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2023年1月31日 (火)

隠蔽配管へエアコン取り付け

12月に撤去工事を行ったこちらのお宅へ新品エアコンの取り付け工事に伺いました😊

室内機と室外機をつなぐパイプ電線類は隠蔽配管といって壁や天井の中に予め埋め込まれています。

今回室内機を取り付けるのは以前とは別の壁面。
室内機設置予定場所
お部屋の配置上こちらがご希望。

以前取り付けてあったところのねじ穴がきれいに塞がれているのでお聞きしたところ壁クロスは全面張り替えたそうで。

新しく取り付ける室内機
これから取り付ける新品の室内機
三菱電機の設備用モデル。

エアコンはメーカーにもよりますが量販店用モデルと設備用モデルがあります。

お客さんと設置位置を決めて据付板を取り付けます。
室内機設置位置を決める

そして取り付け
据付板を取り付けた
壁は石膏ボードで壁内に補強板はなく、ボードアンカーと壁を支える金属スタッドにねじで固定。

点検口内に丸めてある電線(室内機と室外機を結ぶ連絡電線)を引き出してみると
点検口内に丸めてある電線を引き出した
これだけ長さがあれば途中接続しなくても室内機の端子台まで届きます。

以前取り付けられていたエアコンなら更に余裕があったはず。

なのになぜ点検口内で接続し延長していたのでしょう。

理由は撤去の記事を見ていただくとわかりますが延長した電線は1.6mmという細いものが使用されていたところから、太くて硬い電線を加工するのが嫌で、ラクをするため本来使用してはいけない細いものを使ったということになりますね。

作業に戻って室内機を掛ける準備が完了。
室内機を据付板に掛ける準備が完了
据付板へ掛けたら冷媒管などの接続準備に移ります。

点検口内の隠蔽部の冷媒管は長年の使用などで硬くてカチカチでムリに曲げると折れます。

なのでそのままの形状を維持しユニオンを使用して延長します。
冷媒管接続用のユニオン
両端にフレアナットがあり、この部分で4つのフレア加工が必要になります。

フレア加工
フレア加工をした
銅管が上向きになっているためフレア加工前の銅管切断面のバリ取りは管内にバリが落ちないようにしなければなりません。

どのようにしたのかは内緒😊

延長用の銅管は曲げによる折れを防止するためスプリングベンダーを使用しました。
スプリングベンダーを使用して銅管を曲げた

そして接続
冷媒管をユニオン接続
このようなところでは火器は使用できないため溶接ではなくユニオン接続(メカニカル接続)を行います。

フレア加工と接続が連続する場面では締め忘れを防止するためフレアナット1つずつ手締めが終わったら即工具を使用し本締めします。

断熱材を巻いてテープ巻き。
ユニオンに断熱材を巻いてそのうえにテープ巻き
テープはビニルテープ、コーテープ(非粘着)、防湿テープで3重に巻きました。

両方とも防湿テープで仕上げて断熱完了。
ユニオン接続の断熱完了

さてつぎはドレン管(室内機から出る排水管)の接続。
パイプスペース内のドレン塩ビ管に室内機のドレンホースを接続
これが結構大変でした😅

パイプスペース内にはドレン接続用の塩ビ管が立っているのですが・・・

その位置は奥のほうで手が入りにくい。

しかも本来であればVP30で立ち上げておくべきところをVP25と細い。

これでは断熱の巻かれたドレンホースは入りません。

試行錯誤してようやく接続。

片手で接続部にビニルテープ巻き固定(ふぅ・・・)

室内機まで設置完了。
室内機の設置が完了
今回パイプはテープ巻き仕上げです。

室外側の作業へ
室外側の作業へ
こちらには上部にユニオン接続があります。

延長された冷媒管はそのまま使用しますがどんな工事されているのか不明なのでユニオンとフレアナットを新品に交換します。
古いユニオンを外して新しいものに交換する

断熱をとってフレアナットを外すと
フレアナットを外すと段つきのフレア
かなりの段つきフレアです。

やっぱり交換して正解ですね。

ユニオン接続は上にも書いた通りメカニカル接続なので簡単なように思えますが長期の圧力変化や金属伸縮により漏れを発生する恐れがありシビアな加工接続が要求されます。

このあと断熱や配管加工等が終わり室外機の設置まで完了しました。
室外機設置完了

ここでふと室内機と室外機を結ぶ冷媒管の長さが気になり計測。

隠蔽部が最短のルートを通してあると見込んで約11.5m。

他のメーカーであれば15mや20mは気にしなくてよいのですが・・・
冷媒管長10mを超えると追加冷媒を補充する
なんとこのメーカーは10mを超えたら冷媒を追加しなければなりません。

もうちょっと長めにしてくれるといいんですが。

本日はここまでで冷媒追加は後日行います。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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