やっぱり熱交から・・・
数年前に当店で取り付けたエアコンが急に効かなくなったと点検依頼をいただきました。
場所は東京都世田谷区の一戸建て。
別のところにお住いのご親族の方からもお仕事をさせていただいています。
いつもありがとうございます😀
症状としては普通に使えていたものが、その後再度運転したらまったく冷えなくなっていたらしいです。
これだけ急な変化だと室外機内部の部品かな?などと思いながら訪問。
エラー表示はありません。
冷房運転をしてみても吸い込み温度と吹き出し温度が同じ27℃でまったく冷えません。
冷媒がほとんどカラか、コンプレッサーが圧縮していないことも考えられます。
カバーを開けて冷媒管接続部のバルブを見ると
銅管接続用のフレアナット付近に少しオイルが付着しています。
触るとホコリで黒く汚れた硬めのオイルが指にうっすら付いてきました。
ここからの冷媒漏れと思い、フレアナットが割れていないか確認するもそれはなし。
カバー内側のオイル付着量を見ると
こちらにはオイルは付いていないようです。
うーん、ここの漏れではないのか・・・
でもオイルが付着している以上ここが怪しい。
とりあえずリークディテクター(冷媒漏れ検知器)で検査してみますがほとんどガスが残っていないためか漏れ反応なし。
圧力計をつなぐと0.4MPa(メガパスカル)と非常に低く、やはりほとんど冷媒は残っていません。
点検のため冷媒ガスを追加し圧力を上げます。
このエアコンで使用しているものと同じ種類のR32です。
再度リークディテクターでフレアナット部分を何度もチェックしましたが感度を最大にしてもまったく漏れ反応なし。
もしやまた・・・あれか?
3階に設置されている室内機へ向かいます。
と、玄関のドアを開けた瞬間、リークディテクターから
ピピピピピ、ピーーーー、
と強いガス漏れ反応あり。
いやいや室内機は3階なんですけど・・・
階段を上がる途中でも漏れ反応が出ています。
そして室内機
感度を落としても強力な漏れ反応・・・やっぱりここか。
これは、室内機の熱交換器(フィルターを外すと車のラジエターのように見えるところ)に穴が開いて漏れてます。
しかも今回はその漏れ量が多く(穴が大きい)大気より比重の大きい冷媒は1階まで階段を伝い流れ落ちていました。
そのため短期間にガスがほぼ空っぽになっていたということです。
(とは言っても漏れている音が聞こえるほどではありません)
それをお客さんへ見てもらいながら状況説明。
すると「このエアコンはいままであまり使っていない」とのこと。
あー、なるほど。
なぜ室外機のフレアナット付近にオイルが付いていたかわかりました。
あれはわたしが設置した時に使用した組付けオイルです。
エアコンの使用が少ないために流れ落ちずに残っていました。
まだ購入、設置から5年以内ですね。
メーカー保証が効きます。
よくメーカー保証は1年間と思っている方がいますが故障した部分により期間は異なります。
通常、冷媒サイクル部品には5年の保証期間があります。
その他の部品は1年間。
ということで今回は点検だけで終了。
またまた熱交換器でのガス漏れでした😅
― 9月19日追記 ―
後日、無事にメーカー無償修理で直ったとのメールをいただきました。
よかったですね😄
併せてメーカー担当者さんは
「大変丁寧に設置されたことがわかる」
と言っていたとのこと。
これはたいへん励みになります😃
この度もありがとうございました。
また機会がありましたら宜しくお願い致します。
http://kato-aircon.com/
« エアコンに無線LANアダプタ設置 | トップページ | 室外機の台を交換 »
「エアコン点検」カテゴリの記事
- 室内の配管カバーから水漏れ(2024.09.20)
- 漏電はなおったけれど・・・(2024.08.29)
- 点検、急に冷えなくなった(2024.08.18)
- 5室マルチ室外機を点検(2024.07.23)
- やはりこの検知器が1番(2024.07.10)