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2022年11月 8日 (火)

エアコン漏電、どこから・・・

横浜市港南区のマンションでエアコンから漏電しているという点検依頼をいただきました😊

当店をはじめてご利用くださるお客さんです。
(ありがとうございます😄)

エアコンは1年半ほど前に購入だそうです。

まだ新しいですね🤔

現地へ到着
漏電してるエアコン
ブレーカーが落とされ、コンセントからプラグは抜かれてました。

経緯を伺うと、
・夜エアコンを運転していたところ突然電気が消えて停電かと思い周囲を見ると消えているのは自宅だけ。
・ブレーカーを見たところ漏電遮断器が落ちていた。
・電気保安協会の資料を見ながらブレーカーを操作し調べたところエアコン回路から漏電していることが判明。
ということです。

まず現在も漏電しているか電源プラグで絶縁抵抗計を用いて計測するとほぼ0Ω付近を指示。

しっかり漏電してますね😆

漏電が起きたときはそれが継続していないと原因不明でなかなか修理できないこともあるのでこれは不幸中の幸いともいえます。

雨がたくさん降った時だけ漏電するとかは厄介なケースになりますので。

ではどこから電気が漏れているのか切り分けて探します。

こちらが室外機
漏電しているエアコンの室外機
室内機か室外機のどちらが漏電しているかまずは調べます。

端子台部分のカバーを開けて
室外機端子台カバーを開けて電線を抜いた
室内外連絡電線を抜きました。

そして室内機側につながる電線に
室内機側の漏電をチェック
テストピンをあてて

絶縁抵抗計の指針は
絶縁抵抗計の指針はほぼ無限大
ほぼ無限大を指しています。

室内機側に漏電はありません。

つぎに室外機の端子台
室外機端子台で絶縁抵抗測定
こちらにテストピンをあてます。

絶縁抵抗計は
絶縁抵抗計がほぼ0Ωを指す
ほぼです。

室外機から漏電していることがわかりました。

というか想定通りの展開。

エアコンの漏電は室外機からというのが多いんですよ。

ということで室外機のカバーを外します。
漏電調査のため室外機のカバーを外す
内部のどこが不具合を起こしているのか探します。

エアコン漏電の定番といえばコンプレッサー(圧縮機)。

ここであればメーカー保証期間内なので無償修理が受けられる可能性があります。
(コンプレッサーは通常5年のメーカー保証)

コネクタを外して
コンプレッサーの絶縁抵抗を測定
コンプレッサーの絶縁抵抗を測定します。

指針は
コンプレッサーの絶縁抵抗は200MΩを指している
200MΩあたりを指しています。

この数値は正常で十分な絶縁抵抗があります。

定番じゃなかった😜

ここからは直接パーツを測定するのではなく、室外機の端子台で測定し部品を外して漏電が止まるところを探します。

ファンモーター・・・ちがう・・・
四方切替弁コイル・・・ちがう・・・

制御基板上にあるパワートランジスタか?、でもルームエアコンではこの部品は確率低い・・・などと思いながらパーツを外していきます。

各サーミスタ・・・ちがう・・・

膨張弁コイル・・・おっ!
膨張弁コイルを外すと室外機の漏電が止まった
200MΩ位まで抵抗値が上がって漏電が止まりました😄

膨張弁コイルで絶縁がやぶれて漏電。

部品交換すれば直ります。

ちなみにこの部品はメーカー保証期間が1年なので期間切れ。

資材店に部品の価格を確認すると「このメーカーは確認にちょっと時間がかかります」とのこと。

室外機を元に戻して
室外機をすべて元に戻して点検終了
点検終了となりました😊

次の日に資材店から連絡が入り「メーカー在庫切れで製造してからになるので入荷未定」とのこと。

えー?、まだ2年目のエアコンでそりゃないでしょ。

ということでメーカーへ直接問い合わせると即「在庫あり」で価格も判明。

お客さんへ見積額を連絡して修理の依頼をいただきました😄

すぐに部品をメーカーへ発注。

やっぱり直接メーカーとやりとりしたほうが早いですね。

資材店の場合、商社などが中間にかんでいるので情報伝達がうまくいかないことがあり時間もかかります。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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