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2022年9月

2022年9月28日 (水)

サーチコンソール見てみたら

だいぶ暑さもおさまってきました😊

依頼の件数も落ち着いてほっとする季節です。

久しぶりにグーグルのサーチコンソール(検索エンジンへホームページなどの掲載状態がわかるツール)でも見てみるか・・・とログイン。

当店のホームページの状況を見てみます。

なんだこりゃ
グーグルのサーチコンソールを見たら真っ黄色
真っ黄色

改善が必要なページだらけ😱

しかもずいぶん前からおなじ状態。

落ち着いてる場合じゃなかった😂

よく見るとCLSがなんたらかんたら・・・

グーグルさんは頻繁に仕様を変更するので都度ホームページのHTMLを書き直したり手間がかかります。

ランキング上位を目指す方はこまめに変更や修正をするのでしょうけど。

そういうの面倒なので1年ほどサーチコンソールは見てなかったんですよ。

まあHTML言語に興味がないのも理由なんですけどちょっとサボり過ぎました。

しかしさすがにこれはまずい状態なので
HTMLの修正作業をした
修正作業しました。

40ページ以上にわたり修正が必要だったので全部で数時間かかりましたよ😅

文法的な要素なので見た目はまったく変化ありません。

とりあえずあとはうまく修正できたかはグーグルさんの調査結果待ちです。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2022年9月26日 (月)

作業車3000km毎オイル交換

今年の夏もよくがんばってくれた作業車(軽バン)のエンジンオイル交換をしました。

とはいっても廃油の処理が面倒なので自身ではやりません😅車屋さんに依頼します。

積算距離計
作業車の積算距離計が126000km
126000kmを超えました😄

新車で納車してからずっと3000km走行毎にエンジンオイルの交換をしています。

なので126000÷3000=42回目

そしてオイル交換2回毎にオイルフィルターも交換。

いまのところエンジンオイルが減るような症状はありません。

軽のエンジンは高回転で回すことが多いためオイル交換を怠ると傷みが早いと言われています。

長持ちさせるにはメンテナンスは欠かせませんね。

特に仕事に使う車は重大な故障だけは避けなければなりませんので。

また近頃ではオイルと同じく3000km毎に
ガソリン添加剤
ガソリン添加剤も注入しています。

気のせいかアクセルのレスポンスが良くなります。

距離をこれだけ走ればエンジン内部は結構汚れてきているんでしょう。

なお車屋さんでいつも”今回〇〇km交換。次回〇〇kmで交換”というシールを貼ってくれますが細かなキロ数までは見ていません。

次回は129000kmが来たらその前後100km程度以内で交換します😊

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http://kato-aircon.com/

2022年9月24日 (土)

日曜祝日作業を再開!エリア拡大

お知らせ

新型コロナウイルスが蔓延して以来、感染防止の観点から日曜日と祝日の作業をやめていましたが受付を再開することに致しました😄

休日に訪問するとご家族全員が在宅されていることが多く”密”の状態を避けるためだったのですが、そろそろそこまで警戒しなくてもよいのではないかという判断です。

なお、訪問作業時には窓を開けて通気をしていただくなどの感染防止対策は引き続きお願いしております。

また以前より検討していた相模原市(緑区の中、西部地区を除く)、座間市大和市を作業エリアに加えました。

どうぞ宜しくお願い致します😊

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2022年9月23日 (金)

ブラシレスDCモーター分解

先日こちらで取り上げた修理記事で取り外したモーターを分解してみます😊

これです。
エアコンの室外機ファンに使用されていたブラシレスDCモーターを分解する
ブラシレスDC(直流)モーター。

室外機のファンモーターに使用されていました。

まずはその前に昔多く使われていた単相誘導モーターはというと・・・
昔のエアコン室外機ファンに使われた単相誘導モーター
このモーターは交流(AC)電源で回ります。

開けてみると
単相誘導モーターを開けてみた
リード線は直接コイルの巻き線に接続され単純な造り(電気回路)です。

そして本題のブラシレスDCモーター。

ブラシレスではないDCモーターで身近なものは子供のころよく使ったマブチの130モーターなんかもそうですね。

でもそれらと異なる点は”ブラシレス”で文字通りブラシという消耗部品を使わずDCモーターの効率の良さを活かせるところ。

しかしブラシや整流子を無くしてDCモーターを回転させるにはそれに代わる機構が必要になります。

それを電子回路で行っています。

では分解してみましょう。

まずはカシメを起こして金属枠を外しました。
モーターの金属枠を外した
すると中にはリング状のゴムパッキンで防水されていました。

背面の金属カバーを外すためリード線引込口のプラスチックを割ると
モーター背面の金属カバーを外すためリード線引込口のプラスチックを割った
さっそく基板が見えてます👀

室外機本体の制御基板だけではなくモーターの中にもまた制御基板。

リード線は巻き線ではなく基板につながってます。

そして金属カバーを外そうと力を加えますがまったく動じません。

モーター軸部分を小型の万力に挟みハンマーで叩いて外しました。
モーターの背面金属カバーをハンマーで叩いて外した
外周と軸受けのベアリングがカバーに圧入されて外れにくかった。

