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2022年9月 2日 (金)

これはないでしょインチキ工事

某量販店で8年ほど前に取り付けられたエアコンの室内機が外れかかっているとの点検依頼をいただきました。
(場所は川崎市多摩区のマンション)

当店をご指名いただきありがとうございます😄

ではさっそく状態を拝見・・・
室内機が右下がりに傾いている
室内機が右下がりに傾いています。

側面から
室内機を側面からみると壁から離れている
室内機が壁から離れて大きな隙間があります。

じつはこれ、お客さんからは事前にメールで状況の画像を送っていただき、据付板(鉄板)から室内機の引っ掛け部が外れてしまっていることがわかっていました。

エアコンを掃除していて落ちそうなことに気付いたそうで、ご自身で室内機をちゃんと引っ掛けようと挑戦してみたけれど無理だったとのこと。

よく見ると
パイプは右後ろ配管
室内機の右後ろに配管穴があり、そこから屋外へパイプが出ています。

本体左側は通常通り据付板に掛かっており、右側はパイプで支えられて落ちなかったわけです。

しかしそのパイプが邪魔して据付板に掛けるのは簡単ではありませんでした。

グイッ!、グイッ!と何度が持ち上げてなんとか引っ掛けることに成功😅

こりゃお客さんが掃除などをして外れたわけではありませんね。

なので設置した時から外れていたということがうかがえます。

でも普通であれば引っかかっていないことに工事人が気付くと思うのですが・・・

あら?
室内機が今度は左下がり?
なんだか今度は左下がり?

正面から(排水試験のためフィルターを外してます)
室内機が完全に左下がり
完全に左下がりですね。

これでもちゃんと据付板に引っ掛かっている状態です。

ははーん🤔・・・わかりました。

設置した業者さんはわざと右側を引っ掛けずに付けてます。

理由はもうお気づきでしょう、据付板の取り付けミスで左下がりになってしまった。

それをごまかすために右側は引っ掛けずにパイプで持たせ、おそらくそれで設置当時はほぼ水平になっていたのでしょう。

しかし8年も経過するうちに室内機は自重によりねじれ変形し壁から離れ、パイプの断熱材等もつぶれて少しずつ右下がりになっていったということです。

このようなインチキ工事すると後で必ずバレますよ。

とりあえず注水試験してドレン排水は室内に漏れることなく屋外へ排出されることを確認しました。

据付板を水平に取り付けなおすにはエアコンを取り外さなければできないことや使用年数からあまり高額な修理は見合わない等を考慮し、このまま様子を見ていただくことになりました。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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