フォト
無料ブログはココログ

リンク

« 天吊り室外機撤去と取付調査 | トップページ | 配管化粧カバーがとれた »

2022年11月13日 (日)

膨張弁コイルの交換

横浜市港南区にて先日行った漏電点検、今回はその修理です😊

ではさっそく作業開始
室外機の膨張弁コイルを交換する作業を開始
右下にみえる小さい白い箱がメーカーから取り寄せた部品です。

こちら
部品の箱に表示された注意書き
箱の表面に注意書きが貼られていました。

どうやら機種によっては室外機の製造番号で使用する部品が異なるようです。

膨張弁は他のメーカーでも製造途中で仕様が変わることがあるので取寄せの際、たまに製造番号を聞かれることがあります。

室外機の外板を外して
室外機の外板をはずして
室内外の連絡電線も外しました。

ここで一旦漏電の状態を絶縁抵抗計で測定してみます。
修理前に漏電の状態を絶縁抵抗で測定
0.4~0.5MΩです。

点検時にはほぼ0Ωあたりを指していたので抵抗値は上がっていますね。

漏電は部品の湿度や水濡れ等によっても抵抗値が変化します。

でもこの数値ではまだ異常。

さて膨張弁ですが
室外機の中の膨張弁
正面からはちょっと奥まったところに付いてます。

背面側も開けて
膨張弁コイルを交換するため室外機の背面側を開けた
アクセスしやすくなりました😄

こちらが膨張弁本体になります。
室外機内にある膨張弁
ところで膨張弁ってなに?

聞きなれない用語ですよね。

詳しくは説明が難しくなってしまうのでここでは書けませんが・・・

当ブログを始めた頃にこちらで少し触れているのでご参考に。
(減圧弁として記載しています)

この室外機についているものは電子膨張弁や電動膨張弁といって電子制御のステッピングモーターなどで微妙にバルブを開閉して適量の冷媒がサイクル内を循環するように流量コントロール、減圧しています。

そのためか今回取り替える膨張弁コイルのメーカー部品名は制御モーターとのことです。

取り替える膨張弁コイルはモーターのコイル部です。

この部品が故障すると正常に冷暖房できなくなります。

コイルを外しました。
膨張弁からコイルを外した
回転子の入っている筒状のものが見えます。

錆が付いていたので少し拭き取りました。

コイルの内面
外した膨張弁コイルの内面は錆がある
錆びてますね。

膨張弁は表面が結露や凍結したりするので仕方ないと思います。

上についていた白いものは何かと思ったら
膨張弁コイルの上についていたのは断熱材
断熱材でした。

新しいコイルと並べます。
新しいコイルと故障したコイルを並べる
左が新しいものですが断熱材がなく黒いキャップが付いてますね。

部品が入荷した際、メーカーさんに以前のコイルには白いものが付いていたけど・・・と確認したところそれは無視して大丈夫と返答いただきました。

仕様が変わったのでしょう。

新しいコイルを取り付けて
新しい膨張弁コイルを取り付けた
配線をします。

必要なところには結束バンドで固定
配線を結束バンドで固定
中央に一際目立っている筒状の部品がありますが、これは冷媒の流れを冷房と暖房で切り替える”四方切替弁”。

コネクタを接続して
基板にコネクタを接続
配線もおわりです。

外板を戻していきます。
部品交換が終わり室外機の外板を戻す
ねじは何種類かあるので間違いなく元通りにします。

ねじを余らせたり、足らなくなる(どこにつけてきたの?)ような恥ずかしいことはしてはいけません😆

内外連絡電線まで接続し絶縁抵抗を測定しました。
部品交換後の絶縁抵抗測定
200MΩ位で正常になりました。

冷房と暖房で運転して異常のないことを確認。
修理後の試運転は問題なし
無事修理完了です😊

当店をご利用いただきありがとうございました😄

なお膨張弁コイルでの漏電というのは当店では初めての事例でした。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

« 天吊り室外機撤去と取付調査 | トップページ | 配管化粧カバーがとれた »

エアコン修理作業」カテゴリの記事