こちらがモーター内部の制御基板
ブラシレスDCモーター内の制御基板
部品点数が少なく単純に見えますね。

赤い丸いものはベアリングと金属カバーの間に入っていたものです。

上のほうに見えるのはモーター駆動用のICで内部回路のスイッチングでモーターの巻き線に電流を流します。

そのため熱が放出されるので白い放熱グリスがついてます。

金属カバー側にも
IC放熱のため放熱グリスがついている
放熱グリスがついてました。

さて単純そうな基板ですが裏側を見てみると
基板の裏側のほうが部品が多い
こっちのほうが部品点数が多いですね。

こちらが表側といった感じ。

そしてまたIC
モーター制御用IC
こちらはモーター制御用のようです。

モーター回転子の位置を正確に読み取り駆動用ICを制御しているものではないでしょうか。

位置検出にはモーター内部にホールセンサなどを使っているのかもしれません。

ブラシと整流子の代わりをする回路はこれだけ複雑になり故障が多くなるも頷けます。

昔から使われている単相誘導モーターのほうが構造が単純なため長持ちするのは当然ですね。

使用時に高効率、省エネというものは生産時の環境負荷、高コスト、そして短寿命で全体的には大した貢献はしていないのかもな・・・

などと考えながら分解はここまでにしてモーターは処分。

なお、このブラシレスDCモーターが故障するとそこに接続された本体側(室内機や室外機)の制御基板にも波及して一緒に壊れてしまうことがよくあります。

そのためモーターと本体の制御基板をセット交換することになるわけです。

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http://kato-aircon.com/

2022年9月20日 (火)

短いラチェットハンドル導入

新しいラチェットハンドルを導入😃
購入したラチェットハンドル
いまではどこのご家庭にもある(?)ソケットレンチのハンドルです。

すでに所持しているものがあり壊れたわけでもないのですが、年に1回使うかどうかという使用頻度。

その理由はハンドルが長すぎて狭い場所ではあちらこちらにぶつかり取り回しが非常に悪いから。

短いハンドルであれば便利で使用頻度が上がると思います。
ショートラチェットハンドル
ショートハンドルなので手首で回す感じ。

普通のものと並べると
ラチェットハンドルを並べてサイズを比べる
通常の長いハンドルは力をかけやすい反面、サイズの小さなボルトナットではトルク感がつかみにくい。

なのでそれを短く握って使ったりするのですが、するとハンドル側の先端が周囲にぶつかって具合が悪いといった感じです。

新しく購入したメーカーは
TONEのラチェットハンドル
TONE

いままで使ったことのないメーカーですが日本の会社です。

ソケットを差し込む部分はこんな感じ。
3/8インチラチェットハンドル
3/8インチです。

エクステンションとソケットをつけてみました。
ショートラチェットハンドルにエクステンションとソケットを付けてみた
これで前回アップしたファンやモーターの交換に使用。

ハンドルで振られることがないので使いやすく、締めすぎる心配もありません。

短いため取り回しがよく、熱交換器にハンドルがあたって傷めてしまうこともありませんでした。

これはいろいろと活躍できそうです😊

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2022年9月18日 (日)

室外機部品交換修理

補修部品が入荷したので前回に引き続き修理を行います😊
(横浜市神奈川区)

室外機
部品交換修理を行う室外機
外板類(配線類も含めすべて)は点検後もとに戻しているので再度外します。

修理前に電源プラグがコンセントから抜かれていることと、基板上のコンデンサにDC280Vが残っていないかテスターで確認。

まずは基板交換から
まずは基板交換から行う
外したコネクタ類に黄色いテープを付けてますが、これはつなぎ忘れを防止するためです。

この機種はコンプレッサーのリード線も基板と一緒に交換になります。
コンプレッサーのリード線も交換
実際にはこのターミナル端子部分に樹脂のカバーがついています。

基板を取り外しました。
制御基板を取り外した
一部に白いものが付着しています。

裏側には
放熱用のフィン
放熱用のフィンがあり、基板上にある熱の出る部品をファンの風で冷却するようにできてます。

先ほどの白いものは部品から放熱器フィンへの熱伝導を助けるグリスです。

再利用はできないので
古い放熱グリスを拭き取った
拭き取りました。

新しい基板を箱から出して
新しい基板を箱から出した
一応部品に間違いがないか確認して問題なし。

昔、発注して届いた室外機用の基板を箱から出してみたら「なんだこの”扉”って?」(基板上の印字)

「これ冷蔵庫用じゃん!」なんてことが😅

それはさておき裏側も見てみると
基板の裏側を見る
あ、本当だ。

点検時メーカーへ確認した破壊したICとファンモーターの配線は基板背面側のパターンでつながってました。

ダイオードスタックとパワーモジュールには
ダイオードスタックとパワーモジュールに放熱グリスをつける
放熱グリスをつけて

ヘラを使って薄く塗り伸ばします。
放熱グリスをヘラで塗り伸ばす
真っ白😄

基板を室外機へセットし
ねじでダイオードスタックとパワーモジュールを固定
ダイオードスタックとパワーモジュールを3本のねじで放熱器へしっかり固定し密着させます。

コンプレッサーへのリード線接続、カバーの取り付け。
コンプレッサーへのリード線接続とカバー取り付け
コンプレッサーの吐出管に配線が触れないように取り回しに注意します。

