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2022年12月 6日 (火)

室外機に風向調整板で効率向上(2)

では前回に引き続き風向調整板の取り付けを行っていきます😊
(東京都目黒区)

取り寄せた風向調整板は一般の方でも取り付けられるように
取り寄せた風向調整板は磁石で取り付けられるようになっている
足が磁石になっていて室外機の金属部に貼り付けるだけというもの。

しかしこれでは逆に簡単に外れてしまうことも考えられます。

お客さんも磁石での固定は望んでいません。

ねじで固定することにしました。
風向調整板の固定足に付いている磁石を外す
磁石は外します。

そこへシリコンコーキングを注入して4日、
風向調整板の固定足にシリコンコーキングを注入した
ゴム状に固まりました。

つぎに室外機へねじ固定するための穴あけを行います。
風向調整板を固定するために室外機にねじ穴を開ける
慎重に墨だし。

使用するドリル
室外機への穴あけに使用したドリル
細めの鉄工用ドリルで軽く位置だしを行い、ステップドリルで直径4mmの穴をあけます。

ステップドリルを使用するのは穴が開いた瞬間に普通の鉄工用ドリルでは勢いで奥まで刺さってしまうので、それを防ぐためです。

開けた穴
室外機に開けた下穴
全部で4か所、すべて鉄板が2枚(2重)の部分でした。

開けた穴の奥に何かないかノギスで深さを測定
開けた穴の奥に何かないかノギスで深さを測定
ここは十分に余裕があります。

ここは
穴の深さを測定したところあまり余裕はない
あまり余裕はありませんがねじを打っても先端から3mm程度あきができるので大丈夫。

上部外板を外して開けた穴の状況を確認
室外機の上部外板を外して開けた穴の状況を確認
熱交換器からは離れていて問題なし。

前面の外板も外して
室外機の前面外板を外して開けた穴の確認
内部を調べます。

下のコンプレッサー室の部分
室外機コンプレッサー室の部分に開けたねじ穴
指で指しているいるのが開けたねじ穴です。

その他の部分も問題ないので外した外板をすべて元に戻しました。

つぎに固定用の足にねじを通すための穴をあけます。
風向調整板を固定する足にねじを通す穴をあけた
こちらも寸法を測ってベストの位置に開けました。

太さ5mmのねじを使用するのでドリルも鉄工用5mm。

際なのでドリル延長用の工具を使用しまっすぐに穴をあけました。

よし!これで設置・・・の前にまだすることがあります😅

風向調整板本体の支柱が長くてこのままではうまく設置できません。
風向調整板のアルミ支柱が長く、そのままではうまく設置できない
このアルミ製の支柱を切断します。

室外機の一番いい位置につけられるように、またまた計測。

ディスクグラインダーで切断し、
風向調整板のアルミ支柱をディスクグラインダーで切断
バリをヤスリで取りました。

このディスクグラインダー、使うの多分20年ぶりくらいですかね~。
(よく動いたなぁ😆)

昔はボルトを切ったりするのに使ったのですが今ではほとんど出番がありません。

久しぶりに使うとその騒音で気が遠くなりそうです。
(近所迷惑ですね。)

固定足をつけてアルミ支柱の端部に付属のキャップを付けました。
風向調整板に固定足をつけてアルミ支柱の端部にキャップをつけた
これで本体は完成。

室外機に固定するねじは
風向調整板を固定するねじは太さ5mm、長さ20mmのタッピングを選定
太さ5mm、長さ20mmのタッピングを用意しました。

固定足の厚みが約10mmなので室外機表面から10mm程度中へ入ります。

ねじの先端が尖っているので
ねじの先端をディスクグラインダーで丸くした
ディスクグラインダーで丸くしました。
(尖ったねじを室外機へ打つのは気分的によくないですから)

その部分はメッキがはがれますが固定時にシリコンコーキングを塗布するので錆びることはありません。

そしてようやく風向調整板を取り付けました。
加工した風向調整板を室外機へ取り付けた
ばっちり😄

室外機の吹き出しグリルとのクリアランスも想定通りで干渉はありません。

高さなどの位置もベスト。

固定足の部分
風向調整板の固定足部分
ねじでしっかりとまっています。

ねじの頭には
ねじの頭にシリコンコーキングで錆止め
シリコンコーキングで錆止め。

風の吹き出し方向は上向きです。
風向調整板の吹き出し方向は上向きにした
これが基本ですね。

境界をはみだしていないかチェック
風向調整板が敷地境界からはみ出ていないかチェック
こちらも想定通りで大丈夫です。

では試運転前に絶縁抵抗計で漏電がないか計測。
試運転前に絶縁抵抗計で漏電がないかチェック
抵抗値はまったく問題なし。

機器の対地電圧に近い電圧を印加します。

これをする理由は室外機外板の脱着で配線が挟まったり、ねじで電線を傷つけていないかなどを調べるためです。

ようやく運転開始。
風向調整板をつけて室外機を運転
お客さんとともに状況を確認。

風は勢いよく上方へ吹き上がり成功です。

背面へ戻ってしまうショートサイクルは改善されました。

これで以前より冷暖房ともに効率向上となります。

しっかり固定できたことでお客さんにもご満足いただき今回の作業は終了となりました😊

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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