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2022年11月15日 (火)

配管化粧カバーがとれた

外壁に設置してあるエアコンの配管化粧カバーが取れてつかなくなってしまったとの修理依頼をいただきました😊
(川崎市宮前区にて)

ありがとうございます😄

まずは状況確認のため現地調査に伺いました。

― 現地調査 ―

2階から下りてきたパイプのカバーがご覧の通り。
配管化粧カバーのフタがとれている
途中からフタがとれています。

取り付けてもすぐに外れてしまうため危険防止で外したままにしているそうです。

すぐ後ろにはお隣のうちの自動車があるのでそこへ落下したらたいへんです。

少し離れたところから2階部分を見ると
ジョイントなどの部品が使われていない
壁の段差をジャバラのカバーでのり越えてますがその端部にはジョイントの部品がありません。

これでは長期経過するうちに外れかかったフタが風などで吹き飛ぶこともありますよ。

そして直線のダクト接続部分も
直線のダクト接続部分にもジョイント部品が使われていない
ジョイントがありません。

カバーはタイル目地にねじで固定してありますがねじ長が短いため抜けてきています。

一番下も
カバーの端末に部品がない
部品がありません。

そのため1階のカバーは
配管化粧カバーのフタがずり落ちて隙間ができている
フタがずり落ちて隙間ができています。

こりゃ、だいぶ材料や手間を省かれてますねぇ。

なぜこんなことになるのかというと、エアコン工事をしている多くの業者さんは化粧カバーの長さでもらえる費用が決まっているからです。

できる限り使用する部品点数を少なく、安い資材を使えば材料費も手間も抑えられて得なわけです。

ちなみに当店は長さではなく部品点数で費用を決めてます。

調査が終わり見積もりを出してOKとのことで修理をします。

― ここから修理作業 ―

フタのつかない劣化したカバーは撤去しました。
梯子に登って劣化した配管化粧カバーを外す
ねじも適切な長さのものを使用するので抜いたものは捨てて新しくします。

撤去したカバー(左)と新しく取り付けるカバー(右)を並べると
撤去したカバーと取り付けるカバーとでは厚みが異なる
撤去したものは薄くてフニャフニャとして軽い。
(画像ではあまり差を感じないかもしれません)

周囲を見回してもメーカー名がなくどこの製品か不明です。

こちらで用意した新しいカバーは因幡電工製のSDシリーズ。

化粧カバーでは老舗のメーカーです。

2階部分のジャバラとストレートの接続部
ジャバラとストレートの接続部に部品を入れる
ここに部品を入れます。

用意したのはこれ
配管化粧カバーのジョイント部品
ジョイント部品。

メーカーが異なるのですがいままで付いていたものは因幡電工のものとそっくりなのでそのまま使用できます。

部品の受けを入れて
既設の化粧カバーにジョイント部品を入れる
ねじでサイディング壁に固定。

ストレートのカバーも取り付けてこのようになりました。
配管化粧カバーの修理が終わった
途中の画像はありませんが修理完了です。

ジャバラ両端、ストレートとの接続部
ジャバラ両端、ストレートとの接続部に部品がついた
ジョイント部品がついてしっかりしました。

下から見上げるとこんな感じ
交換、修理した化粧カバーを下から見上げる
途中のストレート同士の接続部もジョイント部品が入っています。

下部端末
化粧カバーの下部端末に部品を付けた
こちらも部品を付けました。

1階(右側)のカバーには端末の部品を追加しただけなのですが、既設のものと少しサイズが異なるためコーキングで隙間を埋めました。

これでカバーのずり落ちも防止できます。

お客さんに一通り確認していただき作業終了😊

― ここからはちょっと別の話 ―

作業中、気になったことがあったのでお客さんへ伝えましたが・・・
気になるところが・・・
これ・・・

1階エアコンのパイプの途中にコブがあります。
パイプの途中にコブがある
これはおそらく電線の途中接続。

このように接続部をパイプのテープと一緒に巻くと漏電、エアコンの異常停止、最悪の場合発火ということになります。

お聞きしたところこのエアコンは引っ越しの下請け業者さんが移設し取り付けたとのことでした。
(ほとんど使用していないとのことで今後、撤去か修理を検討するそうです)

これも先ほどのカバーと似たようなところが・・・

電線を取り替えても、お客さんから費用をいただくことを元請けの会社が嫌がったりするケースがあるようです。

もちろん元請けからも費用が支払われるはずはありません。

そうなれば下請け業者はどこかで余った半端な電線をつないで納めてしまおうとするでしょう。

これらのことを踏まえて言えることは、
”安い工事”は安い(粗悪な)材料と手抜き工事でしか成り立たない。
ということです。

たとえお客さんが高額な費用を払ったとしても中間に何社も入っていれば同じことです。

こうしたことからエアコン業界で手抜きが多いといわれる理由(これだけではありませんが)も見えてくるでしょう。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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