吐出管はかなり高温になることあるので。

その他のコネクタ、端子類も接続が終わりました。

次にファンモーターの交換です。
室外機のファンモーターを交換する
ファンはすでに外しました。

ファン固定のねじは
ファン固定のねじは逆ねじ
逆ねじでした。

これは機種によって順逆さまざまです。

ファンの取り外しは固着を想定し割るくらいの気合いを入れて行ったのですが・・・あっさりとれました😅拍子抜け

モーターも取り外して新しいものと並べます。
ファンモーターを新旧並べて見る
ご覧の通り左がいままで使っていた古いものです。

明らかに形状が変わってますね。

仕様変更があったようです。

もしかすると性能や耐久性が向上しているのかもしれません。

ファンも新しいものに交換します。
新しい送風ファン
固定用のナット、ねじ類は付いてこなかったので古いものをそのまま使用。

取り付けが終わって
ファンコネクタを基板に接続
ファンコネクタも接続。

室外機の外板をもとに戻します。
室外機の外板を元に戻す
種類の異なるねじがあるので間違いのないようにして。

ほぼ終わったら絶縁抵抗測定
絶縁抵抗測定
漏電がないか調べます。

問題ないので電源を入れて冷房運転。
修理後の運転開始
この機種は電源投入直後は運転しても3分程室外機が動かないようになってます。

しばらく待っていると”コンッ!”お、室外機の電源が入った。

ファンが回り、その後コンプレッサーが動き出しました😄

室内へ行きエラーのないことを確認し温度測定。

吸い込み
吸い込み温度26℃
26℃

吹き出し
吹き出し13℃
13℃

よく冷えてます。

最後に暖房への切り替えができるか点検してこちらもOK。

修理完了となりました😊

じつを言うとこちらのお客さんへ修理で伺いうのは今回で2台目。

前回は2年ほど前に別のお部屋のエアコンでした。

そちらは元気に動いているそうです。

このたびもどうもありがとうございました😄

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2022年9月16日 (金)

シリアル信号異常・・・

エアコンの表示ランプが点滅して動かなくなったとの点検依頼をいただきました😊

場所は横浜市神奈川区の一戸建て。
ご依頼いただきありがとうございます😄

表示ランプの点滅回数でシリアル信号異常(エラー)ということがわかりました。

近頃はネットなどで調べると各メーカーのエラーコード表などが出ていて簡単に調べることができます。

しかしこれで何の異常かわかったとしてもそれはまだ入り口に立っただけに過ぎません。

これから点検をするための方向性が見えた程度です。

本で例えると目次を見ている状態。

シリアル信号異常は室内機と室外機のコントロール(制御)基板同士が通信できないことを表しているのでそこを重点に点検してみます。

まずは室外機へ
室外機で点検を行う
バルコニーですが室外機は壁面に金具で付いているというちょっと変わった設置がされてますね。

ま、それはどうでもよいのですが。

室外機側面のカバーを開けて
室外機の端子台で点検を行う
端子台で信号の状態を測定することにします。

シリアル信号を見るにはアナログテスター(回路計)が活躍
アナログテスターでシリアル信号を見る
理由は省きます😅

異常がある場合、室内機から短時間しか室外機に電源投入されないためお客さんの手をお借りしてエアコンのスイッチを入れてもらいました。
ありがとうございます!

結果は室内機からの信号はOK。

室外機からの信号は出ずNG。

なので室外機の基板不良、基板交換すれば直ります。

などと安易な判断は禁物。

なぜ信号が出ていないのか、それを調べるのも点検です。

室外機の天板を外し
室外機の天板を外した
基板の入っている電気品箱が見えました。

カバーを開けると
室外機のコントロール基板
制御基板があります。

ここでご注意。

DIYでエアコンを分解するのは危険なのでメーカーが禁止してますがやってしまう人が中にはいますね。

とくに電気部品は高電圧⚡のところがあるので危ないですよ。

エアコンの電源を切ってもDC300V程度の電圧が残っていることがあります。

また点検以前に変にいじられていると修理はお断りすることがあります。

さて、よく観察すると
基板上に壊れた部品がある
壊れた部品があります。

それは
ヒューズが切れ、ICが破壊している
ヒューズが切れ、しかもICが破壊しています。

過電流が流れたようですね。

これによりシリアル信号が出なくなってしまったと考えられます。

やはり基板がだめなので交換して修理しましょう。

と、これもまだ判断が早すぎます。

このICの破壊した理由が気になります。

基板上の位置関係を見ると
基板上の配置を見る
破壊したICの上のほうにファンコネクタがあります。

このコネクタは室外機のファンを回すためのファンモーターにつながっています。

もしこのモーター故障によりヒューズが切れ、ICが破壊したとしたら基板交換をしてもまた同じことが起きますね。

しかし基板のパターンを見るとICとファンモーターがつながっているようには見えません。

ここは念のためメーカーの技術部へ電話。

回答は「ファンモーター故障とヒューズ切れ、IC破壊は関連している」とのこと。
(見た目ではわからないものです)

