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2022年10月 1日 (土)

なかなか出ないガス漏れ反応

エアコンが冷えないとの点検依頼をいただきました😊

場所は川崎市川崎区、当店をはじめてご利用くださるお客さん宅です。
ありがとうございます!

さて到着してさっそく点検を始めます。

冷房運転をして室外機へ
冷えないエアコンの室外機
バルブを触ると室内機への往き管は冷えてますが戻りは常温。

この時点で感覚的にはガス漏れと踏んでます。

ここ10年以上は、ガス漏れと言えば室内機本体内にある熱交換器(フィルターを外すと見える車のラジエターみたいなところ)の管に亀裂などで穴が開きリークするのが定番。

エアコンを停止しフロン用リークディテクター(ガス漏れ検知器)を使って室内機を検査しました。

結果は漏れ反応なし。

でもこの時点で室内機に漏れなしと断定するのは尚早。

次にガスがどの程度残っているのか停止時の圧力を見てみます。
冷媒の圧力が低い
気温からしてかなり低めです。

あまりガス(冷媒)は残っていません。

暖房に入れて圧力を上げて再度室内機をリークディテクターでチェックすることにしました。

感度を最大にして自動感度調整をOFFにして調べます。
(微々たる漏れも見逃さないようにするため)

すると
リークディテクターにわずかな反応
(バックが明るく露出不足で真っ暗ですが😅)
わずかに2つ目のインジケーターが点灯し漏れを検知している様子。

なお下の1つ目のランプは電源を入れるといつも点灯してます。

これはやはり室内機の熱交換器からの漏れかもしれません。

しかし部屋を出ても同程度反応するところがあるためとりあえず感度上げ過ぎの誤反応と判断。

暖房を止めて室外機の中にある膨張弁と呼ばれる部品が閉じたままになっていないか念のためチェックします。

冷房運転を入れて室外機の圧力計を見に行き、お客さんに運転を止めてもらいました。

運転時の圧力と停止後の指針の動きから膨張弁は開いています。

そしてまたまた室内機へ行きリークディテクター😅3回目

すると、インジケーターが2つ、3つ、4つ・・・・お、きたか!
リークディテクターに明らかなガス漏れ反応
ゆっくりと全部点灯。

これは間違いなくガス漏れです。

かなり微量の漏れですが3回目にしてようやく反応が出ました。

冷媒の残量が少ないためか、それとも穴が小さくて漏れ量が少ないのか、はたまたオイルが詰まって一時的に漏れが止まるのか・・・

このように熱交換器の漏れはリークディテクターで反応が出にくいことがあります。

使用したディテクターは先ほどの自動感度調整OFFにしてリセットできる機種なので漏れを見つけることができたのだと思います。

この機能のないディテクターでは常時その場の雰囲気に応じた自動感度調整が働くため反応は出なかったことでしょう。

ということでやはり定番の室内熱交換器からのガス漏れでした。

一流のメーカーさんのエアコンでもこれはどうにもならないみたいですね。

熱交換器はエアコン購入から5年以内であればメーカー無償修理の対象ですがこちらは7年経過しています。

この修理費用が高いこと、そして一度このガス漏れが起きた機種は熱交換器を新品に取り替えてもまた再発の可能性があります。

そのためエアコンを別の新しい機種へ入れ替えていただくことになり点検終了😊

熱交換器のガス漏れは何回もチェックしてようやくわかるということがよくあります。

1回でわかることもありますがそれは漏れ量が多いとき。

反応が出なくてもいろいろ運転を切り替えたり他のチェックをしながら間を開けて3回はしたほうがいいですね。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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