膨張弁コイルの交換
横浜市港南区にて先日行った漏電点検、今回はその修理です😊
ではさっそく作業開始
右下にみえる小さい白い箱がメーカーから取り寄せた部品です。
どうやら機種によっては室外機の製造番号で使用する部品が異なるようです。
膨張弁は他のメーカーでも製造途中で仕様が変わることがあるので取寄せの際、たまに製造番号を聞かれることがあります。
ここで一旦漏電の状態を絶縁抵抗計で測定してみます。
0.4~0.5MΩです。
点検時にはほぼ0Ωあたりを指していたので抵抗値は上がっていますね。
漏電は部品の湿度や水濡れ等によっても抵抗値が変化します。
でもこの数値ではまだ異常。
さて膨張弁ですが
正面からはちょっと奥まったところに付いてます。
聞きなれない用語ですよね。
詳しくは説明が難しくなってしまうのでここでは書けませんが・・・
当ブログを始めた頃にこちらで少し触れているのでご参考に。
(減圧弁として記載しています)
この室外機についているものは電子膨張弁や電動膨張弁といって電子制御のステッピングモーターなどで微妙にバルブを開閉して適量の冷媒がサイクル内を循環するように流量コントロール、減圧しています。
そのためか今回取り替える膨張弁コイルのメーカー部品名は制御モーターとのことです。
取り替える膨張弁コイルはモーターのコイル部です。
この部品が故障すると正常に冷暖房できなくなります。
コイルを外しました。
回転子の入っている筒状のものが見えます。
錆が付いていたので少し拭き取りました。
膨張弁は表面が結露や凍結したりするので仕方ないと思います。
新しいコイルと並べます。
左が新しいものですが断熱材がなく黒いキャップが付いてますね。
部品が入荷した際、メーカーさんに以前のコイルには白いものが付いていたけど・・・と確認したところそれは無視して大丈夫と返答いただきました。
仕様が変わったのでしょう。
必要なところには結束バンドで固定
中央に一際目立っている筒状の部品がありますが、これは冷媒の流れを冷房と暖房で切り替える”四方切替弁”。
外板を戻していきます。
ねじは何種類かあるので間違いなく元通りにします。
ねじを余らせたり、足らなくなる(どこにつけてきたの?)ような恥ずかしいことはしてはいけません😆
内外連絡電線まで接続し絶縁抵抗を測定しました。
200MΩ位で正常になりました。
冷房と暖房で運転して異常のないことを確認。
無事修理完了です😊
当店をご利用いただきありがとうございました😄
なお膨張弁コイルでの漏電というのは当店では初めての事例でした。
http://kato-aircon.com/
« 天吊り室外機撤去と取付調査 | トップページ | 配管化粧カバーがとれた »
「エアコン修理作業」カテゴリの記事
- 外壁の配管カバーから水漏れ(2024.08.26)
- エアコンが冷えすぎる(2024.08.20)
- 配管カバーから水が出る(2024.08.02)
- ドレンパン交換修理(2024.06.04)
- 運転ランプが点かない(2024.01.15)