なのでファンモーター故障が基板を壊し結果、シリアル信号異常の原因になったということが考えられます。

このファンモーターがここ十数年、効率向上のためブラシレスDCモーターという厄介なものが使われてます。

そのため今回の機種はモーターの良否が判断できないんですよ。

巻き線の抵抗を測ることもできません。

それはモーター内部にも制御回路が入っているため。

修理はファンモーターと制御基板のセット交換になります。

メーカーに在庫状況と価格を問い合わせて見積もりを出しお客さんへ提示。

エアコンを新品に買い替えるのもありですが、設置された状況がちょっと特殊なため修理を行うことになりました。

ついでにファン(モーターではなく)も調べました。

エアコンは製造から10年程度経過しており制御基板とファンは在庫僅少。

プラスチックのファンは固着によりモーターから取り外す時に割れてしまうケースもあります。

ファンは安価なため一緒に交換することにしました。

こんな感じでエラーコードを額面通りに受け取っては点検にはなりません。

基板だけ交換し運転した途端にまたヒューズとICが飛んでしまい、部品の在庫がなくなっていたら最悪ですからね。

次回、修理の模様をアップする予定です😊

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http://kato-aircon.com/

2022年9月14日 (水)

室外機の台を交換

本日の材料
室外機のコンクリート台
コンクリート台。

今回の作業はこれを使用します(重😆)。

室外機の台が劣化で割れているのでコンクリート製の台に交換してほしいとの依頼をいただきました😊

当店ご利用はじめてのお客さん宅です。
ありがとうございます😃
(相模原市へエリア外出張)

交換するのは3台で計6本。

現状はというと
室外機の台の劣化状況
これはまだ劣化はそれほどでもないですね。

そしてこちら
左の室外機の台はかなり劣化している
左の室外機・・・😅

劣化が進み中が見えてます。
室外機の台が劣化で割れて中が見える
いまにも崩れ落ちそうですね。

このまま崩れると固定しているねじが屋上防水に突き刺さってしまいそうです。

今回、これがメインでついでに他の2台もコンクリート台へ交換をご希望とのことです。

なぜここまで劣化が進んでしまったのか?

それはこの場所がルーフバルコニーだからだと思います。

直射日光が長時間にわたり当たるため紫外線で樹脂の台はエアコンよりも早く寿命に。

それでは交換開始。

作業車に付属しているジャッキを持ってきました。
ジャッキで室外機を持ち上げて台を交換する
このように室外機を片足ずつジャッキアップして交換します。

もちろんパイプなど周囲に負荷がかからないように注意を払いながらの作業です。

1台目交換完了。
1台目の室外機台交換完了
プラスチックのベースより2cm程度高くなりました。

ボルトナットで室外機と固定。
溶融亜鉛メッキのボルトナットで固定
溶融亜鉛メッキ(ドブ漬け)です。

残りの2台も同じく完了。
残りの2台もコンクリート台へ交換完了
これで倒れたりする心配がなくなりますね。

またコンクリート台は重量があるためルーフバルコニーや屋上のような風の影響を受けるところでも室外機が動いてしまう心配が少なくなります。

さて作業は終わったのですがひとつ気になるところが・・・
雨水のかかるところのパテが劣化ではがれかけている
パテが劣化し隙間ができています。

しかもここは上にひさし等もなく雨水がもろにかかるところ。

お客さんにお話しし直すことにしました。

劣化したパテをはがして新しいもので埋めなおします。
劣化したパテをはがし埋めなおした
パイプのテープも劣化していたので穴の出口付近はビニルテープで補強。

でもこのままではまた数年後ひび割れてきます。

それを防止するためにコーキングを塗って仕上げます。
パテの上にコーキングを塗り仕上げる
材質はシリコンのため直射日光にあたっても劣化はあまりしません。

パテの硬化も防げるのでパイプの断熱材がやせ細ってもそれに追従し隙間を防ぐことができます。

これで作業が完了😊

屋上やルーフバルコニーなどではプラスチックのベース(台)は避けたほうがいいですね。

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2022年9月12日 (月)

やっぱり熱交から・・・

数年前に当店で取り付けたエアコンが急に効かなくなったと点検依頼をいただきました。

場所は東京都世田谷区の一戸建て。

別のところにお住いのご親族の方からもお仕事をさせていただいています。
いつもありがとうございます😀

症状としては普通に使えていたものが、その後再度運転したらまったく冷えなくなっていたらしいです。

これだけ急な変化だと室外機内部の部品かな?などと思いながら訪問。
急に冷えなくなったエアコン
エラー表示はありません。

冷房運転をしてみても吸い込み温度と吹き出し温度が同じ27℃でまったく冷えません。

冷媒がほとんどカラか、コンプレッサーが圧縮していないことも考えられます。

室外機を見にいってみましょう。
室外機を点検する
手前の室外機です。

カバーを開けて冷媒管接続部のバルブを見ると
フレアナット付近にオイルが少し付着している
銅管接続用のフレアナット付近に少しオイルが付着しています。

触るとホコリで黒く汚れた硬めのオイルが指にうっすら付いてきました。

ここからの冷媒漏れと思い、フレアナットが割れていないか確認するもそれはなし。

カバー内側のオイル付着量を見ると
カバー側にはオイルが付いていない
こちらにはオイルは付いていないようです。

うーん、ここの漏れではないのか・・・

でもオイルが付着している以上ここが怪しい。

とりあえずリークディテクター(冷媒漏れ検知器)で検査してみますがほとんどガスが残っていないためか漏れ反応なし。

圧力計をつなぐと0.4MPa(メガパスカル)と非常に低く、やはりほとんど冷媒は残っていません。

点検のため冷媒ガスを追加し圧力を上げます。
点検のため冷媒を追加する
このエアコンで使用しているものと同じ種類のR32です。

再度リークディテクターでフレアナット部分を何度もチェックしましたが感度を最大にしてもまったく漏れ反応なし。

もしやまた・・・あれか?

