドにねじで固定。
点検口内に丸めてある電線(室内機と室外機を結ぶ連絡電線)を引き出してみると
これだけ長さがあれば途中接続しなくても室内機の端子台まで届きます。
以前取り付けられていたエアコンなら更に余裕があったはず。
なのになぜ点検口内で接続し延長していたのでしょう。
理由は撤去の記事を見ていただくとわかりますが延長した電線は1.6mmという細いものが使用されていたところから、太くて硬い電線を加工するのが嫌で、ラクをするため本来使用してはいけない細いものを使ったということになりますね。
作業に戻って室内機を掛ける準備が完了。
据付板へ掛けたら冷媒管などの接続準備に移ります。
点検口内の隠蔽部の冷媒管は長年の使用などで硬くてカチカチでムリに曲げると折れます。
なのでそのままの形状を維持しユニオンを使用して延長します。
両端にフレアナットがあり、この部分で4つのフレア加工が必要になります。
フレア加工
銅管が上向きになっているためフレア加工前の銅管切断面のバリ取りは管内にバリが落ちないようにしなければなりません。
どのようにしたのかは内緒😊
延長用の銅管は曲げによる折れを防止するためスプリングベンダーを使用しました。
そして接続
このようなところでは火器は使用できないため溶接ではなくユニオン接続(メカニカル接続)を行います。
フレア加工と接続が連続する場面では締め忘れを防止するためフレアナット1つずつ手締めが終わったら即工具を使用し本締めします。
断熱材を巻いてテープ巻き。
テープはビニルテープ、コーテープ(非粘着)、防湿テープで3重に巻きました。
さてつぎはドレン管(室内機から出る排水管)の接続。
これが結構大変でした😅
パイプスペース内にはドレン接続用の塩ビ管が立っているのですが・・・
その位置は奥のほうで手が入りにくい。
しかも本来であればVP30で立ち上げておくべきところをVP25と細い。
これでは断熱の巻かれたドレンホースは入りません。
試行錯誤してようやく接続。
片手で接続部にビニルテープ巻き固定(ふぅ・・・)
延長された冷媒管はそのまま使用しますがどんな工事されているのか不明なのでユニオンとフレアナットを新品に交換します。
やっぱり交換して正解ですね。
ユニオン接続は上にも書いた通りメカニカル接続なので簡単なように思えますが長期の圧力変化や金属伸縮により漏れを発生する恐れがありシビアな加工接続が要求されます。
このあと断熱や配管加工等が終わり室外機の設置まで完了しました。
ここでふと室内機と室外機を結ぶ冷媒管の長さが気になり計測。
隠蔽部が最短のルートを通してあると見込んで約11.5m。
他のメーカーであれば15mや20mは気にしなくてよいのですが・・・
なんとこのメーカーは10mを超えたら冷媒を追加しなければなりません。
もうちょっと長めにしてくれるといいんですが。
本日はここまでで冷媒追加は後日行います。
http://kato-aircon.com/
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