3階に設置されている室内機へ向かいます。

と、玄関のドアを開けた瞬間、リークディテクターから

ピピピピピ、ピーーーー、

と強いガス漏れ反応あり。

いやいや室内機は3階なんですけど・・・

階段を上がる途中でも漏れ反応が出ています。

そして室内機
室内機で強い冷媒漏れ反応
感度を落としても強力な漏れ反応・・・やっぱりここか。

これは、室内機の熱交換器(フィルターを外すと車のラジエターのように見えるところ)に穴が開いて漏れてます。

しかも今回はその漏れ量が多く(穴が大きい)大気より比重の大きい冷媒は1階まで階段を伝い流れ落ちていました。

そのため短期間にガスがほぼ空っぽになっていたということです。
(とは言っても漏れている音が聞こえるほどではありません)

それをお客さんへ見てもらいながら状況説明。

すると「このエアコンはいままであまり使っていない」とのこと。

あー、なるほど。

なぜ室外機のフレアナット付近にオイルが付いていたかわかりました。

あれはわたしが設置した時に使用した組付けオイルです。

エアコンの使用が少ないために流れ落ちずに残っていました。

このエアコンは
2017年製のエアコン
2017年製で設置したのは12月。

まだ購入、設置から5年以内ですね。

メーカー保証が効きます。

よくメーカー保証は1年間と思っている方がいますが故障した部分により期間は異なります。

通常、冷媒サイクル部品には5年の保証期間があります。

その他の部品は1年間。

ということで今回は点検だけで終了。

またまた熱交換器でのガス漏れでした😅

― 9月19日追記 ―

後日、無事にメーカー無償修理で直ったとのメールをいただきました。

よかったですね😄

併せてメーカー担当者さんは
「大変丁寧に設置されたことがわかる」
と言っていたとのこと。

これはたいへん励みになります😃

この度もありがとうございました。
また機会がありましたら宜しくお願い致します。

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2022年9月10日 (土)

エアコンに無線LANアダプタ設置

メーカーの異なるエアコン2台への無線LANアダプタ取り付け依頼をいただきました😊

ありがとうございます!

今回は東京都渋谷区へエリア外出張です。

エアコン用無線LANアダプタは、外出先などからスマホでエアコンを操作・確認することができるようになる便利なものです。

もちろん宅内に無線LAN親機とインターネット環境がなければいけませんが。

さっそく工事にかかります。

なおエアコンは2台とも他店で取り付けられたものです。

まずは三菱電機。
三菱電機のエアコンに無線LANアダプタを取り付ける
外板などを取り外し制御基板を露出させます。

近頃のエアコンは外板を取り外すのが結構たいへんだったりします。

ここで挫折して依頼されてくる方が多いですね。

ちょっとムリすると”バキッ!”なんてプラでできた本体を割ってしまうことも。

基板の上のほうにある赤い部分にアダプタのコネクタを差し込みます。
室内機の制御基板
このあたりはメーカーや機種によって異なります。

コネクタを接続
室内機制御基板へ無線LANアダプタのコネクタを接続
コードの取り回しも気を使います。

基板上には熱を発する部品もあるためそこを避けて配線。

そういうことは据付説明書には書かれていません。

一番よいと思われる経路を通します。

その他の部分で説明書に書かれているところは指示通りに配線します。

基板のボックスを開ける際こんなの見かけました。
電線の色が逆、意味のないアース線がつながっている
室内機と室外機を結ぶ電線(室内外連絡線)の色が逆ですね。

ふつう関東圏では左から黒、白、赤なんですが。

それとアース線が接続されてますけど、右のほうに見えるコンセントは200V。

200Vのエアコンはコンセントにプラグを差し込むとアースもつながるようになっているのでこの配線は不要ですね。

コンセントのアース端子にはつながっていないのでどこへ・・・

それはさておきアダプタの取り付けが終わりました。
三菱電機の無線LANアダプタ取付完了
この機種は本体の側面や底面にクリップで取り付けできるのでよいです。

つぎはダイキン。

コンセントを抜いて。
アース線が接続されていない
アースが接続されてません。

今度は100Vのエアコンなのでプラグにアース端子がありません。

なので室内機からアース線を接続してコンセント下にあるアース端子へ配線しなければならないんですが手抜き工事されてますね。

今はとにかくアダプタ設置が優先。
室内機制御基板を露出させる
外板を外すのにちょっと手こずりました😅

制御基板
室内機制御基板
コネクタの差し込み口を探します。

差し込みました。
制御基板へ無線LANアダプタのコネクタを差し込む
説明書の配線ルートを確認。

配線
無線LANアダプタのコードを配線
余ったコードは本体裏に収めます。

アダプタは本体右の壁へ取り付けました。
アダプタは室内機右の壁へ取り付けた
三菱のようなクリップはないため壁へ直接ねじ止めです。

基板のカバーを戻して
基板のカバーを取り付けて
外板部品も取り付けます。

室内外連絡線の端子台部分のカバーをつけようとしたところ・・・

あれー?
内外連絡線が1.6mm
見た目が細いなと思ったらやっぱり1.6mm(銅線径)だわこれ。

コンセントを抜いた時の画像では定格20A(IL型)のプラグなので1.6mmでは細いです。

電線の差し込み確認用の点検窓(確認窓)には
端子台の差し込み点検窓に電線が見えない
電線が見えないので差し込み不足です。

電線が動かないようにするバンドも
電線を押さえるバンドが捨てられてない
捨てられたようでなくなってます。

お客さんとそのことについて話をしているとなんと・・・

設置当時、エアコンの取付工事が終わって業者の人が帰った後、しばらくして戻ってきたそうです。

「取り付けるエアコンを間違えた」と。

よそのお宅のエアコンと間違えて付けちゃったみたいですね。

量販店の業者さんたちは作業車に何台も積んで何件も回るのでこういうことが起きます。

その後、すごいスピードで本来の機種へ脱着工事を終わらせてふたたび帰っていったそうです。

おそらく間違えて付けた機種の電源プラグは定格15Aだったため1.6mmの電線を使用したのでしょう。
(これもよいことではありませんが)

しかし次の現場へ急がなければならないため電線を20Aへ対応する2.0mmへ入れ替えることはせず、電線が短く端子台には奥まで差し込めず、アース線はつながず、バンドをつける余裕もなく、慌てて次へ向かったのではないでしょうか。

その取り外したエアコンはどうしたんでしょうかねぇー、気になりますねぇー。

そんなこんなで、アダプタは取付完了。
無線LANアダプタ取付完了
設定はパスワード等もありますのでお客さんにて行っていただきます。

今回アダプタを付けたエアコン2台は念のため排水試験もしておきました。

出先から遠隔操作するにあたり一番注意しなければならないのは水漏れ。

壁掛け型ルームエアコンには配水管が詰まった際に室内機にオーバーフローを感知する機能がなく水が漏れっぱなしになります。

何日も留守にし冷房や除湿を付けっぱなしで外部から運転するのは危険といえますね。

適切な使用を心がけましょう。

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2022年9月 8日 (木)

漏電、だけじゃなかった

横浜市神奈川区にてエアコンが漏電しているとの点検依頼をいただきました😊
(ありがとうございます)

雨の降った日に突然、漏電遮断器が落ちてしまったとのこと。

お客さんにてエアコンが漏電していることまでは確認済みです。

到着してさっそく計測してみると現在も漏電中。

雨が上がると漏電がおさまってしまう場合は厄介ですが今回は不幸中の幸い。

まずは大雑把に状況を確認するため
漏電個所を探るため室内機と室外機を電気的に縁切り
室外機のカバーを開け端子台から電線を抜きました。

これで室内側と室外側が電気的に縁切りされた状態なのでどちらが漏電しているか調べます。

予想してましたが室外機側で絶縁抵抗計の針が0Ω(漏電)を指しました。
室外機で漏電している
まず漏電というと怪しいのがコンプレッサーです。

調査するため
室外機の漏電調査のため外板を外す
室外機の外板を外しました。

とりあえず制御基板の状態は大丈夫そうです。
制御基板は見たところ特に問題なし
虫などがくっついてたりすることもありますので👀

では一番にコンプレッサーを計測。

しかしコンプレッサーは問題なし。

次にファンモーター・・・問題なし。

冷暖房を切り替える四方弁・・・問題なし。

ここらへんで基板上のパワーモジュール系か?はたまたリアクタかといろんなところが頭を過ります。

これか!
コネクタを抜くと漏電がとまった
このコネクタを抜くと漏電がとまりました。

これは
膨張弁のコネクタ
膨張弁です。

減圧や冷媒の流量を電子制御でコントロールするための弁コイル(コイル本体は見えてません)。

これが漏電してました。

部品代は高くなく交換で直せる故障です。

と、ここでお客さんからある情報が・・・

「今年の夏は冷房の効きが悪かった」

いやいや、どちらかというとそっちのほうが気になりますが。

確かに膨張弁の動きが悪くてもガス不足のような症状が出ますけど・・・

作業車からリークディテクター(ガス漏れ検知器)を持ってきて気になる室内機を・・・
室内機の熱交換器から冷媒漏れ
あちゃ~、やっぱり。

室内機の熱交換器からのガス漏れです。

この熱交換器からのガス漏れはやたら多発しておりエアコンの欠陥ともいえる症状です。

お客さんは修理ではなくエアコン買い替えを決断されました。

しかしこのガス漏れなんとかならないんでしょうかねぇ、メーカーさん。

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2022年9月 6日 (火)

化粧カバーから水が垂れる

川崎市幸区のマンションで室内の配管化粧カバーから水が垂れるとの点検、修理の依頼をいただきました😊(ありがとうございます)

エアコンを施工したのは関東以西で広範囲にネット上で集客している業者のようです。

とは言っても量販店だろうが工事会社であろうがどこに依頼してもルームエアコンの工事に来るのは基本、個人の外注末端業者ですので変わりありません。

こちらがそのエアコン
室内の配管化粧カバーから水が垂れるというエアコン
本体左から壁の配管穴まで化粧カバーが付けられています。

なぜそこから水が垂れてくるのかというと中にある冷媒管の結露によるもの。

その結露の原因を直す必要があります。

壁の配管穴に入ったパイプ類は
パイプが壁内を配管されている
壁の中を通って屋外へ出ています。

その途中には配管のための点検口が設置されています。

室内配管穴のところのカバーを外すと
室内側の配管穴は埋められていない
パテ埋めがされておらず壁内とツーツー状態😆

室外側へまわって配管穴をみると
外側の配管穴にもパテがない
こちらもパテがありません。

埋めた後は残ってますが・・・

下を見ると
パテが取れて下に落ちていた
落ちてます~😆

パテは時間がたつと硬くなってしまい粘着力も低下するのでこのようになることがあります。

現在では常時換気扇が回っているお宅が多く、このような状態では外気が配管穴を通って室内へ入ることになります。

夏の冷房時には熱く湿った外気が室内の配管化粧カバー内にまで入り、冷えた冷媒管周囲の結露量を増やしてしまいます。

それが配管化粧カバーから水が垂れた原因ですね。

冷媒管には断熱材が被せてあっても周囲の雰囲気によっては結露を起こしてしまいます。

室内外共、配管穴のパテがあれば防ぐことができたでしょう。

とりあえず穴埋めをすることにより今回の問題は解決することができそうです。

そのほか点検時に気になる部分を指摘させていただきました。

まずはこれ
室内機わきに余分な横引き
室内機わきで余分な横引き。

室内機から出たパイプは排水の関係ですぐに下方向へ落としたいところですが意味なく横引きされています。

排水が滞留するため異音などの原因になります。

これを直すには室内機を一旦取り外して付け直す必要があります。

次にこちら
エアコンにアースが接続されていない
アース線が接続されていません。

エアコンにはアースの接続が義務付けられていますが、コンセントにアース端子があるにもかかわらず接続しないのは手抜き工事です。

そしてこれ、
ドレンホースが途中で持ち上がっている
ドレンホースがカバーの中で持ち上がって逆勾配になっています。

お客さんからは、たまに”カンッ!”と音がするとのことでしたがこれが原因でしょう。

ホースがトラップのようになっている部分に水が溜まり、空気が通過することでこのような単発の音が出ます。

お客さんのご希望でこれら全部を直すことになりました。

それでは作業開始😃

室内機を取り外すため試運転後にポンプダウン(冷媒を室外機に回収)しました。

そして電線を取り外そうと電装カバーを外すと、
室内外機連絡線が1.6mm
あら~、室内機と室外機を結ぶ連絡線に直径1.6mmの電線が使われてました。

ノギスでは3mmを指していますがこの場合、内部銅線の直径は1.6mmです。

お客さんが据付工事説明書を持っていました。
エアコンの据付工事説明書
これを見ると・・・

基本は2.0mmを使用することになってますが、エアコンの最大電流が15A以下でかつ連絡線の長さが10m以内の場合は1.6mmも使用できるとなってます。

このエアコンは定格15Aのプラグなのでとりあえずそこまでは問題ありませんね。

しかし、移設の場合は必ず2.0mmを使用することと書かれています。

これは一度使用した接続端子台は再使用時には1.6mmを使ってはいけないと読めます。

差し込み式の端子台はスプリングで電線を押さえるので緩くなるからでしょう。

ということは、室内機を取り外して再設置の際は2.0mmを使うことになりますね。

ここまで行うと費用も高くなってしまいます。

1.6mmを使用する場面は隠ぺい配管などで交換ができないなどの場合に限ると思います。

施工者の都合(材料費削減)で使用するものではありません。

またこのような施工が行われているということは見れば見るほど不具合が見つかってしまいキリがない状況になるかもしれません。

お客さんと相談し今回は室内機の脱着はせず、できる範囲での修理に留めることになりました。

先ほどの説明書を見ているとバンド(コードクランプ)がないことに気づきました。
電線を押さえるバンドがない
この部分をバンドで押さえて電線を動かないようにする部品です。

ねじ穴を調べるとねじが付いていた跡が残っているのでエアコンを設置するときに外して捨てられてます😌

そこまでして時間を節約する必要があったんでしょうかねぇ。

ドレンホースの勾配を直して
ドレンホースの勾配を修正した
水たまり(トラップ)をなくします。

配管穴は
室内側の配管穴をパテ埋め
パテで隙間のないように埋めました。

室外側
アースは室外機に接続する
今回はアース線を室外機に接続します。

アース線をパイプにテープで巻きこむため触っていると変な感触が・・・
パイプの途中に変な感触が
何かあります。

はがしてみると
ドレン逆止弁が付いていた
ドレン逆止弁がありました。

この逆止弁はドレンホース内を空気が逆流するのを抑え、水がはじけて室内機からポンポン音が聞こえるのを防止するものです。

エアコンを取り付けた業者から勧められたそうですが、これ多くはドレン逆勾配の施工不備で音が出てしまうことをごまかすことに利用されてます。

それで支払った領収書を見せてもらうとずいぶん高価な価格で取り付けられたことがわかりましたョ。

そしてこの逆止弁は定期的な掃除やメンテナンスが必要になることが施工者から説明されておらず、どこに付けられているかも知らなかったそうです。
(そりゃ見えないところに隠されてますからねぇ、まったく・・・)

逆止弁の掃除を怠ると詰まって室内に水漏れすることがあります。

メンテナンスしやすいように
ドレン逆止弁をメンテナンスできるようにした
テープから出しました。

はじめにポンプダウンしたので管内には空気が入っているため真空引きしてバルブを開け
室外側完了
室外側が完了

外側の配管穴は
外側の配管穴はパテの上にコーキング
パテの上に薄くコーキングを塗りました。

こうするとパテの硬化防止と、はがれ防止になるので隙間もできず確実です。

室内のコンセントにもアース線を接続して
試運転開始
絶縁抵抗測定したら試運転開始。

窓を閉め切り、レンジフードを強く回していただき外気が化粧カバー内や壁内に入ってこないことを確認。

ドレン排水と異音が出ないかチェックして作業完了となりました😊

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2022年9月 4日 (日)

配管穴の周囲が黒ずむ原因は・・・

東京都多摩市のマンションで室内の配管穴のスリーブが浮いており周囲が黒ずんできたとの点検依頼をいただきました😄
ありがとうございます😊

夏も終わり近頃点検作業が多くなっております😅

で、状況は・・・
配管穴のスリーブが浮いてきて周囲が黒ずむ
床上30~40cmくらいの高さにある配管穴です。

スリーブの周囲がパイプに押されて壁から斜めに浮いて隙間があります。

その周囲の壁は黒ずんでますね。

このスリーブ周囲が浮いているのは建物建築時の施工に問題があります。

壁内の筒との接着固定がしっかりされていないためです。

そして周囲の黒ずんだ部分はそこから外気が入ってきていることを意味しています。

外側へ回ると
室外機の裏に配管穴がある
この室外機の裏に配管穴が位置しています。

見ると配管化粧カバーの出口部品が付けられてますが
斜めになった配管化粧カバー出口部品
斜めになってますね。

頂部がねじ固定されていないためぐらぐらで傾いてました。

うーん、怪しさ満載😆

開けてみるとやっぱり
配管穴にパテが埋められていない
材料と施工時間の節約でしょうかねー、パテが埋められていません。

でもこれ珍しいことではなく割と多く目にするんですよ。

出口カバーがパテ埋めの代わりなんでしょうか?

ちょっと理解できないんですけど。

お客さんの話では外部の音が室内によく入ってくるとのこと。

それもこれが原因ですね。

壁が黒く汚れたのもここからの外気流入によるものです。

他にも気になる部分はありますが問題にはなっていないようなのでそのままにします。

ということでパテ埋め
配管穴にパテを埋めて処置
これで音と外気流入はかなり防げます。

カバーを戻しますが
配管化粧カバーを戻す
頂部のねじ固定は室外機がありドリルが立たないのでそのままにします。

室内側は
スリーブの周囲をパテ埋めした
スリーブの浮き(隙間)を直すのは容易ではないのでお客さんと相談し周囲をパテ埋めで対処しました。

黒ずんだ汚れは雑巾などで拭くとムラになってしまいそうなのでパテを使用し吸着させ取りました。

部分的な対処となりましたがこれで補修完了😊

見えないところはとくに何をされているわかりませんねぇ。

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2022年9月 2日 (金)

これはないでしょインチキ工事

某量販店で8年ほど前に取り付けられたエアコンの室内機が外れかかっているとの点検依頼をいただきました。
(場所は川崎市多摩区のマンション)

当店をご指名いただきありがとうございます😄

ではさっそく状態を拝見・・・
室内機が右下がりに傾いている
室内機が右下がりに傾いています。

側面から
室内機を側面からみると壁から離れている
室内機が壁から離れて大きな隙間があります。

じつはこれ、お客さんからは事前にメールで状況の画像を送っていただき、据付板(鉄板)から室内機の引っ掛け部が外れてしまっていることがわかっていました。

エアコンを掃除していて落ちそうなことに気付いたそうで、ご自身で室内機をちゃんと引っ掛けようと挑戦してみたけれど無理だったとのこと。

よく見ると
パイプは右後ろ配管
室内機の右後ろに配管穴があり、そこから屋外へパイプが出ています。

本体左側は通常通り据付板に掛かっており、右側はパイプで支えられて落ちなかったわけです。

しかしそのパイプが邪魔して据付板に掛けるのは簡単ではありませんでした。

グイッ!、グイッ!と何度が持ち上げてなんとか引っ掛けることに成功😅

こりゃお客さんが掃除などをして外れたわけではありませんね。

なので設置した時から外れていたということがうかがえます。

でも普通であれば引っかかっていないことに工事人が気付くと思うのですが・・・

あら?
室内機が今度は左下がり?
なんだか今度は左下がり?

正面から(排水試験のためフィルターを外してます)
室内機が完全に左下がり
完全に左下がりですね。

これでもちゃんと据付板に引っ掛かっている状態です。

ははーん🤔・・・わかりました。

設置した業者さんはわざと右側を引っ掛けずに付けてます。

理由はもうお気づきでしょう、据付板の取り付けミスで左下がりになってしまった。

それをごまかすために右側は引っ掛けずにパイプで持たせ、おそらくそれで設置当時はほぼ水平になっていたのでしょう。

しかし8年も経過するうちに室内機は自重によりねじれ変形し壁から離れ、パイプの断熱材等もつぶれて少しずつ右下がりになっていったということです。

このようなインチキ工事すると後で必ずバレますよ。

とりあえず注水試験してドレン排水は室内に漏れることなく屋外へ排出されることを確認しました。

据付板を水平に取り付けなおすにはエアコンを取り外さなければできないことや使用年数からあまり高額な修理は見合わない等を考慮し、このまま様子を見ていただくことになりました。

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